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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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今日の山頂は花立山荘だった丹沢;塔ノ岳(2020年第2回目

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       今日の山頂は花立山荘だった丹沢;塔ノ岳(2020年第2回目)
              (単独山行)
            2020年2月1日(月) 晴

<ルートマップ>


←クリック拡大(前掲図を流用)

■朝食をしっかりと…
 1月中はもろもろの行事が土曜日に重なってしまい、丹沢塔ノ岳詣ではたった1回だけで終わってしまった.仕方がないこととは言え、こんな状態では体力の維持はきわめて困難である.特に昭和一桁生まれともなると、ちょっとのブランクがあっただけでも、その間の脚力の衰えは目を覆いたくなるほどひどいことになる.それに無理も以前より利かなくなっているので、かなりブランクがある今回の塔ノ岳詣では小草平(堀山の家)を終点にしようと心に決める.
 何時ものように4時に自宅を出発する.自宅から大船駅までの2キロメートルあまりの距離の山下りである.昨夜の天気予報では今朝方はかなり冷え込むと言うことであったが、体感的にはそれほど寒くは感じない.多分、無風なのが幸いしているのかもしれない.
 例によりけたたましく吠える犬が居る家の前を敬遠して、真っ暗な住宅街をひたすら歩く.4時30分頃大船駅前に到着する.駅前のコンビニで昼食と非常食を購入してから、ちょっと離れたところにある牛トン店で朝食を摂る.このメニュー、結構私の好みである.
 4時55分、大船駅南口へ.これまで買いためていた回数券がなんなったので、ちょっと戸惑いながら大船から小田原までの回数券を購入する.なぜ戸惑ったかというと回数券の有効期間は3ヶ月、だから3ヶ月の間に5往復以上しないと回数券のメリットがなくなる.この年になって3ヶ月の間に果たして塔ノ岳へ5回も訪れるだろうかというのが迷いである.でも回数券を買ってしまった.

<今日の朝食>

■大倉から歩き出す
 大船5時10分発熱海行電車に乗車する.小田原で小田急線に乗り換えて、6時11分に渋沢駅に到着する.まだ真っ暗.大倉行バス停へ.私は前から5~6人目.寒い.暫くするとYSさん、KMさんなどの常連が現れる.
 だんだんと辺りが明るくなる頃、下り電車が到着して、待ち行列が一気に長くなる.この行列の中にISIさん、KMさん、IWIさん、AIさん、YDさん、IIJさんなどの常連が居られる.今日は常連オンパレードのようである.
 7時08分、バス停大倉から三々五々歩き始める.
 今日の私の体調は決して悪くはないが、随分と体力が落ちているなを実感しながら登り続ける.それにしてもここ1年の体力の減退は目を覆うばかりである.年のせいと言ってしまえばそれっきりだが、どうもそうばかりとへ言えないなと思っている.つい先日までは私の方が楽々登っていた方々に、すいすいと追い越されてしまう.これは年のせいとばかり言っておれない何かが体内に潜んでいるのではないかと心配になる.
 それにしても、今日は実に良い天気である.前方には雲ひとつない抜けるような青空が広がっている.

<背中に日光を浴びながら大倉から歩き出す>

■丹沢ベース
 7時14分、登山口を通過する.克董釜を通過してほどなく礫を敷き詰めた土道に入る.礫の表面が丁度うまい具合に湿っているので、まあ歩きやすい.若い登山者に次々に追い越されながら、低速度で登り続ける.
 7時25分、丹沢ベースを通過する.気温が少し低くて寒いこともあって、ちょっとペースが速いかなと思いながら登り続ける.

<丹沢ベース>

■日の当たる坂道
 丹沢ベースのすぐ先で礫の道は、普通の土道に変わる.途端に歩きやすくなる.やがて、新工法もう右手が開けた日の当たる坂道に到着する.まぶしい日光が真横から降り注いでいる.
 毎度のことだが、ここまで登ると何となくホッとした気分になる.

