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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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暑さと腹痛で花立山であえなくリタイアした丹沢:塔ノ岳(今年26回目)

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                                      <花立階段の百合>

       暑さと腹痛で花立山であえなくリタイアした丹沢:塔ノ岳(今年26回目)
               (単独山行;腹痛でリタイア)
             2017年8月5日(土)  曇:猛暑

<ルート地図>


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■夜明けが随分と遅くなった
 いつものように4時10分に自宅を出発する.
 外は真っ暗.
 つう2週間前までは,この時間,辺りは十分に明るくなっていたのに,ちょっとの間に夜明けが随分と遅くなった.こんな暗い時間に住宅地を歩いていると飼い犬の吠えられるので.飼い犬の居る家の前は通らないようにして,回り道をしてJR大船器へ向かう.
 住宅地の舗装道路には,蒸し暑かった昨日の余熱が残っていて,道路の反射熱を受けるだけで汗ばんでくる.
 ”今日も蒸し暑そうだな…”
 大船駅5時10分発東海道本線下り初電に乗車する.辺りはすっかり明るくなっているが,上空は分厚い雲に覆われている.
 小田原駅で下車.小田急線電車に乗り換える.途中,富士山と矢倉岳が重なって見えるのを期待していたが,富士山は雲の中で残念.
 6時11分,渋沢駅に到着する.

■日の当たる坂道
 渋沢6時48分発大倉行のバスに乗車する.乗り合わせた常連は毎日登山のTGさん,KMさん,NMさん,三角髭のTDさん,
 7時07分,大倉から歩き出す.単独山行である.
 歩き出してすぐにTGさんに追い抜かれる.平素の努力の違いが如実に表れているなと思いながらTGさんを見送る.歩き出した直後は,
 ”今日は少しは涼しいかな…”
と感じたが,すぐにそんな期待は裏切られ,蒸し暑さと自分の周りを飛び回るアブのしつこさに悩まされ始める.
 7時18分,克董釜を通過する.舗装道路が途絶えて山道に入る.路面が濡れている.
 ”今日は山ヒルが出そうだな…気をつけなければ・・”
 7時23分,丹沢ベースを通過する.そして日の当たる坂道の差し掛かる.ここまで登ると登山道の右側が開けて気分が良くなる.今日は曇っているので朝日は差し込んでいないが,何となく開放感があるので,歩いていても嬉しくなる.

<日の当たる坂道>

■見晴茶屋の展望
 7時33分,観音茶屋を通過する.涼しいときならば,この辺りから歩行速度を少し上げるのだが,今日はそんな気にもなれないので,ノソノソ歩きをそのまま続ける.
 7時56分,見晴茶屋に到着する.大倉を歩き出してからすでに49分も経過している.
 上空にはあやしい雲がいっぱいである.. 

<見晴茶屋からの眺望>

■見晴階段
 見晴階段に差し掛かる.
 いつものように階段を見上げた写真を撮る.坂上には登山者の後ろ姿が転々と見えているが,何時もの土曜日よりはいくらか少ないようである.
 やっとこさっとこ見晴階段を登りきって,モミジ坂に差し掛かる.モミジ坂が結構長いのにうんざりしながら,8時13分,ようやく一本松を通過する.
 大倉から一本松までの所要時間は1時間05分,いつもよりかなり遅いようである.

<見晴階段>

■駒止茶屋から堀山の尾根道へ
 一本松からの平坦地も,いつもよりゆっくりと歩く.
 やがて,駒止階段に差し掛かる.正直なところとてもシンドイが,まあ無理をせずに登り続けて,8時35分,ようやく駒止茶屋にたどり着く.
 大倉から歩き出してすでに,1時間28分を経過している.春や秋の涼しいときに比較して15分ほど余計に時間が掛かっているが,まあこの蒸し暑さでは仕方がないなと自分を慰める.
 堀山の尾根道に差し掛かる.
 いつもならばスタスタと歩く場所だが,今日は風もなく蒸し暑いので,無理をせずにのんびりと歩き続ける.
 雲の中に入ったのか辺りには濃い霧が立ちこめている.

<霧の堀山の尾根道>

■見えない富士山
 やがて晴れていれば富士山がよく見える場所に到着する.もちろん,今日の富士山は雲の中である.それでも見えない富士山の写真を撮る.
 こころなしか,最近,前の木が大きくなったらしく,たとえ晴れていても富士山があまりよく見えなくなってきたような気がする.
 8時48分,ようやく堀山の案内板の前を通過する.
 ここからは下り坂なので,いつもは快調に飛ばすところだが,今日は慎重である.

