<台の高台から大船観音を望む>
季節外れの涼しい鎌倉中央公園・台・亀ヶ谷坂・源氏山周遊
(独り散策)
2017年8月11日(金) 霧雨・涼
<ルート地図>
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<まずは鎌倉中央公園>
■ちょっとだけ公園を散歩しよう
今日は「山の日」.祝日である.山の日となれば,何としても塔ノ岳に出かけたいところだが,午前中にヤボ用があることと,お天気が今ひとつなこともあって,無理をしないことにした.何せ自分のお年を自覚しているし…
…で,午前中はおとなしく諸事を漫然とこなした.
今日は朝からやけに涼しい.つい2~3日前,フェーン現象とやらの影響で,とんでもない猛暑になったのが嘘のようである.ただ,残念ながら朝から霧雨が降るような降らないような天気である.
いくら霧雨の悪天候でも,終日家に籠もっていては体調が悪くなるので,午後から鎌倉中央公園内を少しばかりブラブラ歩きしようと思う.
一寸歩いてすぐに家に戻るつもりだったので,小銭を持っただけで,筆記用具も持たずに何となく外へ出る.
でも結果的には,冒頭の地図に示したように,8.3キロメートルほどを結構な歩行速度で歩いてしまった.今回,ラップタイムは記録しなかったが,歩数は13,000歩余り.お散歩にしては,まあ,まあ,歩いた方なといえよう.
出発点は何時のものように,鎌倉中央公園清水塚口(バス停鎌倉中央公園入口)である.歩き出しは13時45分である.
まずは鎌倉中央公園内をブラブラ歩きと洒落込もう.
■上池を見下ろす
まずは定番の上池の写真を撮る.
傘を差そうか差すまいかと迷うぐらいの霧雨が降っている.しっとりと濡れた木々の緑がなんとも美しい.見渡したところ,休日にもかかわらず,人影は全くなく.蝉の声だけが聞こえてくる.
”霧雨も結構いいな…”
私は池を見下ろしながら,2~3回,深呼吸をする.すると体の中まで何となく潤ったような気分になる.
<上池>
■今日は涼しい
雨に濡れた木道を下池に向かって歩く.木々の緑が何とも美しい,緑に癒やされながら,のんびりと山崎口へ向かう.
”そうだ! 気温を測ってみよう”
携帯電話を使って,気温を測る.27.0℃.一昨日,気温が34℃にも達していた同じ場所である.たった2日間で温度差が7℃もある.普通なら27℃は暑いと感じても不思議ではないが,たった2日の間に7℃も低くなったので,体の方が,勝手に,”やけに涼しいな”と錯覚しているんだろう.
でも,まあ,いいや.錯覚でも何でも良い.涼しければそれで良い,
<今日は涼しい>
<山崎から台へ>
■薬師寺跡
最初は中央公園を一回りしてから,すぐに帰宅するつもりだったが,涼しくて気持ちが良いので,もう少し歩き回ることにする.どこを歩くかはさておいて,とりあえずは山崎口から中央公園の外へ出る.
山崎の集落を抜けて,いつものように薬師寺跡に到着する.
”さて,これからどこへ行こうか…”
このまま大船駅まで歩いてからコーヒーでも賞味して帰ろうか.
それとも,また,水道山へでも登って,北鎌倉へでも出ようか.
いや,いや,そんな….水道山はつい2日前に歩いたばかりじゃないか.
私はどっちへ行こうか,暫く決めかねていたが,まあ,とにかく,山崎小学校前を経由して神明神社付近まで言ってみよう…そこから先は,また,考えようと決める.
<薬師堂跡>
■山崎小学校前を通過
薬師堂跡の三叉路を右折して,矢戸池に通じる谷戸を遡る.
魯山人釜跡の手前の三叉路を左折して,山崎小学校の前を通過する.校庭からは小学生ではなく大人のかけ声が聞こえてくる.
”そうか! 学校はもう夏休みだったな…”
最近は不用意に人の写真を撮るのは好ましくない世相になっているので,人影が入らないように注意しながら山崎小学校の写真を撮る.
<山崎小学校>
■山崎切通
山崎小学校前を通過して山崎切通を抜ける.
ここからはやや急な下り坂になる.
切通を通過してすぐのところにある三叉路を右に曲がると,山道を経由して台峰展望台に通じているが,今日は山道がぬかるんでいそうだし,ヤブ蚊に刺させるのもイヤなので,なるべく舗装道路だけを歩くことにしよう.何しろショートパンツを半袖のシャツという軽装だから…
<山崎切通>
■神明神社
山崎の切通から坂道を数分下って神明神社前に到着する.
