<大野山山頂>
春の丹沢;大野山ハイキング(1);谷峨駅から大野山山頂へ
(塔ノ岳常連グループ)
2018年3月7日(水) 曇
<ルート地図>
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▇JR谷峨駅集合
塔ノ岳常連グループ恒例のハイキング開催日である.残念ながら天気は余り良くない.雨こそ降らないようだが終日曇りのようである.
集合場所の御殿場線谷峨駅を目指して,自宅を5時20分頃出掛ける.塔ノ岳詣でのときよりも出掛ける時間が1時間以上遅いので,朝の時間を持て余してしまう.
5時を過ぎれば自宅近くを通る湘南モノレールも動き出しているので,モノレールに乗ればたった4分で大船駅に着いてしまう.それではいくら何でも早すぎるので,いつも通りに2キロメートル余りの山下り道を歩いて大船駅に向かう.
大船駅前のコンビニで昼食用のオムスビ2個,菓子パン1個を購入,さらに100円也のモーニングコーヒーを賞味する.コーヒーでスッキリしたところで,そろそろ頃合いな時間になったなと判断して,6時35分に大船駅へ.
ところが6時台の東海道本線下り電車は,たった3本.6時30分発の下り電車は発車したばかりである.次の電車まで20分以上間がある.今日は季節外れに寒い朝である,寒風吹きさらしのホームで電車を待つのは実に辛いものがある.
国府津駅で御殿場線電車に乗り換える.3両編成.三つドアーの電車である.御殿場線はJR東海.同じJRでもJR東日本とJR西日本の車両ではどことなく趣が違うのが面白い.
国府津でも長い時間待たされるが,7時47分,漸く発車する.途中の松田駅で,沢山の仲間が後ろの車両に乗り込んでいるのを目撃する.
8時19分,ようやく谷峨駅に到着する.参加者十数名.なかなかの盛況である.
<谷峨駅集合>
▇谷峨駅から歩き出す
歩き出し間際に,会長のTGさんから,ウォームアップストレッチしないかという要望があり不肖私めが音頭を取って簡単なストレッチを行う.
8時43分,ストレッチを終えて,谷峨駅前から歩き出す.
8時46分,赤い矢印と「大野山ハイキングコースMt.Ono」と書いてある案内板が橋のフェンスに取り付けられているのを発見,”この道を辿ればいいんだな”と安心する.
<案内板の前を通過する>
▇酒匂川に架かる橋を渡る
橋を渡って酒匂川左岸沿いの舗装道路を上流に向けて暫く歩く.
雨こそ降らないが,上空にはどんよりとした雲が覆い被さるように広がっている.ここ数日,暖かかったのが嘘のように,今日は真冬並みの寒さである.
舗装道路を歩きながら,
”今日はついていないな…”
と口には出さないが,内心で盛んに愚痴っている.
前方には高速道路の巨大な橋桁が威圧するように続いている.
”折角の風景をぶちこわしにしているじゃないか…”
とどうでも良いことを愚痴っている.
<酒匂川>
▇山道に入る
曲がるくねった舗装道路の坂道を登り続ける.私が何時も塔ノ岳に登っているときの歩き出し速度に比較して,少し速い速度で登っていくので,付いていくのがちょっとシンドイが我慢する.
9時13分,「大野山ハイキングコース」の案内板があるところで左折して山道に入る.ここから先,やっと山道らしい雰囲気になる.
<ここから山道だ>
▇落ち葉を踏みながら…
山道は良く整備されている.大倉尾根の石ころ道とは違って,緩い勾配の土道が続く.とても歩き安く,気分が良い.
”これで,もし晴れていれば最高なんだけど…残念だな!”
ただ,山道に入ると,集団がどうしてもばらけ始める.
突然,目の前の竹藪がガサガサと激しく揺れはじめる.
「あつ! 猿だ!」
とどなたかが叫ぶ.
どうやらこの辺りでは人里近くまで野生の猿が降りてくるようである.
<心地よい山道>
▇大野山55分
9時29分,道幅は狭いものの放送された道路に突き当たる.この三叉路に「谷峨駅30分,大野山55分」の標識が立っている.
