<鷹取山からの眺望>
三浦アルプス北尾根・神武寺・鷹取山縦走
(ARENAオフミ)
2013年12月23日(月・祝日) 曇
<ルート地図>
<田浦梅の里から東尾根へ>
■JR田浦駅から歩き出す
年末も押し迫った慌ただしい時期の開催だったので,一体何人の参加者があるのか気になっていたが,男性6人,女性5人,計11人が集合時間までにJR田浦駅に集合する.
あいにく天気は曇で肌寒いのが残念である.
定刻,9時00分に,JR田浦駅から歩き出す.
何時ものように田浦郵便局脇の歩道橋を渡って,小川沿いの路地を南南西に向かう.京浜急行本線のガードを潜って,9時18分に田浦梅の里(通称田浦梅林)入口に到着する.ここでトイレ休憩の後,長い階段道を登り続ける.
いきなりの急階段登りなので,すぐに汗ばんでくる.
<田浦駅に集合> <田浦梅の里入口>
■水仙を眺めながら尾根に出る.
長い階段道を登って,田浦梅林の園内に入る.遊歩道の道路脇の水仙がもう咲き始めている.春がもうすぐそこまでやってきているような気になる.
可憐な水仙の花を見ていると心が和んでくる.
9時43分,園内の遊歩道を登りきって尾根の広場に到着する.広場まで登ると展望が一気に開ける.
<田浦梅林の水仙> <尾根の広場に到着>
■展望台下からの眺望
9時47分,展望台に到着する.数人の方が展望台に登る.
私は展望台に登るのが面倒だし,もう何回も登ったことがあるので,登るのをサボる.その代わりに展望台直下の場所から金沢八景方面の写真を撮る.
眼下に野島やシーパラダイスが見えている(下の写真はもう少し南の方を撮影).
展望台での風景を楽しんだ後,私たちはいよいよ三浦アルプス東尾根を目指して歩き出す.
<展望台下からの眺望>
<三浦アルプス北尾根>
■まずは東尾根へ
展望台から少し先に進んだところに三叉路がある.梅林一体の最高地点の少し手前である.この三叉路を左に入ると直ぐに山道になる.
最高地点から反対側のジグザグ道を下って,10時丁度に横浜横須賀道路の跨線橋を渡って,三浦アルプス東尾根に直登する山道に入る.
<横横道路の跨線橋に到着> <東尾根直下の急登>
■東尾根からの眺望
10時20分,東尾根直下の急坂をよじ登って,東尾根に到着する.距離は短いものの結構な急登が続くので,結構疲れる.
登り口近くの小さな高台で展望を眺めながら給水休憩を取る.高台の平地は私たち全員が入れないほど狭いところである.でも,先ほどの田浦梅林の展望台より標高が高いので,それだけ展望も素晴らしくなっている.
<東尾根からの眺望>
■馬頭観音
小休止後,東尾根を北に向けて歩き始める.小さな登り下りを通過していくと,やがて三叉路の分岐に到着する.この分岐を直進すると鉄塔道.鉄塔の下で道は消える.三叉路で大きく右に曲がって下り坂に入るのがルートである.少々急で足場が悪いトラバース道を抜けると,三浦アルプス北尾根である.
尾根の直ぐ南側をトラバースする道を歩き続ける.やがてやや急な下り坂に差し掛かる.新香方向左手にある鉄塔のすぐ先に,また三叉路がある.この三叉路を左に入る.先ほどの鉄塔を廻り込むようにして山道が続く.
この辺りには,踏み跡道があるので,油断すると迷い込んでしまう.
さらにその先へ進むと,また三叉路がある.この三叉路に面して,馬頭観音が安置されている.この馬頭観音の由来など以前調べたことがあるが,もうすっかり忘れた.
馬頭観音を拝んだ後,三叉路を右に進む.
<馬頭観音>
■沼間大山緑地
馬頭観音から少し先で,山道は左にカーブする.カーブするところが三叉路になってる.この三叉路を右折するとヤブ道になり,馬頭観音の裏手に逆戻りしてしまう.ここは左側の道を左折するように進む.尾根道になる.さらに5分ほど歩くと,また三叉路に突き当たる.
「ここを右折すると3分ほどで見晴の良い広場に出ますよ.そこで一休みしますか…」
と提案する.
「じゃあ〜…一休みしましょう」
ということで,右折する.
少々歩きづらい道を歩いて,11時06分,沼間大山緑地の広場に到着する.
「ここで早めの昼食をしましょう…」
という希望をする方が居られたので,まだ大分早い時間だが,ここで昼食を摂ることにする.
風は吹いていないが,上空を雲が覆っていて,何となく薄ら寒い.そんな天候の中で,からだを丸く縮こめてボソボソとコンビニオニギリをほおばる.
“何だかわびしいな”
と内心では思っているが,決してそんなことは口には出さない.
<沼間緑地に到着> <沼間大山緑地からの眺望>
■いこいの丘
昼食を終えて11時41分に沼間大山緑地を出発する.
まずは3分ほど往路を引き返して,元の登山道に戻る,そして二子山方面に向けて歩き出す.
