<小草平からの富士山>
新雪の富士山に感激しながら萱場平上まで登った丹沢;塔ノ岳(2019年31回目)
(単独山行)
2019年10月26日(土) 晴
<ルート地図>
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■富士山が良く見える
今年の秋は暑かったり寒かったりで,さすがの私も体調が今ひとつ.それに最近の忙しさから登山もままならない状態が続いていたので,もう山には登れないのではないかと思われるほど体力が減退している.先週,1ヶ月ぶりに塔ノ岳に登ったときには,塔ノ岳への道半ばの小草平でリタイアしてしまった.そこで今週はせめて小草平より少し先の萱場平ぐらいまでは登りたいなと思いながら,何時ものように4時少し過ぎに自宅を出発す. もう10月も下旬である.家の外に出ると寒さでゾクッとするが,この程度ならば何とか無難に登山できそうだなとおもう.大船5時10分発の東海道本線下り初電に乗車する.当たりは真っ暗,電車が国府津を過ぎる当たりから漸く辺りが明るくなり始める.
小田原で小田急電車に乗り換えて,開成駅手前に差し掛かる頃,雪化粧した富士山が見え始める.富士山の後ろには雲が掛かっている.何だか神々しい雰囲気を醸し出している.右手前は矢倉岳だ.<富士山と矢倉岳>
■富士山と矢倉岳が重なる
開成町駅手前で富士山と矢倉岳がうまい具合に重なって見える.この瞬間を写真に撮るのが楽しみである.この風景もあと1ヶ月もすると,ますます日ノ出の時間が遅くなるので,この時間は真っ暗になってしまう.
”この風景が写真に撮れるのも今のうちだな”
と思いながら写真を撮る.
<富士山と矢倉岳が重なる>
■渋沢駅からの富士山
5時11分,渋沢駅に到着する.さっそく渋沢駅コンコースから見上げる富士山の写真を撮る.さきほど山麓付近に湧いていた雲が取れ,多少おぼろげながら富士山がとても良く見えている.
<渋沢駅前からの富士山>
■大倉から登山開始
渋沢駅から大倉行きの臨時バスが出る.乗り合わせた常連は,UMさん,AIさん,YSさん,久々のIIJさん,JGさん,KM夫妻他多数.
6時57分,大倉から三々五々登山開始.
今日も余り体調は良くなさそうである.歩き出してすぐに足が重くて息が切れそうな予感がする.気温はそれほど高そうではないが,湿度はかなり高そうである.7時16分,通過するが,まだ調子がでないままででないままでノソノソ歩きがつづく.
<丹沢ベース>
■日の当たる坂道
礫を敷き詰めた道が終わって土道になり,すぐに日の当たる坂道に差し掛かる.右側真横から透明感溢れる日が射し込んでいる.気分最高.
<日の当たる坂道>
■観音茶屋
7時26分,ようやく観音茶屋を通過する.ここまでの間に大方の常連さんが私を追い越していく.別に競争しているわけではないが,なんとなく脱落感があり寂しい.
<観音茶屋>
■見晴茶屋
観音茶屋を過ぎてジグザグの登り坂に差し掛かる.ここを息が切れないように気遣いながら登り続けて,7時40分,雑事場ノ平に到着する.ここから見晴茶屋までの水平道を,ホッとした気分で歩き,7時42分に見晴茶屋に到着する.
見晴茶屋からの眺望をデジカメに収める,相模湾が太陽の光を反射して銀色に光っている.
<雑事場ノ平から見晴山荘に向かう>
■見晴階段
見晴茶屋からすぐ先にある見晴階段に差し掛かる.沢山の登山者の後ろ姿が見える.
”まあ,ユックリ登るしかないな・・・”
当然,沢山の若手登山者に追い抜かれながら・・・
やっとの思いで,見晴階段を登り切って,モミジ坂に差し掛かる.この坂の長いこと長いこと.
8時08分,やっと一本松を通過する.大倉からの所要時間は1時間11分.”こりゃ駄目ダ!”
<見晴階段>
■駒止茶屋
一本松から束の間の水平道を楽しんでから,駒止階段に差し掛かる.それこそ停まってしまいそうな低速でやっと階段を登り切って,8時33分,やっと駒止茶屋に到着する.大倉からの所要時間は1時間36分.絶望的!
<駒止茶屋>
■小草平(堀山の家)
堀山の尾根道に差し掛かる.ここから暫くの間は実に心地よい散策路が続く.進行方向右手前方には表尾根の山々が見えている.
ここまで登ると,山麓の蒸し暑さはなくなり,爽やかな気候になる.緑陰の清々しい空気を味わいながら,8時55分,ようやく小草平(堀山の家)に到着する.大倉からの所要時間は1時間58分.目も当てられない! 堀山の家の温度計は12.5℃を指している.
”う~ん・・・,もう一寸気温が低いと登りやすいのに・・・”
と声には出さずに愚痴る.
小草平から富士山を望む.相変わらず良く見えている(冒頭の写真).
私より少し先に到着した常連の皆さんが休憩を取っている.私も仲間に加わる.仲間の一人,ONさんから柿を頂戴する.山の中で食べる果物は格別の味である.
<小草平(堀山の家)のベンチにて>
■小草平上からの富士山
今回,登山は小草平までにしておこうかと思ったが,頂戴した柿で何となく元気が出たので,もう少し登ろうかと思う.9時10分,常連の皆さんと一緒に小草平から歩き出す.
