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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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残念ながら馬ノ背でタイムアップの丹沢;塔ノ岳(2019年18回目)

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                   <花立山山頂>

       残念ながら馬ノ背でタイムアップの丹沢;塔ノ岳(2019年18回目)
                  (単独山行)
           2019年6月18日(金) 晴れ後曇

<ルート地図>


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▇久々の塔ノ岳
 ここ数週間は,どうしても家を空けられない日々があったり,天気が悪かったりで,塔ノ岳詣でがすっかりお留守になっている.ただでさえ加齢でドンドン体力が落ちるのに,こんなに長い間塔ノ岳をご無沙汰してしまうと,とてもではないが体中が軋み始める.
 ”だめだ! このままでは・・・”
 このところの私はガタガタになりそうな自分の身体が心配でならない.
 今日は金曜日.このところ平日にはほとんど塔ノ岳には行っていない私だが,長い梅雨空の毎日が続く中で,今日だけが晴天のようである.これは絶好のチャンス.こんな日に指をくわえていることはないな・・・私は少々無理をして塔ノ岳に出掛けることにする.私の留守の間は長女が我が家に来てくれるようなので・・・
 ・・・ということで,何時もの通りに4時過ぎに自宅を出発する.もう夏至が近いこの頃は,夜明けも早い.大船駅へ向かう途中,小袋谷の陸橋から大船観音が見えている.この時間,つい先日までは真っ暗だったのに・・・

<夜明けの大船観音>

▇富士山が見えるぞ・・・!
 大船駅から東海道本線下り初電に乗車する.平日の初電は土日よりもかなり空いている.4人掛け1ボックスを独りで占有して小田原へ.
 小田原で小田急新宿行快速急行に乗り換える.途中,車窓から富士山と矢倉岳が重なるのが良く見えている.
 ”この調子だと,今日は富士山を眺めながら登山できそうだな・・・”

<小田急車窓からの富士山と矢倉岳>

▇渋沢駅歩道橋からの富士山
 6時20分頃,渋沢駅に到着する.6時48分発の1番バスまでまだ時間があるので,駅コンコースつづきの歩道橋から富士山の写真を撮る.
 季節が進んだために富士山の残雪もかなり少なくなっているようである.幾分ガスが掛かっているが,青空が広がっている.
 大倉行1番バスに乗車する.もちろん若干の立ち席出たが,土日のような混雑とは無縁である.辺りを見回すと若者ばかり,乗り合わせた常連はTZさん一人だけ.

<渋沢駅歩道橋からの富士山>

▇バス停大倉から歩き出す
 7時01分,バスは大倉に到着する.渋沢駅でバス待ちの間に十分ストレッチをしてしまった私は,7時05分,大倉から登山を開始する.
 歩き出した途端に,体が途轍もなく重たいことに気がつく.
 ”こりゃあ~・・・駄目ダ! 今日は堀山の家ぐらいまで登ったら下山しようかな・・・”
と思いながら,重い足を引きずるようにして登り始める.
 登山口近くのアジサイが丁度見頃を迎えている.
 ”今日はこのアジサイを見ただけでも「良し」とするか・・・”
 今日の私は端から”やけのやんぱち”である.<バス停大倉付近にアジサイ>

▇緑陰の克董窯
 7時17分,ようやく登山口を通過する.早くも何人かの若者に軽々と追い越される.でも私はこれ以上速く歩くと息が切れる.周囲の森の中から素っ頓狂な鳩の啼き声を聞きながら,ノソノソと登り続けて, 7時18分,克董窯を通過する.周囲を緑に囲まれた様子が実に羨ましい.こんなに緑が豊富なところに今日を構えられたらさぞかし快適だろうなと思いながら通過する.
 克董窯を通過すると,ほどなく舗装道路から石を敷き詰めた道に代わる.昨日までの雨で石が濡れていてヌルヌルと滑りやすくなっている.登りはともかく,下りは滑って手こずるだろうなと思いながら,低速で登り続ける.

