<鵠沼伏見稻荷>
コロナに負けず鎌倉散策;柏尾川・境川の右岸を江ノ島まで下る
<<コロナシリーズ最終回>>
(単独散策)
2020年5月25(月) 曇
コロナ非常事態宣言が,明日から解除とのことですので,暫く続けていた
「コロナに負けず鎌倉散策」の記事は今回をもって最終回にします.
<コース地図>
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<上町屋の社寺>
■まずは上町屋の泉光院
今日も午後から少し歩いておこうかと思って,13時02分,鎌倉中央公園清水塚口から歩き出す.
特にどこを歩こうかという積極的な意思はないが,このところずっと鎌倉中央公園を抜けて台峯緑地方面を歩いていたので,たまにはちょっと別の方向に歩き出そうと思って,とりあえずは湘南モノレール湘南町屋駅方面に向けて歩き出す.
現役時代散々上り下りしたお馴染みの坂道を下って,13時11分,湘南町屋駅に到着する.駅前のコンビニでちょっとした買い物を済ませてから,成り行きで,さらに坂道を下って上町屋の集落に入る.上町屋は古くからある集落のために集落内の道が実に複雑に入り組んでいて,なかなか覚えられないが,何十回と通っているうちに集落の中の主要道路だけは何とか覚えられたというのが私の頭の中.
13時29分,最初の訪問目的の泉光院に到着する.ここは真言宗の寺.この寺の由来などは当ブログでも何回も記した記憶があるので冗長なことはヤメにしておこう.今回は,寺の掲示板に張り出された「お言葉」だけを披露する.私も加齢とともに寺の掲示に興味を持つようになったが,今回のお言葉にも「なるほどそうだな.コロナにも良く忍耐しなければ・・・」と思いを新たにする.
<泉光院>
■上町屋天満宮
つづいて,泉光院から200~300メートル離れたところに祀られている上町屋天満宮を参拝する(13時32分).祭神は言わずと知れた菅原道真である.
お参りを済ませて,境内横の出入口から外へ出て直進,旧国鉄工場跡地に突き当たる.この三叉路を左折すれば深沢方面である.つい先日も深沢を訪れているのでそちら方面はちょっと食傷気味である・・・ということで右折する.
<上町屋天満宮>
<柏尾川右岸沿い下る>
■町屋橋を渡る
上町屋の崩れた網の目のような道を辿って,柏尾川沿いのバス通りに出る.そこでどちらへ行こうかと迷っているときに,初老の男性が,私を追い越して,町屋橋を渡ってから柏尾川沿いの道を川下に向かって歩き始める.私も痙られるようにひとまず町屋橋を渡る(13時18分).
橋を渡りながら,川面から吹き上げてくる涼しい風がとても心地よいのに気がつく.
”そうだ! 今日は,しばらくの間,川沿いに歩いてみよう・・・”
これで当面の目標は決まった.
町屋橋を渡ってすぐ右側に,自動車学校がある.以前山崎にあった学校で,私が自動車の普通免許取得でお世話になった学校である.
<町屋橋を渡って柏尾川の右岸沿いの道に入る>
■川風が涼しい
川沿いの道を歩き始めたときは,そんなに長く川沿いを歩くつもりはなく,どこかで街中に出ようと思っていたが,何となくダラダラと歩き続ける.
”まあ,取りあえずは,天獄院前を通る自動車道辺りまで川沿いを歩くか…”
程度の気持ちだった.
川面から吹き上げてくるそよ風が冷たくて心地よい.
<町屋橋を渡る>
■境川との合流点
川名橋を渡る.そのまま自動車道を藤沢方面へ向けて真っ直ぐに歩けば,境川に突き当たるが,ここは川岸沿いに歩くことに執着する.河岸沿いに三角形の2辺を歩く.その頂点が柏尾川と境川の合流点である.鋭角に飛び出した川岸が小さな公園風に整備されている.
堤防沿いに歩いて,境川に架かる橋を渡る.すぐ近くを東海道本線の下り電車が通過していく.
<境川との合流点>
<境川下って小田急片瀬江ノ島駅へ>
■右岸沿いの道をひたすら歩く
境川の右岸沿いの道に入る.このときは,どうせここまで来たんだから,いっそのこと江ノ島海岸まで歩いてしまおうと心に決める.ちょっと蒸し暑い感じもするが,絶えず川から微風が吹き上げてくるので,まあ何とかなるだろう.
