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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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ピレネー山小屋縦走トレッキング;第3日目(5);アユー小屋の夜;3日目の総括

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    ピレネー山小屋縦走トレッキング;第3日目(5);アユー小屋の夜;3日目の総括
               (アルパインツアー)
          2017年6月18(金)~27日(日)
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/53a2c1813d1691dc6a93565ac1839b1b

第3日目;2017年8月20日(日) (つづき)

<夕食までのひととき>

■アユー小屋の部屋
 私たちが割り当てられた部屋は2階の1室である.
 廊下から部屋に入ると通路がある.部屋に入って向かって右側が女性群,左側が男性群である.どちらも2段の床になっていて,下段に4人,上段に2人寝られるようになっている.第一印象は,狭くてちょっと息苦しいが,狭いながらに1人ひとりに幅1メートル弱のスペースが確保されていることである.
 部屋が狭いので,リュックの持ち込みは近視である.リュックは小屋の入口付近にある物置に置いて,ヘッドランプなど身の回りに必要なものや貴重品だけを備え付けのビニール製の手提げ篭に入れて部屋に持ち込むことになっている.
 男女別にジャンケンが行われ勝った順に,自分の好みのベッドを選ぶことになる.偶然にも私がジャンケン第1位になる.
 私は梯子の登り下りは避けたかったことと,隅っこの落ち着いたところがいいなと思って,下段に一番奥のベッドを選ぶ.

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■夕方のひとときは外で…
 まだ夕食まで時間がある.
 狭い部屋に蟄居していても詰まらないので,小屋の外へ出てみる.私と同じ考えの人が多いらしくて,宿泊客があちらこちらにたむろしている.
 私は小屋から少し離れたところで,石に腰掛けて,ぼんやりとアユー湖とピックデゥミディドッソオを眺めながらひとときを過ごす.
 すこし風があって寒いが,良い気分である.
 気が乗り始めたので,ノートの片隅に”スケッチもどき”の悪戯書きをしてみる.

<小屋の外で落書き>

■食堂兼談話室で盛り上がる
 17時45分,外で時間を過ごすのに飽きたので,食堂兼談話室に入る.
 食堂兼談話室は,宿泊客で一杯,喧噪の大賑わいである.私たちの仲間も一角のテーブルを占有して大いに盛り上がっている.
 私が食堂兼談話室に入ると,めざとく私を見つけた数名が,
 「…,ここ,ここ.缶ビールを買って,ここに座りなさい…」
 平素,私は自らの意思でアルコール類を嗜むことはないが,一同の勢いに押されて,”ARIUS”という銘柄の缶ビールを購入する.どうやら地ビールのようである.
 近くに座っている方々と乾杯!
 日本のビールに比較して,かなり甘い味がする.私のような下戸は美味しいなと思うが,アルコールの味を知っている”通”の方は一体どのように評価するんだろう…
 テーブルの上には,ランチボックスに入っていた菓子類や,各自が持ち込んだ食べ物がどっさり置いてある.
 私も煎餅の類いを少しばかり持参しているが,残念ながらリュックの中に入れっぱなしになっている.
 ”私の煎餅は,後日提供しよう…”
と決める.

<ディナータイム>

■良くわからないメニュー
 そのうちにディナータイムになる.
 今座っているところが,そのまま,ディナーの定位置になる.
 テーブルの上を片付ける.
 メニューが配られる.英語の表記は一切なし.ここはフランス.だからフランス語で画かれているんだろう.
 ”ラジョウルニー…? 一体何だ? 
 なになに? レディナーエレプピデ…? メインディッシュのことかな…?”
 右側のページは,ワインなどのリストである.フランス語が分からないので困惑.

<アユー小屋のメニュー>

■コース料理
 ディナーは,結局のところ,宿泊者全員一緒のコース料理だった.どうやらメニューにはこのコース料理の内訳が掲載されていたようである.
 食事の内容は,下の写真の通りである.
 まずはスープ.これはお馴染みの味.
 メインディッシュは,ぱさぱさしたご飯に外形がソーセージに似ているもの.食べて見る.お馴染みのソーセージとは全く別物で,フニャニフニャしたものが中に入っている.全く何を食べているのか良くわからない.何んdかコクがなくて,正直なところ,あまり美味しいとは言えない.もっとも美味しく感じるかどうかは,好みの問題なので,全く客観的な話ではない.
 続いてアップルパイ.これは普通に美味しい.
 最後はミカンの缶詰のようなもの.




