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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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梅が咲き始めた鎌倉;山崎の稲荷社・北野神社・塩竈神社周遊

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                                      <十王堂跡の梅>

            梅が咲き始めた鎌倉;山崎の稲荷社・北野神社・塩竈神社周遊
                        (独り散策)
                2019年2月7日(木) 晴・暖かい一日
<ルート地図>


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<鎌倉中央公園>

▇一段落でお散歩だ
 書き出しはやっぱり愚痴になってしまうが,何だか知らないけれども午前中は多事もたもた.でも所得税申告は無事終わった.ヤレヤレ…
 某研究会雑誌の原稿も99パーセント終わった.査読が厳しかったのと,これまで自分が住んでいた世界とは違う外国のような所の研究会だったので,文化の違いにオタオタしとおしだった.でも何とか今日で目鼻が付いた.そのかんのやり取りは全てPC.手が省けて,良い時代だなと思う.
 …で,まだいろいろやらなければいけないことが沢山あるが,取りあえずは午後から7000歩ぐらいは歩こうかと思う.でも,昨日まで雨が降っていたので,まず今日の所は舗装道路中心でその辺りを一回りしよう.

▇梅が咲き始めた
 何時ものように昼過ぎからお散歩だ.
 出発点は定番の鎌倉中央公園淸水津画口を13時30分.毎度お馴染みの上池,下池の畔を歩いて山崎口へ抜けるつもりである.
 今日は南にある高気圧から強い風が吹いている.樹木の間を吹き抜ける風がビュウビュウと音を立てている.
 途中,池と道路を挟んで反対側に植えられている梅がチラホラと咲き始めている.つい先日新年を迎えたかと思っていたのに,もう梅の花が咲き始めている.嬉しいような忙しいような奇妙な焦りを感じるが,しばし梅の前でうっとり.

<鎌倉中央公園の梅>

▇ノンビリ2羽
 下池を覗く.
 カモ2羽,池の真ん中で,ノンビリと浮いている.池の水も温んでいるようである.
 道路の真ん中では,子ども連れ親子2組が道路の真ん中で遊んでいる.園内の道路は自動車進入禁止.だから子ども達を好き自由に遊ばせることができる.子ども達が可愛いこと.子ども達の可愛い仕草を遠目に見つめる.
 ”オレにも,あんな時代があったなあ~”

<ノンビリ2羽>

<山崎の社稲荷社>

▇山崎口から山崎へ
 山崎口から公園の外へ.道なりに山崎の集落内を歩く.
 下の写真の左手の立派な階段を登ると,それほど廣くはないが掃除が行き届いた墓地がある.どなたかの一族の墓地かな.綺麗に掃除されていて,ベンチも置いてある.高いところにあるので結構見晴らしも良い.
 でも余所様の墓地にむやみに入るのは止めておこう.

<山崎口を出て山崎へ>

▇山崎の稲荷社
 少し進むと十字路がある.十字路の角に自動販売機が2台置いてあるのが目印である,ここを左折する,数十メートル先でこの道は突き当たりになる.突き当たりの左手に赤い鳥居が立っている.ここが山崎の稲荷社参道入口である.

<参道入口>

▇竹林の中の稲荷社
 竹林の間の参道を登る.長い石段だ.風に煽られた竹がぶつかり合って,バリバリと音を立てている,13時44分,稲荷社に到着する.
 『かまくら子ども風土記』p.257によると,以前ここは山崎の鎮守だった.昔は2月の牛(うま)の日に村中で稲荷講が開催されていたようである. 

<稲荷社>

<十王堂跡>

▇山崎集会場
 13時51分,山崎集会場に到着する.この辺りは十王堂跡.前掲書p.255によると,ここは十王堂跡,江戸時代にはここに地蔵が祀られていたが,この地蔵は,今,昌清院に移されているとのこと.なお,現在集会場には北野神社から移された牛頭天王を祀った神輿が保管されている.

