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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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鎌倉の名峰縦走;水道山・亀甲山・六国見山・大平山・天台山縦走(前編)

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                           <六国見山からミナトミライを望む>

  鎌倉の名峰縦走;水道山・亀甲山・六国見山・大平山・天台山縦走(前編)
           (単独ハイキング)
       2017年7月5日(水) 曇多湿

<ルート地図>


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<鎌倉中央公園から水道山へ>

■鎌倉中央公園を歩く
 九州では大雨,関東では水不足だという.このところ,梅雨らしい雨の日が多いように感じていたが,私の勘違いなんだろう.
 今日は久々に,終日,雨の心配がなさそうである.今日は水曜日.現役復帰前までは塔ノ岳に登る曜日だが,現在はちょっとした用事があって,塔ノ岳に出掛けている暇はない.
 ”…ならば,どうする…”
 私は,早朝から雑務をこなして,とにかく外出する.何処を歩くかは足任せということにして…
 今日は蒸し暑そうなので,1リットルほどの水をナップザックに入れる.歩き出したときの足の方向から,今日の散策の出発点は鎌倉中央公園寺分口とする.まずはスタートラインの寺分口へ向かう.
 10時42分,寺分口から鎌倉中央公園に入る.寺分口は入口付近から深い緑に囲まれている.この緑陰に入った途端に,とても涼しくて居心地が良いので,このままここで納涼も良いなと思ったが,それでは何のために散歩にでかけたのかわからい.
 ”行くぞ…!”
と自分に号令を掛けてから,公園内を通り抜けて山崎口から山崎の集落に入る.ウグイスの啼き声が絶えず聞こえてくる.

<鎌倉中央公園山崎口>

■水道山山麓
 10時57分,薬師堂跡に到着する.目の前には水道山が見えている.
 ここで私の足はどこへ行こうかと迷う.久々に矢戸池へ行ってみたいが,矢戸池の浚渫工事が予定通り終わっているか良く分からないのと,機能までの雨で,道が泥んこになっているに違いないので,矢戸池はヤメ.
 では,大船までブラブラ歩きをするかな.でもこれも月並みだ,
 ”では,久々に水道山へでも登って,風景を楽しむのも良いな…”
ということで,10時58分,水道山に登り始める.

<水道山を望む>

■六国見山遠望
 舗装されてはいるが,かなり急な登り坂が続く.道路の両側には,敷地がちょっと狭い感じの邸宅が連なっている.
 11時08分,水道山山頂に最も近いところに到着する.直ぐ近くに見えるこんもりとした森の辺りが水道山山頂だが,残念ながら山頂へは登れない.
 山頂近くの三差路を右折して,台(地名)の住宅地方面へ向かう.
 住宅地が途切れたところから,六国見山(標高147メートル)が良く見える.六国見山は,鎌倉では大平山,十王岩に次ぐ第3番目の高峰である.
 六国見山を見た途端に,私のこれからの行き先は決まる.
 ”よし!…六国見山に登るぞ…!”

<水道山からの六国見山遠望>

<台の丘陵地帯>

■神明神社
 路傍のアジサイを眺めながら細い階段道を下る.かなり急な階段道である.
 11時11分,神明神社の参道近くに下る.辺りは「台」と呼ばれる住宅地である.神明神社の社殿は,かなり長い階段を登ったところにある.階段を登るのが面倒なので,今回は,階段下からの参拝で省略する.

<神明神社>

■岩窟の地蔵
 台の住宅地を適当に歩いて,11時17分,三差路の所にある岩窟地蔵(正式な名前は不明)の前に到着する.
 ”さて,どっちへ行こうか…ドチラヘ イコウカナ テンジンサマニ キイテミヨウ”
で左の道を選ぶ.
 住宅地の中を適当に歩いている内に,一体何処を歩いているのか怪しくなるが,ままイイヤで適当に道を選んで歩き続ける.

<岩窟の中の地蔵>

■アジサイの下り坂
 台の丘陵から,そろそろ下へ降りようと思う.そこで適当に路地を選んで,坂道を下る.この坂道にも沢山のアジサイが植えられていて,幸いなことに丁度見頃である.
 ”デタラメ歩きも楽しいな.”

<アジサイの坂道を下る>

■大船観音が見える
 坂道の途中で見晴らしの良いところを通る.
 前方には大船観音が見えている.なかなまの眺望である.このような眺望に接すると,お散歩がますます楽しくなる.
 ただ,残念ながら,ずいぶんと蒸し暑い.

