<笛田公園上から富士山と丹沢を望む>
コロナに負けずに鎌倉散策;笛田公園・鎌倉山・笛田台地・手広周遊(前編)
<<笛田公園から鎌倉山へ>>
(独り散策)
2020年4月14日(火) 晴
<ルート地図>
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<名刹の掲示板>
■今日は富士山がよく見える
新型コロナウイルス感染者の人数がなかなか減らないようである.もちろん感染するのが怖いので,ここ1週間以上バス電車などの公共機関は全く利用していないし,家族以外の方々とも実質面会謝絶状態が続いている.私ごとき凡人は余程自分を律していないと,ぐうたら人間に成り下がってしまいそうで怖くなる.そこで,せめて午後の1~2時間はその辺りを歩き回って体力の減退をできるだけ少なくしたいと思っている.
そんなわけで,今日も,13時00分,鎌倉中央公園清水塚口からどこへ行くとも決めずにとりあえずは歩き出す.結果的にどこを歩いたかは,歩き終えてからのお楽しみということになる.歩き出しのときに,いきなりどっちへ行こうかと迷うが,昨日は北の方向に歩き出したというだけの理由で,今日は何となく南の方向に歩き出す.
鎌倉中央公園清水塚口から深沢方面に向けて坂道を下り始める.
何気なき湘南モノレールの線路に目をやると,その向こうに真っ白な富士山が見えているのに気がつく.
”そうだ! 今日は富士山の眺望を楽しむことにしよう…!”
これで歩く方向の当面の目標は決まった.
<住宅地内から富士山を望む>
■大慶寺
13時13分,大慶寺に到着する.臨済宗の寺.茅葺きの山門脇の掲示板に.上杉鷹山のことば,
”為せば成る
為さねば成らぬ
何事も
成らぬは人の
為さぬなりけり”
が掲示されている.
この鷹山の言葉を読んで,私は後頭部をぶん殴られたような気分になる.
<大慶寺の掲示板>
■等覚寺
続いて,13時18分,等覚寺に到着する.ここは真言宗の寺.
茅葺きの山門脇の掲示板に,
”全力を尽くす
いまこの時
この場所
そして
生きている間”
こちらも後頭部ガツンである.
コロナが大事のときも,”生きている間”に違いない.気持ちを入れ替えなければ…と素直に思う.
仏教の言葉は,自分の心,あるいは魂に直接響くような感慨を受ける.天のどこかに聖人がおわすのですがりなさい式のどこかの宗教より私にはとても有り難く感じる(ただし,これは個人の感性の問題であり宗教をの是非を比較しているのではない).
<等覚寺の掲示板>
■仏行寺
13時19分,深沢小学校前を通過する.続いて13時20分,相鉄ローゼン前で藤沢鎌倉道路を横断して,笛田の谷戸に入る.この辺りの情景は当ブログでも頻繁に登場しているので冗長になる.そこで今回は記述を省略し,一気に仏行寺…ということにしよう.
13時34分,仏行寺に到着する.ここは日蓮宗の寺.山門脇の掲示板に,今月の聖語として,
”善悪の根本
枝葉をさとり
極めたるを
仏とは申すなり”
が掲示されている.
平素,宗教には疎い私には,ちょっと難解なお言葉である.
<仏行寺の掲示板>
<笛田公園>
■急坂を登る
今回も短い時間内でなるべく沢山歩くことが目的なので,仏行寺の参拝は省略し,目の前の急坂を笛田公園目指して登り続ける.
たちまちのうちに汗ばんでくる.
<仏行寺前の急坂>
■笛田公園に到着
13時29分,笛田公園に到着する.
公園入口の右側にあるちょっとした広場に立つ.広場からの眺望が開けている.前方に見えるのは丹沢の山並みである.
もう4月の中頃だというのに,高い山に雪が降り積もっているのが見える.
”どこの山だろう? 蛭ヶ岳かな?”
そういえばコロナ騒ぎ以降,全く塔ノ岳に登っていない.これだけ長い期間山に登っていないとなると,もう塔ノ岳は無理かなと悲観的になる.
<笛田公園入口から丹沢を望む>
■名残の春
野球場だろうかいくつかの広い運動場に沿う遊歩道をのんびりと歩く.春の名残の花がなかなか美しい.運動場ではコロナ騒ぎなどどこ吹く風のような元気の良い掛け声が聞こえてくる.
<運動場の脇を通る>
<素晴らしい展望>
■残雪の丹沢
12時47分,笛田公園を通り抜けて,鎌倉山へ登る砂利道に出る.この砂利道を鎌倉山に向けて少し登ると素晴らしい展望が広がる(冒頭の写真).
遠くに連なっている山並みは丹沢の山々である.もう4月中旬だというのに雪が白く光っている山がある.蛭ヶ岳だろうか.
丹沢の手前,正面に木々がこんもりと茂っている山は一体どこだろう? 宮前御霊神社の山かな? いや違う.多分,鎌倉山の一角だろう.
