<ドバイ行空港の巨大なエレベーター>
ピレネー山小屋縦走トレッキング;第2日目(1);バルセロナ到着
(アルパインツアー)
2017年6月18(金)~27日(日)
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第2日目;2017年8月19日(土) )
<ルート地図>
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<退屈なトランシット待ち時間>
■巨大なエレベーター
昨夜東京(成田)空港から飛び立った東京組6名とツアーリーダーHDさんは,早朝,トランシットのためにドバイ空港に到着した.ドバイからバルセロナまではエミュレーツ航空EK185便を利用する.
EK185便は,東京(成田)空港からの便が到着したターミナルとは遠く離れたターミナル3のA8搭乗口である.ターミナル3までは地下鉄を利用して移動する.
3時51分に地下鉄に乗車した私たちは,3時55分にA3ターミナルで下車する.目の前には高い天井で広々とした空間が広がっている.私たちは,ツアーリーダーのHDさんの背中を見失わないようにしながら広場を移動する.
広場の突き当たりには,入口のドアーが二つあるとてつもない大きなエレベータがある.どの程度の広さがあるか正確には分からないが,8畳間ぐらいの広さだろうか,とにかくあまりの広さにド肝を抜かれる.
”凄いエレベーターですね…”
私はエレベーターの広さを記録すするために内部の写真を撮らせて貰う.
すると,たまたま画面に入ってしまったエミュレーツ航空の職員と思われる女性が,
「…私の写真は撮らないでね…」
と英語で言う.
もちろん,私には人物の写真など最初から撮る気はない.
エレベータで上の階へ移動する.ただ,何階かは良くわからないが,とにかく出発ロビーのある階に到着する.
<巨大なエレベータ>
■大きくて立派な空港
搭乗口のありフロアーは,早朝にもかかわらず,沢山の乗客で混雑している.どうやらA3ターミナルからも実に多くの路線が発着しているようである.
ドバイ発バルセロナ行EK185便は8時15分である.
ツアーリーダから7時まで自由行動にするという指示がある.
<天井が高くて広々としたドバイ空港>
■アメリカンコーヒーとコーラン
集合時間までの時間をもてあます.
何も買いたい物はないが,空港内のウインドウショッピングを何回も繰り返す.ときどき同行の皆さんとすれ違う.とにかく間が持てない.
仕方なく,私は,搭乗待合室からそれほど離れていない喫茶店に入ることにする.
こんなときは,とりあえずはホットコーヒーである.私は不器用な英語でホットコーヒー(Aemrican coffee with milk)を注文する.通貨はデルハム値段は15.00デルハム.高いか安いか良くわからないが,先ほど別の売店で購入した500ミリリットルのミネラルウォーターが7.00デルハムだったので,アメリカンコーヒーがミネラルウォーターの約2倍の値段のようである.
デルハムの現金は持っていないので,仕方なくユーロで支払う,お釣りのコインはデルハム(参ったナ).
ゆっくりとコーヒーを味わう.
こんなときは独りが良い.いろいろなことを薄らぼんやりと考えながら,ゆっくりとコーヒーを賞味する.まさに珠玉の休息時間である.
突然,大音響でコーランを読む声が聞こえてくる.ここは回教のくにだったなと再認識する.
フト斜め前を見ると,私の席から5メートルほど離れたところにツアーリーダーのHDさんが座っている.何か書類を出して見ている.邪魔をしては悪いので,気づかないふりをして,そっぽを向いたままコーヒーを飲み続ける.
ついでに暇つぶし用に持参している岩波新書の『色彩学』を取り出して読み耽る.この本は,アメリカでカラーテレビが普及し始めた頃に出版された本である.やがて日本でもカラーテレビが普及する時代が来るだろう.そうなると色彩学も大変貌を遂げるだろういうようなことが書かれている.
私はこの黄ばんだ本を読みながら,今はカラーテレビなどレガシーになり,デジカメ,インターネット,IOTが一般的になっている.この本の著者がもし健在で,今の世の中を見回したときにどんな色彩論を展開するだろうかと想像する.
<ミネラルウォーターとアメリカンコーヒー>
■大阪組と合流
コーヒーにも退屈した.