<日の当たる坂道>

■観音茶屋
 7時34分、観音茶屋に到着する.大倉からの所要時間は26分.まあまあの速度である.何人かの人たちが観音茶屋前のベンチで衣服調整をしている.私は最初から薄着になって歩いているので、衣服調整なしで観音茶屋を通過する.ここから先、しばらくの間、ジグザグの上り坂が連続する.
 7時40分、分岐を通過する.ここから先、大きなピッチのジグザグ道になる.

<観音茶屋を通過>

■見晴茶屋
 7時52分、雑事場ノ平に到着する.雑事場ノ平のベンチでは、数名の登山者が休憩を取っている.私はそのまま通過.ほんの2分ほど水平な尾根道を歩いて、7時54分、見晴茶屋に到着する.見晴茶屋は真正面から朝日を浴びている.実に居心地が良さそうである.

<見晴茶屋>

■冬の風物詩、光る海
 立ち止まって、見晴茶屋前からの風景を楽しむ.眼下に光る海が見えている.この光る海も貴重な冬の風物詩である.手前に見えている街は秦野市だ.私は自慢のおんぼろデジカメを取り出して、数枚の写真を撮る.

<光る海>

■見晴階段
 見晴階段に差し掛かる.何時ものように階段を見上げた写真を数枚撮る.階段の途中に、登山者の後ろ姿が点々と続いている.
 写真を撮り終えてから、私は極々低速度で階段を上り続ける.結構シンドイ.

<見晴階段>

■駒止階段
 見晴階段をやっと登り終えて、モミジ坂に差し掛かる.この坂も結構長くてシンドイが、マイペースを崩さずに登り続ける.
 8時14分、ようやく一本松を通過する.大倉からの所要時間は1時間06分.いつのの通りのラップである.ここから、しばらくの間、ほぼ平らな尾根道が連続する.
 8時17分、駒止階段に差し掛かるところで、私たちのバスより遅いバスに乗ってこられたMGさんが私を追い越していく.
 ほどなく駒止階段に差し掛かる.

<駒止階段>

■駒止茶屋
 駒止階段は実に急な階段が連続する.私は文字通り喘ぐように超スローで登り続ける.そしえ、8時31分、漸く駒止茶屋に到着する.大倉からの所要時間は1時間23分.現在の私には、まあこの程度のラップが丁度良いのかもしれない.私はここでも休憩は取らずに通過する.

<駒止茶屋>

■気分最高の尾根道
 駒止茶屋から少し先まで登ると、ほぼ水平な大倉の尾根尾根道に入る.この辺りが大倉尾根で一番気楽に歩けるところ.気分最高.私はあちこちの風景をデジカメで撮りながら、ジャストマイペースで歩き続ける.
 8時37分、下山してくるKSさんにばったり.
 「やあ、やあ、…FHさん」
で立ち話開始.
 「今日の山頂は素晴らしいですよ…気温はマイナス4℃でしたよ」
 「アイゼン、要りますか?」
 「雪は残っているけど、登山道にはほとんどないですよ.」

<のどかな尾根道>

■堀山の標識
  8時43分、堀山の標識前を通過する.ここから先はほんの少しの間だが下り坂になる.何時もなら快調に飛ばすところだが、今日はなぜかその気にならない.めずらしくのんびりユックリ歩き続ける.
 今回は,歩き出しからごくゆっくりペースなことと、気温がそれほど高くないこともあって、今のところ全く汗などはかいていない.

<堀山の標識>

■小草平(堀山の家)
 ちょっとした登り返しを通過して、9時54分、なんとか小草平(堀山の家)に到着する.堀山の家の温度計は5.0℃を指している.登山には丁度良い気温である.
 大倉からの所要時間は1時間46分.今の私には、まあこんなところで仕方がないな.この年になってこれ以上を望むのは無理なことは重々分かってはいるが、それでもどうしても屈辱感が残る.本当に困った性分である.
 当の登山はここ小草平が終点と決めていた.でも、まさ疲労感が全くないので、ここで下山したらもったいないなと思い始める.
 …で、もう少し登ろう.今日の終点は萱場平に変えようとおもう.