<境川右岸沿いの散策路>
■500メートルごとに標識がある
14時17分,奥田橋を渡る.進行方向右手には広大な奥田公園が広がっている.鎌倉から藤沢市内に入って何時もうらやましいなと思うのは,藤沢市内に沢山の公園があることだ.境川右岸沿いの道も,進行方向右手のほとんどが公園か緑豊かな空き地になっている.歩いていても本当に気持ちが良い.
14時21分,「海岸から3.5km」と書いてある案内杭の前を通過する.上山木橋を通過してから6分ほど歩いて,14時29分,「海岸から3.0km」の案内杭に到着する.こうなるとすぐに色々計算したくなる.つまり,8分で500メートル歩いたことになる・・・ということは,
500m÷8分=62.5m/分.
つまり,62.5m/分×60分/時間=3,750m/時間
(=3.75km/時間).
やっぱり,かなり一生懸命歩いているつもりだが,時速4キロメートルに達していないということになる.
”クソ~・・!”
時速4kmも出せない歩きなんて,許せない! とは思う.
とはいえ,この標識は,自分がどの辺りを歩いているかが良くわかるので,とても良いなと思う.さすが藤沢市だけのことはある.
14時32分,「あらやりきばし」を通過する.橋の名前がひらがな表示になっているので,漢字でどう書くのか分からない.橋を渡ると片瀬山住宅地に繋がっているようである.いつかこの橋を渡って,片瀬山住宅地から西鎌倉へ抜けてみたいなと思っている.
<0.5キロメートルごとの案内杭>
■江ノ電のガードを潜る
14時35分,境川橋を通過する.前方に江ノ電の橋梁が見えている.
14時41分,江ノ電線路下のガードを潜る.辺りの風景が何となく海岸が近い雰囲気になってくる.もう15時が迫っている.もう少し歩行ピッチを上げないと,帰りが遅くなりそうだなと気がつく.ここから先は,かなりハイピッチで歩き続けることにする.
<江ノ電の橋梁が見える>
■小田急電鉄片瀬江ノ島駅
15時02分,「海岸まで0.5km」の案内杭の前を通過する.
”一体,どこが0.0kmの地点なんだろう・・・?”
私は俄然,「0.0km」地点に興味を持つ・・・が,なんということだ!
15時04分,小田急電鉄の片瀬江ノ島駅に飛び出すようにして到着する.いきなり夢から現実に引き戻されたような気分になる.さすがにこの辺りにはコロナ災害にもかかわらず応分に賑わっている.
私は当惑する.
”さて,これからどうしよう・・・”
<小田急電鉄片瀬江ノ島駅>
<湘南海岸を歩く>
■お洒落な散策路
駅舎の入口を眺めながら,地図とにらめっこして,これからの行き先をあれこれと迷う.もう大分時間が押しているので,自宅まで歩いて帰るだけの時間的余裕はない.そうはいってもまだちょっと歩き足りない感じである.私は藤沢市発行の観光案内地図を取り出して,しげしげと眺める.
”そうだ! 片瀬伏見稻荷へ行ってみよう・・・”
これで決まった.伏見稻荷から先は,またそこで考えよう.
15時06分,片瀬江ノ島駅から海岸沿いの道を辻堂方面に向かって歩き出す.
第一印象!
”お洒落な街だなぁ~”
広い歩道に洒落たレストランが建ち並ぶ.人出はそれほど多くないが,99パーセント若い人.私みたいなロートルは全く歩いていない.私ですら名前を知っている有名なレストランが何カ所もある.ちょっとアメリカにでも行った感じの雰囲気である.辺りの情景はもうすっかり夏.半ズボンの人が多い.進行方向左手に県立湘南海岸公園が続いている.ちょっと公園の中を歩いてみたいが,もう大分時間が押しているので,次の機会・・・ということでひたすら歩き続ける.
<お洒落な湘南海岸を歩く>
■大山が見える
デニーズの看板を眺めながら,先を急ぐ.歩行速度を速めると,ちょっと蒸し暑くなる.
”まずいな・・・”
と思って,また歩行速度を落とす.歩道からの照り返しが結構強い.