<大船観音が見える>

<小袋谷から亀甲山へ>

■小袋谷のスリーエフ
 細い道を歩いて,11時27分,小袋谷のスリーエフに到着する.
 蒸し暑いので避暑を兼ねてスリーエフに入り,昼食用のオニギリセットを購入する.そして休憩をしながら,同じ店内の書店で,何か面白い本がないか探し回る.
 休憩を終えて,11時42分,スリーエフから再び外へ出る.
 ”蒸し暑いなあ~”

<小袋谷のスリーエフ>

■成福寺
 スリーエフからJR横須賀線の第1鎌倉道踏切方面へ向かう.
 11時47分,踏切を越えて成福寺に到着する.成福寺はつい先日参拝したばかりなので,山門前で合掌しただけで通過する.

<成福寺山門>

■厳島神社
 成福寺脇の亀甲山登山口へ向かう.
 大きな鳥居の先に長い登り階段が続いているのが見える.鳥居を潜ってすぐ左に石塔群がある.この石塔群を眺めながら,石段を登る.
 11時49分,亀甲山山頂付近にある厳島神社に到着する.
 引き続き,反対側の石段を下り,右折して小袋谷踏切方面に向かって歩く.

<厳島神社参道>

<路地を通って六国見山森林公園へ>

■路地を行く
 亀甲山山麓の狭い路地と適当に歩く.
 下の写真の路地は,私も初めて通るところである.極めて興味深い.
 路地を抜けて舗装道路に出る.
 「なあ~んだ…! ここに出たのか」
 辺りはお馴染みの所である.こんなところに路地があるとは,これまで全く知らなかった.ときどきこんな発見があるのがデタラメ歩きの面白さである.

<狭い路地を歩く>

■小坂小学校
 小袋谷踏切近くの鎌倉街道を渡って,鎌倉街道の裏道を北西に向かって歩く.比較的閑静な道である.
 11時58分,小坂小学校に到着する.小学校からは児童の歌声が聞こえてくる.
 ”かわいいな…”

<小坂小学校>

■長い登り階段
 12時丁度に,高野住宅地へ向かう高架道を潜る.この高架道に登る長い階段を登り始める.結構長い階段である.
 階段を登り切ってから,この道を登って高野住宅地へ向かう.かなり急な舗装道路が続く.12時01分,供養塔の前を通過する.さらに12時03分,辻湧水地を通過する.
 さらに坂道を登って大船高校に向かう道路に突き当たる.突き当たりを右折して,住宅地内の登り坂を道なりに登り続ける.

<長い登り階段>

■六国見山森林公園
 数年前までは農地だったところが今は住宅地になっている.長い登り坂が続く.
 12時12分,漸く六国見山森林公園入口に到着する.とにかく蒸し暑い.ここで給水休憩を1~2分取る.
 休憩後,六国見山富士塚に至る階段道を登り始める.

<六国見山森林公園入口>

<六国見山>

■富士塚からの眺望
 急な階段道を登って,12時18分,六国見山富士塚山頂に到着する.山頂はかんかん照りで暑い.僅かに日陰になっているベンチにとにかく座る.
 海からの微風で,日陰に入ると意外に涼しい.
 まずは周囲の風景を楽しむ.
 前方左手には鎌倉の市街地が見下ろせる.真正面には台峯緑地が見えている.反対側には横浜ミナトミライ地区のビル群が見えている(冒頭の写真).
 辺りの風景をデジカメに収めてから,少し遅い昼飯を摂る.
 鎌倉中央公園から富士塚に来るまでに,ほとんど人に会っていないことに,あらためて気が付く.

<六国見山富士塚山頂からの眺望>

■稚児塚(稚児の墓)
 富士塚での昼食を終えて,12時33分,富士塚山頂から歩き出す.
 12時35分,稚児の墓に到着する.この墓にはいつも花が供えられているのに感銘を受ける.
 稚児の墓から尾根道を辿って,六国見山山頂を目指す.

<稚児の墓>

■六国見山山頂
 尾根道は予想以上に泥んこの悪路になっている.
 12時40分,六国見山山頂にある三角点を通過する.立ち止まると,すぐに耳元で,
 ’ブーン’
というヤブ蚊の羽音が聞こえてくる.両手でヤブ蚊を追っ払いながら,滑りやすい坂道を下る.

