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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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富士山と南アルプスの眺望に魅せられた丹沢:塔ノ岳(今年40回目)

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                           <塔ノ岳山頂から富士山を望む>

   富士山と南アルプスの眺望に魅せられた丹沢:塔ノ岳(今年40回目)
              (単独山行)
         2017年11月25日(土) 快晴

■やむなく塔ノ岳へ…
 今日はARENAの大山登山予定日.私も当然参加するつもりだった…が,前日になって孫か我が家に来るとか,来ないとか,ということで,ARENAの皆さんに迷惑が掛かると行けないと思って,前日の内に参加キャンセルの連絡をする.まことに残念!
 一方,先週横浜で開催された展覧会のポスターの展示を依頼した塔ノ岳堀山の家に立ち寄ってポスターをはがしたりお礼を言わなければならない用事が済んでいないことに気がつく.
 ”これは何もさておいても,サッサと塔ノ岳に登って,堀山の家にお礼を言わなければ…”
ということで,午前中に塔ノ岳を往復してしまおうと決める.
 そこで,何時ものように4時10分に自宅を出発して,夜道を大船駅まで急ぐ.寒い! 不気味に暗い! こんなに暗くて寒い日に塔ノ岳に出掛けるなんて…! 余り気乗りがしないがやむを得ない.

■カラスの大集団
 小田原駅で小田急線新宿行き急行に乗り換える.
 東の空が少し白み始める.沢山のカラスの鳴き声がうるさく聞こえてくる.小田急線のホームからJRのホームを見ると,何百羽ものカラスが電線に止まったり空中を乱舞したりしている.これだけ大量のカラスを見ると,ヒッチコックの映画を連想し,空恐ろしい気分になる.これがスズメだったら可愛いなで済むのに…
 車窓から富士山と矢倉岳が重なるところを写真に撮りたいが,まだヨガ十分に明け切っていないので撮れないのが残念である.
 いつもの時間に渋沢駅に到着する.今日も登山者が多いようである.例によって一番バスの僅か数分前に臨時バスがでる.今日も登山者が多く,臨時バスも寿司詰め状態である.乗り合わせた常連はKMさん,KM夫妻,MDさん,MTさんぐらい.いつも土曜日に顔を合わせる常連はほとんどいない.

<小田原駅のカラスの大群>

■大倉から日の当たる坂道へ
 6時55分,大倉着.
 7時03分,大倉から歩き出す.今日は完全に独り気まま登山である.例によって始めはチョロチョロ歩きである.その間に沢山の登山者に追い抜かれる.
 7時09分,登山口を通過する.このところ乾燥している日が続いているために路面は良く乾いている.もう山ヒルは居ないし,うるさくつきまとうヤブ蚊,アブの類いも居ない.今日は実に爽快に歩けるぞと嬉しくなる.
 7時18分,丹沢ベースを通過する.この辺りでようやく私のエンジンもウォームアップが完了し,楽に歩けるようになる.そこで,さきほど私を追い越していったMDさんに追いつき,先に行かせて貰う…と言っても,私の歩行速度が速くなったわけではなく,MDさんの歩行速度が少し落ちただけのこと.
 やがて日の当たる坂道に入る.今日は朝のまぶしい日光が真横から射し込んでいる.前方の期の間から真っ青な青空が見えている.今日は絶好の登山日和になりそうである.

<日の当たる坂道>

■観音茶屋と見晴茶屋
 7時26分,観音茶屋を通過する.まだ時間が早いので,観音茶屋は開店していない.
 大倉から観音茶屋まで歩いた感じでは,今日の体調は,まあ,まあ,というところのようである.
 私の前後を歩いている登山者に多少気を取られるが,ごく自然体で歩き続ける.足下はとても良く乾いているし,気温も登山に丁度良い感じである.気分良く登り続けて,7時41分,雑事場ノ平に到着する.ここから平の尾根道を気分良く歩いて,朝日がたっぷりと降り注いでいる見晴山荘に到着する.
 見晴山荘前で,朝日を前面反射して光り輝く相模湾の写真を撮る.

<朝日をたっぷり浴びる見晴茶屋>

■見晴階段
 見晴階段に差し掛かる.林を抜けて朝日が真横から射し込んでいる.素晴らしい風景である.
 何時ものように坂を見上げた写真を撮る.今日は土曜日.沢山の登山者の後ろ姿が点々と連なっている.
 ここは大倉尾根の第一関門である.ここで頑張ってしまうと,塔ノ岳山頂付近で失速するので,自分の体調を吟味しながら,自制の登山をつ心がける.