11時47分頃,またY字の三叉路に突き当たる.左手に進むと二子山である.右手の道を進むと東逗子駅に下山する.私たちは,一旦,東逗子駅まで下山し,横須賀線線路を渡ってから神武寺を参拝する予定である.従って,向かって左側の道を選ぶ.
暫く進むと,またY字型の分岐に到着する.ここには何の案内杭もない.どちらに行くのか少々迷うが,どうやら右手の道は小さな丘を越えるコースで,左側はこの丘を廻り込んでいるようである.
「どっちも,多分,その先で一緒になるでしょう…丘経由で生きましょう」
ということなる.
11時51分,小さな丘の上に到着する.丘の頂上は小さな空き地になっている.長椅子が1脚置かれている.
ここからは,繁茂する雑草の向こうに?浜の市街地が見仰せる.
丘を下って,直ぐの所で予想通りに先ほど分岐した道と合流する.その合流点に「いこいの丘」の案内板が立っている.
<いこいの丘(展望台)からの眺望> <いこいの丘案内板>
■沼間小学校から東逗子へ
道なりに静かな山道を下り続ける.かなり歩きでのある長い登山道である.進行方向左手には沿道の木立の向こうにイトーピア住宅地の家が見え隠れする.やや単調な道である.
12時21分,沼間小学校の校庭に突き当たるように到着する.そして,校庭を廻り込むように歩いて,沼間1丁目の住宅地を抜けて,12時30分頃,JR東逗子駅に到着する.ここでトイレ休憩を取る.
<沼間小学校> <JR東逗子駅>
<神武寺>
■神武寺参道入口
JR東逗子駅前で休憩を取った私たちは,12時34分に歩き出す.
踏切を越えて,住宅地の中の緩やかな登り坂を200メートル程歩くと,三叉路に到着する.12時38分,この三叉路を右に曲がる,直ぐに急な階段道になる.道の入口に神武寺と刻字した立派な石柱が立っている.
<神武寺参道入口>
■神武寺に到着
長い階段道を登り続ける.
12時51分,ようやく神武寺山門に到着する.
神武寺を訪れるのは数年ぶりのことである.今更ながら神武寺が大寺院であることに驚く.境内には沢山の塔頭があって,至る所に案内板が設置されている.これらの案内板を読むと,この寺が由緒正しい名刹であることが良く分かる.ただ,今回は単なるハイキングを目的にして訪れているので,ここでは寺の由来などの詮索したり解説したりは省略しよう.
<山門> <お堂>
■イヌマキとナンジャモンジャの木
境内のあちこちで,観光客が散策を楽しんでいる.私たちも他の観光客に混じって,境内の道を何となく歩き続ける.
所々に建っている建物のどれが本堂か良く分からないが,13時02分,この寺でとにかく一番高いところにあるお堂に到着する.ここで休憩.
私たち以外にもハイカーの姿が多い.
ふと足許を見ると,白と赤が合体したような木の実が沢山落ちている.あまり見掛けたことのない面白い木の実である.植物のことを良く知っている方の説明によるとイヌマキという木の実だという.帰宅後,インターネットで調べてみたが,どうやらイヌマキで間違いなさそうである.
次いでに,直ぐ近くにあるナンジャモンジャの木を眺める.奇妙な名前の木だが,植物のことは殆ど分からない私には,ごく普通の木のように見える.
<イヌマキの実> <ナンジャモンジャ>
<鷹取山>
■鷹取山への尾根道
13時06分,ナンジャモンジャがある広場から,鷹取山に通じる尾根道を歩き出す.小さな起伏が連続する素晴らしい散策路である.
小さな丘を越える度に,
「ここが鷹取山ですか…?」
とどなたかが言っている.
「どこからが鷹取山か知りませんが,一番高いところに展望台がありますよ…」
と答える.
<鷹取山への尾根道を行く>
■石切場跡でロッククライミング
13時22分,尾根の途中で小休止して,水分補給する.
13時31分,石切場跡の岩壁に到着する.垂直に立ち上がる岩壁にハーゲンを打ち込んだ跡が無数に残っている.岩壁の前にはロッククライミング禁止の立て札がある.
さらにその先へ進むと,高台に到着する.目の前の岩場では,何人かのクライマーがロッククライミングをしている.私も,10年ほど前,どこかのツアー会社主催のクライミング学校で,2〜3度ほど,ここでクライミングの練習をしたことがあるが,どの岩で練習したか,今となっては思い出せない.ただ,足場が悪く手がかりも少なくて登りにくかったことを思い出す.
<石切場跡>
■鷹取山山頂
13時37分,鷹取山山頂の展望台に登る.ここから360度の展望を楽しむことができる.ただ残念なのは江の島や富士山が大きな鉄塔の陰になっていることである.
ここから眺めると,三浦半島が沢山の山と緑に覆われていることが良く分かる.
暫くの間,素晴らしい展望を楽しむ.
<鷹取山展望台> <展望台からの眺望>
■磨崖仏
13時52分,鷹取山山頂から下山開始.
途中,トイレのある広場で休憩を取った後,14時09分,磨崖仏前に到着する.
