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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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残念ながら萱場平で引き返した丹沢;塔ノ岳(2019年度28回目)

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                                          <見晴茶屋からの眺望>

        残念ながら萱場平で引き返した丹沢;塔ノ岳(2019年度28回目)
                  (単独山行)
          2019年9月20日(金) 晴(山の中は曇り)

<ルート地図>


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■コーロギの啼き声に見送られて・・・
 明日からの3連休は,台風のためにどうやら風雨が連続しそうである.
 ”ならば・・・”
ということで,毎週土曜日の塔ノ岳行きを1日前倒しにして,急遽,今日塔ノ岳に登ってしまおうと決心する.本当はいろいろ自宅に籠もってやっつけなければならないことも多々あるが,ここはぐっと目を瞑って,早朝4時過ぎに,”エイヤッ”と家を飛び出してしまう.
 外はちょっと寒い.
 天気予報では今日は晴れとのことだったが,上空一面すきまなく雲が覆っている.どこからの光が反射しているのか良く分からないが,とにかく空全体が一様に薄明るくなっている.路傍のあちこちからコーロギの啼き声が頼りなげに聞こえてくる.
 ”すっかり秋だなあ・・・”
 もう9月も下旬,もうすぐ十月だ,相変わら空き去っていく月日がやたらと速いのにただたさ驚くばかりである.

■大倉から歩き出す
 平日は行楽客が少ないのか,東海道本線下り初電は空いている.4人掛け1ボックスを1人で占領して,大船から小田原まで.途中,茅ヶ崎に近づく頃,辺りが明るくなる.もうすぐ春分の日だ.暑さ寒さも彼岸までというが,残暑が繰り返すのもあと少し.その代わりに日が昇る時間がますます遅くなる.こればかりは自然の摂理だからゴチャゴチャ愚痴を言っても始まらないがちょっと残念.
 小田急線の平日のダイヤは,私にとってちょっと不都合,小田原を発車するのが土曜日より5分遅くなるので,渋沢着が6時17分になる.大倉行きバス停では待ち行列の3人目.その内に待ち行列が平日にしては随分の長くなる.その中にTNさん,カメラマンのMMさんなど常連の皆さんも数名居られる.どうやら私を含めて土曜日の常連の皆さんも何人か居られる.
 7時04分,大倉から登山開始.もちろん,単独山行.
 涼しくて気持ちが良い.上空に雲が広がっているが,雨はどうだろう・・・ちょっと心配である.
 7時11分,登山口を通過する.なかなか良い調子である.

<登山口>

■一寸気になる看板
 登山口近くの左手に,以前から気になっている案内板がある.その案内板の写真だ.
 一度立ち寄ってみたいなと思っているが,どうもその機会がなかなか・・・
 ”もし,気に入ったデザインのTシャツがあったら手に入れたいな・・・”
と思いながら通過する.

<気になる案内板>

■羨ましい克董窯の雰囲気
 7時16分,克董窯の間を通過する.沢山の木々に囲まれた克董窯のただずまいはとても素晴らしい.いつも羨ましいなと思いながら通過している.
 ただ,この辺りは結構急坂なので,うっかり平地を歩くような気分で歩いているとたちまちの内に息が切れてしまう.
 克董窯を通過しながら,今日も出だしの歩行速度が少し早すぎることに気がつく.

<克董窯>

■丹沢ベース
 克董窯を過ぎてすぐに土道に入る.拳大の礫が敷き詰められた道が暫くの間連続する.正直なところ歩きにくい.特に敷き詰められた礫が濡れていると滑って始末に負えないが,今日はほどほどに乾いているので有難い.
 ここでも.自分の歩行ピッチが少し早すぎるなと自制する.

<丹沢ベースを通過>

■日の当たる坂道
 丹沢ベースから少し先で礫を敷き詰めた道は終わりになり,普通の土道に変わる.同時に進行方向右手に谷が開け,朝日が射し込んでくる.
 上空は雲に覆われているが,眩しい朝日がほぼ水平に射し込んでいる.ここまで来るといくらか風が吹いているので,開放されたような気分になる.

<日の当たる坂道>

■観音茶屋を通過
 斜面をトラバースする道が終わって,丸木の階段何段か登って,7時30分,観音茶屋を通過する.
 ここから先,しばらくは深い森の中のジグザク道が連続する.やや勾配が急な登り坂である.今日は気温が低いので登りやすいけど,湿度がかなり高いらしく,すぐに汗だらけになる.そのため絶えず,
 ”歩行速度をもっと落とさなければ駄目”
と思いながら歩き続ける.

