<幹が折れてちょっと寂しくなった「おろち桜」>
晩秋の鎌倉;残念な「おろち桜」と予期しない倒木に驚く
(独り散策)
2019年11月日20日(水) 曇
※このところ函館の連載記事の投稿に終始していたため,その他の記事が疎かになってしまった.
今回は函館の記事は1回お休みしにて鎌倉の記事を投稿することにしたい.
<ルート地図>
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※鎌倉中央公園の案内板を撮影した.
<まずは鎌倉中央公園>
■多忙も峠を越えたのでちょっと散策
私は年甲斐もなく,昨年4月から,京都の某美術関係大学の通信教育の学生を続けている.日時の経つのは早いもので,もう来春3月の卒業(できるかもしれない?)が射程距離に入ってきた.秋学期は5科目のレポート書き上げて.明日(11月21日)からの提出期限内にインターネットで投稿する手配になっている.
”捕らぬ狸の皮算用”ではないが,秋学期で10単位分のレポートを提出した.もしこれが全部パスすれば,予定通り3月にはBFA(学士;芸術学)ということになれそうだ.まあ,この年になって今更卒業もないが,でも,いくら年をとっても卒業できれば嬉しいに決まっている.
まあ,そんなわけで一段落気分で,近場の鎌倉中央公園でも一回りしてみようかという気になる.
いつもの通り,出発点は鎌倉中央公園清水塚口である.
入り口から坂道を下って,上池の畔で足を止める.湖畔の木々がようやく色付き始めたようである.
<上池の畔>
■水面が光る
上池の畔に立つ.
曇り空.
少し寒い.水面にさざ波が立っている.曇り空が反射して光っている.
”ちょっとだけ,絵に描いてみたいな…”
<水面にさざ波>
■ちょっぴり紅葉の下池
下池畔の木道歩きを楽しむ.ちょっぴり紅葉し始めた木々が結構美しい.
携帯電話についている温度計で気温を測ってみると11℃.結構寒い.
<湖畔の木道>
■風情のあるあずま屋
寺分口へ向かう途中のあずま屋が見える.あずま屋近くの木々が紅葉し始めている.
”もう少しで,この辺りの紅葉も見頃を迎えそうだな…”
寺分口から公園の外に出て,そのまま帰宅するつもりだったが,急に気が変わってもう少し歩こうかと思う.
<あずま屋付近の紅葉>
<梶原口へ>
■野外生活体験広場
何となく,いつものように山崎口から大船まで歩いて,コーヒーを嗜んで帰宅しようかと思っていたが,しし石付近で急に気が変わる.
”そうだな! 今日は久々に梶原口まで行ってみよう…”
体験広場は,平日で薄ら寒い日にもかかわらず,結構たくさんの家族連れが訪れている.
<野外生活体験広場>
■群生するすすき
田んぼの脇を通って,やとの奥へ進む.泥の悪路になる.ちょっと不規則に並べてある敷石をたどって梶原口に向かう.
途中,すすきが群生している湿地を通り抜ける.
<ススキが繁茂する湿地>
■梶原口から梶原の住宅地へ
梅林の脇を通過してちょっと長い上り階段にさしかかる.薄暗くてジメジメしている階段である.
この階段を上りきったところが梶原口である.何の標識もない出入口なので,知らない人にはちょっとわかりにくい場所かもしれない.
<鎌倉中央公園梶原口>
<久々に「おろち桜」が見たい>
■尾根沿いの周回路へ
”さて,どちらへ行こうかな…”
源氏山公園を一回りしてくるのも良いし,源氏山から鎌倉駅,あるいは瓜ヶ谷を下って北鎌倉に降りるのもいいな.それとも,いっそのこと台峯から神明神社を経由して中央公園に戻ろうかな…
私は30秒ほど梶原口で立ち止まりながら,あれこれと道筋を考える.こんな瞬間が,実はとても楽しい.
”そうだ! 久々に「おろち桜」でも拝みに行こうかな…”
…ということで,鎌倉中央公園と矢戸池のある谷との間にある尾根道に入る.
尾根道に入ってしばらくの間はいつものように静寂で野趣豊かな土道が続く.でも間もなく大きな倒木が道を塞いでいるところに到着する.
”おや,まあ…この間の台風か!”
と多少驚くが,幼少の頃から信州の山奥(でもないか)で育った私には倒木を乗り越えるのにそんなに抵抗感はない.そのまま先へ進む.
<倒木が現れ始める>
■倒木が何本も…
小さな上り下りをくりかえし,階段を下る.あともう少しで「おろち桜」にご対面だ.
階段を降りた先に倒木が見えている.その先にも何本かの倒木が道を遮っている.倒木をまたいだりくぐったりしながら先へ進む.幸いなことに今日は登山用の靴を履いている(足底がちびた靴だが…).