<残雪の丹沢を望む>
■山麓まで雪の富士山
丹沢山塊から左手に目を転じると雪で山麓まで真っ白な富士山が見える.春霞で少し靄っていて空に溶け込んでしまったように見えるが,それがまた春らしい感じを醸し出している.
”ああ,良いな!…素晴らしい!”
を頭の中で何回も叫びながら写真を何枚も撮る.
<残雪の富士山>
■常磐緑地の展望
砂利道をもう少し登ると二手に分岐する.
ほんのちょっとだけ左手に分岐する砂利道に入ってみる.すると常磐緑地方面の展望が開ける.尾根の中央に見える白い建物が野村総合研究所跡である.さらに遠くに見えている山並みは天園の山々である.
<常磐緑地の展望>
<しのぶ塚から桜通の裏道へ>
■しのぶ塚
砂利道を少し引き返し,三叉路から反対側の砂利道に入る.
13時55分,動物病院前で鎌倉山の住宅地に入る.ここからは住宅地内の舗装道路になる.まずは,動物病院の隣にあるしのぶ塚に立ち寄る.
この塚は
<しのぶ塚>
■静かな砂利道
13時56分,鎌倉山1丁目15番地の三叉路を右折して桜通に入る.コロナ騒動のお陰で自動車の交通量はかなり減っているようだが,それでも自動車が通り抜けるたびに,ひやひやしながら鎌倉やロータリー方面に向けて歩き続ける.
バス停若松付近から,緩い下り坂を抜け,夫婦池に下る十字路を通過する.15時58分,三叉路を右手の枝道に入る.入り口近くの左側は数台の車が入れる駐車場になっているが,その先は閑静な砂利道になる.道路の両側にはどこに家屋が建っているのか分からないぐらい広大な敷地の住宅地が続く.ちょうど軽井沢の別荘地を歩くような感じである.
<静かな砂利道>
■小さな公園(鎌倉山もも公園)
14時04分,進行方向右手から道路が合流する.合流点近くに鎌倉市内の公園で一番小さい部類に入りそうな鎌倉山もも公園の前を通過する.
<鎌倉山もも公園>
■夫婦池鎌倉山口
14時05分,砂利道はさくら通りに突き当たって終わりになる.さくら通りとの合流点が夫婦池公園鎌倉山口である.入り口付近はちょっとした休憩所になっていて,長いす付きのテーブルが2基設置されている.
ここで,数分給水休憩を取る.
<夫婦池鎌倉山口>
<眺望を楽しみながら鎌倉山ロータリーへ>
■鎌倉山の高いところを通る道
給水休憩を終えて,14時09分,夫婦池公園鎌倉山口から歩き始める.
14時10分,バス停見晴の脇にある長い階段を登り始める.数十段もある結構しんどい階段を登り終えると,鎌倉山の高いところを通る道がつながっている.逆にこの道は,今登った階段のところで終わりになる袋小路である.
さすがに高いところにある道路なので,相模湾の眺望が実に素晴らしい.私はこの眺望を眺めたくてわざわざしんどい階段を登ってきた.
<鎌倉山の高いところを通る道>
■まずは富士山の眺望
一番眺めの良い場所には金網の柵が作られている.仕方がないので金網の目にデジカメのレンズを差し込んで,周囲の写真を撮る.
まずは富士山を眺める.春霞の富士山はいかにも雄大で,眺めているだけで気分が晴れ晴れとしてくる.山麓にうねうねと連なる山塊は秦野あたりだろうか.その手前の丸屋根の大きな建物は藤沢と鎌倉の市境にある水道(?)タンク.手前は西鎌倉辺りだろうか.
<富士山の眺望>
■江ノ島遠望
目を左に転じると,真正面に江ノ島が見えている.遙か遠く海の向こうに見えている山は伊豆半島だろうか.
江ノ島のナントカという名前の塔がとても目立つ.右下のビル群は小田急片瀬江ノ島駅付近である.
<江ノ島遠望>
■山桜の六国見山
裏道をたどって,14時19分,高級レストラン「ローストビーフ鎌倉山」の駐車場上に到着する.ここからは山側の風景が開けている.
前方にはお馴染みの六国見山が大きく見えている.六国見山の山麓には山桜がまだ残っているようである.
辺りの写真を撮った後,ローストビーフ鎌倉山の前を通過し,道なりに歩いて三叉路に突き当たる.この三叉路を右折して,緩やかな坂道を下り続ける.
<六国見山遠望>
■鎌倉山ロータリー
14時24分,さくら通りに突き当たる.右折して鎌倉山ロータリー方面へ向かう.曲がりくねった下り坂が続く.自動車の往来が結構多いのが気になって,気楽には歩けない.さくら通りの両側にある桜並木はすでに見頃を終えて若葉の季節を迎えている.
14時29分,ようやく鎌倉山ロータリーに到着する.
<鎌倉山ロータリー>
(後編につづく)
後編の記事
↓
(執筆中)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/45815effd02fdaedfd3c466311c6062d
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コロナに負けずに鎌倉散策;笛田公園・鎌倉山・笛田台地・手広周遊(前編)
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