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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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富士山は見えないが紅葉を楽しみながら登る丹沢;塔ノ岳(2019年32回目)

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                                                                          <塔ノ岳山頂;残念ながら富士山は雲の中>


      富士山は見えないが紅葉を楽しみながら登る丹沢;塔ノ岳(2019年32回目)
                  (単独山行)
             2019年11月4日(月・祝) 晴(雲多し)
<ルートマップ>

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■外は真っ暗で路面が濡れている
 何時ものように4時過ぎに自宅を出発する.外は真っ暗.路面はビショビショに濡れている.どうやら夜半にかなりの雨が降ったらしい.濡れた路面を見て意気消沈.もう塔ノ岳に出掛けるのは止めようかと思ったが,今日登らなければ,ますます体力が減退してしまうこと必定である.
 ”まあ,行くだけ言ってみようか・・・大倉で雨だったら小田原城見物でもしてこよう・・・”
と覚悟を決めて出発する.
 大船から小田原へ,小田原から小田急に乗り換えて,新松田駅に到着する頃,ようやく辺りが明るくなる.
 6時11分,渋沢駅に到着する.
 臨時バスが出る.結構な混雑である.顔見知りの常連は2人だけ.ちょっと寂しい.
 6時56分,大倉から歩き出す.勿論独り旅.今回はリハビリ3回目.先週は萱場平上まで登ったので,今回は花立山荘を一応の目標としよう.
 辺りに霧が立ちこめている.なかなか美しい風景である.

<大倉から霧が立ち上る鍋割山稜を望む>

▆日の当たる坂道
 途中で疲れないように,出だしは超ゆっくりペースを維持しながら登り続ける.
 7時04分,登山口を通過する.路面は予想に違わず濡れている.沢山の若者に追い越されながら,克董窯,丹沢ベースを通過して日の当たる坂道に入る.右手から水平に朝日が射し込んでいる.気温もそれほど高くないので気分最高.この調子だとまあ気楽に登山できそうである.

<朝日が射し込む坂道>

▆観音茶屋
 7時28分,観音茶屋に到着する.
 少々蒸し暑いので,観音茶屋のベンチで衣服調整.その間に定時のバスで来られたMTに追い抜かれる.衣服調整を終えて,7時31分,観音茶屋を出発する. 
 7時33分,ジグザグ道を登っている最中に,女流韋駄天のYDさんに追い抜かれる.ガクッ!
<観音茶屋>

▆見晴茶屋からの眺望
 観音茶屋からのジグザクの登り坂を超えて,7時52分,やっと見晴茶屋に到着する.
 見晴茶屋前から相模湾を望むが,下界にはかなり深い霧が立ちこめていて,どこからが海かは全く分からない.でも,霧の中にシルエットのように見える山の稜線が何とも美しい.

<見晴茶屋からの眺望>

▆見晴階段
 見晴階段に差し掛かる.何時ものように階段を見上げた写真を撮る.何時ものようにたくさんの登山者の後ろ姿が見えている.
 この階段で頑張っちゃうとあとでしっぺ返しにあうので,実にゆっくりペースで登り続ける.

<見晴階段>

▆続いて駒止階段
 見晴階段を登り終え,引き続きモミジ坂を登り続ける.”この階段,ながいなあ~”と思わず愚痴が出る.
 8時10分,一本松を通過する.大倉からのラップタイムは1時間14分.ちょっと掛かりすぎかな.続いて,駒止階段に差し掛かる.
 階段の途中で下山してくるKSさんとすれ違う.

<駒止階段>

▆駒止茶屋
 駒止階段を漸く登り詰めて,8時33分,やっと駒止茶屋に到着する.ラップタイムを見るのもイヤだが,大倉から1時間37分もかかっている.元気なときと比較して20分ビハインドである.
 わたしが悔しがっていると,私の体内に巣喰っているもう1人の私が,
 ”年を取ったら若いときほどバキバキ登るなんて無理だよ.登る時間じゃなくて,年齢で勝負しなよ・・・”
と私にヒントをくれる.
 ”なるほどお前さんの言うとおりだよ・・・歩行速度で競うのは確かに無理だな.ならこれから年齢で勝負することにしよう・・・納得!”
 確かに年齢なら追い越すことも追い越されることもないので競う気分も楽だなあ・・・

