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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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富士山・南アルプスの眺望とモミジ坂の紅葉を楽しむ丹沢;塔ノ岳(今年40回目)

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                                                                 < 塔ノ岳山頂から富士山を望む>

  富士山・南アルプスの眺望とモミジ坂の紅葉を楽しむ丹沢:塔ノ岳(今年40回目)
                 (単独山行)
            2017年12月03日(日) 快晴

■真っ暗で寒い朝
 私は毎週土曜日に塔ノ岳に登るように心がけているが,所帯を持っていると土曜日にいろいろな行事が入ってきてしまい,なかなか思うように塔ノ岳に出掛けることができない.昨日の土曜日もご多分に漏れず次女一家の来訪があり,塔ノ岳詣では”おじゃん”になった.
 そうなると,今日の日曜日に万難を排して塔ノ岳に登っておかないと2週間ほどのブランクが生じてしまう.1週間に1度程度の頻度で登っていたのでは,登山中ⅸの現状維持すら疑わしい.望むべきは1週間に2~3回は登っておきたいものである.
 私は何のためらいもなく,今日,日曜日に塔ノ岳に登ることにする.
 4時10分,家から出発.真っ暗.外は寒い.
 ”何でこんなに朝早く出掛けるんだ…”
と思わず自問自答する.
 それにしても,夜が明けるのが日に日に遅くなっているのが分かる,先週水曜日に塔ノ岳に出掛けたときは,電車が新松田を過ぎる頃,少し明るくなり始めたが,今日は下車駅の渋沢に到着したときもまだ薄暗いままである.
 私が顔見知りの常連の方々は,大体,土曜日に塔ノ岳に登っているので,日曜日の今日,1番バスで出会った顔見知りの常連はMDさんとYDさんのお二人だけである.

■ちょっとオーバーペースで歩き出す
 7時05分,大倉から歩き出す.もちろん完全独り登山である.
 気温が何度あるか分からないが,ちょっと寒い.寒いので最初から歩行速度が自然と速くなる.
 ”早すぎるな…これはまずいぞ”
と思いながらも,早く体を温めようという気があってか,ちょっと息苦しくなるまで歩行速度を上げてしまう.
 7時11分,登山口を通過する.速く歩きすぎていると自覚しながら…
 登山口付近の紅葉が見事である.

<登山口付近の紅葉>

■雑事場ノ平
 やっぱり歩行速度が速すぎる.
 8時21分,丹沢ベースを得羽化する頃,ちょっと息が上がる感じになる.
 ”これでは駄目ダ”
ということで,歩行速度をぐっと落とす…が,早くも疲労感があって,これが登山中終始抜けなくなる.
 7時24分,観音茶屋を通過する.歩き出しを早足で歩きすぎた影響が早くも出てくる.観音茶屋を通過しても,何時ものような調子がでてこないで,しんどそうな歩き方が何時までも続く.
 7時44分,雑事場ノ平に到着する.大倉から歩き出して39分経過している.何時もは36~37分で楽に歩いているので,今日は疲労感があるのに39分も架かっている.体調はあまり良くなさそうである.
 雑事場ノ平のベンチで数名の登山者が休憩を取っている.その中に三角髭のTDさんが居られる.どうやら衣服調整をされているようである.
 お互いに,”おや…?”というような顔をして挨拶する.私はそのまま止まらずに通過する.
 ”足が速いTDさんだから,すぐに私に追いつくだろう…”
 雑事場ノ平から見晴山荘までの尾根道には,朝の太陽が真横からまぶしく射し込んでいる.
 
<朝日が射し込む雑事場ノ平>

■見晴階段
 7時46分,見晴茶屋を通過する.大倉からの所要時間は4分.
 すぐに見晴階段に差し掛かる.ここで高齢の定点観測用に写真を撮る.今日は日曜日,登山者の後ろ姿が数珠つなぎに見えている.
 朝の太陽がまぶしく射し込んでいる.疲労感が若干ある私はこれ以上疲れないように特に歩行速度を遅くしてユックリ,ユックリ登り続ける.
 案の定,見晴階段を登り切る頃,TDさんが私に追いつく.
 「今日は何時もより速いんじゃないですか…」
とTDさんが私に話しかける.
 「いえ,むしろちょっと遅い感じですよ.2~3分,遅いような気がしますよ…」

<見晴階段>

■紅葉が見頃なモミジ坂
 見晴階段を登り切る頃,YDさんが私を追い越していく.全くうらやましい俊足である.
 もみじ坂の向上は,正に今が見頃である.
 もみじ坂を登り切って,8時04分,一本松を通過する.大倉から一本松までの所要時間は59分.大分早足で歩き始めたのに結局途中で失速して,何時もと同じラップとなっている.
 一本松を過ぎてから,紅葉のトンネルを潜りながら何時もの調子で歩き続ける.