<緑陰の中の克董窯>

▇日の当たる坂道
 ヌルヌルの敷石道が終わり普通の土道に変わるとすぐに日の当たる坂道に差し掛かる.朝日が射し込んでいる.極々かすかに風が吹いているようである.これまでの暑くてムシムシ感から少し解放されて幾分気分が良くなる.<日の当たる坂道>

▇観音茶屋
 7時35分,ようやく観音茶屋を通過する.大倉から歩き出してもう30分も経っている.ここまで超ユックリペースで登ってきたが,まだ体が本調子にならない.今日の私にはこれ以上の登山は,ちょっと無理かなと思いはじめる.
 観音茶屋を過ぎるとジグザグで薄暗い登山道が暫くの間続く.
<観音茶屋>

▇見晴茶屋
 7時53分,雑事場ノ平を通過する.先ほど凄い勢いで私を追い越していった若者が雑事場ノ平のベンチに腰を下ろして休憩を取っている.
 ”こんなところで休憩を取るんなら,なにも登山度が狭区なっているところで私を無理矢理追い越す必要なんて内じゃないか・・・!”
と私は自分の心の中だけで愚痴を言う.
 7時55分,ようやく見晴茶屋に到着する.

<見晴茶屋>

▇見晴階段
 いよいよ見晴階段,見上げるとウンザリする.
 階段下から階段を見上げた恒例の写真を撮る.土日に比較して登山者の後ろ姿がぐっと少ないのが印象的である.大倉から歩き出してもう大分時間が経っているのにまだ体調が本調子にはならないので,極々ユックリ登り続ける.本調子ではないにしても,この辺りで登山を止めようという気はさらさらない.

<見晴階段>

▇モミジ坂
 モミジ坂に差し掛かる.ここも焦らずユックリと登り続ける.
 8時17分,ようやく一本松を通過する.
 大倉からの所要時間は1時間12分.体調が良ければ1時間で到着できるはずだが,今日は12分分だけ体調が悪いようである.

<一本松>

▇駒止階段で雑談
 一本松からの平坦道をユックリ歩いて,駒止階段に差し掛かる.
 駒止階段を半分ほど登ったところで,思いがけずも下山してくるSSKさんとバッタリ.
 SSKさんは午後から用事があるからということで,萱場平から下山したとのこと.奇遇.
 勿論立ち止まって長時間雑談.
 「まもなくTZさんが登ってきますよ・・・」
と言う間もなく,階段下にTZさんの麦わら帽が見え始める.
 SSKさんが,
 「おお~い・・・! TZさ~ぁん・・・,登ってくるのを待ってるよ・・・」
と合図する.
 階段の途中で,3人で暫くの間雑談.
 「ところでFHさんは何歳でしたっけ? ウン十5歳?」
 「いいえ,もうすぐウン十7歳になりますよ.」
 「ひぇー・・・!」
 SSKさんが驚くが,予想と2歳違うだけである.よくよく考えると,ウン十7歳で塔ノ岳に登っている人は確かに少ないかも知れない. 
 「山の登りの途中で,知り合いと会えるのがとても楽しいですね・・・」
とSSKさん.同感!
 TZさんが,
 「8年前の,アメリカロッキーツアー登山のときも,FHさんは現地ガイドから,『私がガイドしたお客さんの中では最高齢です』て言われて言いましたよね・・・」
 とTZさんが昔のことを思い出す.TZさんと知り合いになった旅の思い出である.
 「ところで,TZさん.今日は調子が良さそうですね・・・」
 「そうです! 今日は涼しくて登りやすいです.朝,「大」がちゃんと出た日は調子が良いですね・・・」
とのこと.
 ”なるほど,そんなものかな・・・”
と私も妙に納得する.
 ”今日,オレの調子が上がらないのは,すっきり「大」がアウトプットされなかったからかな・・・”
 雑談で瞬く間に約20分のロスタイム.そして.8時24分,ようやく駒止茶屋を到着する.

▇富士山は雲の中
 ここから,暫くの間,TZさんと一緒にノンビリ調子で歩く.
 堀山の尾根道歩きは最高の気分である.途中,富士山が見える場所を通過するが,残念ながら富士山は雲の中.何時の間にか沢山の雲が沸き上がっている.
 8時54分,堀山の標識を通過する.ここから暫くの間緩い下り坂である.

<富士山は雲の中>

▇小草平(堀山の家)
 一寸した登り返しを登って,9時03分,ようやく小草平(堀山の家)に到着する.気温14℃.富士山は見えない.
 大倉からの所要時間は,1時間58分.先ほどのロスタイムを差し引けば1時間38分.まあそれほど悪い数字でもなさそうである.
 TZさんは,ここで休憩を取るとのことなので,私は休憩を取らずにそのまま単独でのぼりつづけることにする.

<小草平(堀山の家)に到着>

▇見えない富士山を撮る
 小草平からヤセ尾根を通過してジグザグのガレ場を登る.程なく富士山のビューポイントに到着する.残念ながら富士山は見えないが,悔し紛れの写真を撮る.ただ鍋割山稜は良く見えている.