<萱場平に到着>

■小草平からの富士山
 小草平から歩き始める前に、富士山の写真を撮る.山裾まで真っ白な雪で覆われている.手前の鍋割山稜の山並みに当たる日光の角度も丁度良く山襞が区きり浮かび上がるように見えている.

<小草平からの富士山>

■萱場平
 小草平ではほんの2分ほど休憩を取っただけで、再び歩き始める.
 やせ尾根を渡って、ジグザグのガレ場を少し登ると富士山がよく見える場所がある.ここで立ち止まって、また富士山の写真を何枚か撮る(冒頭の写真).
 何人もの若い人に先を譲りながら、ゆっくり、ゆっくりと登り続ける.ガレ場に続く長い階段道を、まるでアリのような低速で上り続ける.そして、9時18分、ようやく萱場平に到着する.
 ここが本日の終点、つまり今日の私にとっての山頂である.
 進行方向右手のベンチに座り込んで、小腹を満たすために、リュックからあんパンを取り出す.

<萱場平>

■萱場平からの見晴らし
 ベンチに座り込んで、だれか知人が登ってこないかなと戸沢分岐の方を見つめる.その先には白く光る相模湾が見える.手前の街は秦野.いぶし銀のような海の風景はまさに冬の風物詩である.
 そろそろ下山しようかなと思っていると、ISIさん、TDさんのお二人が萱場平に到着する.
 「…もうここで終わりですか? 先に行かないんですか?」
と私に尋ねる.私は力なく、ここが終点だと答える.
 またしばらくするとYSさんが萱場平に到着する.
 「…今日は疲れた!」
と言いながら私の隣に座り込む.
 「花立山荘までは登ります」
とのこと.
 私もまだ疲労感が全くないので、とりあえずは花立山荘まで足を伸ばそうと思う.
 9時28分、萱場平から歩き出す.結局、萱場平で11分ほど休憩を取ったことになる.

<萱場平から相模湾を望む>

■花立階段下からの富士山
 ノソノソと登っているうちに、9時54分、ようやく花立階段下に到着する.ここからの富士山の眺めもなかなかなものである.早速デジカメを取り出して、いろいろ露出時間を変えながら、何枚かの写真を撮る.
 写真を撮り終えてから、花立階段を登り始める.

<花立階段下からの富士山>

■花立山荘
 あえぐようにして花立階段を登り切って、10時04分、やっと花立山荘に到着する.気温10.0℃.風もなく暖かい.
 大倉からの所要時間は2時間58分.計測するのが嫌になるほど情けないラップである.でも、折角花立山荘まで登ったんだから.ついでに塔ノ岳山頂まで登っちゃおうという欲が頭をもたげ始める.こんな気分になるのも、客観的に見れば、無理はない.大倉から塔ノ岳山頂までの累積標高は1269メートル、大倉から花立山荘までの累積標高は1059メートル、両者の差は210メートルである.つまり花立山荘は、塔ノ岳山頂までの83パーセントの位置にある.あと17パーセントの努力で塔ノだけ山頂に立てるんだ…そう考えるとどうせなら塔ノ岳山頂まで行ってしまえと思うのも無理はない.

<花立山荘>

■花立山荘からの富士山
 山荘前のベンチは登山客で一杯である.
 ベンチの先まで行って、富士山の写真を撮る.適当に雲がわいていて、なかなかの風景である.この風景を見ているうちに、花立山まで登って南アルプスを眺めてみたくなる.

<花立山荘からの富士山>

■光る海と棚引く雲
 花立算すから下界を見下ろす.
 海が光っている.雲がわき始めている.なんとも凄い光景である.
 ”いつか、この風景を絵にしたいな…”
と思いながら、折角.ここまで登ったんだから、せめて花立山まで登ろうという気が強まる.