<一本松を過ぎてからの紅葉>

■駒止茶屋
 やがて駒止階段に差し掛かる.
 階段道を登るのはシンドイ.もうこれ以上の疲労を避けるために.ごくユックリペースで階段を登って,8時19分に駒止茶屋を通過する.
 大倉から駒止茶屋までの所要時間は1時間14分.いつもよりちょっと遅いかな.でも,まあ,こんなののだろう.

<駒止茶屋>

■堀山の尾根道
 堀山の尾根道に差し掛かる.今日も心地が良い尾根地である.
 途中,富士山が良く見える場所で,恒例の富士山の写真を撮る.山頂付近に雲が巻き付いていて,富士山自体は良く見えないが山裾だけが見えている.
 8時28分,堀山の道標前を通過する.ここから先,暫くの間緩やかな下り坂になる.個々ばかりはかなり快調な速度で歩き続ける.

<堀山の尾根道からの富士山>

■小草平(堀山の家)
 8時36分,TDさんと一緒に,小草平に到着する.大倉からの所要時間は1時間31分.堀山の家の温度計は4.5℃.
 堀山の家の女主人が,私に声を掛ける.
 「…昨日の塔ノ岳山頂は寒くてマイナス3℃で霧氷が綺麗だったそうですよ.今日は暖かですね…」
 二言三言雑談をしてから,私は帰りに堀山の家に立ち寄ることにして,ここでは休憩を取らずに登り続けることにする.三角髭のTDさんは,”今日はここまで”とのこと.また独り登山が続く.
 小草平から,相変わらず富士山が良く見えている.

<小草平からの富士山>

■萱場平
 今日は正直シンドイ登山である.私は更に歩行速度を落とす.ときどき若い登山者に追い抜かれながら登り続けて,9時01分に萱場平に到着する.
 つい先ほど私を追い越していった若い連中がベンチで休憩を取っている.
 前方には青空がくっきりと見えている.
 ”この調子だと,9時30分前までには花立山荘に到着するな…そうすれば10時前には塔ノ岳三棟に到着するな…”
とあまり当てにならない皮算用をする.

<萱場平>

■花立階段下からの富士山
 萱場平からもスローペースで登り続ける.そして,ようやく花立階段下に到着する.今日は花立階段下からも富士山が良く見えているので,ここでも富士山の写真を数枚撮る.
 富士山に笠雲がかかっている.大気が安定している証拠だろう.
 階段脇の岩の脇で数名の若者が休憩を取っている,さきほど私を追い越していったグループである.
 私はもちろん休憩は取らずにそのまま花立階段を登り続ける.
 
<花立階段下からの富士山>

■花立山荘
 長い花立階段を登り切って,9時26分,花立山荘に横着する.山荘前からも相変わらず富士山が良く見えている.
 大倉から花立山荘までの所要時間は2時間21分.今日はやっぱり何時もより余計に時間が掛かっている.小草平からも50分も掛かっている.今日は良いところナシである.
 花立山荘でも休憩は取らずにそのまま登り続ける.

<花立山荘からの富士山>

■花立山山頂の眺望
 花立山荘からの階段を登り切ってガレ場に入る.その途端に気候が一変して寒くなる.結構冷たい風が吹き上げてくるので,これまで火照っていた体が一気に冷え込んでくる.
 ガレ場を登り切って,9時37分,花立山山頂に到着する.花立山山頂からは,富士山と南アルプスの眺望が開ける.素晴らしい眺めである.私は山頂で足を止めて,この眺望の写真を数枚撮る.

<花立山から富士山と南アルプスを望む>

■塔ノ岳山頂
 9時43分,金冷シを通過する.
 ここまで来れば,塔ノ岳山頂まで,あと15分.もう間違いなく10時前に塔ノ岳山頂に到着できる.ちょっと気が楽になる.ここから先は歩行速度を更に落として,ノンビリペースで登り続ける.
 山頂から最初の階段の途中で下山してくるYDさんとすれ違う.
 9時59分,塔ノ岳山頂に到着する.
 山頂の気温はプラス1.5℃.微風ながら冷たい風が山頂を吹き抜けている,寒い.
 富士山の山頂と山麓にチョッピリ雲が湧いているだけで,素晴らしい快晴である.遠く南アルプスの山々も良く見えている.
 大倉から塔ノ岳山頂までの所要時間は2時間54分.あまり芳しい記録ではないが,まあ,まあ,チョッピリ3時間を切っているのが取り柄かな.
 吹きさらしの山頂だが,わざわざネコの居ない尊仏山荘に入っても仕方が無いので,風下に座り込んで,軽く昼食を済ませる. 

