<太尾南公園>
知らない街を歩く(横浜);大倉山公園・太尾・新横浜縦走(4);太尾公園と太尾南公園
(独り散策)
2020年2月19日(水) 晴
まえの記事
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https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/e177870b5b32daee16fce5a1e8164168
<ルート地図>
■全体図
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※再掲
<太尾堤緑地は芸術の道>
■彫像「まかせなさい」
引き続き太尾堤緑道を南に向けて歩き続ける.
14時16分、風化し尽くしたモアイ像のような塑像が5体並んでいる.傍らの説明文によると、これは中岡慎太郎という方が横浜彫刻展(YOKOHAMA BIENNALE'89)に出展した「まかせなさい」(1989.10)という受賞作品だとのことである.
”なるほど! ここは芸術の道…ということだな”
彫像の近くに、「これは遊具ではありません」という主旨の注意書きがあるのが絶妙な味を醸し出している.多分、子供達はこの彫像の上を跳び回っているんだろう.私見では飛び回ってこそ「まかせなさい」の神髄のような気がするが…芸術とは面白いものである.
<彫像「まかせなさい」>
■太尾公園入口に到着
14時19分、「900m 太尾緑道」の道標を通過する.これで、この緑道があと900メートル続くことがやっと分かる.これからの900メートルが楽しみである.
14時24分、派手で大きな看板の前に到着する.どうやらここが太尾公園の入口のようである.
<太尾公園入口>
■公園の下ウォッチング
看板に近づいてみると「公園の下ウォッチング」と書いてある.どうやら排水処理の工程が優しく解説してあるようだ.
”なるほど! 下水度処理施設の上を公園にしたんだな…”
私、納得してから、太尾公園を見物することにする.
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<太尾公園を一回り>
■太尾公園地図
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※現地案内地図を撮影
■アクセス道路は長い坂道
入口から中に入る、
目の前にかなり長い坂道が続いている.この坂道をエッチラホッチラ登り続ける.
<長い上り坂>
■広々とした公園とSTARTのマーク
坂道を上り終えて、14時27分、太尾公園に到着する.想像していたよりずっと広い公園である.
目の前に野球場のような形をした多目的広場が広がっている.その周囲を一周する遊歩道が作られているようである.遊歩道の始点には「START」のプレートが埋め込まれている.
”なぜ日本語ではなく英語でだけ表記しているの…”
と軽い疑問を持ちながらも、遊歩道を一回りしてみようかと思う.
<広々とした公園とSTARTのマーク>
■遊歩道を一回り
道なりに遊歩道を一回りしてみる、
汚水処理場の屋上だと分かっていても、そんなことは忘れてしまい、里山の高台を散策しているような気分になる.四方の見晴らしが結構良い.所々にベンチが備え付けられている.アスレチックのような場所もある.広々とした芝生はお弁当を開くのにもってこいの場所である.
<遊歩道をのんびり歩く>
■眼下の梅とビル群
14時34分、遊歩道を一回りして400メートルの道標に到着する.
ここから新横浜付近のビル群が見渡せる.眼下には今が見頃な梅並木が見えている.
”あの並木の下を歩いてみたいな…”
と思うが、この並木はどうやら処理場の構内のようである.構内なら見るのは無理だなとあきらめる.
<新横浜のビル群> <400mの道標>
<港北水再生センターの梅>
■港北水再生センターに到着
14時40分、港北水再生センターに到着する.どうやら梅祭りの期間は施設内部にある梅並木が公開されているようである.これ幸いと施設内に入る.ムーミンのような顔出しフィギュアと満開に近い梅が出迎える.
構内の勝手は分からないが、とにかく奥の方へ行ってみる.
<水再生センターの入口>
■見事な梅並木
構内の奥に進むと、先ほど太尾公園から見下ろしていた桜並木が目の前にある.ゆっくりと並木に沿って歩く.
並木の向こうはどうやら堤防らしく、ときどき散歩している人の姿が見える.梅並木の先から堤防に出られれば最高だが、見回したところ堤防沿いに柵が続いている、これでは堤防には出られないので、往路を引き替えず.
<水再生センターの梅並木>
■水再生センターの案内図
構内道路沿いに水再生センターの案内図が掲示されている.