<観音茶屋を通過する>

■雑事場ノ平
 ジグザグ道を登り切って,7時47分,雑事場ノ平を通過する.
 毎度,ここから見晴茶屋までの水平道に入るとホッとした気分になる.毎度,日光街道にちょっと似ているなと思いながら気分良く歩き続ける.

<雑事場ノ平>

■見晴茶屋
 7時49分,見晴茶屋に到着する.大倉からの所要時間は45分.決して速くはないが,今の私にはこんな所だなと思う.
 茶屋の前で立ち止まって,相模湾方面の見晴をデジカメに収める(冒頭の写真).

<見晴茶屋>

■見晴階段
 見晴階段に差し掛かる.例によって階段下から階段を見上げた写真を撮る.さすがに今日は平日.長い階段の上まで見上げるが登山者の後ろ姿は全く見えない.
 もちろん,自重しながら長い階段を登り続ける.

<見晴階段>

■一本松;ここまでは良い調子だ
 見晴階段が終わってモミジ坂に差し掛かる.この坂道が結構長い.加齢とともにスタミナが減退している私には”へいこら,へいこら”言わないとなかなか続かない.それでもノソノソ歩きを続けて,8時07分,一本松を通過する.
 大倉からの所要時間は1時間03分.今の私には2~3分速すぎる.たかが2~3分,されど2~3分である.この差が結構先で利いてくることは,もう何回も経験済みである・・・が,仕方がない.
 水平道に入ってホッと一安心.
 そのとき,背負っているリュックから奇妙な”ブルブル”を感じる.一瞬,何だろうと驚くが,すぐに携帯電話だと気がつく.
 Cメールが着信している.要するに出来るだけ早く帰ってこいという内容である.
 意気消沈.
 どこで帰ろうかな,折角高い電車賃を支払って居るんだから,取りあえずは小草平(堀山の家)までは登ろうと決める.小草平は塔ノ岳までの丁度半分ぐらい.半分の登れば四捨五入で,塔ノ岳登山1回としてカウントできるな(余計なことだが)と思う.
 ”塔ノ岳山頂まで行かないんだったら,もっとユックリ登ろう!”

<一本松>

■心地よい尾根道
 暫くの間,心地よい尾根道が続く.
 上空は相変わらず雲が覆っているが,眩しい日光が斜め上から射し込んでいる.今回は山頂まで登る時間的余裕がないので,緊張感が一気にしぼんでしまった.
 ”今日はもうお散歩だ” 
ということでノンビリ歩きに徹することしよう・・・山登りの緊張から解放されると,尾根のブラブラ歩きもまんざら捨てたものではないなと思いはじめる.

<心地よい尾根道歩き>

■駒止茶屋
 駒止階段を登って,8時27分,駒止茶屋に到着する.一本松から20分.これは相当なユックリペースである.大倉からの所要時間は1時間23分.でも,今日の終点は小草平と決めているから,気楽なものである.
 すぐに堀山の尾根道に入る.

<駒止茶屋>

■堀山の水平道
 堀山の水平道の中程で下山してくるKSさんとバッタリ.
 「やあ,やあ,FHさん・・・明日雨だっていうんで,今日登ってきました.今日は平日なので空いていて気持ちが良いですよ・・・」
とのこと.何時ものようにKSさんから勇気を頂戴し,すっかり嬉しくなる.
 つづいて,晴れていれば富士山が見える場所に到着する.やっぱり今日の富士山は雲に遮られていて全く見えない.

<堀山の水平道>

■堀山の標識
 8時34分,堀山の標識前をノタノタと通過する.
 ここから先の下り坂は何時もなら快調に飛ばすが,今日は山頂まで行けないので飛ばす気にもなれない,相変わらずのノソノソ歩きで歩き続ける.
 標識近くにマルハタケブキはもうすっかり終わりだ.こうして季節は間違いなく正確に移り変わっていくんだなと思う.