集合時間の7時に搭乗口近くに移動する.
まだ搭乗時間には間があるので,待合室は空いている.待合室のあちこちに同行する皆様が座っているのを確認する.
私も待合室の一角に座り込んで,辺りの様子をスケッチしたり,本を読んだりしながらひとときを過ごす.
やがて,ツアーリーダーのHDさんが現れる.
関西空港発EK317便で来られた大阪組4人も,私たちより約1時間後にドバイに到着されたとのこと,ここでもう一度,全員の初顔合わせが行われる.
大阪からの参加者は,
STさん 女性 高知県
YNさん 〃 大阪府
SKさん 男性 愛知県 (ブランか山脈でご一緒した仲間)
TDさん 〃 福岡県
の4名.東京組の7名と合わせて,総勢11名が揃ったことになる.
<搭乗口近くの待合室>
<大遅延>
■朝食券
搭乗手続の時間が迫る.
搭乗待合室が乗客で大賑わいになる.一同搭乗開始が始まるのを今か今かと待っている.
丁度そのとき,ツアーリーダのHDさんが,
「…飛行機に故障があるようで,今,修理中だそうです.搭乗期間が遅くなるようです.状況を確認しますので,ここで待っていてください」
と私たちに伝える.
”故障か! なんだかイヤな予感がするな…”
さらに随分と時間が経過する.
6時45分,再びHDさんが現れる.
「…故障が直らないので,別の飛行機を用意するそうです.それまで時間が掛かるので,航空会社から朝食券が配られました.これを使って,近くのレストランで朝食を済ませてください…」
ということで,渡されたのが下の写真の食券(Meal voucher)である.
<エミュレーツが配布した朝食券>
■…とあるレストラン
ばらばらになって食べるのも良いが,何かあったときの伝達がうまくいかないことも考えられるので,〃レストランで食事をすることになる.
どこでも良いから行き当たりばったりの店を覗く.
何となく,ここで良いや…ということで,「コーヒー,サラダ,タマゴとオムレツ」と書いてある店で朝食券を使う.
<…とあるレストラン>
■寂しい朝食
ちょっと良さそうな物を選ぶと,
「この食券ではダメ」
と言われてしまう.
結局私が選んだのは,下の写真のようなお粗末なもの.ビニールで包んである長いものはサンドイッチ.左がマッフィン,テーブルに老いてあるのはコーヒー.
内心では”しょぼいな”と思いながら,サンドイッチは全部食べてしまうが,マッフィンは食べる気がしない.そのままリュックにしまい込む(結局ホテルで捨ててしまった).
<マフィン,サンドイッチ,コーヒー>
<ドバイ空港を飛び立つ>
■ようやくボーディング
11時50分,ようやくボーディング開始.
私の席は,78A.残念ながら大分後ろの方の窓側の席である. これからバルセロナまで,6時間あまりのフライトである.まあ,窓側でも仕方がないか!
私の席の隣は大柄で若い男性.どうやらカップルのようである.目を合わせてちょっと会釈.
12時13分,私たちの飛行機はソロリソロリと動き出す.
12時25分,離陸する.定刻より4時間あまり遅延してのテークオフである.
飛行機は急角度でアセンディングしつづける.せっかくの窓際なので外を眺めるが,残念ながら大きな主翼が視界の半分を遮っている.
どうやら外は快晴.
眼下には想像以上の大都会が広がっている.
<ドバイ上空>
■静かな機内
飛行機は,やがて水平飛行に移る.機内は何となく落ち着いた雰囲気に変わる.
機内を見渡すと,日本人はどうやら私たちの仲間以外にはほとんど居ないようである.機内アナウンスもアラビア語(かな?)と英語だけになる.
機内誌を見ても英語の記事はあっても日本語は皆無,当たり前と言えば当たり前だが,少々寂しい気分になる.
キャビンアテンダントが食事のメニューを配り始める.メニューの表紙は,太平洋路線と同じだが,中身はアラビア語(?)と英語だけ.またもや疎外感.
<水平飛行に移る>
<ドリンクサービスと機内食>
■ドリンクサービスはトマトジュース
13時15分,ドリンクサービスが始まる.