<山崎集会場;十王堂跡>

▇階段上から天神山を望む
 山崎集会場脇の階段を登る.ちょっと長い石段だが登り切ると農地が広がっている.ふりかえると,北野神社が鎮座する天神山が見えている.その下を湘南モノレールの軌条が横切っている.
 見晴らしの良い土手に座り込んでランチなんて良いな…と,余計なことを考える.

<天神山を望む>

▇興宗鏡考墓
 畑の先には墓地がある.墓地の突き当たりに,興宗鏡考の墓がある.前掲書によると,興宗鏡考は十王堂開山の祖である.

<興宗鏡考墓>

▇梅が咲いている
 墓地に向かって左手に植えられている梅が咲き始めている(冒頭の写真).もう少し近づいて写真を撮りたいところだが,私有地なので遠慮する.
 梅の写真を撮り終えてから,往路を辿って下山する.

<十王堂跡の梅>

<江ノ島道標と宝積寺跡>

▇江ノ島道標
 13時59分,江ノ島道標の前を通過する.ここの三叉路を左折すると,登り坂になり富士塚付近のバス通りに突き当たる.今回は左折せずに通過する.
 この道標には文化八年という刻字がある.前掲書p.387によると,文化八年(1811年)梅沢尋庸という人が建立したもの.

<江ノ島道標>

▇宝積寺跡
 14時02分,宝積寺跡付近に到着する.バス停山崎辺りにあった寺である.
 前掲書p.252によると,宝積寺は北野神社と関係が深い寺だったようである.ここは元愛甲氏菩提寺.愛甲氏は戦国時代に津久井郡の方に菩提寺を移してから廃寺になったという.

<宝積寺跡付近>

<天神山に登る>

▇北野神社参道入口(天神山登山口)
 バス停山崎の交差点を渡って200メートルほど北へ歩いて,14時05分,北野神社参道入口に到着する.ここは天神山登山口でもある.
 鳥居の先にえらく長い上り階段が屹立しているのが見える.正直なところ登るのはウンザリ.でも折角ここまで来たのだからということで,鳥居を潜ってから階段道を登り始める.

<鳥居に向こうに長い階段が見えている>

▇階段の途中にベンチ
 階段の途中に真新しいベンチが置いてある.
 この辺りで,一休みしたい気持ちはよ~く,分かる.でも,私は休憩を取らずに登ってしまおうと思う.

<途中にベンチ>

▇北野神社
 階段を登り切ると,立派な両部鳥居が立っている.この鳥居を潜って,14時09分,北野神社に到着する.拝殿の前の梅がチラホラと咲き始めている.
 前掲書pp.252-253によると,祭神は菅原道真.ここに牛頭大王の神輿があったが,今は山崎集会所(先ほど通った十王堂跡)に移管されている.室町時代,夢想国師が京都の北野天満宮を移したとのこと.宝積寺も一緒に祀られていたという.

<北野神社>

▇宝筐印塔
 北野神社の直ぐ裏手に天神山の山頂がある.その先に倒壊した四国八十八カ所廻りの石像が草陰に残っている…が,今回は山頂まで登るのが面倒なので,見物は省略.そのかわりに,拝殿の直ぐ隣にある宝筐印塔の写真を撮る.
 この宝筐印塔の相輪部の下の笠部に貯った雨水は眼病に効くとのこと(前掲書p.253).

<宝筐印塔>

<妙法寺から塩竈神社へ>

▇路傍の石塔群
 北野神社の参拝を終えて,往路を戻る.歓談の途中から山道を辿って,妙法寺付近に下山しようかとも思ったが,今日は碌でもない履き物で散歩しているので,山道は敬遠する.
 14時15分,参道入口に戻る.参道入口前の道を北進,すぐに三叉路に突き当たる.ここを左折する.
 14時18分,狭い道の路傍にある石塔群に到着する.この道は道幅が狭いのにもかかわらず自動車の交通量がかなり多いのでユックリ写真を撮ることも,見物することもできないが,立派な庚申塔や,私には良く分からない石塔が並んでいる.

<路傍の石塔群>

▇妙法寺
 14時21分,妙法寺前を通過する.ここは日蓮宗の寺.山号は宝珠山.前掲書p.254によると,この寺は元々山梨県にあったが関東大震災で焼けた後,ここで再興した.
 今回は境内には立ち寄らずに,そのまま通過する.

