<花立山からの眺望>
自重して花立山で引き返した丹沢;塔ノ岳(今年6回目)
(単独山行)
2018年2月24日(土) 曇り
<ルート地図>
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▇塔ノ岳へ出掛けるか迷う
実は,明日,日曜日(2月25日),某山歩きグループの皆様と南郷山・幕山ハイキングに出掛けることになっている.
…で,土曜日はできるだけ塔ノ岳に登ることにしている.したがって,今日,塔ノ岳に登ると,2日間連続で山歩きをすることになる.数年前の私なら,この程度の連続の山歩きは特にどうと言うこともなかったので,全く気にしなかったが,歳老いた今はそうもいかない.
私は,出掛ける直前まで迷いに迷った.
その結果,今日は塔ノ岳山頂までは登らずに,堀山の家かあるいは萱場平ぐらいで引き返すことにしよう.そうすれば,それほど疲労することもなく,2日間ぐらいは何とかなるだろう…
ということで,何時もの土曜日のように,4時10分に自宅を出発する.
天気予報では,今日の気温は比較的暖かだとのことだが,早朝は相変わらず寒い.それに今日の予報は終日曇りだという.晴れていれば上空に星が瞬くのが見えるはずだが,上空には雲が低く垂れ込めているらしくて,真っ暗である.
▇大混雑のバス
何時もの通り大船から東海道本線下り初電に乗る.小田原で小田急電車に乗り換えて,6時11分に渋沢駅に到着する.大倉行バス停に一番乗りである.
寒い!
ストレッチを入念にしながらウオームアップを図る.これで少しは寒さから解放される.
暫くすると下り電車が到着したらしく10数名の登山者がぱらぱらと列に加わる.その中には常連のYSさんが居られる.
「今日は調子が良さそうだから,山頂まで登れるかな…」
と張り切っておられる.
ほどなく次の下り電車が到着する.予想以上に待ち行列が長くなる.その中には韋駄天のKMさん,毎日登山のTGさん,HMさん,MDさん,HIさん,IWIさんなど沢山の常連が居られる.
こんなに長蛇の列になったにもかかわらず,こんなときに限って臨時バスがでない.その結果1番バスに乗れない登山者がかなり居られたようである.その中には常連のHNさんも居られるようである.
出発前にモタモタしていて,何時もより遅い7時12分,バス停大倉から歩き出す.
歩き出してすぐに,今日は体が重いなと感じる.
”こりゃあ…無理しちゃ駄目ダ…”
ということで,慎重に登り続けようと自分に言い聞かせる.
▇日の当たる坂道
7時17分,登山口を通過する.どうやら今日の登山道は乾いているようである.
沢山の若い登山者に追い抜かれながら登り続ける.まだ寒いのでどうしても早足になってしまう.
”これはまずいな…”
と思いながらも,ついつい早足になってしまう.
7時27分,丹沢ベースを通過する.
そして程なく日の当たる坂道に差し掛かる.
今日は曇りの筈だが,結構すがすがしい朝日が射し込んでいる.気持ちが良い.
沢山の登山者が数珠つなぎになっている.殆どが若い登山者である.
<日の当たる坂道>
▇見晴茶屋
7時54分,見晴茶屋に到着する.
見晴茶屋前から相模湾を見下ろす.下界には何となく靄が掛かっていて,どこが海か良く分からない.
でも儀式として見晴茶屋からの風景をデジカメに収める.
<見晴茶屋>
▇見晴階段
見晴階段に差し掛かる.
何時ものように階段下から,階段を見上げた写真を撮る.
あいかわらず沢山の登山者の後ろ姿が見えている.
真横から明るい朝の日差しが射し込んでいる.
<見晴階段>
▇駒止茶屋
寒いためか登山速度がどうしても速くなる.まずいなと思いながらも…
モミジ坂を登り終えて,8時11分に一本松を通過する.大倉からの所要時間は58分.これは今の私の体力では5分ほど短い,要するに速すぎる.
”これは後で確実にバテるぞ…”
私は観念する.
それもあって,駒止階段はことさらにユックリと登って,8時28分,駒止茶屋を通過する.大倉からの所要時間は1時間16分.まだ2~3分早すぎる.
<駒止茶屋>
▇残雪が見え始める
駒止茶屋を過ぎると,辺りの様子が一変する.
まず残雪が顕著になる.さらに堀山の尾根道に入ると,凍結した泥道になる.まだ朝の内なので凸凹の靴跡がこちこちに凍結している.
”これは,帰りには泥んこになるな…”
<残雪が見え出す>
▇富士山は見えない?
堀山の尾根道に入る.気持ちが良い.
尾根道で,下山してくるKSさんとすれ違う.
「…やあ,やあ,FHさん…」
で握手する.
つづいて,富士山が見える場所に到着する.
もちろん,ここで富士山の写真を撮る.でも,肝心の富士山は見えているような,見えないような,とにかく曖昧である.
8時28分,堀山の道標前を通過する.