<見えない富士山の写真を撮る>

■小草平(堀山の家)
 8時58分,ようやく小草平に到着する.
 大倉からの所要時間は1時間51分.
 ”ダメダ!…こりゃあ!”
 私は,人知れずため息をつく.
 堀山の家の温度計は25℃.夏日だ! 今日の湿度は天気予報によれば約75パーセント.確かに気象条件は最悪.
 私が温度計を見ているときに,常連のSTさんが私に追いつく.
 「…さっきからFHさんの後ろ姿見えていて,おかしいなと思っていましたよ…もうとっくにもっと先を歩いていると思っていました…FHさんは夏に弱いんですね」
 私は相槌を打つが,心の奥底では,
 ”そろそろ私も丹沢を卒業する潮時かな…”
と寂しく思っている.
 堀山の家は,もう開店している.いつ到着去られたのか良くわからないが常連のKIさんが,せわしく出入りしている.
 STさんに追いつかれたので,一緒に小草平で休憩を取る.
 ちょうどそのとき,TTさんが小草平を通過する.
 「今日は,もう,ここでおしまいにしようかな…」
 STさんとお仲間の方のお二人の雑談している間に,
 ”萱場平まで行きましょう…”
ということになり,9時07分に小草平を出発する.小草平でのロスタイムは9分.

<小草平の堀山の家>

■萱場平
 小草平から先は,実にゆっくりとしたペースで,登り続ける.STさんも私のペースに会わせてくれたようである.
 文字通りエッチラホッチラという感じで登り続けて,9時30分,ようやく萱場平に到着する.今日はここが終点の積もりである.
 ベンチに座り込んで,STさんとSTさんの知り合いの方と一緒に,暫くの間,雑談を楽しむ.
 雑談をしながら,今朝方コンビニで購入した「飲むヨーグルト」を1本飲む・
 ちょうどそのとき,チャンピョンが下ってくる.
 不思議なもので,休憩を取っている間に,何となく気分が落ち着いてきて,もう少し登ろうかという気分になる.
 萱場平から下山されるお二人とお別れして,9時48分,私は単独でまた登り始める.涼しくて体調が良ければ,もう塔ノ岳山頂に到着している時間だが…
 ここから先も,蒸し暑さに閉口しながらのノソノソ山登りである.
 坂の途中で,結構,へばって,立ち止まっている人が,いつもより多いようである.
 ”この時期,北アルプス辺りへ行っている方が楽だな…”
と思いながら,ゆっくりペースで登り続ける.
 ところが歩き出して15分ほど経った頃,下腹部が少し痛くなり始める.
 ”ヨーグルトが体に合わなかったのかな…”

<萱場平>

■花立山階段の見事な百合の花
 つらい花立階段を止まりそうな速度で登り続ける.
 階段の途中で見事な百合の花を見つける.百合の写真を撮りながら,階段の途中で一服(…といってもたばこはたしなまないが…).
 見事な花に心が癒やされる.
 5~6人の若手グループが,坂の途中で息が上がって,立ち止まっている.

<花立階段の百合の花>

■花立山荘
 10時19分,漸く花立山荘に到着する.花立山荘の気温は23℃.相変わらず高温,しかも無風である.
 大倉からの所要時間は3時間12分.小草平から1時間02分も掛かっている.いつもなら45分程度で歩けるところだが…
 ”この調子だと塔ノ岳山頂まで4時間も掛かりそうだな…”
いくら蒸し暑いとはいえ呆れたノロさである.
 花立山荘の写真を撮っているときに,小屋番の「かなぶん」さんと目があう.それが切っ掛けで山荘に入る.

<花立山荘> 

■花立山荘の氷水
 久々に,氷水を所望する.400円也.
 カナブン氏が.
 「先ほど,TGさんとNMさんが氷水を食べてから登っていきましたよ…」
と教えてくれる・
 私も,おいしく頂戴する.
 暫くすると,おなかが冷えたためか,下腹部が痛くなり始める.
 小屋の外のベンチに座り込んで,下腹部の痛みが軽減されるのを待つ.
 10時40分,下腹部の痛みも軽減されたので,もう少し登ってみようという気になり,花立山荘から歩き出す.

<花立山荘の氷水>

■花立山へ
 辺りは濃い霧が立ちこめている.
 歩き出してすぐに,下山してくるTGさんとすれ違う.
 濃い霧の中をひたすら登り続ける.辺りの風景は何も見えない.風もなく,相変わらず蒸し暑い.10時54分,漸く花立山山頂に到着する.
 まだ下腹部の調子が悪い.
 花立山の山頂で,近くの石に座り込んで,下腹部の調子が癒のを待つ.
ちょうどそのとき,TTさんが下山してくる.
 「今日は孫か来るので15時までに帰らなければ…」
と言いながら,通過していく.