<堀山の標識>

■小草平(堀山の家)
 8時40分,小草平(堀山の家)に到着する.外気温16℃.丁度良い気温である.
 大倉からの所要時間は1時間36分.ゆっくり歩きにしては,意外に満足のラップである.このまま登り続ければ多分3時間一寸で,塔ノ岳山頂まで辿り着けそうである.それなのにここで下山とは一寸残念.
 暫くの間,ベンチに座って,折角の余韻に浸ることにする.
 そろそろ下山しようかなと思いはじめたときに,MMさんが小草平に到着する.私が居るのを見付けて怪訝そうなので,
 「・・・今日は呼び出しがあって,ここで下山します・・・」
と説明する・・・が,説明した途端に,もう少し登りたいなと思いはじめる.
 「・・・萱場平まで登ろうかな」
と独り言のように言う.それを聞いたMMさんが,ちょっと迷惑そうな顔をして,
 「それは貴方次第でしょう」
という.
 ”ご尤も・・・”

<小草平(堀山の家)>

■本日の終点;萱場平
 10~15分ぐらい休憩を取ったんだろうか,歩き出しの時間を記録し忘れたが,やっぱりせめて萱場平までは登ろうと思い,小草平から歩き始める.
 でも,休憩しすぎたのか,疲労感が出てきて,ますます歩行速度が遅くなる.でも勝手しった道である.無理せずに登って,9時29分に萱場平に到着する.
 正直な気持ちを言えば,ここから20~25分で花立山荘まで行ける・・・ならば,花立山荘まで登ろうかとついつき気持ちが動く.でも花立山荘まで登れば,今度は10分ほどで花立山まで行けるぞと思うに決まっている.これが毎度のパターンだ.
 ”ここで今日はオシマイ”
と自分に強く言い聞かせる.
 でも,ここまで登れば累積標高差は870メートル余りある.これだけの標高差があれば,まあ.登山の部類に入るだろう.

<萱場平>

■下山開始
 萱場平のベンチに座って,朝食なのか昼食なのか良く分からないが,今朝方コンビニで購入したニギリメシで腹ごしらえをする.
 私が休憩を取っている間にも,沢山の登山者が次から次へと私の前を通過していく.私と同じバスに乗って居られた方も沢山見受けられる.
 私は重い腰を上げて,9時50分,萱場平から下山開始.私としては大倉発11時53分のバスに乗車するつもりである.時間はたっぷりある.
 時計を見ながら,ノンビリ,ユックリと下り続けて,11時49分,予定通りにバス停大倉に下山する.

■接続が良くない
 予定通り,大倉発11時53分発の路線バスに乗車する.ただ,途中の道路工事のためにバスが遅延して,実際に発車したのは11時56分.この僅かな遅れが渋沢で小田急電車に乗り換えるのに少し支障が出て,快速急行に乗り遅れる.その結果,小田原駅で東海道本線への乗換も少し遅れる.
 大船に到着する.ここでもバス待ち約30分.ついていない.仕方なく駅コンコース沿いのBecker'sでホットコーヒー240円也を賞味する.残念ながら,ここのコーヒーは紙コップ入り.〃Becker'Sでも藤沢はちゃんとしたコーヒーカップ入りなのに・・・
 コーヒーは中身が同じなら良いというものではない・・・器の形,肌触り,口当たりなど総合して味わうものというのが私の持論である.

<Becker'sのホットコーヒー>

■慌ただしく・・・
 帰宅後慌ただしく・・・
 この内容はプライベートなので省略.
 本当は,帰宅後,シャワーを浴びて乾いた衣類に着替えてから,一眠りできれば極楽,極楽・・・というところだが,今日ばかりはこの楽しみはなしということ,残念至極である.
 今回は,事情があって塔ノ岳山頂まで行けなかったが,それでも結構疲れた.いよいよ私の塔ノ岳詣でも年貢の納め時だなと思いはじめている.

 <ラップタイム>

  7:04   大倉歩き出し
  7:30  観音茶屋
  7:47  見晴茶屋
  8:27  駒止茶屋
  8:48  堀山の家(8:50まで雑談)
  9:29  萱場平
  9:50   〃 発
10:08  堀山の家
10:33  駒止茶屋
11:06  見晴茶屋
11:25  観音茶屋
11:49  大倉着

[山行記録]

▇水平歩行距離     5.0km

▇累積登攀下降高度   872m  

▇上り所要時間(休憩時間込み)
 大倉発         7:04
  萱場平着       9:29
 (所要時間)     2時間25分(2.42h)
  水平歩行速度   5.0km÷2.42h=2.07km/h
  登攀速度     872m÷2.42h=360m/h

▇下り所要時間(休憩時間込み)
 萱場平発         9:50
 大倉着           11:49
     (所要時間)    1時間49分(1.82h)
 水平歩行速度       5.0km÷1.49h=3.36km/h
  下降速度         872m÷ 1.49h=585m/h
                           (おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/c13026104b7e6ae479035b7c16adbd55
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
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