<バルセロナの繁華街>
ピレネー山小屋縦走トレッキング;第8日目(4);バルセロナオリンピックレガシー観光
(アルパインツアー)
2018年8月18(金)~27日(日)
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第8日目;2017年8月25日(金) (つづき) 晴
<ルート地図>
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<バルセロナ市内観光>
■専用車に乗って出掛ける
19時丁度に,私たちは専用車に乗って,アバサンツホテル前を出発する.
移動中のバスの中で,現地ガイドのYKさんが,しつこいほど何回も,ドロボーが多いことを強調する.
”分かったよ…もう気分が悪くなるから,言わなくて良いよ…”
と私は心の中だけで,「もういいよ」を叫び続ける.
今回,私は専用車の中程の席に座る.
これから,車窓から市内観光をする予定である.
<専用車で市内観光に出掛ける>
■洗練された街の景観
私たちを乗せた専用車は,どうやら南に向かって走っているようである.
YKさんが,窓外の風景や建物を懇切丁寧に説明してくれるが,あっと言う間に肝心の建物の前を通過してしまうし,説明をメモしている余裕もない.私にとって,結局は,何も説明を聞かなかったことと大差ないことになる.もちろん,そんなことになる最大の原因は,私自身の情報処理能力の不足にあることは自明かもしれないが,説明の仕方にも一工夫必要ではないかと痛感させられる.
”もし,私が逆の立場で説明する側だったらどうするだろう?”
私なら,A4の紙1枚の表側に,コースの概略地図,裏側には特に見て欲しい建物や遺跡,遺構などを数件選んで,それぞれに2~3行の説明文を作って印刷する.参加者はせいぜい10名程度,自費でコピーしてもせいぜい200円程度で済むだろう.それならば,この程度の資料を予め用意して,参加者に無料で配布してしまうだろう…その方が,話を聞いてくれるお客様も満足するだろうし,それが説明する側も余裕を持って楽に説明できる.その結果,顧客満足度も上昇するだろう.いわゆる”win,win”の関係になるだろう.
まあ,こんな埒もないことを考えながら,メモを取るのをやめて,説明を聞き流してしまう.
それにしても,バルセロナ市内には実に素敵が建物が建ち並んでいる.そのうちのいくつかは例のガウディが設計した建物である.ガウディの建物には一種独特の造形美があるのは,素人の私が見ても分かる.
”なるほどガウディだ…!”
ちょっと屁理屈になるが,「美しい」には2種るんあると思う.いわゆる”ビューティフル”という意味の美しさと,”クリーン”という意味の美しさの二つである.したがって,年の美観という視点から見ると,私見だが,東京とバルセロナを比較したら,
ビューティフルという視点では バルセロナ>東京
クリーンという視点では 東京>バルセロナ
ということになるだろう.
私のバルセロナの第一印象は,”やっぱり凄い街だな”の一言に尽きる.街の全体的な景観や,市街地の様子に,歴史の重さや襞を肌で感じられる.
■オリンピックのレガシーのある公園の地図
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■オリンピックレガシーが立ち並ぶ
専用車は,やがて坂道を登り始める.
周囲は広大な公園のような雰囲気になる.左右の車窓から,競技場のような施設が次々に現れる.これらの施設は,バルセロナオリンピックのレガシーのようである.
ホテルで入手した市街地図によれば,この辺り一帯を”Parc de Montjuic”と言うらしいが,"Parc"は何となく公園を意味するだろうと想像できる.でも"Monjtiuie"はいったい何のことかさっぱり分からない(別にいまさら分からなくてもいいが…).読み方もはっきりしない.
<壮大な建物がいくつも建っている>
■高台からの展望
19時19分頃.車窓からの展望が開ける.眼下にバルセロナの港が見えている.専用車は,これからこの丘を降りて,港の方へ向かうようである.
<高台からの展望>
<高台から繁華街へ>
■トラフィックジャム
19時20分,専用車は高台から平地に降りる.途端に,結構なトラフィックジャムに巻き込まれる.
周囲に見えている車を見ると,アメリカのようにむちゃくちゃに改造された車や汚い車は見当たらない.また小型車が圧倒的に多い.そのため何となく安心感がある.