<花立山荘から相模湾を望む>

■花立山荘上から下山開始
 花立山に向かって登り始める.きつい階段道を登り始めたところで、下山してくるMGさん、YDさんにばったり会う.私もお二人と一緒に下山することにする.
 10時23分、花立山荘に到着.ベンチで休憩を取っているYSさんを誘って、4人一緒に下山し続けるが、MGさんやYDさんと同じ速度で下山するのは少々つらい.
 萱場平を通過した後の階段道で登ってくるTZさん、NNさん達とばったり出会う.その後、しばらくの間はお二人の後について下り続けるが、小草平の手前でついて行くのをやめる.無理だ!
 10時56分、お二人の後ろ姿を見送りながら、小草平の堀山の家に入り込む.女主人が愛想良く出迎える、先客はKMさん.
 三ツ矢サイダーを所望.しばらくの間、雑談.

<堀山の家で小休止>

■観音茶屋
 11時05分、小草平を出発する.ここからは全くの一人旅.歩行ペースを落としてユックリ旅に切り替える.
 11時25分、駒止茶屋に到着する.ここで登ってくるIMIさんとバッタリ.IMIさんはちょっと先まで行って富士山を見てから下山するとのこと.
 「では、観音茶屋でお汁粉でも食べながら待ってます…」
ということでお別れする.
 その後もゆっくりペースで下り続けて、12時07分、観音茶屋に到着する.
 ”おや、まだ大倉発12時40分のバスに間に合いそうだな…”
ということで、ちょっと調理時間が掛かるお汁粉の代わりにプリンを所望する.

<観音茶屋のプリン>

■無事バス停大倉に下山
 お汁粉食べながら待ってますと約束したIMIさんには申し訳ないが、IMIさんの到着を待てずに、12時12分、観音茶屋を出発する.その後は、あまり急がずに下山し続けて、12時25分、登山口を通過する.
 ”うん! 丁度良い時間だな…”
 登山口を過ぎると長閑な渋沢の集落が続く.途中の無人販売所で、100円の柑橘類を購入する.
 12時35分、予定通りの時間にバス停大倉に到着する.
10時
<長閑な雰囲気の大倉>

■無事帰宅
 バス停大倉の待合室には私より先に下山した常連の皆さんが集まっておられる.多分、皆さんは13時10分のバスに乗車されるんだろう.私は出来るだけ早く帰宅したかったので、皆さんより一足先に12時40分発のバスに乗車する.この時間バスはまだ空いている.
 渋沢から新松田行の急行電車に乗車、新松田からは各駅停車で小田原へ.小田原からはうまい具合に快速アクティに乗車、意外に早い時間に大船に到着する.おオフはからは路線バスを利用して無事帰宅する.
 山頂まで登らなかった多少の後味の悪さはあるが、八並びの自分の年齢を考えたら、まあ、この辺りで良しとしなければ…と自分を慰める.

<ラップタイム>

  7:08  大倉歩き出し
 7:34  観音茶屋
 7:54  見晴茶屋
 8:31  駒止茶屋
  8:54  堀山の家(8:56まで休憩)
  9:18  茅場平(9:29まで休憩)
10:04  花立山荘着
10:23    〃   発
10:56  堀山の家(11:06まで休憩)
11:25  駒止茶屋
11:51  見晴茶屋
12:07  観音茶屋(12:12まで休憩)
12:25  大倉着 

[登山記録]

■水平歩行距離           5.4km

■累積標高(+)             1059m

■累積標高(-)           50 m

■上り所要時間 (休憩時間込み)
 大倉発                       7:08
 花立山荘着                     10:04
 (所要時間)                                 2時間56分(2.93 h)
 水平歩行速度                             5.4 km÷2.93 h=1.84 km/h
 登坂速度             1069m÷2.93h=365m/h

■下り所要時間 (休憩時間込み)
 花立山荘発                   10:23
 大倉着                       12:25 
 (所要時間)                    2時間02分(2.03h)
 水平歩行速度           5.4km÷2.03h=2.66km/h
 下降速度             1069m÷2.03h=527m/h
                                          (おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/3a4988d4faea88510298ace7ab58a88d
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)

お断り;
 これらの記事は,私のボケ防止と趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
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 不快になられた方は,以後,当ブログへのアクセスはご遠慮下さい.
 なお,古い記事には顔写真が掲載されていますが,すべてご本人の了承を得た上で掲載したものです.


 










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