神社の長い石段を登るのが億劫なので,今回も参拝は省略,階段下から軽く合掌して,参拝は終わりにする.
”さて,どっちへ行こうか…”
私はここでまた迷う.
ここから水道山に登って,鎌倉中央公園を経由して戻ろうか.
いやいや,せっかくだから成福寺でもお参りしてから,大船駅まで行こう.
それよりも,台を経由して北鎌倉へ行こうよ.
どうせなら,亀ヶ谷坂を経由して鎌倉駅まで行こうか…
私はさんざん迷った末に,とりあえずは台の路地を経由して光照寺まで行こう…そこから先は,また後で考えようということにする.
<神明神社>
<台の裏路地を楽しむ>
■台の上り坂
台の住宅地を経由して北鎌倉方面に向かう道筋はいくつもある.どの道を通るかで,また迷うが,今日は徹底的に憂っ路地のようなところを歩くこおとにする.
まずは,神明神社から少し先の三叉路を右折して,ちょっと急な坂道を登る.
坂道を登り切ると,大船方面の展望が開ける.目の前に大船観音が見えている(冒頭の写真).
<台の坂道を登る>
■裏路地を行く
坂道を登ってから,閑静な台の住宅地内の道をゆっくりと歩く.途中から左折して道幅が狭い路地に入る.
ここは素晴らしい散策路だが,住宅地のまっただ中なので,多人数で歩くのは遠慮しておこう.
進行方向左手には,六国見山が見え隠れする.
途中で,自動車が通れる道と交差するが,狭い路地は続く.
<路地を行く>
■六国見山遠望
やがて,左手に光照寺の墓地が見え出す.墓地の先に六国見山が聳えているのが見える.足下には北鎌倉の住宅地が広がっている.
墓地を通過すると,道幅が狭い急な下り階段になる.この階段を降りると光照寺のすぐ上で自動車道に合流する.
<光照寺墓地の上から六国見山を見上げる>
■光照寺
階段を降りてすぐのところにある光照寺に到着する.このところ,頻繁に訪れている寺なので,党ブログでもしばしば登場する寺である.
<光照寺>
<北鎌倉から亀ヶ谷坂へ>
■北鎌倉駅と円覚寺
光照寺から住宅地の中を行く路地に入る.
ここからしばらくの間,素晴らしい路地散策が続く.したたるような緑の中を歩く.
やがて北鎌倉駅前にひょっこりと出る.駅前交番前から円覚寺境内石垣沿いの静かな道を歩く.やがてこの静かな道を車の往来が激しい鎌倉街道に合流する.ここからしばらくの間は交通渋滞の激しい道を鎌倉方面に向けて歩き続ける.
<円覚寺境内>
■東慶寺と浄智寺
北鎌倉~数分で東慶寺前を通過する.久々にちょっと立ち寄ろうかなと気持ちがフラフラする.そして,さらに浄智寺の前に到着する.
ここから裏大仏ハイキングコースを通って出発点の鎌倉中央公園に戻ろうかなと迷う.でも,絶えず降り続いている霧雨で山道は泥んこにちがいないし,ヤブ蚊に刺されそうなので,今日のところはやめておこう…ということで,横須賀線の踏切を渡る.
この辺りはさすがに観光地である.こんな悪天候の中でも観光客が結構沢山歩いている.
途中,沿道にあるコンビニに立ち寄って,水分補給のためのペットボトル入りお茶を購入するが…レジ前で外国人がモタモタしていて結構焦らされる.もっとも,ときどき外国へ行く私も訪問先の国の勝手が分からないで,何時もモタモタしている.そんな我が身のことを思い起こして,ジッと順番が来るのを待つ.
やがて私の番になる.店員も日本語が通じる私が前に立つと,ホッとした表情で,
「…お待たせいたしました」
<東慶寺>
■亀ヶ谷坂
建長寺の手前で右折して亀ヶ谷坂に入る.緩やかな上り坂になる.
進行方向左側は緑したたる崖,右側はしばらくの間円能寺の塔頭が続くが,すぐにずじょうまで木の葉が覆い尽くす薄暗い道になる.
坂を登り切ったところの右手の岩穴に石像がいくつか祀られている.
峠を越えると,やや急な下り坂になる.