<見晴階段>

■モミジ坂の紅葉
 見晴階段を登り切って,モミジ坂に差し掛かる.ここの紅葉は正に今が見頃である.朝日を浴びた紅葉がとても美しい.思わず立ち止まって,何枚もの写真を撮る.
 今日はお天気も上々.最高の登山日和である.

<モミジ坂の紅葉>

■一本松
 7時59分,一本松を通過する.この辺りの紅葉も素晴らしい.
 今日の大倉から一本松までのラップタイムは56分.たった4分とはいえ1時間を切っている.
 ”この調子だと,今日は,大倉から塔ノ岳山頂まで,楽々,3時間は切れるな…シメシメ”
 特段,所要時間に執着しているわけではないが,体調が良いときは,何となく気持ちに余裕ができて,嬉しくなってくる.

<紅葉が綺麗な一本松付近>

■駒止茶屋
 やがて駒止階段に差し掛かる.この階段を登るのは,正直,シンドイ.力むとへばること間違いないのでごくごく自制しながらユックリ登って,8時14分,やっと駒止茶屋を通過する.駒止茶屋にもまぶしい朝日が射し込んでいる.
 大倉から駒止茶屋までの所要時間は1時間11分,ここ数回の実績と比較すると,5~6分,速いようである.
 駒止茶屋を囲む紅葉も見事である.

<紅葉をバックに朝日が降り注ぐ駒止茶屋>

■堀山の尾根道
 堀山の尾根道に差し掛かる.暫くの間,ほぼ平坦で歩きやすい尾根道が続く.大倉尾根で一番心地よく歩ける場所である.
 駒止茶屋から10分ほどで富士山が良く見える場所に到着する.ここ2~3年,周囲の木がちょっと大きくなって視界が少し遮られてしまうが,雪化粧をした富士山が良く見えている.早速,ここで数枚の写真を撮る.
 8時27分,堀山の道標前を通過する.ここから少しの間下り坂になる.

<堀山の尾根道から富士山を望む>

■小草平からの富士山
 ちょっとした坂道を登り返して,8時32分,小草平に到着する.堀山の家の温度計は5℃を指している.登山には丁度良い気温である.
 堀山の家はまだ開店していない.
 数名の登山者が,小草平のベンチで休憩を取っている.
 相変わらず富士山が良く見えている.ここでも分サンの写真を数枚撮る.
 大倉から小草平までの所要時間は1時間29分.たった1分とはいえ,この頃,私が目標としている1時間30分を切っている.たとえ1分とはいえ,やっぱり気分が良い.
 今日は小草平では休憩を取らずに,そのまま登り続ける.

<小草平からの富士山>

■ガレ場からの富士山
 小草平から萱場平まで急登が連続する.この急登は岩礫がゴロゴロと転がるジグザグ坂から始まる.いくつかのジグザグを曲がったところで,富士山が急に顔を出すところがある.私はこの場所に差し掛かるときには,いつも.今日は富士山が見えるかなと期待する.
 きょうはお天気も上々である.もちろん富士山はバッチリ.早速,数枚の写真を撮る.
 ”富士山はやっぱり気品のある山だな…”
 ここから先,岩礫の坂道が終わると,戸沢分岐までの長い長い階段道が続く.

<小草平から岩礫道を少し登ったところから富士山を眺める>

■萱場平
 8時53分,萱場平に到着する.ここで定点観測の写真を撮る.
 まだ.9時前である.この調子ならば10時前に塔ノ岳山頂に到着するのは楽勝である.
 ”…ならば急ぐことはないな…”
 冬の柔らかい日差しが萱場平に射し込んでいる.時間が許すならば昼寝でもしていたいほどの心地よさを感じる…が,総のんびりもしていられないので,敢えて休憩を取らずに萱場平を通過する.

<冬の日差しが暖かな萱場平>

■花立階段下からの富士山
 萱場平から先もマイペースで登り続ける.
 相変わらず階段道が続くが,大きな岩を迂回してからはガレ場の急坂が連続する.ガレ場を登り切ると,花立階段の下に到着する.ここからの富士山の眺めも素晴らしいので,思わず足を止めてしまう.もちろん,ここでも富士山の写真を何枚も撮る.
 写真を撮り終えて,”よおしっ…! 登るぞ!”

