<光照寺付近から六国見山を望む>
冬の鎌倉北部社寺巡り(2);台の住宅地を経て光照寺と石垣下の稲荷大明神へ
(独り散策)
2019年1月9日(木) 晴
<ルート地図>
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※再掲
<台の住宅地を歩く>
■台の坂道
私は神明神社の参拝を終えてから光照寺方面へ向かおうと思う.それには大別して台の台地の北側を歩くコース,南側を歩くコース,それにこの二つのコースの真ん中に位置している台地を経由するコースの3本である.私は久々に真ん中のコースを歩こうかと思う.
このコースの登り口は三叉路になっている.前を歩いている老人の後ろ姿が写真に入ってしまったが,歩かれる速度が余りに遅いので,待ちきれなくなってシャッターを押してしまった結果である.決して他意はない.私はこの鋭角の三叉路に建っている家のスケッチをしたいなと,かねてから思っているが,なかなか実現しない.今日はまたとないチャンスだが,こんな時に限って,スケッチの道具を持参していない.残念だが仕方がない.
私はこの写真を撮ってから,写真に写っている坂道を上り始める.
<台の三叉路>
■遙かなる大船観音
坂道を登るにつれて北側の眺望が開ける.
跡もう少しで上り坂が終わる頃,大船観音が見え始める.なかなかの展望である.私は近くの駐車場からこの景色を眺めながらデジカメのシャッターを押す.
<台の台地から大船観音を望む>
■狭い路地に入る
台地の上は閑静な住宅地になっている.あちこちに枝道があるが,狭い路地に適当に入り込んで.大筋としては光照寺方面に歩き続ける.
しばらく歩くと三叉路に突き当たって狭い路地は終わりになる.ここで右折して南側のコースに合流する.
<道幅が狭い路地を歩く>
<光照寺と閑静な路地>
■光照寺に到着
南側のコースとの合流点近くに台の稲荷神社に向かう道がある.ふとそちらに行きたくなり少々迷う.この稲荷神社を経由して台峰緑地に入るのもなかなか良いコースだからである.
”でも,まあ…,今日のところは光照寺方面へ向かおう…”
下り坂になる.
光照寺が近づくと前方の視界が開け,目の前に鎌倉の秀峰六国見山が大きく聳えている(冒頭の写真).
14時22分,光照寺に到着する.山門にあるクルス紋は有名だが,写真はもう何回も当ブログに掲載済みなので,今回は掲載するのをやめておこう.
境内には入らずに,山門近くで合掌.参拝を済ませる.
<光照寺参拝>
■閑静な路地
光照寺の境内北側沿いの路地に入る.私が最も好きな散策路である.進行方向左手は山になっている.光照寺の境内沿いを過ぎるとこの路地の両側は閑静な住宅地である.路地は住宅地内を曲がりくねりながら続いている.
ときどき思い出したように人とすれ違う.
<閑静な路地に入る>
<断崖の下の稲荷大明神>
■趣のある参道
路地を進むと左手の山地が険しくなり断崖となる.
左側の斜面が見上げるような高い石垣になる.14時26分,稲荷大明神参道入口に到着する.つい先日まで,この参道は秋の台風による倒木でふさがれていたが,今はすっかりきれいに整備されている.
参道の奥に立派な鳥居と怖くなるような高い石垣が見えている.
参道のすり減った石段を登る.
<立派な鳥居と石垣が見える>
■正一位稲荷大明神
参道の石垣を登ると狭い境内の正面に小さなお社がある.小さいながらなかなか立派な造りのお社である.『かまくら子ども風土記』でこの神社の由来を調べたが,あまりくわしい記述はない.ただ,お社の大きさに比較してやけに立派な鳥居だなと感心する.
鳥居の脇に「正一位稲荷大明神」と墨書された古びた立て札が置かれている.
お社が後ろの馬鹿高い石垣にへばり付くように祀られている.高い石垣を見上げると怖くなってくるので,早々に立ち去ることにする.
”…とはいえ,石垣の上の家からの眺望は素晴らしいだろうな…”
と連想する.
<石垣下の稲荷大明神>
(つづく)
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