やがて道路が大きなカーブで左に曲がり始める.前方には丹沢の大山が聳えている.
15時27分頃,有名な三笠会館前を通過する.
<前方に大山が見える>
<引地川沿いの道>
■鵠沼橋の袂で一休み
15時31分,なぎさ橋を渡る.この辺りから右手に分岐する道に入らなければならないので,辺りを注意しながら歩き続ける.
15時34分,鵠沼橋の袂に到着する.
蒸し暑さで,頭がクラクラし始めそうである.大事を取って,近くにあるベンチに座り込んでしばし休憩.まずは水分補給.そして,シャツの胸元を少し開いて,5分ほどジッとしている.振り返ってみると,歩き出してから休憩を取るのは,今回が初めてである.これはちょっとまずいな.
<ベンチで5分ほど休憩>
■引地川左岸を遡る
15時39分,休憩を終えてまた歩き始める.今度はぐっと調子が良い.
15時44分,右折して引地川左岸沿いの道を川上に向かって歩き続ける.
15時16分,竜宮橋を渡る.橋の名前がなんとも面白いので写真を撮る.
<竜宮橋>
<鵠沼伏見稻荷>
■立派な鳥居
15時49分,稻荷橋を渡る.渡ってすぐに十字路がある.かなり交通量の多い道路を渡ってすぐの右手に真っ赤で大きな鳥居が立っている(15時51分).
鳥居全体の写真をうまく取りたいなと思うが,舗装道路があまり広くないことと,鳥居がばかでかいことからうまく撮れないがやむを得ない.典型的な明神鳥居である.
<大きくて立派な鳥居>
■赤い橋の奥に社殿
参道を奥に進む.予想していたよりもずっと大きな神社である.参道脇には境内社などが幾つかある.まずは突き当たりに位置している拝殿で参拝する.
神社の縁起など知りたいので,境内に掲示でもないかなとキョロキョロしたが,ざっと見渡したところでは見当たらない.
<赤い橋の先に拝殿がある>
■沢山の鳥居
拝殿に向かって左手に沢山の鳥居が立ち並んでいる(冒頭の写真).色鮮やかな鳥居のトンネルに惹かれて,鳥居の奥までいってみる.突き当たりに真っ赤な社殿がある.
<真っ赤な鳥居>
<小田急・東海道本線を乗り継いで帰宅>
■Lost in 鵠沼
もう悠長に歩き回っている時間ではない.なるべく早く帰宅しなければ・・・
もういくらか涼しくなっているので,顎マスクのまま,かなり早足で歩くことにする.
私はここから多分一番近い駅だと思われる小田急電鉄の鵠沼海岸駅へ向かうことにする.神社前の自動車道を渡ってすぐ目の前にある路地に入り込む.この路地が鵠沼海岸駅の方向に伸びているように思えたからである.なかなか閑静で素敵な道である.道路の両側には素晴らしい住宅が建ち並んでいる.さすがに高級住宅地だなと思いながら歩き続ける.
ところが200メートルほど先へ進んだところで,別の路地に突き当たってしまう.左右どちらかに曲がらなければ成らないが,ここは適当な勘で右折する.右折してからほんの50メートルほど先へ進んだところで,道幅がやや広い道に突き当たる.ここで左折.もちろん山勘,だんだんと自分が一体どこを歩いているのか分からなくなる.もう完全に迷ってしまう.
”よぉ~しッ! こうなったら誰にも聞かずに,勘だけで絶対駅にたどり着くぞ…”
と時間が押しているにもかかわらず意固地になる.
■踏切を2回渡って賑やかな通りへ
そろそろ左に曲がろうかなと思う.左折して海から遠ざかる方向に向かえば,何れ小田急線の線路にぶつかるはずだと呑気である.ただ自動車の交通量が多いのでイライラする.何百メートル歩いたのか良くわからないが,前方に踏みきりらしいものが見えてくる,心の中で”やったぁ!”.16時04分,踏切を渡る.渡るときに左右の線路を見ると左手のすぐ先に駅のプラットホームが見える.大筋では私の勘は正しかったようだが,先ほど左に曲がるのが正解より1本先に行きすぎていたようである.