”軽登山靴を履いていて良かったナ!”
<何カ所かに倒木が…>
■おろち桜哀れ!
おろち桜の脇に到着する.2ヶ月ぶりのご対面だが,私は愕然とする(冒頭の写真).
たぶんこの間の台風でやられたんだろう.大きな幹が根元から折れて,谷の方に落下している.今,何本の幹が残っているか数えなかったが,全体が何となくスカスカになってしまい,いかにも寂しげで悲しい.”形あるものはすべて壊れる”の理.仕方がないことだが,なんとも哀れで寂しい.
倒れた幹の太さに驚きながらも,
”がんばれよ!”
と残りの幹にエールを送ってから,おろち桜の側から立ち去る.
<おろち桜哀れ>
■倒木の連続
「おろち桜」から先も倒木の連続である.正直なところ,いくら強烈な台風であっても,これほど山を荒らしているとは思わなかった.
<倒木が何本も>
■何本もの倒木が重なり合っている
倒木をくぐりながら先へ進むと,何本もの倒木が重なり合っているところがある.慎重に安全を確かめながら,枝をくぐったり,またいだりして,ゆっくりと通過する.
<倒木が折り重なっている>
■竹藪のトンネル
ここは平常時でも竹藪がトンネルのように繁茂しているところだが,台風の影響かトンネルの高さがだいぶ低くなっている.
<竹藪のトンネル>
■路が不明瞭になっているところも…
尾根路の途中からいつものように鎌倉中央公園のしし石付近に降りようと思う.金網のフェンスがある付近から左折して尾根の左斜面沿いの下り坂に入る.
しばらく下って三叉路を左折して公園に向かう…が,途中,倒木が重なり合って完全に道を塞いでいる.
”これはまずいな…”
倒木の中をすかすように眺めて足場が確保できるか慎重に確かめる.もし駄目なら尾根路に戻って,薬師堂跡付近に下山しよう,
安全を確かめてから,倒木の下をくぐって,先へ進む.
<倒木のトンネル>
<鎌倉中央公園へ戻る>
■倒木が完全に路を塞いでいる
あともう少しで公園に降りられるところで大きな倒木が重なり合っている.一見通れそうもないが,枝の間と足下の状態を確かめてから,慎重に通過する.
<倒木が完全に道を塞いでいる>
■鎌倉中央公園へ
倒木の難所をくぐり抜けて鎌倉中央公園に下り立つ.
振り返ると,今,下り終えた出入口に黒色と黄色の棒で通せんぼになっている.通行止めだとわかっていたら,敢えて「おろち桜」など見に行こうとはしなかったろうに…
梶原口からの入り口には,「通せんぼ」の標識がなかったので,迂闊にも入ってしまった.
少し考えれば,台風で山が荒れていることぐらいは十分に予見できたはずである.自分の安全意識不足に恐れ入った次第である(ちょっと面白かったが…).
「ゆめゆめ,尾根路には入るべからず」
これが今回の教訓である.
こんな迂闊な話をブログに掲載するのは不適切かもしれないが,注意喚起のために,恥をしのいで敢えて掲載しておくことにしよう.
<出入口は立ち入り禁止になっている>
<折角だからちょっと回り道>
■大船観音遠望
まだ少々歩き足りない.でもこれから大船駅方面まで歩いていたら帰りが薄暗くなる.
”しょうがないなあ~,…じゃあ,ちょっとだけ回り道をしよう…”
ということで山崎口から公園の外へ出る.
山崎口から少し先の左側にある長い石段を登る.この石段,何段あるか数えたことはないが,丹沢の大倉尾根にある駒止階段の半分ぐらいだろうか.運動不足なので,この階段を駆け足で登り切る.すると体温が一気に上がり暑くなる.これてちょっと運動をした気分になる.
階段を上りきったところで,デジカメをフェンスの縁で固定し,望遠レンズで引き延ばすと,大船観音がはっきりと見える.写真がちょっとブレているが,なかなかの風景なのでブログに収録しておくことにしたい.
<大船観音遠望>
■終点は寺分口
ちょっと回り道をして,鎌倉中央公園寺分口に戻る.ここが今日のお散歩の終点である.
今回はラップタイムも歩数も計測していないが,まあ4000~5000歩というところだろうか.
久々の鎌倉の記事だが,今回は自分の迂闊さを証明する奇妙な記事になってしまった.たまたまこの記事を見られた方がおられたら,
”以て他山の石とすべし”
である.
”当分の間,「おろち桜」には近寄らないで…”
<鎌倉中央公園寺分口>
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4e748e28831d00c1889dd3909486b7f9
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)
お断り;
これらの記事は,私のボケ防止と趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
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