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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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富士山は雲の中,でも桜を堪能した丹沢;塔ノ岳(2019年12回目)

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                                  <花立山から相模湾を望む>

         富士山は雲の中,でも桜を堪能した丹沢;塔ノ岳(2019年12回目)
                      (単独山行)
                2019年4月20日(土) 曇後晴

▇心地よい夜明け
 先週の土曜日は所用があって,塔ノ岳はお休みした.従って今日は2週間目の塔ノ岳である.これだけ間が空いてしまうと,果たして山頂まで恙なく登れるかが心配になるが,まあ,とにかく何時ものように,4時10分に自宅から出発する.
 天気予報によると今日は朝夕と昼間の寒暖の差が大きいとのこと.私は登山用の長袖シャツと半袖シャツを重ね着した上にウインドブレーカー代わりに雨具を羽織っている.朝晩は寒いとはいえ真冬に出掛けるときに比較したらたいしたことはない.
 家を出るときにもう東の空が少し明るくなり始めている.そういえば今日の満月は平成最後の満月だとのこと.ならば人目みたいなと思うが,あいにくの曇り空である.それでも大船駅に向かう途中で西の空に明るく光っているところがあるのに気がつく.月そのものは見えないが,あの光は確かに満月の光である.何とか写真に残そうと思ったがなかなか上手く撮れない.諦める.
 5時頃,大船駅東海道線下りホームへ.この頃になると辺りは色が見分け羅列程度に明るくなっている.ホームの先にある横須賀線の0キロメートルポストもはっきり見えている.

<夜明けの大船駅>

▇大倉から歩き出す
 小田原駅で小田急電車に乗り換える.
 富士山と矢倉岳が重なったところを写真に撮りたかったが,富士山は雲の中である.残念.
 6時11分,渋沢駅に到着する.今日は丹沢の山開きに日である.何時もの土曜日と違って,随分と沢山の登山客が大倉行バス停に集まっている.
 6時46分,臨時バスが出る.超満員.乗り合わせた常連はKMさん,AIさん,IIJさん,YSさん他.バスは7時少し前にバス停大倉に到着する.すでに渋沢駅でバス待ちの時間を利用して十二分にウォームアップストレッチを済ませているので,7時01分,支度を調えて直ぐに大倉から歩き出す.何時ものように乗り合わせた常連の皆さんも三々五々歩き始める.
 つい先日の水曜日に,塔ノ岳グループの皆さんと藤野アルプスを歩いたのが効果があったのか,いつも歩き出しに感じるカッタルさはほとんどなく,歩き出しからマアマアの速度で歩ける.やっぱり切れ目無く山道を歩いているのが効果的だなと思う.もっとも藤野アルプスの累積標高はせいぜい600メートル程度に過ぎない.累積標高が1,269メートルの大倉尾根とは比較にならない.だからやっぱり果たして山頂まで辿り着けるかが問題である.

<バス停大倉付近>

▇観音茶屋
 7時08分,登山口を通過する.前方には沢山の登山者の後ろ姿が見えている.
 7時12分,克董窯を通過する.ちょっと歩行ペースが早すぎる懸念があるが,まあイイカ.
 7時18分,丹沢ベースを通過する.先ほど物凄い勢いで私を追い抜いていった数名のグループが,もう丹沢ベースで休憩を取っている.
 路面は丁度良いお湿りになっていて,この先どうやら歩きやすそうである.丹沢ベースを過ぎて直ぐに日の当たる坂道に差し掛かるが,今日は全く日差しがない.
 7時26分,観音茶屋を通過する.
 ここでかなり年配の方が私を追い抜いていく.でも呼吸が荒れているので,多分,直ぐにバテるだろなと余計な心配をする.

<観音茶屋>

▇見晴茶屋
 観音茶屋からのジグザクの坂道を登る.分岐点付近で先ほど私を追い抜いた年配の方に追いつく.案の定,早くもバテバテのようである.
 7時40分,雑事場ノ平を通過.その2分後に見晴茶屋に到着する.
 茶屋前から海を眺める.天気予報では晴の筈だがどんよりとした曇り空である.海と空の境目も良くわからない.一応,ここからの風景をデジカメに収めたがブログに収録する価値はなさそうである.

<見晴茶屋>

▇見晴階段
 見晴階段に差し掛かる.
 何時ものように階段を見上げた写真を撮る.曇り空ながら新緑がとても爽やかである.
 まだ時間が早いためか,ほんの数名の登山者の後ろ姿しか見えない.

<見晴階段>

▇一本松のラップが速すぎる
 見晴階段を登り切って,モミジ坂に差し掛かる.この辺りからKIさんが私に前後する.歩きながらKIさんと雑談.
 「今,堀山辺りの桜が見頃ですよ…」
とのこと.
 7時58分,一本松を通過する.大倉からの所要時間は57分.今の私は所要時間1時間を標準にしている.たった2分の里はいえ,今日の歩行速度は私ににとって少し速すぎる.それに2週間ぶりの塔ノ岳のことを考慮すると,多分,山頂近くでバテるに違いないなと思う.