”ありゃ~っ! 俺たち谷峨駅からここまで46分かかっているぞ…”
もっとも,考えてみれば,俺たちは登りだったな…ということで,”ギクリ感”を解消する.
”後,55分で大野山か…何だかあっけないな”
というのが率直な印象である.
この標識のすぐ先で農道らしい舗装道路に突き当たる.ここを左折する.ここで,後続の方々の到着を待ちながら立ち休憩をとる.
<大野山まで55分の標識>
▇都夫良野の頼朝桜
右折して林道に入ってすぐに都夫良野の頼朝桜に到着する(9時40分).
りっぱな桜の木である.このようなところに源頼朝ゆかりの桜に対面するとは…鎌倉に住む私としては嬉しい.
この木の由来などを説明した立て看板が近くに立っている.
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▇立派なトイレ
9時41分,舗装された林道から再び山道に入る.入口に立派なトイレが建っている.地元の山北町がこの辺りの観光に力を入れていることが良く分かる.
ここから先,また心地よい山道が連続する.
<立派なトイレを見ながら山道へ>
▇大野山まで後40分
10時04分,舗装された林道を横断して,「大野山40分」の案内杭が立っている場所に到着する.ここから階段道の登り坂が始まる.
入口右側にあずま屋が建っている.
<大野山まで40分の地点>
▇立派なあずま屋と彫刻
まずは立派なあずま屋が建っているのに驚く.そのあずま屋の軒下に,チェーンソーで作ったと思われる鳥の彫刻が置かれている.
この彫刻の迫力に惹かれて,思わず何枚かの写真を撮ってしまう.
その後も,随所に同じようは彫刻が飾られているのに気がつく.
<あずま谷と鳥の彫刻>
▇無人スタンド
あずま屋の前に,無人スタンドが置いてある.
ふたの上には,大きな木の幹が重しのように置いてある.
「…これ,猿に悪戯されないように置いてあるのかな…」
とどなたかが言っている.
”なるほど! そうかもしれないな”
重しをどけて,箱の中を覗いてみる.梅干し,ジャムなどの加工食品や,瓶詰めされたジャム類が沢山入っている.値段を見ると,ちょっと高いような安いような…微妙.
「賞味期限が書いてないので,ちょっと不安ですね…」
と誰かが言っている.
無人スタンドを眺めている内に,数人の方々があずま屋のベンチに座り込んでいる.
「…何だか休憩時間になっちゃいましたね…」
と幹事役のお一人が苦笑する.
<無人スタンド>
▇鹿よけ柵
10時11分,鹿よけ柵の扉を潜る.
「…一番後ろの方,扉を閉めて下さい…」
と言うことで,扉を開けて,柵の中に入る.
ここから約10分,鹿よけ柵の中を通る.
<鹿よけ策>
▇展望が開ける
10時14分,進行方向左手の展望が開ける.
前方に見えている山が,どこの山か,私にはまったく分からないが,なかなかの展望である.ここから上は展望を楽しみながら山道を登り続ける.
<展望が開ける>
▇山頂まで後15分
10時40分,山頂まで後15分の標識を通過する.
この辺りから上は,樹木がほとんどなくなり,吹きさらしになっている.それほど強い風ではないが,真冬並みの冷たい風が絶えず吹いている.
とにかく寒い.
<山頂まで15分>
▇休憩所に到着
10時43分,休憩所に到着する.
「…もう少し上まで行ってから休憩を取りましょう…」
とのことで,ここは通過する.
<休憩所を通過>
▇大野山山頂10分
10時49分,「大野山山頂10分」の標識を通過する.
「…まだ,(山頂まで)10分もあるの?」
とどなたかが悲鳴に似た声で話している.
<大野山山頂まで10分>
▇大野山山頂到着
11時02分,無事,大野山山頂に到着する.
広々とした原っぱが広がっている.山頂にはあずま屋,トイレ,ベンチなどが整備されている.
残念ながら曇天だが,近場の山々が手に取るように見えている.なかなか見晴らしの良いところである.
「…ここで昼食にしましょう…」
<大野山山頂に到着>
(つづく)
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