アルコールを嗜まない私は,トマトジュースを所望する.ただ,日本語でトマトジュースと言ったら通じないので,
”トゥメェ~とぅ…”
と「メェ」のところを思いきり強く発音する.これでバッチリ通用する.
さて,一緒に配られたスナック菓子がくせ者である.
日本製のこの種の包み物に比較して,包装を破るのにかなり力が要る.私は年配者,ただでさえ握力が弱く名手居るので,どうにも破れない.私が四苦八苦しているのを見かねた隣の兄さんが,
「どれ,貸してみな…」
とボデーランゲージで私に話しかける.そしていとも簡単に袋を破る.
”おれはひ弱だな”
飛行機はサハラ砂漠の上空を飛んでいる.雲間から凸凹した砂漠の表面が見えている.
<スナックとトマトジュース>
■ディナー
14時39分,ディナーが始まる.
”Beef or chicken?”
と聞かれるので,迷わずチキンを選ぶ.
内容は下の写真の通りである.白くて長い包みの中には金属製のナイフ,フォーク類が入っている.この包みの下にパンが老いてあるが,陰になるので写真にはほとんど移っていない.飲み物はアップルティー.
最近の機内食としてはなかなか上等である.でも量が多いので,パンは手を付けずに残してしまう.
飛行機は丁度アレキサンドリアの上空を飛んでいる.
<機内食;ディナー>
<地中海上空>
■いよいよ地中海
15時25分頃,窓から外を見る.一面の海.
モニター画面を見ると飛行機はシナイ半島を抜けて地中海上を飛行している.ドバイからバルセロナまでの道のりのやっと半分ぐらいを飛行したことになる.これから先,バルセロナまでは地中海の上空を飛び続けることになる.
窓からは地中海のまぶしい日光が機内に射し込んでくる.余りにまぶしいので,ブラインドを下ろすことにする.
辺りを見回すと,皆まぶしいらしくほとんどのブラインドが閉められている.
16時頃,飛行機はマルタ島南会場を西へ向かって飛行している.
何となくぼんやりしているうちに眠くなる.ついついうたた寝.
どのくらい居眠りをしていたのか分からないが,急にエンジン音が聞こえだしたような気がして目が覚める.16時46分である.飛行機はシシリア島を横断中である.
■もうすぐバルセロナ
18時21分,機体の下から,”ドド~ン”と響くような音が聞こえてくる.どうやら車輪を出したようである.
アラビア語(?)と英語で,なにやら機内アナウンスがある.外国語に疎い私にはほとんど聞き取れないが,多分,もうすぐ着陸なのでベルトを締めなさい.座席を元の位置に戻しなさい…というようなことを言っているんだろう.
機内がやたらと静かになる.
”もうすぐ着陸か…”
緊張の時間が過ぎる.
ただ今,ドバイ時間で18時30分.ドバイとスペイン(夏時間)の時差はマイナス2時間である(日本とはマイナス7時間).したがって,スペイン時間では16時30分である.ここから先はスペイン時間で表記することにする.
<バルセロナ空港>
■バルセロナ空港に到着
16時29分,私たちの飛行機は,バルセロナ空港に着陸する.
”無事着陸して良かった…!”
正直なところ,安堵する.
16時44分,ディセンバーグ,
入国審査の窓口は少々混雑しているが,17時17分,無事,入国審査を終える.
17時18分,バゲージクレイムを無事終える.
長い旅だったがホッと一息.
■東京組と大阪組の初顔合わせ
ここで初めて東京組と大阪組の初顔合わせである.
ツアーリーダのHDさんの指示で,氏名,住所だけをお互いに自己紹介する.
今回11名の参加者のうち,私が他のツアーでご一緒した方が3人も居られる.まさに奇遇である.
<無事バルセロナ空港に到着>
■専用車に乗車
現地ガイドのY子さんと落ち合う.テキパキとした女性である.
Y子三の先導で,専用車に乗車する.
飛行機が遅延したので,大分時間が押しているが,これから本日の宿泊ホテルのあるサビニャニーコまで移動する.
<専用車>
(つづく)
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(執筆中)
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「ピレネー山小屋縦走トレッキング」の索引
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