<塔ノ岳山頂からの眺望>
早朝雨だったが清々しい天気になった丹沢;塔ノ岳(2018年31回目)
(単独山行)
2018年10月20日(土) 雨のち晴
▇ありゃぁ~…雨だ
数日前から週末の天気が気になっていた.どうやら土曜日は日中は晴のようである.”シメシメ!”.そんなわけで,昨夜から,
”明日は何が何でも塔ノ岳に登るぞ…”
と決め込んでいた.
4時10分,何時ものように自宅を出発する…が,小雨が降っている.道路はビショビショに濡れている.
”こりゃぁ…まずいな.塔ノ岳行きは止めようかなぁ~…”
と思いながらも,一歩,二歩と歩き続ける.結局,中途半端な気分のまま大船駅に到着する.まだ夜明け前である.上空は真っ暗だが,どうやら雲間に空が斑に見えている.
”一か八かだ,行ってしまおう…”
大船から東海道本線下り初電熱海行に乗車する.まだ真っ暗だがどうやら雨は止んでいるようである.もう電車に乗った以上,引き返すわけにはいかない.
<小田急車窓から;矢倉岳は見えるが富士山は雲の中>
▇三々五々,大倉から歩き出す
渋沢から大倉行き一番バスに乗車する.今日はスッキリしない天気なのにバスは大混雑である.乗り合わせた常連は韋駄天のKMさん,毎日登山の長老TGさん,YSさん.AIさん,ONさん,HIさん,KM夫妻,カメラマンのMMさん,女流韋駄天のYDさん他多数.
定期バスのすぐ後に臨時バスが出る.
7時頃,バスは大倉に到着する.
何時ものように7時06分,三々五々,大倉から歩き出す.
朝の雨が嘘のように,まぶしい太陽の光が降り注いでいる.
先週も涼しかったが,今週もまあまあ涼しい.私は蒸し暑いときは,からっきしダメになるが,涼しくなると随分と体の動きが楽になる.まあ,誰でも層だと思うが,私の場合はその落差がメチャメチャ大きいようである.
蒸し暑い時期には,歩き出しの速度を極端に遅くして体力の温存に努めていたが,先週末に引き続き今日も随分と涼しいので,歩き始めから,意識的に歩行ピッチをこれまでより少しあげてみる.
7時12分,登山口を通過する.路面は濡れている.私の少し先に常連のHIさんの後ろ姿が見えている.また私のすぐ後ろから,AIさん,ONさん達情勢群3人の話し声が,まるで鳥の囀りのように聞こえてくる.私は鳥の囀りに負われるようにして登り続ける.
どうやら雨の心配はなさそうだが,今日は少々高温のようである.
<三々五々大倉から歩き出す>
▇観音茶屋で衣服調整
7時22分,丹沢ベースを通過する.この辺りまで登ると体も登山に馴れてきて,大分楽に歩けるようになる.今日は結構な速度で上手居るので,私を追い越していく人は,何時もよりかなり少なめである.やがて日の当たる坂道に差し掛かる.残念ながら今日は日差しが射し込むのが見られない.多分まだ雲が多いんだろうなと思う.私の前方には何人かの登山者の後ろ姿が見えている.
7時30分,観音茶屋に到着する.ここで衣服調整のための2分停車(停人?).半袖シャツ1枚になる.
幸いなことに,夏の間,悩まされた虻蚊の類いは,もう全く居ないので,半袖シャツは快適である.もっとも今年の夏は余りの猛暑で虻や蚊も元気がなかったのか,例年の夏に比較して,虻蚊は随分と少なかった.
観音茶屋から先は,ガレたジグザグの登り坂になる.どうやら今日は,まあ,まあ,の調子で登れそうだなと確信する.
<日の当たる坂道>
▇見晴茶屋
7時49分,見晴茶屋に到着する.
見晴茶屋から相模湾と秦野の市街地が良く見えている.さっそく写真を撮る.もう少し季節が進むと,太陽の光が反射して海がまぶしく輝く風景が見られるようになるが,まだ,先のことのようである.
見晴茶屋でも休憩は取らずに,そのまま登り続ける.
<雑事場ノ平>
▇見晴階段
すぐに見晴階段に差し掛かる.何時ものように階段を見上げた写真を撮る.今日も沢山の登山者の後ろ姿が見えている.階段に向かって右側から秋の柔らかな日差しが射し込んでいる.
何時もより少し速いピッチだが,自分の体力を吟味しながら無理にならないように自制して登り続ける.
見晴階段を登り切って,モミジ坂に差し掛かる.ここも自制しながら登り続ける.私を追い抜いていく人も,私が追い抜いた人も居ないまま,周囲の人が粛々と平行移動していくような感じで登り続ける.
8時04分,一本松を通過する.
大倉からの所要時間は58分.わずか2分だが1時間を切っている.
