<花立山山腹から霧の下界を望む>
濃い霧の中,突然の腹痛に悩まされる丹沢;塔ノ岳(2018年26回目)
(単独山行)
2018年9月16日(日) 濃い霧(下界は曇り後晴れ)
<ルート地図>
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<年齢の限界を実感した登山だった>
昨日(9月15日)の土曜日に塔ノ岳に登るつもりだったが,雨天なので,塔ノ岳詣でを1日ずらした.
何時ものように4時10分に自宅を出発する.外は真っ暗.霧雨が降っている.一旦,外に出たものの,この霧雨はどうしたものかと,しばらく家の前を行きつ戻りつを繰り返す.携帯で最新の天気予報を確認する.どうやら夕方までは曇り,その後は暫くの間晴れ間もあるようである.雨雲の動きを確かめても,どうやら雨はセーフらしいので,今日は登ろうと最終決断をする.
駅までの路傍からコーロギや鈴虫の啼き声が賑やかに聞こえてくる.外気が冷たくて気持ちが良い.
今日は3連休の中日.何時もと同じ電車に乗車するが,少し空いている.
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渋沢駅で大倉行きバス停に並ぶ.常連のNGさんが先頭.その後に見馴れない若者数名が先客.臨時バスが出る乗り合わせた常連は,毎日登山のTGさん,KM夫妻,AIさん他.すぐ後に発車した通常のバスにNMさん他.
6時59分,沢山の登山者に混じって,三々五々,大倉から歩き出す.
直前まで雨が降っていたらしく,路面は濡れている.
歩き出してすぐに,今日は体が重く感じ,どうも体調があまり良くないようである.今,気温がどの程度か良く分からないが,もう熱中症の危険は大分遠のいたようである.でも私は自分の年齢も考慮して,極々ゆっくりペースで登り続ける.勿論,その間に随分と沢山の登山者に追い抜かれる.
登るにつれて,前の方に見えていた数名の常連の後ろ姿もだんだんと遠のいていく.
7時56分,漸く見晴茶屋を通過する.ここで何時ものように相模湾を望む写真を撮るが,下界は霧に覆われている.
見晴階段とモミジ坂を登り切って,8時11分,漸く一本松を通過する.すでに大倉~歩き出して1時間12分も経過している.
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駒止階段を極々低速度で登って,8時30分に駒止茶屋を通過する.私より少し先を行くAIさんの後ろ姿が霧の間に薄らと見え出す.折角の堀山の尾根道も濃い霧に覆われていて見通しが殆ど利かない.風がないので,やっぱりかなり蒸し暑い.
8時52分,ようやく堀山の家に到着する.私よりちょっと先に到着したAIさんがベンチに座っている.私も横に座って,紙パック入りの牛乳を飲んで栄養を補給する.
実はこの牛乳がいけなかった.
休憩を終えて,8時55分に,堀山の家を出発する.萱場平との中間点を通り過ぎる頃,急に腹痛になる.
”これはまずいな…萱場平で一休みしよう”
ということで,9時22分,漸く萱場平に到着する.萱場平のベンチで,腹痛が治まるのをジッと待つ.
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20分ほどジッとしていると,ナントカ腹痛が治まる.
どうやら,まだ歩けそうなので,もう少し登ることにする.ここから先は,休み休み登って,10時26分,漸く花立山荘に到着する.気温19℃.
”今日はここを終点にしよう…!”
私はベンチに座り込んで,休憩を取る.休憩を取っている間に体力も幾分回復する・
10時30分頃,MGさんが下山してくる.
「花立山まで登ってから,下山します」
とお伝えして,すれ違う.
10時35分,花立山荘から歩き出す.体がしんどくなりそうなので,ごくユックリ登り続けて10時47分,花立山山頂に到着する.
ここまで登ると,あと少しで金冷シ,金冷シを過ぎれば,せいぜい20分ぐらいで塔ノ岳山頂まで登れる.どうせなら塔ノ岳山頂まで行っちゃおうという誘惑に駆られるが,今日は,ここら辺りで下山するのが穏当だと判断する.
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未練を残しながらも,10時48分,花立山山頂から下山開始.
そのままゆっくりペースで下り続けて,11時31分,堀山の家に到着する.まだ時間があるので,ここで一休みすることに…
蒸し暑いので,冷たい飲み物を所望する.
休憩を終えて,11時41分,堀山の家を出発.マイペースで下山し続けて,13時01分,バス停大倉に到着する.
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小田急線渋沢駅ビル内ミスタードーナッツで,MGさん,AIさん,MDさんのお三方とコーヒーブレーク後,小田原経由で帰宅する.
途中,小田原駅,大船駅での接続が悪くて,小一時間のロス.16時過ぎにやっと帰宅.