<花立階段下から富士山を望む>

■花立山荘
 花立階段を登るのは,毎度のことながらとてもシンドイ.なるべく何も考えないようにして,機械のように登り続ける.頭の中では,その内に階段ももぼりきれるだろうとボンヤリ考えている.
 花立階段を半分ほど登ったところで,下山してくるチャンピョンとすれ違う.例により,
 「おや,FHさん…気を付けてね」
と私に話しかける.
 花立階段を登り切って,9時15分に花立山荘に到着する.花立山荘の気温は5℃.風がないので寒くはない.数名の登山客が屯している.
 富士山が相変わらず良く見えている.早速,ここからの富士山の眺めの写真を数枚撮る.
 大倉から花立山荘までの所要時間は2時間17分.小草平から45分.
 ”4分ほどユックリしすぎたな…”
というのが反省点.
 花立山荘でも休憩を取らずにそのまま花立山を昇り始める.
 ”塔ノ岳山頂まで,あと35分も掛ければ楽勝だな! 3時間は楽勝だな”

<花立山荘からの富士山>

■花立山山頂
 花立山でも休憩は取らず,引き続き花立山に登る.そして,9時27分,花立山山頂に到着する.
 今日の花立山山頂からの眺めは最高.
 雲一つない青空が広がっている.富士山だけでなく南アルプスの山々もまるで白壁のように見えている.
 ”あそこに見えている山,全部に登ったことがあるな…”
と往時のことを回想しながら,ここからの眺めを楽しむ.

<花立山山頂からの富士山と南アルプスの山々>

■金冷シ
 花立山から馬の背を通過して,9時32分,金冷シに到着する.塔ノ岳山頂前あと少しである.
 この辺りの紅葉はすでに終わりである.足下のそちこちに霜柱が立っている.もうすっかり冬景色である.私は時々写真を撮りながら,ジャストマイペースで塔ノ岳山頂を目指す.

<金冷シを通過>

■塔ノ岳山頂
 9時49分,塔ノ岳山頂に到着する.気温プラス2℃.水曜日に登ったときより2℃だけ暖かい.ただ,今日は風が吹いていないので,外に居てもそれほど寒くはない.どうやら尊仏山荘に避難する必要もなさそうである.そのためか山頂は沢山の登山客で賑わっている. 
 今日の山頂からの眺望は最高.富士山が良く見えている(冒頭の写真).
 大倉から塔ノ岳山頂までの所要時間は2時間46分.欲を言えば切りがないが,まあ3時間を切っているので,これでよしとしておこう.ちなみに花立山荘からの所要時間は34分,金冷シから17分.
 ”山頂に近づいてから少しノンビリしすぎたかな…”
 ふと近くを見ると顔なじみの常連さんが居られる.挨拶をしながら脇に座って,軽く食事を摂る.
 暫くすると,常連のMTさんとHDさんが山頂に到着する.

<賑わう塔ノ岳山頂>

■霜柱を踏みながら下山開始
 10時01分,塔ノ岳山頂から下山開始.もちろん一人旅である.
 ジャストマイペースで登り続けていたので,疲労感は皆無である.霜柱が綺麗な往路を気分良く下山し続ける.
 山頂直下の階段道で,小丸経由で登っていたUMさんとすれ違う.UMさんは相変わらず俊足である.
 「…今年の林道沿いの紅葉はどうも今ひとつですね…」
とのこと.

<霜柱>

■堀山の家
 10時23分,花立山山頂を通過する.
 花立山荘に向かう途中で,山旅スクール8期の知人とバッタリ出会う.
 「やあ,やあ,…暫く!」
ということで,10分ほど立ち話に興じる.これで私は大倉12時10分のバスに乗車することを諦める.
 10時43分,花立山荘を通過する.山荘前のベンチは休憩を取る登山客で大賑わいである.
 花立階段ではこれから登る登山者が数珠つなぎになっている.登ってくる登山者とすれ違いながら,下山し続ける.
 11時19分,堀山の家に到着する.久々に堀山の家に立ち寄る.そして,小屋の掲示板に神奈美会員展のポスターを貼って頂いたお礼をする.ついでにホットコーヒー一杯を所望する.コーヒーを賞味しながら女主人と雑談.
 女主人から,
 「…写真を撮りましょう…」
と言われたので,おとなしく被写体になる.多分,今週の「堀山の家」のブログに掲載されるだろう.”乞うご期待”というほどのことでもないが,暇だったらこのHPへどうぞ!