踏切を渡って,少し行き過ぎたところの三叉路を左折する.このまままっすぐ行けば駅だろうと思ったが,この道はすぐに突き当たって左に曲がる.また踏切を渡って40~50メートル進むと,化粧タイルが見事な繁華街に突き当たる.
”おっ! 凄いところだな”
私は何となく嬉しくなる.
<鵠沼の繁華街>
■鵠沼海岸駅
駅前には広場があるだろうと予想しながら歩くが,一向に広場らしいところがない.どのくらい歩いたんだろうか,右手の道から続けて何人かの人が出てくる.気になってその道を覗くと,30~40メートル先に駅らしい建物が見えている.
”なるほど! 駅前広場はなしか・・・”
16時18分,多少は迷ったものの無事鵠沼海岸駅にたどり着く.駅の小田急ショップは閉店中.
結果的の全コースを通じての歩行速度は4.15キロメートル/時間にまで上がっていた.
<鵠沼海岸駅>
■藤沢駅経由で無事帰宅
改札口で,モタモタしているうちに藤沢行の電車を1本見過ごしてしまう.
16時27分発各駅停車の電車に乗車.
16時33分,藤沢駅に到着.16時39分発東海道本線上り電車に乗り換える.電車は空いているので3密はクリアしている.何時もなら大船から自宅まで歩いてしまうのだが,もう時間が押しているので路線バスを利用する.
17時12分,大分遅くなったが無事帰宅する.
後になって,鵠沼海岸から片瀬江ノ島駅まで戻って,湘南モノレールを利用した方が良かったなと気がつくがもう遅い.
こうして歩行距離13.2キロメートルの成り行きウォーキングは無事終わる.総歩数は20,256歩だった.
マナーモードのしておいた携帯電話を見る.数通の着信がある.
その中の1通は山仲間から.コロナの警戒宣言が解除されたので××日にハイキングしようというお誘いである.このメールで初めて解除になったことを知る.それにしても随分と気が早いのに驚く.
解除になったので,この「コロナに負けず鎌倉散策」シリーズも必然的に今回で中締めとなる.
次回は総括記事で締めくくることにしよう.
<ラップタイム>
13:02 鎌倉中央公園清水塚口歩き出し
13:11 湘南町屋駅前コンビニ(13:19まで;ロスタイム8分)
13:29 仙光院
13:38 町屋橋
13:44 神鋼橋
14:03 川名橋
14:07 柏尾川・境川合流点
14:17 奥田橋
14:21 海までの道標3.5km
14:23 上山木橋
14:29 海までの道標3.0km
14:32 あうやりき橋
13:35 境川橋
14:39 境橋
14:41 江ノ電線路ガードをくぐる
14:42 海までの道標2.0km
14:44 下藤が谷公園
14:49 海までの道標1.5km
14:54 西浜橋
14:46 海までの道標1.0km
14:48 山本橋
15:02 海までの道標0.5km
15:04 小田急片瀬江ノ島駅(15:06まで)
15:31 なぎさ橋
15:34 鵠沼橋(15:39まで休憩)
15:16 竜宮橋
15:49 稲荷橋
15:51 鵠沼伏見稻荷
16:18 鵠沼海岸駅
[散策記録]
■水平距離 13.2km
■沿面距離 13.2km
■累積標高(+) 22m
■累積標高(-) 74m
■所要時間 (休憩時間を含む,業務時間は除く)
鎌倉中央公園清水塚口歩き出し 13:02
鵠沼海岸駅 15:18
(所要時間) 3時間16分
ロスタイム=0:05 3時間11分(3.18h)
歩行速度 13.2km÷3.18h=4.15km/h
■総歩数 20,256 歩
■歩幅 13.2km÷20,256歩=0.000652km/歩
(65.2 cm/歩)
■歩行ピッチ 20,250歩÷3.18h=6,367.9歩/h
6,367.9歩/h÷60分/h÷60秒/分=1.76歩/秒
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/eea0e28ba7d98a1d408f1f5afc7de32e
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)
お断り;
これらの記事は,私のボケ防止と趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへのアクセスはご遠慮下さい.
なお,古い記事には顔写真が掲載されていますが,すべてご本人の了承を得た上で掲載したものです.
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コロナに負けず鎌倉散策;柏尾川・境川の右岸を江ノ島まで下る
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