”今の自分にはちょっと速すぎるかな…”
と思いながら,一本松から先の水平道に入る.
<見晴階段>
▇KSさんとすれ違う
一本松からの水平道を歩いていると,8時20分,前方からKSさんが下山してくる.
「やあ,やあ,FHさん…」
で握手.今日もKSさんから元気を貰う.
KSさんとすれ違った時間を記録するために,振り返って写真を撮る.すると,KSさんの後ろ姿と鳥の囀り女性3人が同じ画面に入っている.
<KSさんとすれ違う>
▇駒止階段
やがて駒止階段に差し掛かる.ここは十分に体力をセーブしながら登りたいので,鳥の囀りの3人衆に先を譲る.
8時22分,駒止茶屋を通過する.大倉からの所要時間は,1時間16分.どうやらちょっと歩行速度が落ちたようである.でも,この調子ならば,間違いなく10時前には塔ノ岳山頂に到着できるなと確信する.
駒止茶屋を過ぎて,堀山の水平道にさしかかる.水平道では何時ものように歩行速度を少しあげる.そして鳥の囀りの3人より先に行かせて貰う.ここから先,塔ノ岳山頂まで,後ろに鳥の囀りを聞きながら登ることになる.
やがて,富士山が見える場所に到着するが,残念ながら富士山は雲の中.
8時31分,堀山の標識を通過する.ここから先,暫くの間は下り坂である.ここは思い切って飛ばすことにする.
<駒止茶屋>
▇堀山の家
ちょっとした登り返しの坂道を登って,8時37分,堀山の家(小草平)に到着する.気温は15℃.やっぱり登山には少し高温である.
小草平からの富士山の眺めを期待したが,やっぱり富士山は雲の中である.
大倉からご草平までの所要時間は1時間31分.今の私の実力から考えると,なかなか良いラップである.
小草平でも休憩は取らずにそのまま登り続ける.
<堀山の家>
▇萱場平
ジャストマイペースで登り続けて,8時58分,萱場平に到着する.ここで,次のバスで来られたMGさんが私に追いつく.
何時ものように定点観測のために萱場平の写真を撮る.
木道の間に咲いているオニアザミが,まだまだ元気である.
<萱場平>
▇花立山荘
萱場平から先も,自分のペースを崩さずに登り続ける.
階段道が終わって,大岩に差し掛かるところで,後から登ってきた女流韋駄天のYDさんが私を追い抜いていく.
やがて,花立階段にさしかかる.ここが最大の難所…というよりも長くて退屈な急階段である.階段を登っている途中で飽きてくるが,我慢,我慢で登り続ける.ほんの2~3年前まではこの階段を7分で登っていたので,花立階段に「後七分坂」というニックネームを付けて楽しんでいたが,このごろは9~10分掛けないと登れなくなっている.体力の減退がとても口惜しく残念である.
花立階段を3分の1ほど登ったところで,下山してくるチャンピョンとすれ違う.
「やあ,鎌倉案内のFHさんですね…」
と,何時ものようにチャンピョンは私に確かめるような挨拶をする.すれ違った時間を記録するために振り返ってチャンピョンの後ろ姿を写真に撮る.眼下に素晴らしい眺望が広がっている.例の鳥の囀り3人衆が,丁度花立階段に差し掛かったところに居ることが分かる.
花立階段をゆっくり,ゆっくり登って,9時23分,ようやく見晴山荘に到着する.見晴山荘の気温は15℃.やっぱり登山には少し高い.
大倉からの所要時間は2時間16分.今の私には,まあ,こんな所かなと納得.
<チャンピョンが下る>
▇花立山
花立山荘でも休憩は取らずにそのまま登り続ける.森林のないガレ場に入ると冷たい風が容赦なく吹いている.
残念ながら富士山は相変わらず見えないが,周囲の山や下界は良く見えている.私は何枚もの写真を撮りながら,ゆっくり登り続ける.
9時34分,花立山山頂を通過する.ここからの水平道(…でもないか?)は,歩行ピッチを上げる.
9時38分,金冷シを通過する.ここまで登れば塔ノ岳山頂までの所要時間は15分程度.
”今日も10時前に塔ノ岳山頂に到着できるな…”
と確信する.
<花立山山頂;前方に見えるのが塔ノ岳>
▇塔ノ岳山頂
金冷シから先,最初の階段道をノソノソと登り続ける.次いで2番目の階段に差し掛かる.すると,暫くの間,聞こえてこなかったお三方の囀りが後ろから聞こえ始める.
”ありゃぁ~っ! 随分近づいたな…”
よせば良いのに,何となく競争紙が湧いてくる.
”折角だから,お三方より先に塔ノ岳山頂に到着するぞ…”
ということで,少しピッチを上げる.でも一旦落としたピッチをまた上げるのは結構シンドイ.
