<展覧会のパンフレット>
芸術の秋:感激の『原三渓・美術』展覧会見学
(横浜美術館)
2019年8月30日(金) 雨後曇り
<ルート地図>
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▇横浜美術館へ
芸術の秋.私は娘(・・・といってもおばさん)と一緒に横浜美術館で開催中の『原三渓・美術展』と横浜市民ギャラリーの『太平洋美術会神奈川支部展』をハシゴした.
まずは横浜美術館.
入場券売り場は長蛇の列.ちょっと当てが外れる.
通常の入場券は1,600円の所を,前日某ギャラリーに置いてあった割引券を使って300円引き,さらに学生証を使って,結局,1,100円で入場.実に500円も割引して貰った(娘も私ロートルながら通信教育の苦学生だ).
<横浜美術館>
▇素晴らしい展示物
私も一介のひ弱な市井人.展覧会場で写真を撮りまくるなどの無粋なことはしないので,写真は全く撮っていない.従って,ブログに写真入りで記録することはできないが,全体の特徴をスッキリと表現しているパンフレットの写真を投稿しておこう.
<パンフレットより引用>
▇感激して書籍を購入
展示物の内容は素晴らしかった.幾つもの国宝,遠く奈良,飛鳥時代,鎌倉・室町時代の名品がずらりと展示されている.これには全く以て驚かされた.心底から驚いた.改めてコレクターとしての原三渓は凄い人だなと感銘した.
一般にコレクションは,散逸と蒐集が繰り返されるもの.よくもまあここまで里帰りしたものだと感激する.
私は感激のあまり,年金者には少々高価だなと思いながらも3,000円ほどの本『原三渓・美術』を購入した.3,000円と言えば塔ノ岳登山1回分の費用とほぼ同じ.
それに,私の体内に巣喰っているもう1人の私が,
”どうせ展覧会や何やかやで,ここ2~3週は塔ノ岳に行けないじゃないか!.・・・ん,なら,3,000円出しても良いじゃないか”
頻りに私を消しかけるんで・・・
<『原三渓・美術』の表紙>
▇眺めるのが楽しみ
新しい本のインクの匂いが素敵.
ぱらぱらとページをめくってみる.大きさがA4.厚さが2センチほどもある大型本である.ここで本の中身をチラリズムしておこう.
”これで,暫くの間はこの本を眺めていれば退屈せずに過ごせそうだな”
<内容をチラリ>
▇常設展示と資料室を一回り
会場を一回りするのに2時間以上を費やしてしまう.もうとっくにお昼を過ぎているが,序でだから・・・ということで常設展示場と資料室を見学する.
常設展示場はモダンアートが主体.常設なのでまた次に横浜美術館を訪れるときにユックリ見物することにしたい.
資料館を訪れる.静寂で凜とした空気が私を緊張させる.検索用のPCが数台並んでいる.参考までに私が卒論で取り上げようとしている水彩画家「丸〇晩〇」の資料も結構揃っている.
”よおし~っ・・・! もう一度ここを訪れよう”
▇ミナトミライで昼食
横浜美術館での見学を終えて外に出る.
13時をとっくに回っている.なんと横浜美術館に3時間以上も居たことになる.
「ちょっと遅くなったけど,どこかで昼食にしよう・・・」
ということになる.でも2人とも鎌倉人.この辺りのことはあまり良く分からない.
「じゃあ!・・・まあ,ランドマーク辺りまで言ってみようよ・・・」
何時の間にか雨が止んでいる.それほど蒸し暑くもなく清々しい.濡れた歩道を歩いていると,あちらこちらに沢山の警官が居る.
「何か,事件でもあったんかな・・・」
と娘と話し合う.
後でアフリカ関係の国際会議がこの近くで開催されていたことを知りビックリ.だから警官が沢山居たんだ.
何処といって充てもないが,以前私が行ったことがある地下1階のドック跡を囲むように並んでいる飲食店街を訪れる.ここはどこの店も殆どのメニューが1食1,000円以下でお値打ちである.
丼物と天ぷらが売りらしい某レストランに入る.私は天ぷらの定食を所望する.ボリュームたっぷり.やっとのことで完食(写真は撮らなかった).
”ここはお値打ちだなあ~”
さて,これから,太平洋美術会神奈川展の会場をハシゴするつもりである.
▇太平洋美術会神奈川展
少し時間が押してきたが,横浜市民ギャラリーまで徒歩で移動する.
途中で神奈美会員の手織染のSYさんとバッタリ.わざわざ私の絵を見に来て下さった.感謝感激.
3人で会場を一回りする.会場のことを何回も記述するのは冗長なので省略する.
▇近くの社寺をハシゴする
小一時間で見学を終える.ここでSYさんとお別れする.
折角なので会場近くの社寺を見学する.
古寺仏が専門の娘は,成田山では本堂の中にドンドン入って行く.
”えっ!・・・大丈夫?”
私は一瞬たじろぐ,突き当たりに愛染明王座像が祀られている.娘の解説を聞きながら,
「なるほど,なるほど,・・・」
と相槌を打つ.
そのとき,若い女性からいきなり声を掛けられる.
「これから,護摩焚きが始まります.宜しかったらどうぞ」
とのこと.
私,内心では面倒だなと思ったが,「折角だから・・・」との娘の希望で護摩焚きに参加する.参加は3人だけ.
品の良い和尚が読経する.先ほどの女性が大きな太鼓を「ドン」と打つ.
「ジャリッ」
という抑えたような金属音を立てながら和尚が何かしている.極小さな火の粉が一寸だけ舞い上がる.張り詰めたような雰囲気の中で儀式が進行する.
全部で30分ぐらいだろうか.無事儀式が終了する.
参加者を仏壇の裏手の方へ導く.そこには私には良く分からない仏像が沢山並んでいる.
”もう少し予習をしてくれば良かった・・・!”
と思ったが後の祭り.
▇横浜駅でコーヒーブレーク
成田山の境内を横切って,野毛坂交差点へ.
「この辺り,神戸に似ている感じ・・・」
と娘が言う.そんなものかなと私は思う.
JR桜木町駅から根岸線電車に乗車.横浜駅で横須賀線に乗り換えるつもり.
「のどが渇いたね・・・」
ということで構内のBECK'Sで冷たいものを飲みながら一休み.
昼食は私がおごったので,ここは娘が負担するという.OK.OK.ご馳走になるよ.
「・・・今度の土曜日,器用に乗せる原稿,持って行くから見てよ・・・」
と娘が言う.仏像のことなど私の専門外.でも,原稿のスタイルぐらいはコメントできるかも知れないな.余り期待しないで・・・ことで,
「いいよ・・・門外漢だけど」
で約束する.
▇結局,会場へ日参することになる
大船駅で娘と別れる.
帰宅すると,息子から電話がある.
「明日午後,展覧会場へ行くよ・・・」
携帯に着信.神奈美会員の某氏から明日午後会場へ行きますというCメールが入る.
こうして,結果的に,展覧会場に日参することになる.折角の土曜日なのに・・・
毎週土曜日は塔ノ岳詣でと決めていたのに・・・かくして先週に引き続き,今度の土曜日も塔ノ岳に行けなくなる.
来週,土曜日も予定があって塔ノ岳詣では怪しい.
”二兎を追うもの一兎も獲す”
嗚呼! 俺の足は確実に萎えてしまうな・・・この恐怖感は半端ではない.
(おわり)
「趣味三昧;セピア色の画集」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/3ca6d54789f9eea3f40425025999c390
「趣味三昧;セピア色の画集」の次回の記事
(なし)
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