<小海線佐久平駅ホームから浅間連山を望む>
早春の信州小諸の旅(1);久々に故郷の小諸へ
(独り散策)
2020年2月27日(木) 晴;寒冷強風
<ルート地図>
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<北陸新幹線で佐久平駅へ>
■早朝自宅を出発
所用があって,生まれ故郷の信州小諸へ出かけた.折からコロナウイルスで世界中が恐慌に陥っている最中に旅行するのはどうも気が重いが仕方がない.でもどうしても行かなければならないのならば,多少の時間的余裕を取って,懐古園や北国街道沿いの社寺なも可能な限り回ってみたいなと思う.そこで,何時も塔ノ岳に出かけるときと同じ時間に自宅を出発し,北陸新幹線を利用して小諸まで出かけることにした.
昨年の台風19号の影響で北陸新幹線は臨時ダイヤでの運行が続いている.多分,運行本数も減っているに違いないので混雑するのが気になるが,致し方ない.
まだ真っ暗な4時15分,自宅を出発する.薄ら寒いが,何時もの厳冬期に比較すると寒さはいくらかマシである.まだ自宅近くを通る路線バスは湘南モノレールも動き出していないので,いつものように犬が吠える家を迂回して,2.5キロメートルほどの道のりを歩いて大船駅へ向かう.そして大船駅5時22分発よこす架線電車で東京駅に向かう.平日の上り電車なので,絶対座れないなと思っていたが,電車は案外空いていて,ボックス席の進行方向窓側に悠々と座れる.上り電車がこんなに空いているのも,多分,コロナウイルスの影響ではないかと勝手に想像する.
■北陸新幹線「はくたか」551号
東京駅で待ち時間が少しある.
どこかで軽く朝食でも摂ろうかなと思うが,新幹線改札口付近で大規模な工事がされているらしく.通路がほとんど防護幕で囲まれていて,めぼしいお店が見当たらない.仕方がないので新幹線ホームのKIOSKでおにぎり2個とお茶を購入してから,「はくたか」551号自由席に乗車する.
こちらも予想以上に空いている.やはり社会全体が萎縮しているなと実感する.ともあれ,窓際の座席座る.
<東京駅から「はくたか551号に乗車する>
■発車直後の車内
東京駅を発車した直後の車内の様子の写真である.乗客はたった数名.いくら閑散期の平日とはいえ,空き空き過ぎている.上野,大宮でかなりの旅行者が乗ってきたが,それでも車内は空席が目立ったままだった.
<はくだか551金沢行の電車に乗車>
■残雪の秩父連山
列車の旅の楽しみは,移り変わる外の風景を眺めることである.先ほどKIOSKで購入した「おにぎり」をゆっくり食べながら,ゆっくりと風景を楽しむ.上空は晴れているが,秩父の山々には雲がかかっている.山肌の所々に残雪があるようだ.私は山学校時代にこれらの山々のほとんどに登っているはずだが,今となっては,どの山がどれかほとんど分からない,でも美しい山脈を眺めながら,体力があった時代のことを懐かしく連想する.
<車窓から秩父の山々を望む>
■残雪の軽井沢
そのうちに,何時もの悪い癖で,ついついうとうとし始める.知らぬ間に高崎を通り越して,列車は長いトンネルの中を走っている.
7時36分,軽井沢駅に到着する.車窓から群馬県境方面の山を眺める.一面の雪景色である.雪の量は例年よりだいぶ少なそうだが,それでも寒々とした風景である.
かなりの乗客が軽井沢駅で下車する.
通常,小諸に向かうには,軽井沢駅で下車してしなの鉄道に乗り換えるのが普通だが,今回,私は寒い軽井沢で乗り換えるのが嫌だったので,佐久平駅から小海線で小諸に向かうことにしている.
列車は軽井沢で一段と空き空きになる.
<寒々とした軽井沢>
<小海線で小諸駅へ>
■佐久平駅に到着
7時46分,佐久平駅に到着する.ここで下車.
ところが,佐久平駅から沢山の乗客が乗車している,どうやら通勤客のようである.なるほど,新幹線を利用すれば,不便な小海線など使わずに,長野まで簡単に通勤できる.なるほど,なるほど!