やっとの思いで,塔ノ岳山頂直近の木階段を登る.もうそぐ山頂というところで,下山してくるMGさんとすれ違う.シンドイ私のしかめっ面を見て,MGさんが,クスクスと笑っている.続いて下山してくるYDさんとすれ違って,9時53分,塔ノ岳山頂に到着する.女性お三方も私のすぐ後に山頂に到着する.
山頂の気温は10℃.冷たい風が吹いている.すかさず,ヤッケ代わりの雨具を羽織って,体が冷えるのを防ぐ.
何時ものように儀式として,周囲の景色をデジカメに収める.ただ富士山は相変わらず雲の中である.
大倉から塔ノ岳山頂までの所要時間は,2時間47分.今の私には,まあこんなところかなと納得する.
<塔ノ岳山頂>
▇下山開始
女性お三方と,山頂で暫く休憩.10時15分,お三方と一緒に下山開始.
ノロノロ下山の私が先頭で,下山しつづける.
金冷シ前までの下り階段で,YSさんなど数名の常連とすれ違う.
10時40分,花立山荘を通過する.山荘前のベンチは休憩を取る登山客で賑わっている.
<花立山荘からの眺望>
▇堀山の家
途中,ミロクの大きな登山グループ,2グループとすれ違う.
11時33分,堀山の家に到着する.ここでお三方とお別れして,私は堀山の家に立ち寄って,ジュースを所望する.メロン一切れと頂戴する.ほんのちょっと立ち寄るつもりが,7分ほど休憩.お三方と7分も間が空いてしまったら,もう追いつけない.ここからは独り旅だなと思う.
<堀山の家で一休み>
▇大倉は公園まつりで大賑わい
12時08分,観音茶屋に到着する.
観音茶屋にも立ち寄ろうかと思ったが,このまま下山すれば大倉12時40分発のバスに軽く間に合いそうである.観音茶屋の女主人に,
「…12時40分のバスに間に合いそうなので,立ち寄らずに下ります」
と挨拶して通過する.
その後も順調に下山し続けて,12時27分,先発のお三方とほぼ同じ時間に大倉に無事下山する.
バス停の待合室には,塔ノ岳山頂まで登ったMGさん,YDさん,AIさん,ONさん達と,途中で下山したTGさん,IIJさんが居られる.
バス停大倉付近は,なにやらお祭りのようである.沢山の出店が出店しているようである.
バス停には「公園まつり」と書いてある幟旗が立っている.
<バス停大倉>
▇ミスタードーナッツでコーヒーブレーク
何時ものように,渋沢駅ビル1階のミスタードーナッツでコーヒーブレーク.まずはアイス入りの水を頂戴する.登山後には冷たい水が何よりだ.
一汗かいた後の熱いコーヒーは実に美味しい.山仲間と雑談しながら,2杯お代わりをする.
<ミスタードーナツでコーヒーブレーク>
▇無事帰宅
私は,小田原駅でのJRへの乗換と,大船駅での路線バスの時間の都合で,皆さんより一足先にミスタードーナッツを後にする.
ここで10分細くなると,小田原で東海道本線上り電車に乗り換えるのに,30分ほどの待ち時間が生じる.その間に特急踊り子号が入るからである.さらに大船でも路線バスに乗車するのに30分近くの待ち時間が生じる.
まあ,そんなわけで,少し早めにミスタードーナッツをオサラバして,15時前に無事帰宅する.
マイペースをキープしながら登ったので,下山後も疲労感が全くない.
そんなわけで,今日も”良かった! 良かった!”である.
<ラップタイム>
7:06 大倉歩き出し
7:30 観音茶屋(7:32まで衣服調整)
7:49 見晴茶屋
8:22 駒止茶屋
8:37 堀山の家
9:23 花立山荘
9:38 金冷シ
10:53 塔ノ岳着
10:15 〃 発
10:28 金冷シ
10:40 花立山荘
11:10 堀山の家(11:17まで休憩)
11:33 駒止茶屋
11:55 見晴茶屋
12:08 観音茶屋
12:27 大倉着
[山行記録]
▇水平歩行距離 7.0km(片道)
▇累積登攀下降高度 1,269m
▇上り所要時間(休憩時間込み)
大倉発 7:06
塔ノ岳着 9:53
(所要時間) 2時間47分(2.78h)
水平歩行速度 7.0km/2.78h=2.52 km/h
登攀速度 1,269/2.78h=456m/h
▇下り所要時間(休憩時間込み)
塔ノ岳発 10:15
大倉着 12:27
(所要時間) 2時間12分(2.20h)
水平歩行速度 7.0km/2.20h=3.18 km/h
下降速度 1,269m/2.20h=577m/h
(おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5955c15a5eca6948074027974ce12513
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)
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早朝雨だったが清々しい天気になった丹沢;塔ノ岳(2018年31回目)
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