<一本松を通過>

▇駒止茶屋
 一本松から先の平坦道は,気楽に歩く.そして,いよいよ駒止階段に差し掛かる.半ば惰性で登って,8時12分,駒止茶屋を通過する.

<駒止茶屋を通過>

▇尾根道の桜が見頃
 堀山の尾根道に入る.大倉尾根で一番気持ちよく歩けるところである.KIさんの話の通り,今,この辺りの桜が丁度見頃を迎えている.
 桜を眺めながら沢山の写真を撮る.まめ桜と言うんだルウか,小さな花がビッシリと咲いている.ただ残念なのは曇天.青空がバックならもっと見事なのに・・・
 途中で下山してくるKSさんとすれ違う.例によって,
 「・・・やあ,やあ・・」
と挨拶.


<堀山の尾根道の桜>

▇ツツジが咲き始めた
 前後して歩いているKIさんが,
 「・・・下の方でツツジが咲き始めたよ・・・」
と教えてくれる.
 「どれどれ・・」
ということで,進行方向右下を覗き込むと,確かにツツジが咲いている.トウゴクミツバツツジっていうのだろうか.デジカメを思いっきり望遠にして,とにかく撮ってみる.

<遙か下にツツジが咲いているのが見える>

▇小草平(堀山の家)
 8時29分,小草平に到着する.大倉からの所要時間は1時間28分.今の私には1時間31分程度が丁度良い.わずか3分とはいえ,少々,速すぎる.
 ”これはまずいな・・・”
と嫌な予感がする.
 もう,堀山の家の入口が空いている.屋根から鋸の音が聞こえてくる.小草平のベンチで数名の登山者が休憩を取っている.
 堀山の家の温度計は6℃を指している.

<小草平の堀山の家>

▇萱場平
 小草平でも休憩は取らずに,そのまま登り続ける・・・が,ここから花立山荘までの長い登り坂が気になる.途中でバテて登れなくなるのを避けるために.少し歩行速度を落として登り続けることにする.
 8時35分,1番バスで来られた女流韋駄天のYDさんが私を追い抜いていく.さらに戸沢分岐手前の階段道でAIさんが私を追い抜いていく.少々口惜しい思いもするが,こればかりは体力の差,現実である.
 8時53分,萱場平を通過する.

<萱場平>

▇花立階段
 案の定,歩き出したころの歩行速度が速すぎた影響だろうか,バテた感じになり始める.こうなるともうユックリ登るしかない.沢山の登山者に追い抜かれながら,9時12分,やっと花立階段にたどり着く.
 そろそろ雲の中に入ったのか,辺りに霧が立ちこめている.何時の間にか随分と蒸し暑くなっている.
 花立階段下は絶好の富士山撮影スポットだが,今日の富士山は雲の中.
 階段を見上げると,”やれ,やれ感”でガックリくるが,登らなければ先へ行けないので,とにかくユックリ,ユックリ登り続ける. 
 途中で,下山してくるチャンピョンとすれ違う.
 「・・・やあ,FHさん! ことし〇〇歳でしたっけ!」
と,どういうつもりか分からないが,私の年齢を確かめる.

<花立階段>

▇花立山荘
 9時23分,花立山荘に到着する.
 なんと花立階段を登るのに12分も掛かっている.数年前までは7分で登っていたところなのに・・・年は取りたくないものだ.
 大倉からの所要時間は2時間22分.まあそれなりのラップである.
 何時の間にか上空は青空になっている.でも富士山はまだ雲の中.ただ,富士山より少し上まで青空が広がっているので,富士山が見えるようにならないかなと期待する.
 花立山荘の温度計は15℃を指している.随分と気温が高くなっている. 

<花立山荘>

▇花立山山頂
 1番後のバスで来られたMGさんに追い抜かれる.
 デレデレと坂道を登って,9時35分,花立山山頂を通過する.花立山荘から13分も掛けている.途中,YSさんに追い抜かれる.
 まあ,どっちにしても10時前には確実に塔ノ岳山頂に辿り着けるなと確信する.
 ”それならもう,十分だ”
と安易に妥協する.

<花立山山頂>

▇金冷シ
 谷間から聞こえてくるツツドリ(かな?)の木の幹をたたく音を聞きながら,まったくのデレデレ調子で歩き続けて,9時39分,金冷シを通過する.
 塔ノ岳山頂まであともう少しである.