これを見ると、一口に水再生といっても大変複雑な工程があることが分かる.この図を見ると、そう簡単に下水処理ができないのも良く分かる.この図から、これから訪れるつもりの太尾南公園の位置もはっきりと分かる.
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※現地案内地図を撮影
<太尾南公園を一回り>
■太尾南公園地図
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※現地案内地図を撮影
■太尾南公園に到着
14時47分,太尾公園の散策を終えて,太尾緑道の続きを歩く.
14時50分,太尾南公園入口に到着する.この公園も水処理工場の屋上にあるので,先ほどの太尾公園と同じように,鉄製の階段道を登らなければならない.物々しくゴツゴツした感じの鉄製ジグザグ階段を登り詰める.そしてヤヤ道幅が狭い感じの歩道橋を渡ると視界が一気に広がる.まず目につくのが子供の遊び場,ブランコなどの遊具が一通りそろっている.この公園は,どうやら先ほどの太尾公園とは若干コンセプトの違う公園のようである.
取りあえずは左回りに公園の外周を一回りしてみようかと思う.
<子どもの遊び場>
■芝生広場
子どもの遊び場につづいて芝生広場がある.広場の端に人工の滝が流下している.滝の水は芝生の中を曲がりくねる小川になり,その先にある池まで流下している.私は小川のほとりを辿りながら,池の方へとゆっくり歩く.
<人工の滝>
■池の畔のあずま屋
小川は池に流下して終わりになる.池の畔にあずま屋がある.私は遊歩道からちょっと外れてあずま屋に立ち寄ってみる.ここは正に都会の中のオアシスである.自分が水処理工場の屋上にいることを忘れてしまうほど野趣豊かな雰囲気である.
もう時間も押しているので,あまり長居はできないが,あずま屋のベンチに座って池の水面を暫くの間見つめている.今,ほとんど無風にも関わらず水面がかすかに揺らいでいる.その揺らぎを何となく見つめながら,何を考えるわけでもなく,何かを考えているような不思議なひとときを過ごす.
ふと,自分の両親のことを回想する.二人とも60歳半ばで旅立ってしまった.それにもかかわらず私は両親より20年も余計に娑婆で息をしている.
”一体なぜ? なぜだろう? なんで両親より長生きをしているんだろう.”
そんな埒もないことを薄らぼんやりと回想する.
<池の畔のあずま屋>
■展望広場
どれほどの時間,あずま屋で過ごしたのか分からないが,私は急に焦り気味の気分になり,また歩き始める.右手には円筒形の高いビルを中心に沢山のビルがびっしりと建ち並んでいる.私はこの辺りの土地勘は全くないが,多分,建ち並ぶビル群の中に新横浜駅があるんだろうと確信する.同時に,あの円筒形の高いビルを目指して適当に歩けば間違いなく新横浜駅にたどり着けるだろう.これで一安心である.
<新横浜のビル群>
■芝生広場の休憩場所
進行方向左手は芝生広場が広がっている.広場に面して沢山のアスレチック用具やベンチが備え付けられている.このベンチ群を眺めながら,グループでここを訪れたときには最高の食事場所になるななと思う.
”そうだ! 来年の梅の時期に,某グループの皆さんを今回のコースに誘ってみようかな…”
などと連想する.我ながら,ずいぶんと気が早いなと苦笑する.
<芝生広場のベンチ>
■長いスロープを降りる
時間が瞬く間に過ぎて,15時丁度になる.
私は太尾南公園の散策を終え,先ほどとは別の出入口から元の道路まで降りる.こちらの出入口は先ほど登ったジグザグの階段道とは違って,ながい下り傾斜の道である.
”それにしても,立派な施設だなあ~…”
私はついつい自宅近くにある鎌倉中央公園と比較してしまう.鎌倉中央公園には維持できなくなり何年も放置されたままの階段道がある.多分,修理費が捻出できないんだろうなと想像する.それに反して,やっぱり大都会の横浜市は違うなと実感する.
この違いは公園などの施設だけではない.横浜市民は年寄りには市内の乗り物を自由に利用できる優待パスがあるようだが,鎌倉の年寄りにはそんな友愛はない.私はお散歩しながら,横浜市民がつくづく羨ましくなる.
<太尾南公園からスロープ道を降りる>
(つづく)
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