<塔ノ岳山頂からの眺望>

■風景を楽しみながら下山
 10時10分,塔ノ岳山頂から下山開始.
 山頂直下の坂道で,MDさんとすれ違う.その後も沢山の登山者とすれ違いながら,下山し続ける.
 10時27分,金冷シを通過する.
 10時33分,花立山山頂通過.何時もに比較したら,随分とゆっくりペースである.
 花立山のガレ場で,日曜登山のMMさんとバッタリ.
 「…FHさん,この間,テレビに出ていましたね…」
 「ああ,あれ…? 実はあの日,塔ノ岳山頂でたまたまチャンピョンにばったり会ったんです,そこでチャンピョンと肩を組んでいるところを,若い女性が写真を撮ったんです.私テレビの取材tだとは知らなかったんですよ.なんだか凄く高そうなカメラを持っているなとは思たんですが…」
 …ということで,私自身はそチャンピョンが出たテレビなど見ていない,ままイイカ.
 下り坂目線で風景を眺めていると,登りでは気がつかなかった絶景が広がっている.
 ガレ場から箱根の山々が幾重にも重なってまるで墨絵のように見えている.
 ”これは絵になるな…”
 私は,ほんの2~3分,立ち止まって,この風景をノートに書き写す.

<幾重にも重なる箱根の山々>

■堀山の家
 その後もユックリ下山にし続けて,11時26分,小草平に到着する.
 小草平のベンチは登山客で一杯である.
 堀山の家の前では常連のKIさんが薪割りをしている.
 今日は急いで下山することもないので,堀山の家にちょっと立ち寄る.何時ものようにコーヒーを所望する.
 コーヒーを飲みながら,女主人と雑談する.
 「…FHさんって,結構足が速いんですね…」
 「いえ,とんでもない! 毎回,塔ノ岳に登る度に,もう少し速く乗れないかと思っています.決して速くありませんよ…」
 「でも,他の人に比べたら速いですよ…」
 当の本人は,速いと言われても面食らってしまう.年ごとに歩行速度が遅くなるので,全く速いなんて言う実感はない.確かに平素山になど登っていない人に比べれば速いかも知れないが,比較する相手は余所様ではなく自分自身の過去だからである.

<j堀山の家のコーヒー>

■堀山の尾根道とモミジ坂の紅葉
 11時40分,堀山の家を出発する.
 堀山の尾根道は,丁度,太陽の光線の当たり具合が良いのか,紅葉が素晴らしく綺麗に見える.
 ”ここはゆっくり紅葉見物しよう”
ということで,数えられないほど沢山の写真を撮りながら,紅葉を楽しむ.まさに今が紅葉の見頃である.
 あまりうまく撮れた写真はないが,その中でも少しは良いものを以下に数枚披露することにしよう.






■無事帰宅
 ⑿時57分,大倉に下山する.
 下り所要時間は2時間47分.道草をしていたので登りとほぼ同じ時間が掛かってしまった.
 大倉発13時11分の路線バスに乗車する.渋沢,小田原ともに乗り換えの接続が良くて,15時前に無事帰宅.
 息子が予告なしに我が家を訪れている.そうと分かっていたらもう少し早く帰宅したのに…
 それでも暫くの間息子達と雑談.
 こうして,今日一日も,何とか元気で過ごすことができた.

<ラップタイム>

 7:05  大倉歩き出し
 7:28  観音茶屋
 7:46  見晴茶屋
 8:19  駒止茶屋
 8:36  堀山の家
 9:26  花立山荘
 9:43  金冷シ
 9:59  塔ノ岳山頂着
10:10    〃    発
10:27  金冷シ
10:44  花立山荘
11:26  堀山の家(11:40まで休憩)
11:56  駒止茶屋
12:22  見晴茶屋
12:37  観音茶屋 
12:57   大倉着

[山行記録]

■水平歩行距離        7.0km(片道)

■累積登攀下降高度     1,269m

■上り所要時間(休憩時間込み)
  大倉発             7:05
    塔ノ岳山頂着          9:57 
    (所要時間)         2時間52分(2.87h)
  水平歩行速度      7.0km/2.87h=2.43 km/h
  登攀速度         1,269m/2.87h=442m/h

■下り所要時間(休憩時間込み)
  塔ノ岳発            10:10 
    大倉着            12:57
   (所要時間)         2時間47分(2.78h)
 水平歩行速度      7.0km/2.78h=2523km/h
  下降速度         1,269m/2.78h=455/h
                                                                                  (おわり)
「丹沢の山旅」(塔ノ岳)の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/a9f682ea2491a4da0db926591da2fdf5
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
 また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します

 


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