今日は金冷シから塔ノ岳山頂までの区間を省略したので,疲労感がぐっと少ないのに気がつく.
…ま,いずれにしても,このところ,山頂まで行かずに下山してしまうことが多くなった.
”そろそろ登山は「年貢の納め時」かな”
と自覚させられる.自分が高齢者だと言うことを実感させられた.
[写真集]
▇バス停大倉から歩き出す
谷間に雲が流れている.
30~40メートル先に毎日登山のTGさんの後ろ姿が見えている.
▇観音茶屋を通過
まだ朝が早いから開店していない.
▇見晴茶屋
下界に雲が湧いているのが見える.
▇見晴階段
階段を登りながら今日は体が重いなと実感する.
▇一本松上のベンチ
一本松で後のバスで来られたMGさんに追い抜かれるが,一本松上のベンチで,何人かの常連とバッタリ.
私より先に登っていたTGさんが,今日は足場が悪いし見晴も良くないので,もう下山するという.弱気はすぐに私にも伝染する.
MGさんから,先日の大日岳縦走のビデオを頂戴する.家に帰ってから眺めるのが楽しみである.
霧が一層深くなる.
▇駒止茶屋
駒止階段を登っている内に,また先頭と私の間の距離が空く.ふたたび独り旅になる.相変わらず風もなく視界もない.気温は大して高くはなさそうだが,湿度100パーセント,無風は結構堪える.
▇小草平の「堀山の家」
やっと堀山の家に到着する.
私よりちょっと先に到着したAIさんが休憩を取りながら行動食を摂っている.私も真似をして,朝,コンビニで購入した牛乳パックをリュックから取り出して飲む.
ここで10分弱休憩を摂ってから,また歩き始める.
▇萱場平から花立山荘
途中で突然下腹が痛くなる.
途中,階段脇で腰掛けて痛みが去るのを待つ.丁度そのときカメラマンのMMさんが登ってくる.
「そんなところに座っていると山ヒルにやられますよ…」
ご尤もだが,どうにもならないので,痛みが治まるまで暫く休憩.
さらに,近くの萱場平まで登って,ベンチの腰掛けて,痛みが去るのをジッと待つ.どうやら,先ほど飲んだ牛乳が良くなかったようである.
20分ほど休憩を取っている内に痛みも治まる.
※カメラまで調子が悪くなる
▇花立山で登山中止
”折角だから花立山荘まで登ろう”
途中,休み休みだが花立山荘に到着する.山荘前のベンチは結構混雑している.辺りは雲に覆われていて,残念ながら富士山も見えない.
暫く休憩を取っていると,塔ノ岳山頂まで登ったMGさんが下山してくる.
「SSKさんとISさんが間もなく下ってきますよ…」
とのこと.
休憩を取っている内に体力が回復してきたので,
「わたし,花立山まで登ってから下山します…」
ということで,一旦お別れする.
花立山山頂は残念ながら霧の中.折角だからもう少し登ろうかと思ったが,ここで下山しないと大倉発13時10分のバスに間に合わなくなる.残念ながらここから下山する.
▇尊仏山荘
尊仏山荘に立ち寄って,冷たいジュースを所望する.女主人から色々なお菓子類の差し入れを頂戴する.
▇渋沢駅のミスタードーナッツ
下山後,ミスタードーナッツに立ち寄る.MGさん,AIさん,MDさんが一緒.
先ほどお腹が痛かったので,今回は自重してコーヒーのお替わりはなし.
<ラップタイム>
6:59 大倉歩き出し
7:07 観音茶屋
7:56 見晴茶屋
8:30 駒止茶屋
8:52 堀山の家(8:55まで休憩)
9:22 萱場平(9:45まで休憩)
10:26 花立山荘(10:35まで休憩)
10:47 花立山山頂
----- 金冷シ
----- 塔ノ岳着
----- 〃 発
----- 金冷シ
10:47 花立山山頂
10:58 花立山荘
11:31 堀山の家(11:41まで休憩)
12:02 駒止茶屋
12:30 見晴茶屋
12:43 観音茶屋
13:01 大倉着
[山行記録]
▇水平歩行距離 5.8km(片道)
▇累積登攀下降高度 1,122m
▇上り所要時間(休憩時間込み)
大倉発 6:59
花立山着 10:47
(所要時間) 3時間48分(3.80h)
水平歩行速度 5.8km/3.80 h=1.53 km/h
登攀速度 1,122m/3.80h=295m/h
▇下り所要時間(休憩時間込み)
花立山発 10:48
大倉着 13:01
(所要時間) 2時間13分(2.22h)
水平歩行速度 5.8km/2.22h=
下降速度 1,122km/2.220=505 km/h
(おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4ee7f07c8d15b9817061a033b10f0171
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)
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