<フェルトペンスケッチ;寝屋川市秦の集落>
セピア色の画集(第5話);フェルトペン画;寝屋川市秦の集落
<<60余年前の記録>>
2020年6月16日(火) 晴・蒸し暑い夏日
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60年前の大阪府寝屋川市秦の集落のスケッチである.大阪方面に土地勘のない人にはつまらないかもしれないが・・・ あの頃,フェルトペンを使ってチョコチョコとスケッチをしていたが,その中の1枚.信州の母への絵手紙である.月に1~2枚の頻度で出していた. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 学生時代,家賃が安いというだけの理由で,京阪電鉄沿線の「秦」というところに下宿したが,やっぱり不便なのでmあまり長くは居なかった.とはいえ,閑静で時の流れを忘れたような素敵な集落だった. 絵の裏には金釘流で縷々書いてある.
(文中に不適切な用語があるが,60余年前の20代前半の若者の文章なのでご容赦願いたい)
*********************************** この辺りは秦の部落の山の手に当たります.下宿はこの絵の中央にある土蔵の家です.京阪国道からこの狭い坂道を2分程登ったところです.この坂道の両側は昔の地主の家許りなので,かまえも大きく落ち着いていますが,それだけに活気のない時代を忘れた一つの島の様に見えます.何時この道を歩いてもほとんど人に合う(注会うの間違い)ことがありません.天気の良い日ざかりに,ねんねこをきた老婆が小径から,この道へゆっくりと出てきて人なつこ相な目であいさつをします.何年も前,この一角がまだ活気があった頃,ペーブした(注;舗装した)この道も年毎につのる荒波にすっかり寸断されてしまっていますが,それでも小雨が降った日などに,昔の華やかだった頃を思い出す様にじんわりとその濡れた割れ目を光らせています. 一年も一日の如く何時も変わらない姿で,じっくりと余生を送っている愛すべき小路(注;小径の誤り)です.小説に出て来相な小路です.
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当時,これを見て母は何を思ったんだろう.今となっては知るよすがもない.
それにしても,この文章の幼さはともかく,当時の漢字の使い方や言い回しに時代を感じてしまう.
今から20年ほど前に,懐かしいこの集落を訪れてみたいと思った.ところが最寄り駅だった豊野駅がなくなっており,当時は一面の畠だったところが,すっかり住宅地になっていて,ついに目的を果たせずに退散した.
(第5話終わり)
第6話の記事
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(準備中)
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