<駒止茶屋>

▆小草平(堀山の家)
 堀山の尾根道を気分良く歩く.8時45分,堀山の標識前を通過する.ここから少しの間下り坂.途中,堀山の家の”おやじどの”が倒木の伐採をしている.しばらく見物.
 その後,登り返しを何とか登って,8時53分,堀山の家(小草平)に到着する.大倉からの所要時間は1時間37分.堀山の家の音頭希有は10.0℃を指している.
 暫くの間,KIさんと雑談.
 「実は,一昨日,誕生日だったんですよ.・・・で,土曜日に誕生日記念に登りたかったんですが,用事があって登れなかったので,今日登ってきました.」
 「土曜日来なくて良かったですよ,すごい人出で臨時バスが出ても乗り切れないほどでした.下山も登る人とのすれ違いで大変でしたよ」

<堀山の家>

▆萱場平
 堀山の家で3分ほど雑談してから,再び歩き出す.ここから急坂が連続するが,あくまで慎重.もう何時間掛かっても良いよと開き直って,のそのそと登り続ける.そして,9時22分,やっと萱場平に到着する.
 萱場平の水平道を歩いている間に,呼吸を整え,全身の筋肉をリラックスさせる.そして,階段道へ・・・

<萱場平>

▆チャンピョンとすれ違う
 萱場平の水平道で,下山してくるチャンピョンとすれ違う.
 「やあやあ,FHさん・・・頑張って頂戴・・・」
と何時ものように私に話しかける.

<チャンピョンが下る>

▆花立階段下;富士山のビューポイント
 萱場平からの坂道を,ほとんど止まってしまいそうな速度で,ジリジリと登り続ける.そしてようやく花立階段下に到着する.
 ここは富士山のビューポイントの一つだが,今日は富士山の前に白い雲が立ち上っていて,富士山は全く見えない.でも上空には抜けるような青空が広がっている.

<花立階段下;富士山のビューポイント>

▆長い花立階段
 花立階段に取り付く.長い階段である.見上げるとウンザリ.でもこの階段を登らないと先に行けないのが残念.観念して一段,」一段登り続ける.
 階段の途中で,何本か後のバスで来られたMMさんが私を追い越していく.
<登るのが辛い花立階段>

■花立山荘
 花立歓談をやっと登って,9時56分,ようやく花立山荘に到着する.大倉からの所要時間は3時間丁度.気温13.5℃.富士山は見えない.
 今回は,ここが終点のつもりだったが,自重して登り続けたためか,疲労感が全くない.
 ”ならば,もう少し先まで登ろう・・・”
ということになる.

<花立山荘>

▆花立山
 花立山荘から先の荒れた階段道が私にとって一番辛い.
 上空は青空.でも雲も多いので富士山は相変わらず見えない.ガレ場を登り切って,10時10分,やっと花立山山頂に到着する.ここで,下山してくる女流韋駄天YDさんとすれ違う.
 「・・・やっと,ここまで登りました・・・」
 半ば愚痴りながら挨拶.
 「ほら,そこに山頂が見えていますよ・・・」
とYDさん.

<花立山山頂>

▆紅葉が見頃
 花立山から先,馬ノ背から金冷シ付近の紅葉が見頃である・・・といっても例年に較べると大分寂しいけれど.
 この辺りはユックリ時間を掛け,写真を撮りながら登り続ける.この辺りで30~40枚の写真を撮るが,帰宅後見るとどれもこれも似たり寄ったりの写真である.その中からランダムに2枚だけ選んだ写真を2枚ばかり投稿しておこう.


<馬ノ背付近の紅葉>

▆金冷シ
 10時18分,やっと金冷シに到着する.ここまで来れば塔ノ岳山頂も目と鼻の先である.気分的にホッとする.
 ユックリ登った甲斐があって,全く疲労感がないので,金冷シから最初の階段は,前後の人とほぼ同じ速度で登り続ける.
 2番目の階段の途中で,下山してくるMTさんとすれ違う.
 「・・・登ってきましたね.山頂は長時間居ると寒いですよ・・・」
とのこと.

<金冷シ>

■塔ノ岳山頂
 金冷シから先は,毎度の調子で登り続ける.山頂直下の急階段が長くて辛いが,何とか登って,10時37分,やっと塔ノ岳山頂にたどり着く.大倉からの所要時間は実に3時間41分.実に情けない記録である.でも,まあ,最初は花立山荘まで登って下山するつもりだったので,これで良しということにしておこう.山頂の気温は9℃.ジッとしていると寒い.
 10時を大分廻っているので,山頂には沢山の登山客が屯している.
 上空には綺麗な青空が見えているが,雲も多く残念ながら富士山は全く見えない.