<通勤客が並ぶ佐久平駅>
■寒い小海線ホーム
ジョルダンの乗換案内で,小海線の接続が良いことを,あらかじめ調べてある.
小海線の小諸行列車の時間に合わせて,ゆっくり小海線ホームに向かう.駅構内も,とにかく底冷えがするほど寒い.小諸行列車が到着する直前まで連絡通路の待合室で,体を縮めながらじっとしている.
到着間際にホームへ出る.前方には頭を雲に覆われた浅間連山が見えている(冒頭の写真).怖くなるほど寒さ厳しく引き締まった風景が広がっている.土地の人たちは事も無げに平然としているが,暖かい鎌倉に住まいして長い私にはとても厳しい.
小海線列車は2両編成.3人掛けボックス席と,2人対向席が並んでいる.なかなかきれいな列車である.
8時19分,小諸駅に到着する.
<小諸駅に到着>
<小諸駅前>
■歴史ある駅舎
小諸駅はしなの鉄道の駅である,この駅舎の原型はかれこれ60年以上も前,私が上田にある高校に通学していた時代に新築されたものである.当時は信越本線の主要駅として威風堂々の駅だと思っていたが,私と同様に寄る年波で今はずいぶんと見すぼらしい感じがするのは否めない.でも,とても懐かしい駅である.ついつい昔のことを書きたくなるが,愚痴が多くなりそうなので,この辺りでこの話は止めにしよう.
さて,取りあえずは10時30分頃まで,自由時間がある.この自由時間の間に,どれだけ色々なところを回れるだろうか…私は色々なコースを頭の中で組み立てながら,取りあえずは,駅に隣接する停車場ガーデンを一回りすることにする.
<小諸駅>
■若者で賑わう駅前
駅前のバス乗り場にずいぶんと沢山の若者が集まっている.どうやらバス待ちの生徒のようである.
”一体どこの高校の生徒だろう…?”
それに中年の女性も沢山集まっている.平素,閑散とした街中しか見ていない私には,沢山の人が集まっているのを見て,少しばかり安心する.もっとも今はコロナナントカで人集りが良いとばかりは言えないが…
<小諸にも沢山の人が居るのが嬉しい>
■スケッチ文化宣言都市
駅前を見回してみる.広場の中央に「スケッチ文化宣言都市」という大きな看板が立っている.小諸は巨匠小山敬三画伯の出身地である.もともと絵画など芸術への関心が高い土地柄がある.
”今度小諸に来るときはスケッチブックをもって来ようかな…”
<スケッチ文化宣言都市の看板が立つ駅前広場>
<停車場ガーデン散策>
■停車場ガーデンとその周辺地図
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※現地案内パンフレットから引用
■熊の彫像が出迎える
まずは小諸駅のすぐ隣にある公園「停車場ガーデン」を散策する.
公園入口に公園の案内板が立っているが,なぜか案内板の上に熊が座っている.熊が小諸とどういう関係があるのか私には全く分からないが,少々奇妙な運賞を受ける…が,まあいいか.
とにかく寒くて底冷えがする.手持ちの携帯電話の温度計で気温を測定すると1℃.冷たい風が吹いているので,体感温度は多分もっと低いんだろなと想像する.太平洋沿岸に位置している鎌倉と比較すると,やっぱり格段に寒いようである.当然と言えば当然だが…
<公園の案内板>
■広々とした風景
公園入口から園内を見渡す.広々としているなというのが第一印象である.左手に建っている白い建物は,これまで仲間と一緒に何回も宿泊したことのあるホテルである.公園の奥の方に見えている古風な建物は本陣主家である.ここは後ほど時間があったら立ち寄ろうと思っている.
取りあえずは,公園を斜めに横切って,懐古園の中を先に散策しようと思っている.
<停車場ガーデン全景>
■何となくユーモラスなミニチュア庭園
カフェ&ショップ前の道路の真ん中に円形の島がある.そこには,沢山の人形が飾り付けられている.一体一体よく見ると実に面白くてユーモラスである.
”こういうの,作るんって,面白いだろうな…”
と勝手に想像する.
あまりのんびりもしていられないので,この庭園を見送って,懐古園へ抜けるガードの方へ向かう.
<ユーモラスなミニチュア庭園>
(つづく)
つづきの記事
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(執筆中)
「関東・伊豆箱根・上信越」の前回の記事
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