<朝日新聞2019/1/21(夕刊)>
三浦雄一郎さんのアコンカグア登頂断念にガックリ
2019年1月22日(火) 快晴
昨夜(1月21日),南米最高峰アコンカグア(標高6,961メートル)登頂を目指していた冒険家三浦雄一郎さんが登頂を断念したことをテレビのニュースと朝日新聞夕刊で知った.
この報道を聞いて,私もガックリ.なぜならば三浦さんは,私のようなケチな山登り愛好者にとっては神様のような存在だからである.
奇しくも私は三浦さんの同い年である.
三浦さんと較べるべくもないが,毎週末になるとヒーヒー言いながら丹沢塔ノ岳を往復している.そんなときは日頃からトレーニングを重ねて居られる三浦さんのことを思い出して,
”オレももう少し気合いを入れなければ…”
と自分に「喝」を入れてきた.
新聞の記事にあるように,三浦さんの「勇気ある撤退」には頭が下がる.
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それにしても…
残念!
三浦さんと同い年ということもあって,私の頭の中のどこかで,常に三浦さんのことを意識し続けてきたような気がしている.やっぱり憧れの方である.そんのスーパーマンのような方でも,80歳代の半ばを過ぎると,
”やっぱり体力が,だんだんと落ちてくるんだな…”
”ましてや凡人の私がこのところ体力が落ちてきたと感じるのも当然のことなんだ”
なんて,奇妙な親近感と安心感のようなものも同時に感じている.
高所登山では,やっぱり心肺機能が極めて重要なことは論を待たない.
2年前,私はアルパインツアー社主催のアンデスブランカ山脈トレッキングに出掛けた.標高はせいぜい4800メートルほどなのでアコンカグアには較べるべくもないが,一応高所登山なので高所専門の健康診断を受けた.その結果,私の肺年齢は実年齢より20歳以上若いことが分かった,これも日頃の塔ノ岳詣での賜だと思っている.
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例のアコンカグアにはちょっとした思い出がある.
私が山の学校に通っていた頃,講師のNDガイドがアコンカグアに登ったとき写したビデオを私達に魅せてくれた.
「…皆でアコンカグアに登りましょう…皆さんなら登れます.大丈夫です」
とNDガイドが私達を励ました.
ところが肝心のNDガイドがあることが切っ掛けでガイドを止めてしまった.そのためアコンカグア登山は夢物語になってしまった.でもその後も何となくアコンカグアが私の頭のどこかに引っかかったまま今日に到っている.もう登れないことが分かっているのに…
今回の三浦さんのアコンカグア登山中止の報道に接し,あの神のような存在の三浦さんですら撤退したんだから,私ごとき若輩者も綺麗な引き際を考えなければと思い始めている.
丹沢の山々に登る登山者の間に,
”登山は丹沢に始まり,丹沢で終える”
という言葉がある.
私にとって,今年は正にこの言葉ぴったりの年になるかも知れない.
(おわり)
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