ヤセ尾根を渡るとガレ場に入る.ガレ場に入ってすぐの所から富士山が良く見える.もちろんここで立ち止まって富士山の写真を撮る.富士山だけでなく鍋割山稜の山々も良く見えている.
ガレ場が終わって階段道に入る.途中まで一緒に登っていた常連の皆さんが私を追い抜いていく.一旦,そうなるともうガタガタ.常連さんの後ろ姿が,どんどん遠ざかる.こうしてまたもとの独り旅に戻る.<小草平上からの富士山>
■萱場平
9時35分,やっと萱場平に到着する.今回は,リハビリ2回目なので,ここまで登ればもう十分.でも,やっと調子が出てきた感じなので,あともう一寸先まで登ってみることにする.
萱場平の水平道を過ぎるとの長い登り階段が連続する.この階段道を登り続けると,やがて大きな岩を回り込むように登って,その先はガレ場になる.そこまで登ってしまうと,またまた欲が出て花立山荘までということになる.花立山荘まで行けばも,うちょっと花立山まで・・・ということで切りがなくなる.そして塔ノ岳まで登ってしまうだろう.それはいくら何でもリハビリ2回目としてはやり過ぎである.ここは潔く大きな岩の手前を本日の終点としよう.
・・・ということで,ここで一休み.時間はたっぷりある.
<萱場平>
■下山開始
登山道脇で暫く休憩後,10時頃下山開始.
ここから下山なら時間がたっぷりあるので,ノンビリ,ダラダラと下山しつづける.途中,枯れ木の間から富士山がとても良く見えているのに気がつく.勿論,ここで富士山の写真を撮る.
<枯れ枝の向こうに富士山>
■再び小草平(堀山の家)
10時30分,堀山の家に到着する.何時ものように女主人が愛想良く出迎えてくれる.早速冷たい甘酒を所望する.先週約束したレォデォ湘南の「健康長寿生活のすすめ」のテキスト1部を堀山の家に提供する.
堀山の家のお手伝いをしているKIさん達と暫くの間雑談に興じる.こういう時間も山独特の楽しみである.
<堀山の家の甘酒>
■観音茶屋
10時47分,堀山の家を出発する.
ここから先は特に危険なところもないので,ユックリノンビリと歩き続ける.登っているときはやたらに蒸し暑く感じたが,下りでは丁度良い気温である.気分最高.周囲の風景を味わいながら,11時10分,駒止茶屋を通過する.駒止階段と見晴階段を慎重に下って,11時39分,見晴茶屋を通過する.見晴階段を下ったところでYDさんが私に追いつく.ここからはYDさんと一緒に下山.
11時52分,観音茶屋に到着する.先着の乃木将軍もどき氏(また名前が出てこない!)が
”やあ・・・!”
と言いながら私達を出迎える.勿論,女主人も愛想良く・・・
まずはお汁粉を所望する.このお汁粉が目的なんで・・・
ここでの雑談も塔ノ岳登りの楽しみである.お汁粉を食べている内に,MGさん,AIさん,MDさん他常連さんが観音茶屋前を通過する.私達も常連の一連に加わり賑やかに下山する.
12時33分,無事,バス停大倉に到着する.
<観音茶屋のお汁粉>
■ミスタードーナッツでコーヒーブレーク
一同は大倉でユックリするというので,私1人一足早く12時40分発の路線バスに乗車する.
渋沢駅ビルのミスタードーナッツでホットコーヒーを所望する.最近値上げになったらしくこれまでの1杯270円が308円になっていて,ちょっと戸惑う.
ゆっくりコーヒーを賞味しながら,1本後のバスで来られる常連を待つ.一同が揃ったところで,暫くの間雑談後,私は一足早く引き上げる.
<ミスタードーナッツでコーヒーブレーク>
■無事帰宅
渋沢13時52分発小田原行電車に乗車.小田原で乗り換えて15時11分に大船に到着する.15時45分頃無事帰宅する.塔ノ岳山頂まで登らなかったので疲労感は全くなし.
今月31日から11月1日まで一泊二日の予定で神奈川美術協会の皆さんと一緒に北海道函館地区を一回りする予定である.その直後何本かのレポートを纏めなければならないので,多忙な日々がもう少し続きそうである.でも,まあ,もう1~2回は途中までの登山に押さえ,11月中旬までには塔ノ岳山頂まで登るようにしたいなと思っている.
<ラップタイム>
6:57 大倉歩き出し
7:26 観音茶屋
7:42 見晴茶屋
8:33 駒止茶屋
8:55 堀山の家(9:10まで休憩)
9:45 萱場平上着
10:00 〃 発
10:30 堀山の家着(10:47)
11:10 駒止茶屋
11:39 見晴茶屋
11:52 観音茶屋(12:08まで休憩)
12:33 大倉着
[山行記録]
■水平距離 5.2km
沿面距離 5.4km
■累積登攀下降高度 1,001m
■上り所要時間(休憩時間込み)
大倉発 6:49
萱場平上 9:45
(所要時間) 2時間56分(2.93h)
水平歩行速度 5.2km÷2.93h=1.77km/h
登攀速度 1,001m÷2.93h=342m/h
■下り所要時間(休憩時間込み)
萱場平上発 10:00
大倉着 12:33
(所要時間) 2時間33分(2.55h)
水平歩行速度 5.2km÷2.551h=2.03km/h
下降速度 1,001m÷2.55h=393m/h
(おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/cf66099726adca423dc0fca36a03f264
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)
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