磨崖仏の前に,この仏の由来などを解説した案内板がある.この記事を読むと,この磨崖仏が作られたのが,それほど昔のことではないのが,私にとっては,ちょっと意外だった.
<鷹取山の磨崖仏>
<追浜から金沢八景経由で帰宅>
■垂直の岩の間を抜けて鷹取の住宅地へ
14時13分,磨崖仏前を出発する.
垂直に屹立する狭い岸壁の間を抜けて,遊歩道を下る.およそ5分ほどで住宅地に降りる.地図で確かめると,この辺りは湘南鷹取という住宅地のようである.鎌倉に住んでいる私には,湘南というと,何となく相模湾沿いの葉山,逗子,鎌倉,藤沢,平塚辺りのイメージを持っているので,湘南鷹取というと,何となく違和感があるが,でもそんなことはどうでもいい.
素晴らしい住宅地が続く.ただ,随分と長い急な下り坂が連続する.この坂道を日常的に上り下りするのは結構辛そうである.
<垂直に屹立する岩の間を抜ける>
■追浜駅で解散
湘南鷹取から鷹取町の住宅地を抜けて,14時44分,京浜急行追浜駅に到着する.ここで解散.
追浜から真っ直ぐ帰宅する方々,近くでお茶をする方々などいろいろ.私は真っ直ぐ帰宅することにする.
数年前まで,私は金沢八景近くの某所に勤務していた.その頃,昼休みになると,昼食を鳥田目に追浜まで良く通っていた.久々に追浜駅に来ると,冬至のことを懐かしく思い出す.
秋になると追浜駅近くにある雷神社で紅葉を楽しんだっけ…
“あれから幾星霜.その間にオレも随分と老いぼれたなぁ〜…”
こんな感慨を“エイヤッ”と振り落として,京急の電車に乗り込む.
金沢八景駅で逗子行の電車に乗り換える.ホームから駅前を見下ろすと,現役時代に良く訪れていた食堂の一角が,綺麗に取り払われて広場に生まれ変わりつつある.ほんの一寸の間に辺りの様子が随分と変わっているのに驚く.
<追浜駅前>
■大船でちょっと寄り道
終点の新逗子駅で下車.少し歩いてJR逗子駅から横須賀線電車に乗り換える.
鎌倉駅で下車するか,それとも大船駅まで行ってしまうか,バスの時間と睨めっこしながら迷うが,どちらの駅で下車しても,20分以上のバス待ち時間がある.どうしようかと思っている内に電車は鎌倉駅に到着してしまう.沢山の観光客が,どやどやと電車に乗り込んでくる.乗客の勢いに押されて,そのまま大船駅へ.
バス待ちの時間は,大船駅構内のBecker'sに入り込んで,コーヒーブレーク.久々にオニポテを味わう.
<Becker’sのコーヒーとオニポテ>
■我が家の風呂に浸かって
バスの接続が悪かったものの,16時過ぎに無事帰宅する.
帰宅後,ひと息入れてから,年賀状の宛名書きに精を出す…と,言ってもパソコンの「筆まめ」を使って,郵便番号を入力して住所とお名前を入力しながら名簿造りを一度に済ませるという作業だ.手書きよりも楽だが,それでも結構時間が掛かる.何しろ,今まで使っていた住所録を壊してしまったので,心機一転,もう一度,昨年頂戴した年賀状から名簿を作り直す作業をしなければならない.面倒だが仕方がない.
夕方まで,打ち込み作業に専念する.
そんな最中に,編集長のYKさんから打ち込み依頼のメールが届く.打ち込み作業を中断するとリズムが狂うので,YKさんには「暫く待ってくれ」と返信する.そして,打ち込み作業を継続する.
夕食の時間が近付く.
“忙中閑あり”
就寝前…と,言っても20時頃だが,ユックリと風呂に入る.湯船に浸かりながら,今年一年を振り返る.一寸したアクシデントはあったものの,まあ,まあ,今年も大過なく過ごせそうである.
今回のブログ記事も,良かった! 良かった! で締めくくろう.
<ラップタイム>
9:00 田浦駅歩き出し
9:18 田浦梅林入口
9:47 展望台
10:00 横横道路跨線橋
10:20 東尾根
10:54 馬頭観音
11:06 展望広場(11:41まで昼食)
11:52 いこいの丘(展望台)
12:30 JR東逗子駅(12:34までトイレ休憩)
12:38 神武寺参道入口
12:51 神武寺着
13:06 〃 発
13:37 鷹取山山頂(13:52展望休憩)
13:58 広場(14:02発)
14:09 磨崖仏(14;12まで見学)
14:44 追浜駅着
[山行記録]
■平歩行距離 10.5km
■累積登攀高度 534m
■累積下降高度 534m
■所要時間(休憩時間込み)
田浦発 9:00
追浜着 14:44
(所要時間) 5時間44分(5.73h)
水平歩行速度 10.5km/5.73h=1.83km/h
(おわり)
「関東・上信越の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/8c33a793b17960cb9b7e733f9ca69f8b
「関東・上信越の山旅」の次回の記事
(なし)
※誤字脱字転換ミスは後刻訂正する.