<賑わう塔ノ岳山頂>

■秀峰大山が見える
 塔ノ岳と反対側に視線を向けると信仰の山,大山が聳えているのが良く見える.
 今朝方,バスで出会ったトレランのHさんが,鍋割山,表尾根を経由して大山方面に向けて走ると言っていたが,今頃,どこを走っているんだろう・・・などと創造しながら大山の写真を撮る.

<姿が美しい信仰の山,大山>

■そろそろ下山開始
 10時47分,下山開始.
 MSさんも丁度同時刻に下山開始.ただ私はとてもではないがMSさんの下山速度には付いていけないので,先に行って貰う.
 下山口から下界を見下ろす.遠く真鶴半島まで見えている.素晴らしい鳥瞰である.
 転倒して怪我をしたら大変なので,慎重に下山し続ける.


<塔ノ岳山頂から相模湾を見下ろす>

■堀山の家
 順調に慎重に下山し続けて,11時59分,堀山の家に到着する.
 先客はKM夫妻ほか若い女性登山者など数名.KIさんが,
 「・・・今日,FHさんの誕生日ですよ」
という,内心で,
”あれっ! 2日ずれているな・・・”
と思ったが敢えて訂正することもなかろうと思いそのままにする.
 居合わせた方々から,
 「おめでとう・・・!」
と祝福される.
 女主人が,
 「じゃあ,FHさんを真ん中にして写真を撮りましょう・・・」
と提案する.もちろん有難いことである・・・という訳で,この写真,近々,堀山の家のHPに掲載されるだろう.
 KMさんから,
 「・・・塔ノ岳山頂まで行かれたんですか?」
と質問される.もちろん"Yes".
 「(その年で)よく山頂まで登れますね」
 私,内心で,なるほど・・・そういう見方もあるな.ラップタイムが余計に掛かるのに腹を立てるのとは別の視点もあるなと気付かされる.
 つめたい甘酒を所望する.

<堀山の家の甘酒>

■残念ながら観音茶屋は立ち寄れず
 12時12分,堀山の家を出発する.後は成り行き任せで下り続けて,13時15分,観音茶屋に到着する.私は大倉13時38分発のバスに乗りたい.したがって,立ち寄るのは一寸微妙.先客に例の名前ど忘れの「(乃木大将+聖徳太子)÷2」の御仁が居られる(ああそうだ! IMIさんだ).
 「済みません,時間がないので素通りします」
と女主人に挨拶.IMIさんに一緒に下山しようとお誘いする.

<観音茶屋>

■無事下山するが・・・
 IMIさんと雑談をしながら下山し続けて,13時29分,無事,大倉に到着する.予定通り大倉発13時38分のバスに乗車する.この時間バスはまだ空いている.バスは13時51分に無事渋沢に到着する.
 ところが,小田急線のどこかで人身事故があったとかで,電車が不通になっている.結局,伊勢原と小田原館で臨時電車が出ることになり,14時07分,漸く電車に乗り込む.小田原駅で上野東京ライン小田原始発の電車に乗車する.そして何時もより1時間弱遅い時間に無事帰宅する.
 今回はラップタイムはともかく,塔ノ岳山頂を往復しただけで良かったとしておこう. 

<ラップタイム>

  6:56   大倉歩き出し
  7:28  観音茶屋
  7:52  見晴茶屋
  8:33  駒止茶屋
  8:45  堀山の家
  9:22  萱場平
  9:56  花立山荘
10:10   花立山
10:18  金冷シ
10:37  塔ノ岳着
10:47   〃 発
11:02  金冷シ
11:10  花立山
11:19  花立山荘 
11:41  萱場平
11:59  堀山の家(12:12まで休憩)
12:39  駒止茶屋
12:52  見晴茶屋
13:15  観音茶屋
13:29  大倉着

[山行記録]

▇水平歩行距離     7.0km

▇累積登攀下降高度   1,269m

 ▇上り所要時間(休憩時間込み)
 大倉発         6:56
 塔ノ岳着       10:37
 (所要時間)     3時間41分(3.68h)
  水平歩行速度  7.0km÷3.68h=1.90km/h
  登攀速度    1,269m÷3.68h=345m/h

▇下り所要時間(休憩時間込み)
    塔ノ岳発         10:47
   大倉着            13:29
     (所要時間)    2時間42分(2.70h)
  水平歩行速度      7.0km÷2.70h=2.59km/h
  下降速度    1,269m÷2.70h=470m/h
                           (おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事 
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/aa46155e3884631c2f6fd88d9ed03086
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)

 お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
 また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します.




 









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