下り坂を下りきるちょっと手前に,以前,旅館があった.この旅館は,何人かの鎌倉文士が宿泊して小説を書いていたことでちょっと有名なところだった.
私も一回ぐらいは泊まってみたいなと思って,宿泊料金を聞いたことがある.懐かしい.仕方がないことだがなくなってしまったのが残念である.
<亀ヶ谷坂>
<源氏山へ>
■英勝寺と寿福寺
薬王寺前を通過し,横須賀線沿いの道を鎌倉駅方面に向かう.護国寺を過ぎたところで横須賀線の踏切を渡って,英勝寺,寿福寺,八坂神社,巽神社の前を通過する.鎌倉市役所手前で右折して銭洗弁天方面に向かう.
<寿福寺>
■茶房「きらら」
途中,おびただしい観光客に出会う.ほとんどが若い人である.
”一体,何事…?”
坂道を登って,トンネルの前で驚く.進行方向左側にある茶房「きらら」の行列である.ここは,数十年前に,娘に半ば強引に連れて行かれた記憶がある.確か「くずきり」だったかな.正確には覚えていないが…
それにしても大変な人気である.女性ばかりかと思ったが結構男性も多い.
”ああ,そうか…! 恋人同士か…! 合点”
トンネルをくぐる.私の子供達が幼かった頃,このトンネルをくぐると大声を出して,トンネルからのこだまを楽しんだものだ,あのころは観光客も少なかったな…
<若い人の行列とトンネル>
■銭洗弁天前の急坂
トンネルを抜けて,源氏山へ登る道に突き当たる.右折して源氏山方面へ向かう.銭洗弁天の観光客で結構賑わっている.
相変わらず霧雨が降り続いている.
佐助稲荷への分岐を通過すると,次第に急坂になる.子供達が面白がって走っている.ハアハアと荒い呼吸で止まりそうな人も居る.
<佐助稲荷への分岐>
■源氏山公園
坂道を登り切って源氏山公園に到着する.
いつもながら,ここは実に緑が豊富なところである.気持ちが良いので,木陰で暫く立ち休憩を取る.
”さて,ここからどうしよう…”
気分的にはまだまだ歩き足りない感じがする.時間があれば裏大仏ハイキングコースを歩きたいところだが,大分時間が押してきたので,梶原経由で出発地点まで戻ることにする.
<源氏山公園>
<梶原から鎌倉中央公園へ>
■気が変わって日当公園へ
源氏山公園から,谷間の道を梶原方面へ下る.さすがにこの道を下るのは地元の人がほとんどなので,この道に入った途端に観光客の姿はなくなる.祝日.祝日,土休日,巳の日には,自動車は通行止めになる道である.梶原からこの道を登ろうと思っていた自家用車が戸惑っている.
<緑いっぱいの源氏山公園>
■日当公園
道なりに梶原方面に向かう.
でも,途中で気が変わって,右折して路地に入る.路地の先にある階段道を登って,日当公園に到着する.
ここからは毎度通り馴れた山の上通りを山の上ロータリーへ向けて歩く.
<階段を上って日当公園へ>
■振り出しの清水塚口へ
山の上ロータリー付近で,一寸だけ脇道に入ったが,14時13分,無事,出発点の鎌倉中央公園清水塚口に戻る.こうして,成り行き任せの鎌倉市内一筆書き散策は無事終わった.
正直な感想を言えば,多少の上り下りはあるもののほぼ平らなところは,いくら歩いても疲労感がわいてこない.ここのところが毎週土曜日に出かけている塔ノ岳詣でとは根本的に違うようである.
帰宅してから自室の気温を測ってみる.歩き出し前とほぼ同じ27℃である.27℃といえば暑く感じても良いはずだが,2~3日前の猛暑で暑さの鈍感になったのか,全く蒸し暑さは感じない.でも,こんなときほど熱中症対策が必要なんだと自分に言い聞かせる.いくら蒸し暑くは感じないにしても,それなりに汗をかいているに違いないからである.
”よし! 水分補給に紅茶を飲むぞ…”
…ということで,熱い紅茶で,しばしのリラックスタイムを過ごす.
明日の土曜日は,どうやら雨のようである.
”ならば,明日の塔ノ岳詣ではやめにしよう.日曜日の塔ノ岳へ行くぞ…”
と自分自身に気合いを入れる.
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d648f84c408e4faef8f765c0d465f9c2
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)
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季節外れの涼しい鎌倉中央公園・台・亀ヶ谷坂・源氏山周遊
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