渋滞箇所はそれほどは続かず,すぐに渋滞から解放される.
<トラフィックジャム>
■バルセロナの繁華街;ラ・ランブラ通り
19時23分,ラ・ランブラ通り(La Rambla)に到着する.とある交差点近くで専用車は停車する.ここで下車.どうやら,夕食を摂るレストランから100メートルほど離れたところで,下車したようである.
YKさんから,またもや,ドロボーに注意するように言われる.
下車後,注意をまともに信じた私たちは,まるで金魚のウンコのように,緊張感を持って,YKさんの後を付いていく.まるで流れ弾が飛び交う戦場を行くような感じだ.
”なんだか,なさけないなあ~…折角の観光地なのに…”
シャチホコのように体を硬くしてセカセカ歩いているのは私たち日本人だけ.一般の観光客は,実にリラックスして楽しそうに歩いている.
そういえば,数ヶ月前,この通りで,テロリストが自動車で突っ込んで多数の死傷者を出したという事件があったことが記憶に生々しい.
もっとゆっくりと観光したいところだが,サッサカサッサカと”米つきバッタ”のように急ぎ足で歩く.それこそ観光どころではない.まるで戦場の最前線を行く斥候のようである.
”別に市街戦をやっているわけでもないのに…何でそんなに急ぐの!”
顔には出さないが,私は”斥候ごっこ”が不満である.
<繁華街をせかせかと歩く>
■信号を渡る
19時24分,信号を渡る.
信号が赤なりそうだ.米つきバッタ群は,セカセカと信号を渡る.
”なんてせわしないんだろう…! 次の「青」を待てば良いのに…”
折角の観光地に居るのに,まるで戦場を駆けぬける金魚のウンコ集団である.
”俺たち観光客だろう…もう少しゆっくり観光させなさいよ…”
と私の心の奥底に巣くっているもう一人の私が,私に悪態をつく.
”そんなこと言ったって…進言する暇もないほど急いでいるんだから,どうしようもないよ…勘弁して!”
<金魚のウンコ状態で信号を渡る>
<タブラオフラメンココルドベス>
■タブラオフラメンココルドベス周辺地図
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■レストランに到着
19時25分,夕食を摂るレストラン,クラブオフラメンココルドベス(Tablao Flamenco Cordobes)に到着する.私たちは,ここでディナーを摂り,フラメンコショーを見物する予定である.私個人はフラメンコには余り興味がないが…
なかなか重厚な感じの建物である.現代風の四角いだけの建物と違って,古いながら,なかなか味わい深い風情のある.こんなところにも,バルセロナの歴史の襞を感じてしまう.
ちょっと狭い感じの入口から店内に入る.
<クラブオフラメンココルドベスに到着>
■風刺の効いた飾り物
店内に入ると,フラメンコを踊っているところをモチーフにした等身大の人形が飾ってある.
太っちょの女性がフラメンコを踊っている,その後ろで,太った男性が蛮声を張り上げている.なんともユーモラスで泥臭い感じがする.そこがまた素晴らしいところである.
現地ガイドから,指定席は2階(正確には1階と言うべきだろう)なので,早く階段を登るようにせかす.
<入口にあるフラメンコの人形>
■2階席から外を眺める
2階のレストランフロアーに上がる.
それほど広いという感じはしない.どちらかと言えばこぢんまりしたレストランである.私たちに割り当てられた席は窓に面している.
私は空いている窓側の席である.
窓から外を見下ろすと,歩道に面して屋台がずらりと並んでいる.色々な物品を売っている屋台も沢山あるようだ.もし,私がグループの個人旅行に来ているんだったら,間違いなく,どこかの屋台で食事を済ませたであろう.そして屋台を眺めながら散策を楽しんだに違いない…
窓から見える古くて平凡な建物にも,なんともいえない風情があり,歴史と侘しさを感じる.
私は外を眺めながら,ディナーが始まるのを待つ.
<レストラン客席から道路を見下ろす>
(つづく)
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執筆中
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「ピレネー山小屋縦走トレッキング」の索引
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