<妙法寺>

▇大船教会の掲示板
 妙法寺前の道を真っ直ぐ進んで,県道に突き当たる.右折する.
 進行方向左手にあるキリスト教教会前の掲示板に見入る.
 「父の諭しに聞き従え,母の教えをおろそかにするな」
 ”なるほどな!”
と思う…が,何となく上から目線を感じてしまう.
 これは好みの問題だから,どちらがどうと言うことではないが,私の好みでは上から目線ではなく,自分の内なるものに直接問いかけるような仏教の教えの方が心に響くような気がする.

<大船教会の掲示板>

▇塩竈神社
 大きな工場の前を通過して三叉路に突き当たる.左折.再び三叉路.ここを直進.東海道本線の長い踏切を渡る.
 14時41分,柏尾川沿いに祀られている塩竈神社を詣でる.
 立派な社殿の神社である.なぜか,どの鎌倉案内書を見ても,この神社の記述は今のところ見当たらない.前掲書にも1行の記述もない.わずかに『鎌倉市史(社寺編)』に記述があるだけ.
 ”宮城県にある塩竈神社と関係があるんだろうか?”
 『鎌倉市史』を見ても,その辺りの記述はない.
 ”まあ,いいか…どうでも”

<塩竈神社>

<大船観音を見上げながら大船駅へ>

▇柏尾川沿いの散策路
 塩竈神社前から柏尾川沿いの散策路を大船駅方面へ向かう.左手に大船観音が見えている.観音様の神々しいお姿を見上げると,なんとなく心が落ち着いてくる感じがする.
 先ほどまで吹き荒れていた強風が,何時の間にか止んでいるようである.

<大船観音を見上げながら…>

▇大船駅到着
 14時42分,大船駅に到着する.相変わらず大船駅は賑やかである.
 この写真の左手に写っているBecker'sに吸い込まれるように入る.

<大船駅に到着>

<仕上げはコーヒー>

▇Becker'sでコーヒー
 今日の打ち上げはBecker'sのコーヒー240円也である.
 つい最近まで,この店では大きくて肉厚のコーヒーカップを使っていた.このコーヒーカップがお気に入りだったが,この頃は紙コップになってしまったのが残念.
 もちろん,珈琲の味には変わりはないんだろうけど,コーヒーを味わうには気分や雰囲気も大切ではないかと私は思う.肉厚で暖かいコーヒーカップに口をあてたときに感じる安堵感,安心感のようなものが,紙コップでは失われてしまうような気がする.私は…

<Becker'sのコーヒー>

▇コンコースを行き交う人
 コーヒーを賞味しながら,目の前のコンコースを行き交う人々をボンヤリと眺めている.実に色々な人が忙しく往来している.それぞれの人にはそれそれの人生があるんだなとぼんやり思う.
 目の前の大きな看板がちょっと邪魔,この看板には150円のサイドメニューの写真が載っている.
 ”そうだ! オニサラダでも注文すれば良かったナ…”

<ボンヤリとコンコースを行き交う人を眺める>

<ラップタイム>

13:30  鎌倉中央公園淸水塚口歩き出し
13:44  山崎の稲荷社
13:51  十王堂跡
13:59  江ノ島道標
14:02  宝積寺跡
14:05  北野神社入口(天神山登山口)
14:09  北野神社(14時15分まで参拝)
14:21  妙法寺
14:35  大船教会
14:41  塩竈神社
14:52  大船駅着

[散策記録]

▇水平距離      4.10km

▇沿面距離      4.12km

▇累積標高(+)    37m

▇累積標高(-)    132m

▇所要時間(休憩時間込み)
 鎌倉中央公園淸水塚口発  13:30
 大船駅着                          14:52
 (所要時間)         1時間22分(1.37h)
 水平歩行速度   4.10km÷1.37h=2.99km/h
                                                                           (おわり)
「鎌倉あれこれ」の前の記事
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(なし)

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
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