<堀山の尾根道から富士山を望む>
▇小草平(堀山の家)
8時48分,小草平に到着する.堀山の家の温度計はプラス2℃.
大倉からの所要時間は1時間26分.
”やっぱり,歩行速度が落ちてきたな…”
今朝,家を出発するときには,今日は小草平辺りまで登ったら下山しようと思っていたが,やっぱりここで終わりにするのは物足りない.
”では,萱場平まで足を伸ばすか…”
…ということで,小草平でも特に休憩を取らずに登り続ける.
<小草平の「堀山の家」>
▇萱場平
やっぱり出だしの歩行速度が速すぎたのか,途中でバテ気味になる.そこで歩行速度を落とす.
登山道には僅かながら根雪が残っているが,表面が泥に覆われているので,滑る心配はない.それでも,どうしてもスタミナ切れになる.
歩行速度をセーブして,体を騙し騙し登り続けて,9時11分,ようやく萱場平に到着する.ここが今日の終点である.
でも,やっぱり物足りない.
”…ん,じゃあ…,花立山荘まで登ろうか…”
ということで,萱場平でも休憩を取らずに登り続ける.もちろん鈍足である.
<萱場平>
▇しんどい花立階段
高度が増すにつれて,踏み固められた残雪がびっしりと登山道にへばりついている.ただ,残雪の表面に土砂が付着しているので,少し注意すれば滑る心配はない.
私は明日まで疲労が残らないように,実にユックリとした速度で登り続ける.全く焦れったくなるほどの鈍足である.自分自身がイヤになる.全く!
それでも,何とか花立階段に到着する.
階段下からの富士山の眺めを期待していたが,ぜんぜんダメ.”ナンジャラホイ…”
やおら花立階段を登り始める.
階段を半分ほど登ったところで,下山してくるチャンピョンとすれ違う.
「今日は常連さんが沢山登ってきてるようですね…」
とチャンピョンが言う.
階段を3分の2ほど登ったところで,次のバスで来られたTTさんに追い抜かれる.
「…後七分坂を後十分坂にして下さいよ…」
とTTさんが言う.
今の私には10分掛けても花立階段は上れなくなっている.本当に情けない.
<シンドイ花立階段>
▇花立山荘
9時43分,ようやく花立山荘に到着する.気温プラス8℃.登山にはちょっと高めである.
大倉からの所要時間は2時間31分.
明日の山行を考えると,今日の所は花立山荘まで登れば十分である.でも,何となく物足りない.
”いくらなんでも,明日のことを考えたら,ここで終点にしなければ…”
と思うが,何だかここから下山する気になれないので,おまけに花立山まで登ることにする.
花立山荘で一緒になったMDさん,TMさんと一緒に花立山荘から花立山へ向かう.お二人には私のノソノソ歩きにつきあわせてしまったようである.
<花立山荘>
▇花立山
9時55分,花立山に到着する.
”ここをが正真正銘の本日の終点にしよう…”.
ということで,お二人とお別れする.
花立山からの眺望を楽しみにしていたが,富士山や南アルプスは残念ながら雲の中である.
”さて下山しようか…でも,ここから先は平だから,平らなところだけ先へ行ってから下山しよう”
…で,やせ尾根の平坦道が終わるまで歩く.ここから先,すぐに金冷シだが,金冷シまで行ってしまうと,あと17~8分で塔ノ岳山頂である.これでは切りがなくなるので,思い切って踵を引き返す.
<花立山>
▇堀山の家のココア
10時04分,花立山を通過して,ガレ場を花立山荘に向かう.
途中で,登ってくるNNさんとすれ違う.
10時14分,花立山荘を通過する.山荘前のベンチは大変な人集りである.今日は随分と登山者が多いようである.
塔ノ岳山頂まで登らなかったので,たっぷり時間的余裕がある.私は大倉発12時41分のバスに乗車するつもりである.その時間に合わせて,ノンビリと下り続ける.
10時37分,萱場平に到着する.
”ちょっと腹ごしらえをしよう…”
ということで,ベンチに座って,オニギリを1個ほおばる.そしてまた下り続ける.
あともう少しで堀山の家というところで,後ろに人の気配を感じる.MGさんである.
”ありゃあ~…,もう追いつかれたの!”
私が,
「じゃあ,私も速く下山します…」
というと,
「無理しなくて良いですよ…」
と体よく断られる.さもありなん…そりゃそうだ!
11時05分,堀山の家に到着する.
もちろん時間たっぷりなので立ち寄る.そして,暖かいココアを所望する.
女主人が,
「…ちょっと前に,TGさんとSKさん達がここに居られましたよ」
とのこと.
私のすぐ後に,KMさんが到着する.同時にYSさんが堀山の家を通過していく.
私は,女主人に,4月に開催予定の展覧会の案内状を手渡す.小屋の掲示板に貼りだして貰うつもりである.
<堀山の家のココア;ポテチが付いてお値打ちだ>
▇見晴茶屋
11時17分,堀山の家を出発する.
