<稜線からの眺望>
北アルプス;大日岳縦走;第2日目(1);雷鳥沢ヒュッテから奥大日岳へ
(塔ノ岳常連有志)
2018年8月2日(木)~4日(土)
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第2日目;2018年8月3日(金) 晴
<ルート地図>
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<雷鳥ヒュッテの朝>
▇朝風呂
昨夜,あまりに早くから寝てしまったので,深夜に目が覚めてしまう.それから数時間,真っ暗な中でジッとしている.これが辛い.
漸く4時を過ぎる.
”そうだ! ここは温泉だな!”
私は朝風呂に入ることにする.
そっと部屋を抜け出して,ちょっと複雑な構造の階段と廊下を伝って風呂場へ.
先客は一人.
お湯はやや温めだが,実に気分が良い.
ユックリと温泉を堪能してから部屋に戻る.私が部屋に戻ったときには全員が起床している.皆さん元気そうである.
▇早出の登山者
外は大分前から明るくなっている.
急な坂道が見えている.もうこの坂道を登って室堂方面に向かう登山者が居る.
”ありゃ…! 昨日,あんな急坂を降りたんですね”
昨日,何気なく降りた下り坂が,意外に急坂だったのに驚く.
「あんなに急な坂道を登るのはイヤですね」
とどなたかが言う.同感!
▇朝食
朝食は6時からとのこと.少々早めの5時50分,1階(だったかな?)の食堂へ向かう.
係員が,
”5名様ですね…?”
と確認してから,席を指定する.
朝食のメニューは写真の通りである.特に味噌汁とご飯がとても美味しい.当然お替わりをしてしまう.
最後にお茶を何杯かお替わりして朝食を終える.
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<雷鳥沢を渡る>
▇雷鳥沢ヒュッテから歩き出す
ヒュッテ前の広場で,各自ストレッチをしてから,6時54分,いよいよ歩き出しである.
歩き出し一歩目から,登山靴の重さが感じられる.
”こんなに重く感じるなんて! オレも耄碌したなぁ~…ゆっくり歩かないと持ちそうもないな”
と歩き出し直後から心配になる.そんな気持ちから,
「ゆっくりお願いします…」
と先頭のTBさんにお願いする.
<雷鳥沢ヒュッテから歩き出す>
▇ロッジ立山連峰
歩き出してすぐに雪渓の脇を通って,緩やかな上り坂に差し掛かる.
7時03分,ロッジ立山連峰の脇を通過する.
<ロッジ立山連峰>
▇幕営地を通り抜ける
緩やかな下り坂になる.
小さな雪渓を横断して,ふたたび緩やかな上り坂になる.そして幕営地を通過する.道路の両側には,色とりどりのテントが沢山並んでいる.
<幕営地>
▇雪渓と川を渡る
7時09分,雪渓と雷鳥沢の川(称名川?)を渡る.
川を渡ると,本格的な登山道になる.また,上り勾配もきつくなる.そうなるとますます靴の重さが気になり始める.
<雪渓と川を渡る>
▇ジグザグの上り坂
何カ所かの雪渓を横断しながら,ジグザグの坂道を登り続ける.登るにつれて,次第に視界が開けていく.私は一番最後.何とか,皆さんの歩行速度に合わせて,登り続ける.
この辺りは数年前に剱岳に登ったときにも歩いたところだろうか.違うような,同じような…あまりはっきりとは思い出せない.
<雪渓とジグザグの上り坂>
<展望の尾根道>
▇下界に雷鳥沢ヒュッテ(新室堂乗越)
新室堂乗越を通過して数分後の7時40分,標高2,380メートル地点で,素晴らしい風景を眺めながら展望休憩をとる.
遙か下に,お世話になった雷鳥沢ヒュッテが見えている.その向こうに聳えるのは立山連峰である.
7時42分,展望休憩を終えて,歩き出し.
<雷鳥沢ロッジを見下ろす>
▇展望の尾根道
展望の尾根道が連続する.稜線のちょっと南側をほぼ稜線と平行して通るトラバース道である.ごく緩やかな上り下りが連続する.進行方向左手には,立山連峰の山々が見えている.
残雪の山々を眺めながら,散策気分で歩き続ける.
<展望の稜線歩き>
▇前方に峨々とした山塊が見える
7時5分,前方に峨々とした山が聳えている場所に到着する.どうやら,奥大日岳かな?
”うへ~…,あんなところまで登るの…! こりゃ,大変だ”
前方を見ると.手前の山は直登するのではなく,山頂を迂回するトラバース道が付いている.ちょっと安心するが,その先が良く分からない.
<前方に凄い山が聳えている>
<ガレ場の上り下り>
▇急な上り下り
トラババース道で良かったなと思っていたら,次第に急勾配の上り坂になる.礫や石ころがゴロゴロしている.
”ありゃりゃ!…宋は問屋が卸さない…か!”
やがて,先ほど手前に見えていた山の山頂近くまで登る.そしてその先は,少し急な下り坂になる.
<上り坂が急になり始める>
▇ガレ場
9時08分頃,ちょっと急坂のガレ場を登り始める.私たちはノロノロ歩きをしているが,もっとノロノロのグループに追いつく.突然,私たち以外のグループに出会った感じで,我に返る.
”ああ,それにしても靴が思いな”
<急坂のガレ場>
▇珍しい花で道草
ガレ場の急坂を登り切ると,また平坦な稜線道になる.正直.ホッとする.
9時22分,なにやら珍しい花があるようで,急遽,道草.花のことはサッパリの私は何のことやら全く分からない.
花が分からないと言うことは,花の愉しさを知らずに生きていることになる.それが何とも口惜しい.
<花を眺めながら道草>
<奥大日岳山頂>
▇巨石累々の山頂
登山道からちょっと外れて,9時27分,何とか奥大日岳山頂(標高2,606メートル)に到着する.
奥大日岳の山頂は巨石が累々と重なる.岩山である.私たちとほぼ同時に山頂に到着したグループが居て,狭い山頂はちょっと混雑する.
雷鳥沢ヒュッテを出発したのが6時54分だったので,休憩時間込みの所要時間は2時間33分.エリアマップ記載の標準コースタイムは2時間10分.3ピッチで休憩10分とすれば休憩時間は30分.合計2時間40分になる.2ピッチならば2時間30分.したがって,私が足を引っ張ったにもかかわらず,まあ,標準コースタイムで歩いたということになるだろう.
<奥大日岳山頂に到着>
▇記念写真
もう,多分,一生の間に大日岳を訪れることは,まあないだろうということで,山頂で記念写真を撮る.
”これで,登ったという証拠ができたぞ…”
折角だから,奥大日岳で30分近くの長い休憩を取りながら,行動食を少し摂る.
<奥大日岳山頂>
(つづく)
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(執筆中)
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