<金冷シ>

▇塔ノ岳山頂
 金冷シから2番目の階段道を登っているときに,下山してくるYDさんとすれ違う.さらに,山頂直下で下山してくるMGさんとすれ違う.
 「山頂は寒くて長居できないです…」
とのこと.
 9時59分,ようやく塔ノ岳山頂に到着する.丁度そのとき,AIさんが下山し始める.
 大倉からの所要時間は2時間58分.この辺りのラップが今の私の限度のようである.
 山頂の気温は8.0℃.冷たい風が吹いていてなるほど寒い.何時の間にか上空にも雲が湧いている.勿論富士山も見えない.長居は無用である.
<塔ノ岳山頂> 

▇下山開始,沢山の登山者とすれ違う
 10時07分,下山開始.
 大倉発12時38分のバスに間に合うように下山するつもりである.
 今日は,丹沢山開きの日である.登山者が非常に多い.しかも,人数の多いグループが,次から次へと登ってくる.これらのグループとのすれ違いが結構大変で面倒である.
 下山途中,ヤングのMSさん,カメラマンのMMさん,ONさん,NNさんなど知り合いの方々とすれ違う.
 10時36分,花立山荘を通過する.山荘前のベンチは鈴なりの登山者である.つづいて.11時13分,堀山の家を通過する.

▇見事な桜 
 何時の間にか雲がなくなり,日が射している.堀山の尾根道の桜が明るい空に映えている.今朝方,上りで見上げた桜よりずっと明るく見えている.さっそく写真を撮りながらのノロノロ歩きに変わる.
 時計を見る.まだまだ十分に時間の余裕がある.

<見事な桜>

▇新緑が綺麗
 11時32分,駒止茶屋を通過する.この辺りからは新緑がとても綺麗である.
 今はまだ面倒な蚊や山ヒルは出ていない.安心して新緑を楽しむことができる.目に沁みるような新緑を仰ぎ見ていると,何だか躍動感に満ちた嬉しい気分になってくる.

<鮮やかな新緑を楽しむ>

▇新緑と花に囲まれた克董窯
 12時05分,観音茶屋に到着するが,店内を覗くと女主人が居ない.ならば揚々という訳でもないが,そのまま通過する.
 12時18分頃,克董窯を通過する.花と新緑に囲まれた克董窯のただずまいが実に美しく羨ましい.

<花と新緑の克董窯>

▇丹沢山開きの幟旗
 12時21分,登山口を通過する.目指すバスに乗車するのに丁度良い時間である.
 バス停に近づくと,辺りが何となく華やいだ雰囲気になる.
 青空の下に,「丹沢山開き」の幟旗が立ち並んでいる.
 12時27分,無事,バス停大倉に到着する.待合室には,私より先に下山したMGさん,YDさん,AIさんの他に,途中で下山したIIJさん他多数の常連さんが集まっている.皆さんは13時10分のバスに乗車するようである.
 
<丹沢山開きの幟旗>

▇大賑わいのバス停付近
 自宅でヤボ用のある私は,皆さんより一足先に12時38分のバスに乗車する.
 バス停付近は沢山のテントや幟旗が立てられ,華やいだ雰囲気である.時間があれば見物したいところだが残念.

<賑やかなバス停大倉付近>

▇居眠りしながら無事帰宅
 バスに乗車した途端に,居眠りが始まる.
 渋沢から乗車した電車が新松田行の急行電車.面倒だが新松田で各駅停車の小田原行きに乗り換える.小田原での東海道本線への接続が良くて快速アクティに運良く乗車.眠気と格闘しながら14時少し過ぎに大船に到着する.
 2週か間を空けての塔ノ岳だったので,果たして無事登れるかが心配だったが,まあ,何時ものように無事登ることができた.ホッと一息である.<ラップタイム>

  7:01   大倉歩き出し
  7:26  観音茶屋
  7:42  見晴茶屋
  8:12  駒止茶屋
  8:29  堀山の家
  8:53  萱場平
  9:23  花立山荘
  9:39  金冷シ
  9:59  塔ノ岳着
10:07     〃 発
10:22    金冷シ
10:36    花立山荘
11:13  堀山の家
11:32  駒止茶屋
11:52  見晴茶屋
12:05  観音茶屋
12:27   大倉着

[山行記録]

▇水平歩行距離        7.0km(片道)

▇累積登攀下降高度        1,269m

▇上り所要時間(休憩時間込み)
 大倉発           7:01
   塔ノ岳着               9:59
   (所要時間)         2時間58分(2.97h)
  水平歩行速度       7.0km/2.97h=2.36 km/h
  登攀速度         1,269/2.97h=427m/h

▇下り所要時間(休憩時間込み)
 塔ノ岳発            10:07
 大倉着               12:27
     (所要時間)        2時間20分(2.33h)
 水平歩行速度         7.0km/2.33h=3.00 km/h
 下降速度          1,269m/2.33h=545m/h
                           (おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/695698f960336062f4473b1a2ef9052e
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)

  お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
 また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します.







 


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