<堀山の家のコーヒー>

■紅葉の散策路
 堀山の家で少々長居をしすぎたので,大倉発⑿時39分のバスも怪しくなる.
 ”ならば,13時11分のバスでOK!”
という訳で,11時34分に堀山の家から歩き出してからも,周囲の紅葉を楽しみながらのユックリとしたテンポである.

<紅葉の尾根道を楽しむ>

■観音茶屋
 11時50分,駒止茶屋を通過する.ちょっと急げば大倉発⑿時39分発のバスに間に合いそうだが,急ぐこともなかろうということで,⑿時11分発のバスに合わせて下り続ける.
 12時29分,観音茶屋に到着する.茶なの女主人に,
 「…お帰りなさい」
と声を掛けられると,ちょっと通過しにくいこともあり,またのどが渇いていたので,ちょっと立ち寄って,100円也の缶ジュースを一本頂戴する.これで気分も潤う.
 ⑿時33分,観音茶屋から歩き出す.

<観音茶屋>

■バス停大倉
 12時39分,丹沢ベースを通過する.
 13時11分のバスに間に合えば良いので,あえてユックリと下山し続ける.バス停大倉付近の紅葉もだんだんと見頃を迎えている.綺麗な紅葉は適当にデジカメに納める.
 ⑿時53分,無事,バス停大倉に到着する.そのままバス停前に並ぶ.前から6~7人目.顔見知りの常連は誰も居ない.

<バス停大倉付近の紅葉>

■”ありゃ~!” 明日から一泊旅行だ
 予定通り,大倉発13時11分渋沢行路線バスに乗車する.
 渋沢駅から小田急電車で小田原へ.小田原から東海道本線上り電車に乗り継いで,15時前に,無事,帰宅する.
 何時ものように,登山中の着衣をすぐに洗濯してから,風呂を沸かして,ユックリと湯船に浸かる.
 ”今日も,無事,塔ノ岳を往復した.良かった,良かった!”
で充実感に浸る.
 夕方,落ち着いてからPCの電源をONにする.
 沢山のメールが着信している.
 その中に,丹沢常連の長老TGさんからのメールがある.何事かと思って,メールを拝見する.
 「明日,予定通り忘年会旅行を開催します…」
 私,ビックリ!!
 てっきり忘年会旅行は来週かと思っていた.
 ”そういえば,当初計画より1週間早めるって聞いていたな…確かに!”
 私は,うっかりスケジュール表の更新を忘れていたようである.明日から旅行ということだったら,今日は自宅でノンボロしていたのに…
 ”でもまあ,仕方がないな…出掛ける準備をするか”
 …ということで,気分的には少々シンドイが,急遽,明日からの旅行の準備を始める.

<ラップタイム>

 7:03  大倉歩き出し
 7:26  観音茶屋
 7:43  見晴茶屋
 8:14  駒止茶屋
 8:32  堀山の家
 9:15  花立山荘
 9:32  金冷シ
 9:49  塔ノ岳山頂着
10:01    〃    発
10:16  金冷シ
10:43  花立山荘
11:19  堀山の家(11:34まで休憩)
11:50  駒止茶屋
12:14  見晴茶屋
12:29  観音茶屋(12:33まで休憩) 
12:53   大倉着

[山行記録]

■水平歩行距離        7.0km(片道)

■累積登攀下降高度     1,269m

■上り所要時間(休憩時間込み)
  大倉発             7:03
    塔ノ岳山頂着          9:49 
    (所要時間)         2時間46分(2.77h)
  水平歩行速度      7.0km/2.77h=2.53 km/h
  登攀速度         1,269m/2.77h=458m/h

■下り所要時間(休憩時間込み)
  塔ノ岳発            10:01 
    大倉着            12:53
   (所要時間)         2時間52分(2.87h)
 水平歩行速度      7.0km/2.87h=2.43km/h
  下降速度         1,269m/2.87h=442/h
                                                                                  (おわり)
「丹沢の山旅」(塔ノ岳)の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6f05546fa6044f1d665b38d9bc2f5420
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
 また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します

 


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