<鹿島神社鳥居と浅間山>
早春の信州;小諸懐古園・菱野温泉・高峰高原周遊(3):北国街道と藤村の遺構
(単独旅行)
2019年3月21日<<春分の日>> (続き)
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<ルート地図>
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<懐古園から小諸義塾記念館へ>
▇若山牧水の歌
富士見台から馬場を経由して,三の門方面へ向かう.
途中,石段を登って二の丸跡に立ち寄ってみる.二の丸の大きな石に若山牧水の歌碑が刻まれている.
”かたはらに秋くさの
花かたるらく
ほろひしものは
なつかしきかな”
という歌である.
この方面には疎い私には,この歌の由来などは全く分からない.
<若山牧水の歌>
▇二の丸
二の丸路石段を登る.登った先はちょっとした広場になっている.ここは徳川軍が上田の真田氏を責めたときの本陣だったところだという.そんな昔のことを知ってか知らずか,浅間山がこの高台を見下ろしている.
山頂付近には雲が掛かっていて見えないが,前掛山,牙山(ギッパヤマ),黒斑山,高峯など浅間連山が良く見えている.
<二の丸から浅間山を望む>
▇小諸義塾記念館
懐古園の直ぐ脇にある小諸義塾記念館まで行ってみる.
まだ開館時間前なので中には入れないが,写真を撮っておく.記念館に向かって右側に島崎藤村の惜別の歌の歌碑がある.
<小諸義塾記念館>
▇惜別の歌の歌碑
惜別の歌の歌碑の前に立つ.私達の年配の人ならば,多分,この歌を良く知っているだろう.私は小さな声で,この歌を口ずさんでみる.歌っているうちに終戦まぎわに特攻隊で帰らぬ人となった従兄弟のことを思い出す.
最初の4行ほどを籤ずさんだ後,切ない記憶を打ち消すようにして歌碑の前から立ち去る.
<惜別の歌の歌碑>
<大手門から北国街道へ>
▇大手門
小諸駅隣の駅前ガーデンへ戻る.
この辺りは,昨年来たときよりも大分整備が進んで大手門までの道筋が大分わかりやすくなった.この大手門は国重要文化財に指定されているが,なかなか威風堂々の素晴らし建物である.
昨年ここを訪れたときには,大手門の石垣で数匹の猫がじゃれ合っていたが,あの猫たちどうしているんだろうなとフト思う.
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<大手門>
▇北国街道へ
大手門脇の坂道を登ると国道に突き当たる.突き当たりを左折すると本町と直行する交差点がある.北国街道は,この写真の右手から本町を下り,赤信号が点っている信号機と白壁の建物の間の細い道に入る.この細い道をほんの十数メートル先で再び左折して,白い建物が建ち並ぶ辺りでまた個国道を渡って養連寺に突き当たる.
数年前に五十三次洛遊会の皆様と一緒に歩いたことがある.あのときのことを懐かしく思い出しながら交差点を渡って本町に入る.
<本町の交差点>
<北国街道>
▇北国街道の街並み
本町交差点を右折して北国街道に入る.所々に白壁の家などがあってなかなか風情のある街並みである.
突き当たりに見えているのが光岳寺の足柄門である.この門も素晴らしいが,残念ながら,今回はそちらまで廻っている時間はなさそうである.
<北国街道の街並み>
▇ほんまち遊子公園
本町交差点から北国街道に入って直ぐ左手にほんまち遊子公園がある.駐車場の先がちょっとした高台になっている.そこから浅間連山が良く見えている.ただ相変わらず山頂付近は雲の中である.
<ほんまち遊子公園>
▇町屋館みはらし庭
ほんまち遊子公園から150メートルほど緩やかな坂道を登った左手に町屋館がある.まだ開館時間前だが隣接する町屋館みはらし庭に入ってみる.昨年の春分の日にもここを訪れているがあのときは深い雪に覆われていた.
庭の先まで行くと,浅間連山が手に取るように良く見える(冒頭の写真).ただ,前掛け山付近は庭近くに生えている大木の影になってしまうのが残念である.
<町屋館みはらし庭>
<藤村遺構から相生町へ>
▇藤村井戸
本町の途中から右折して住宅地の路地に入る.
路地に入って50メートルほど歩いたところに藤村井戸がある.島崎藤村が使っていた井戸だという.
<藤村井戸>
▇藤村旧栖地
藤村井戸の前を左折し道なりに歩いて藤村旧栖地を訪れる.つい先年までは板塀に囲まれた路地だったが,何時の間にか板塀は撤去されている.
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<島崎藤村の住居跡>
▇相生町へ
藤村旧栖地前を先へ進むと小諸市の繁華街相生町に突き当たる.街並みが美しいが少々寂しい感じもする.
相生町に出たところで,小諸市内散策は一応終わりにして,市内にある私の実家へ向かうことにする.
<相生町>
(つづく)
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(執筆中)
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