<見えない富士山の写真を撮る>

▇萱場平
 9時31分,萱場平に到着する.谷間からウグイスの啼き声が聞こえてくる.ここも休まずに通過する.
 湿度が幾分高いらしく,ムシムシ感があるが,まあ,この時期にしては歩きやすいなと思いながら歩き続ける.

<萱場平>

▇花立階段
 やがて花立階段に到着する.この階段,見上げただけで上るのがイヤになるが仕方がない.極ユックリと登り続ける.ほんの2~3年前までは,この階段を7分で楽々上れたが今は10分.それでもきつい.
 階段の中程に自生するツツジがとても綺麗.癒やされる.ツツジの写真撮影で30秒立ち休憩.

<花立階段の途中に自生するツツジ>

▇花立山荘
 花立階段を漸く登り切って.10時08分,やっと花立山荘に到着する.残念ながら富士山は見えない.上空には青空が見えているのに・・・
 大倉からの所要時間は3時間03分.かりにロスタイムの20分を差し引いても2時間43分.
 ”こりゃ~・・・駄目ダ!”
 自分の体力の限界を痛感させられる.
 このまま塔ノ岳山頂まで登ったら大倉発13時22分のバスに間に合わなくなるので,今日の終点は花立山山頂にしようと決心する.とても残念だが・・・
 そう決めたら今度は少し時間の余裕がありすぎる.
 ”ならば,TGさんの到着を待とう!”

<花立山荘>

▇花立山山頂
 10時13分,TZさんが花立山荘に到着する.
 TZさんは花立山荘で休憩を取らないとのことなので,一緒に花立山荘を出発する.花立山荘から先の階段道が整備されていて随分と登りやすくなっている.
 やがて階段道を登り終えてガレ場に入る.晴れていれば一気に展望が開ける筈だが今日は全く残念.
 10時23分,花立山山頂に到着する(冒頭の写真).周囲は霧に覆われていて眺望はゼロ.
 ただ.花立山山頂近くのツツジが見事に咲いている.

<花立山山頂のツツジ>

▇馬ノ背まで行ってみる
 前回塔ノ岳に登ったときには,馬ノ背付近のツツジが見事だった.
 まだ少々時間があるので,ツツジ見たさに馬ノ背まで足を伸ばす(10時26分).ところがツツジの花はもう終わりである.
 「残念,ではここでお別れして,下山します・・・」
とTZさんに挨拶.
 10時30分,馬ノ背から下山開始.

▇ユックリ下山し無事帰宅
 往路をそのままユックリ下山し続ける.
 大倉発13時22分の路線バスの時刻に合わせ,時計を眺めながらの下山である.途中,花立山荘前のベンチで早めの昼食を済ませる.昼食と言ってもコンビニのオニギリ2個である.
 その後は,大倉到着が13時05分になるように緩急自在.勝手知った登山道は気楽である.
 まあ,こうして自分の体力の限界を自認させられながらも無事登山を終えることができた.残念ながら今一歩で塔ノ岳山頂というところで下山してしまったが,まあ,これはこれで良しとしておこう.

<ラップタイム>

  7:05   大倉歩き出し
  7:35  観音茶屋
  7:43  見晴茶屋
  8:17  一本松
  8:44  駒止茶屋(駒止階段の途中で15~20分ほど立ち話)
  9:03  堀山の家
10:03  花立山荘(10:10まで休憩)
10:23  花立山
10:26  馬ノ背着
10:30     〃 発
10:32  花立山
10:42  花立山荘(10:50まで昼食)
11:32  堀山の家
11:56  駒止茶屋
12:24  見晴茶屋(12:25まで休憩)
12:42  観音茶屋
13:05   大倉着

[山行記録]

▇水平距離          5.8km(片道)

▇沿面距離          5.9km(片道)

▇累積標高(+)          1,122m

▇累積標高(ー)          51m

▇上り所要時間(休憩時間込み)
 大倉発          7:05
   馬ノ背着         10:26
   (所要時間)         3時間21分(3.35h)
  水平歩行速度       5.8km/3.35h=1.73 km/h
  登攀速度         1,122m/3.35h=335m/h

▇下り所要時間(休憩時間込み)
 馬ノ背発            10:45
 大倉着               13:05
     (所要時間)        2時間20 分(2.33h)
 水平歩行速度         5.8km/2.33h=2.49 km/h
 下降速度          1,122m/2.33h=482m/h
                           (おわり)

 「丹沢の山旅」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/80ab265863536e76f73047b5c8fa347b
 「丹沢の山旅」の次回の記事
 (なし)

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