<花立山山頂>

■下山開始
 少し遅くなっても塔ノ岳山頂まで登ろうかと思ったが,花立山から塔ノ岳山頂までは30分ほどかかる.往復で約1時間.そうなると帰宅が夕方になってつぃまう.
 ”ギブアップ!…タイムアップだ…!”
 11時丁度に私は花立山から下山することに決める.
 11時11分,花立山荘に立ち寄って「カナブン」氏に,これから下山すると挨拶する.腹の調子はそれほど良くないが,何とか持ちそうである.
 11時08分,萱場平を通過する.
 ちょうどこのとき,後ろから,
 「FHさん…!」
と私に声を掛ける人が居る.三角髭のTDさんである.
 今日のTDさんは,小丸,金冷シ経由で下山されたようである.ここから先はTDさんと前後しながら下り続ける.

■堀山の家で休養
 11時42分,小草平に到着する.
 TDさんが堀山の家に立ち寄るというので,私も立ち寄ることにする.大倉発13時11分のバスに十分に間に合うと思ったからである.
 堀山の家の女主人が愛想良く私たちを出迎える.
 私は冷えた「缶コーラ」を所望する.
 ところが,小屋の中の椅子に座った途端に,下腹部の痛みがひどくなり,脂汗が出てくる.コーラを飲むなんてとんでもない,軽い吐き気もする.
 私は,仕方なく,しばらくの間,椅子の上に寝転んで,痛みが解消するのを待つ.その間,な女主人にいろいろと面倒を見てもらう.
 15分ほど横になっている間に,下腹部の痛みも何とか解消する.
 だいぶ遅くなったが,12時10分,私は堀山の家を出発する.
 ところが…
 歩き出して暫くすると,今度は急に便意を催す.次の山小屋は駒止茶屋である.そこのトイレを拝借するために,急ごうと思うが,激しい便意に耐えられない.仕方がないの堀山の裏手の斜面に回って用を足す.実に大量.上に土をかけるつもりだったが,一物は急斜面を転がり落ちてしまうので,どうにもならない.そして枯れ葉の覆われてしまう.
 ”どうせ,鹿が掘り起こしてなめてしまうだろう.

■何とか下山
 12時30分頃,駒止茶屋を通過する.
 私の後ろには,私より少し遅く堀山の家を出たTDさんが居るはずである.
 13時10分,観音茶屋を通過する.
 ”…13時38分のバスに間に合いそうだな…”
 それにバスに乗る前に,もう一度トイレに行きたい.
 そんなわけで,ここからはかなり猛スピードで下山し続ける.そして,12時24分,なんとかバス停大倉に到着する.花立山からの下り所要時間は2時間24分.
 13時38分のバスで,TGさん,NMさんと一緒になる.お二人は近くのお店で飲んでいたとか…
 私は,今日は,腹が痛くなり,山頂まで行かずに,花立山でおしまいにしました…と愚痴る.
 「…だって,FHさんは○○歳でしょう! すれに週1回のペースで登ったんでは,この猛暑の中,さっさと登ろうと思っても無理ですよ…そんなに早く登れたらそれこそモンスターですよ…」
と諭される.
 ”やっぱり週1回のペースで登のでは足りないな,せめて週2回以上にしなければ…”
 反省することしきりである.
 それにしても…
 齢(よわい)○○歳を超えると,体力の衰え方あ半端ではないと実感している次第である.

<ラップタイム>

 7:07  大倉歩きだし
 7:33  観音茶屋
 7:56  見晴茶屋
 8:35  駒止茶屋
 8:58  堀山の家(9:07まで休憩)
 9:30  萱場平(9:450まで休憩)
10:19  花立山荘(10:40まで休憩)
10:54  花立山着
11:00    〃  発
11:11  花立山荘
11:42  堀山の家(12:10)
12:30  駒止茶屋
12:57  見晴茶屋
13:10  観音茶屋 
13:24  大倉着

[山行記録]

■水平歩行距離        5.8km(片道)

■累積登攀下降高度     1,122m

■上り所要時間(休憩時間込み)
  大倉発              7:07
    塔ノ岳山頂着        10:54 
    (所要時間)         3時間47分(3.78h)
  水平歩行速度      5.8km/3.78h=1.53km/h
  登攀速度         1,122m/3.78h=296m/h

■下り所要時間(休憩時間込み)
  塔ノ岳発           11:00 
    大倉着            13:24
   (所要時間)         2時間24分(2.40h)
 水平歩行速度      5.8km/2.40h=2.41km/h
  下降速度         1,122m/2.40h=468m/h
                                                                                  (おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/205d3a4aa77d4d34f956a8f492a534de
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
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