<アユー小屋のディナー>

<夕暮れのひととき>

■コーヒーを味わいながら…
 夕食後,20時頃まで,コーヒーを飲みながら雑談.その後は三々五々部屋に戻る.
 私は,もう少し,ゆっくりとコーヒーを味わいたかったので,一同が引き上げた後,窓際の席に移動する.今は夏時間.まだ外は十分に明るい.
 私は夕日に映えるピックデゥミディドッソオを眺めながら,ゆっくりとコーヒーを賞味する.至福の一時である.
 山麓から白い雲がわき上がり始める.山腹には薄紫色の雲がぼんやりと浮かんでいる.
 岩肌の色が刻一刻と変わる.なかなか贅沢な風景である.
 私は外の景色を眺めながら,今日一日の出来事をメモ帳に纏める.

<食堂から裕吾レ野ピックデゥミディドッソオを眺める>

■痛てっ!…痛ててて…
 20時30分,気がつくと,食堂には誰も居ない.
 とっぷりと日が暮れて,外も暗くなった.
 ”じゃあ…引き上げるか…”
 私も2階の部屋に引き上げる.
 部屋に入る,部屋の電気が消されていて真っ暗である,21時が消灯と聞いていたので,ヘッドランプは自分のベッドに老いたままである.
 皆さん寝静まっている.起こすのは悪いので,手探りで自分のベッドにたどり着く.そして,ベッドの上に横になろうとする.
 ところが,一番奥のベッドは三角屋根のために天井がやけに低いので,頭を天井にぶつけてしまう.ぶつけた瞬間,
 ”痛てっ…!”
 思わず声が出てしまう.
 その後,仰向けになるために,ちょっと体を浮かしたときに,また,
 ”痛てっ…!”
 結局,ベッドに横になるまでに,4~5回,天井に頭をぶつけてしまう.
 翌朝,一同から,
 「…あなたの『痛てっ…』で目が覚めてしまったよ…あの場所は一番ビンボーくじを引いた人が選ぶ場所ですよ…」
と笑われてしまう.
 …まあ,ともかく無事にツアー3日目が終わった.


<ラップタイム>

 9:35  サビニャニーゴのホテルヴィラバージニア発(専用車)
 9;52  ポルタネット峠(10:02まで休憩)
10:32  ピオーザルティキュウエ湖着
====================================================
10:53  歩き出し(標高1,450メートル)
11:05  上り坂始まる
11:35  ゲート(標高1,550メートル)
11」36  分岐(11:50まで休憩;標高1,580メートル)
12:27  標高1,750メートル地点(12:35まで休憩)
12:47  標高1,740メートル地点(昼食;13:20まで休憩)
13:55  標高1,900メートル地点(14:10まで休憩)
14:23  コル(14:37まで休憩)
14:55  標高2,030メートル地点(15:07まで休憩)
15:27  峠越え(標高2,160メートル)
15:42  標高約2,150メートル地点(15:52まで休憩)
16:15  アユー小屋(標高1,980メートル)到着
======================================================
16:58  アユー小屋発
17:17  高台(17:22まで休憩)
17:45  アユー小屋着
16:15  アユー湖や

[山行記録]

■水平歩行距離                             約13km

■累積登攀高度                            約710m

■累積下降高度                             約50m

■所要時間 (休憩時間を含む)
  ピオーザルティキュウエ歩き出し  10:53 
  アユー小屋着              16:15
  (所要時間)                             5時間22分(5.37h)
 水平歩行速度                         13km/5.37h=2.42km/h
                                                 (3日目終わり)
                                                 (4日目に続く)
つづき(4日目)の記事
  ↓
(執筆中)

「ピレネー山小屋縦走トレッキング」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/e982fb31374fcc1a1d2c50a93cc7d960
「ピレネー山小屋縦走トレッキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5112bb15f11338411dd77a26b2c1d70a

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