閑話休題；日々雑感；友人に先立たれて何だかしんみり
（旧友の奥さんからの手紙で回想）
２０１８年１月２４日（水） 晴
一昨日の降雪以来，記録的な寒波が日本列島を覆っているという．そのためか，今日も良い天気である．
つい数年前までは，毎週，水曜日と土曜日には必ずといって良いほど塔ノ岳に出掛けていたが，今年はそれほどの元気はない．昨日（火曜日）の夜，
”明日（水曜日）は残雪を楽しみに塔ノ岳に登ぼろうかな…”
と決心しかけたが，天気予報がここ２～３日はウン十年ぶりの寒波が来ると脅すので，折角の気勢がそがれてしまう．
まあ，これも成り行きだ．あれこれ考えていても仕方がないと気を取り直して，午前中は水彩画の制作に専念する．その甲斐もあって，１枚目の絵は何とか納得できそうな所までこぎ着けてた．これは率直に嬉しい．
ヒル近くに郵便が配達される．
数通の郵便の中に，紛れ込むように１枚の寒中見舞いのはがきが入っている．
”誰からだろう…？”
はがきの中身を見て，頭を天井にぶつけるほど，ビックリする．
学生時代（院生）の友人，Ｉ氏の奥さんからである．
「…（前略）年頭から興趣ですが，昨年十二月三十日に夫○○○○が××歳にて永眠いたしました．（中略）なにぶんにも急な事で年賀状を既に投函いたしており，失礼の段，悪しからずお許し下さい（攻略）」
この手紙を読んで，呆然とする．
ついこの間，彼から頂戴した年賀状を見て，彼も元気だなと確かめたばかりなのに…
彼は私より２歳年下である．同じ研究室にだった，とても優秀だった，
私が院（修士）を終了するときに，彼は学部を卒業．国家公務員になった．
学生時代に一緒に社寺・遺構をあちこちと回ったり，軽井沢から草軽電鉄に乗って旧軽付近の散策しているときに大雪に遭遇して危うく遭難しかけたり…いろいろと思いでがある．
今のところ，私は体調が特に悪いということもなく，見ての通り平々凡々の毎日を送っているので幸せと言えば幸せだが，その代わりに，ここ数年，竹馬の友や，学生時代からの親友が次から次へと旅立っていくのを見送らなければならない…何ということだ！
数少ない親友に先立たれるのはとても寂しい．
今，私が毎日使っている寝具（毛布）には，学生時代からサラリーマン時代までずっと互いに切磋琢磨しあった友人Ｍ君の思い出が詰まっている．彼が旅立った後，香典返しとして，彼の奥さんから頂戴したものである．生前，彼とは，週に１回程度の頻度で，いろいろなことを議論していた．彼は私の人生後半の生き様に多大な影響を与えた人物であった．
私は，毎晩，彼ゆかりの毛布にくるまって就寝してる．
話は飛ぶが，数日前，私は刷り上がり８０ページほどの書き物を書き終えた．この年になって印刷物を出版できるのも，元を辿れば，Ｍ君のお陰である．
私がサラリーマン人生の定年間際からトラバーユできたのも，Ｍ君との縁で知己を得た方々のお陰だった．
ここ一年の間に，故郷の友人も何人か旅立った．
私は今でも生まれ故郷とのあいだを，かなり頻繁に行き来している．残念ながら，ときどき，訃報も聞かされる．
”あいつも，ついに旅立ったんか…！”
一通の手紙を受け取ったのが切っ掛けに，私より先に旅立たれた友人のことをつぎつぎに連想する．
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
午後から，例によって，鎌倉中央公園を経由して大船までブラブラ歩きを楽しむ．友人に先立たれた悲しみをふっ飛ばすように早足で歩く．
昨日は沿道に沢山の残雪があり，大きな雪だるまが２個あったが，今日すっかり溶けてしまい，雪だるまの跡形すらなくなっている．
ほどなく大船駅に到着する．
丁度そのとき，私の家の近くを通るバスがバス停に停まっている．私は反射的にバスに飛び乗る．本当はどこかでコーヒーでも賞味してから帰宅しようと思っていたのに…
あっけなく帰宅してしまう．
”仕方がない！ 今日は自宅でティーと洒落込むか！”（冒頭の写真）
ちなみに，使用しているカップは，アラシカ鉄道の車内で入手したもの．ごつくて頑丈である．
（おわり）
「閑話休題；日々雑感」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/c32c08424a0c176c79a58b3467804c8e
「閑話休題；日々雑感」の次回の記事
（なし）
お断り；
これらの記事は，私の趣味仲間を読者対象としたものであり，一般の読者を対象としていません，したがって，まったく個人的なものです．また十分に時間を掛けて編集していませんので，記事は正確とは言えないし，誤字脱字転換ミスも多々あると思います．このことを前提にしてご覧下さい．
また，当ブログ記事を読んで，不快になられた方は，以後，当ブログへアクセスされないようにお願い致します