あとは時計を見ながら速度調整である.今回は途中で下山しているので,疲労感が全くない.そのため,速度調整は自由自在である.
堀山の尾根道は,凍結していた泥んこ道が,すっかり溶けている.まるでたんぼ道である.一面の泥んこなので避けようがない.
”仕方がないな…靴を後で洗えば良いか”
ということで,泥の中を構わず歩く.
11時33分,駒止茶屋を通過する.ここから大倉まで1時間は掛からない.まあ,丁度良いラップである.
11時43分,一本松を通過する.これで12時41分のバスは楽勝である.
11時53分,見晴茶屋に到着する.小屋前のテラスに数名の方が休憩を取っている.TGさん,SSKさん,AIさん達である.その他に顔に見覚えのある年配の紳士が2人.
集合写真を撮るというので付き合う.
皆さん13時11分のバスに載るというので,私は一足先に下山させて貰う.
▇無事下山
見晴茶屋から先は,また独り旅.かなり飛ばして歩き続ける.
12時12分,観音茶屋に到着する.
観音茶屋は,今日に限って閉店したままである.
”バス1本ずらして300円也のお汁粉を馳走になるのも良いな”
とちょっとばかり思っていたのに…
その後も独り旅を続けて,12時30分,予定通りの時間にバス停大倉に到着する.
バス停の休憩所には先に下山されたMGさん,YSさん,HDさんなどが休憩を取っている.
▇一足先に渋沢へ
皆さんは13時11分のバスに乗られるというので,私だけ一本前の12時41分発のバスに乗車することにする.
…というのも,先にコーヒーブレークを取って,渋沢発13時32分の急行電車に乗りたかったからである.
12時58分,バスは渋沢駅に到着する.
いつも通りに,渋沢駅構内にあるミスタードーナッツに立ち寄る.ところが数名の団体の他に沢山の客で席はほぼ満員である.
”これは今日はダメだな…”
私はミスター℃ナッツでのコーヒーを諦めて,隣にあるKFCに入る.こちらは空いている.240円也のコーヒーを注文する.そして窓際の席に陣取って,ユックリとコーヒーを賞味する.ミスタードーナッツのコーヒーと比較すると苦みの強いコーヒーである.
常連の皆さんは私が乗車したバスの次のバスで来られるはずである.皆さんの姿が見えたら,一言挨拶して先に帰るつもり.
外を眺めながらコーヒーをすすっていると,隣のミスタードーナッツから沢山の客が次から次へと外へ出てくる.
”ありゃ! ミスタードーナッツがすいてきたかな…”
私はKFCを出て,隣のミスタードーナッツへ移動する.
<KFCのコーヒー>
▇ミスタードーナッツ
ミスタードーナッツへ入る.数名の団体客はまだ店の奥で頑張っているが,その他の席は空いている.また,270円也のコーヒーを所望する.
こちらのコーヒーは,マイルドである.
やがて常連の皆さんがミスタードーナッツに来店.
入れ替わるようにして,私は皆さんに挨拶して店を出る.そして,予定通り渋沢13時32分発小田原行の電車に乗車する.
<ミスタードーナッツのコーヒー>
▇無事帰宅
今日は成り行きで,コーヒーのために随分と散財してしまったが,たまにはこんなことがあっても良いなと思いながら帰途につく.
小田原で東海道本線小田原始発上り電車に乗り継ぐ.電車は空いている.
山頂まで登らずに途中で下山した踏ん切りの悪さが,どうしても心の中でひっかかっているが,これも自分の年齢を考慮すれば,やむを得ないことだなと自分自身を納得させる.
15時前に帰宅する.
まあ無事に帰宅したことで良かったなということにしておこう.
次回の塔ノ岳詣では来週土曜日の予定である.ただし,雨が降らなければ野話だが…
<ラップタイム>
7:12 大倉歩き出し
7:35 観音茶屋
7:54 見晴茶屋
8:18 駒止茶屋
8:48 堀山の家
9:43 花立山荘
9:55 花立山着
10:04 〃 発
10:14 花立山荘
11:05 堀山の家(11:17まで休憩)
11:33 駒止茶屋
11:53 見晴茶屋(12:56)
12:12 観音茶屋
12:30 大倉
[山行記録]
■水平歩行距離 7.0km(片道)
■累積登攀下降高度 1,269m
■上り所要時間(休憩時間込み)
大倉発 7:12
花立山着 10:04
(所要時間) 2時間42分 (2.70 h)
水平歩行速度 5.5km/2.70h=2.20 km/h
登攀速度 1,269/2.70 h=470m/h
■下り所要時間(休憩時間込み)
塔ノ岳発 10:11
大倉着 12:41
(所要時間) 2時間30分(2.50h)
水平歩行速度 7.0km/2.50h=2.03 km/h
下降速度 1,122m/2.50h=449m/h
(おわり)
お断り;
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自重して花立山で引き返した丹沢;塔ノ岳(今年6回目)
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