<六国見山山頂>

<今泉住宅地内でデタラメ歩き>

■アジサイに魅せられて…
 12時46分,今泉側の登山口に下山する.
 これから今泉の住宅地を通り抜けて,天園ハイキングコースの今泉登山口に向かう積もりである.
 目の前の道路沿いに沢山のアジサイが咲いているのを見て,このアジサイ道を歩いてみようと思う.この道は何時も通る道とは違う道である.
 紫陽花の写真を撮りながら住宅地内の十字路を適当に右へ左へと曲がりながら,それらしい方向を目指して適当に歩き続ける…が,途中で自分がどの辺りを歩いているか全く分からなくなる.
 前方にそれらしい尾根が見えているので,あそこへ行けば良いなと思ながら,坂道を下る.

<アジサイの散策路>

■うぇ~…これ登るの!
 ところが,谷へ下るはずの道が,思わぬ方向に曲がってしまい,やがて巨大な上り階段に突き当たる.
 何処か近くに下へ降りる枝道はないかなと探すが見当たらない.私はしかたなくこの長い階段を登り返す.
 ”今日は一体何回階段を上り下りするんだろう…”

<長い登り階段に突き当たる>

■アジサイの下り階段
 同じ所を再び通過するなどデタラメ歩きをした後,ようやく下へ下る階段を見つける.長い下り階段である.階段の両側のアジサイが今見頃である.
 ”この階段,一体,何処へ降りるんだろう…どこでも,まあ,イイカ”

<アジサイが見事な下り階段>

■金仙地蔵尊
 興味津々で,階段を降りて広い舗装道路に出る.
 すぐ右手にバス停地蔵前がある.
 ”なあ~んだ! ここへ出たのか”
 私はすぐに現在地が分かる.もう迷うことはない.
 13時36分,金仙地蔵尊を詣でる. 

<金仙地蔵尊>

<勝上献から十王岩へ>

■今泉登山口
 13時20分,バス停北鎌倉台を通過する.そして,13時27分,今泉4丁目口から天園ハイキングコースに入る.
 すぐに階段道の登り坂になる.階段道を少し登ったところで,先ほど通過した六国見山が見えている.
 山道は昨日までの雨で,少し泥濘んでいて,濡れた木の根が滑りやすい.
 
<今泉4丁目登山口> 

■勝上献展望台
 濡れた登山道を登って,13時35分,勝上献(「献」は当て字,正字はPCでは表現できない)に到着する.
 山頂直下の展望台に登って給水休憩を取る.
 晴れてはいるものの雲も多く,富士山,丹沢,箱根の山々は殆ど見えないが,眼下には鎌倉の山や市街地が広がっている.なんとも雄大な展望である.
 ”何時来ても素晴らしいところだな…”
と私は率直に感動する.
 でも,いくら夏の暑い時期でも,1人の観光客にも会わないのは何とも不思議である.

<勝上献からの展望> 

■十王岩展望台
 休憩を終えて,13時41分,勝上献から歩き出す.滑りやすい岩道では少々手こずるが,13時46分,十王岩に到着する.
 岩のある場所まで登って,十王岩からの展望を楽しむべきだが,時間が押しているし,上まで登るのも少々面倒なので,ここからの展望は省略して通過する.

<じゅうおういわ>

<十王岩から大平山へ>

■大窪寺薬師如来
 十王岩を通過して,13時48分,大窪寺薬師如来参道に到着する.半ば崩れかけて石段の上に緑に囲まれた如来像が見えている.本当は石段を登って参拝すべきだが,今回は省略.如来像を見上げて合掌してから通過する.ここで,やっと本日1人目のハイカーとすれ違う.
 13時55分,百八ヤグラ脇の十字路に到着する.ここは何時も海風が通り抜けていて涼しいところである.
 この十字路を右折すれば覚園寺近くに降りられるが,もう少し尾根道を歩きたかったので,十字路を直進する.

<緑の中の薬師如来>

■百合が咲いている
 14時02分,路傍に咲く見事なユリの花1輪を見つける.早速写真を撮るが,残念なあら後ピンの写真になってしまう.
 ”心ないハイカーに摘み取られないように…”

<路傍のユリ>

■大平山山頂
 14時13分,大平山山頂(標高159メートル)に到着する(ただしここは地形図上の山頂ではない).山頂手前に急な登り坂があるので,そこを一気に登ると息が切れそうになる.
 山頂からの眺望はなかなかなもの.前方には三浦アルプスの山々が見えている.その右手には東京湾と千葉の海岸が見えている.足許に広場が見える.ハイキングシーズンになると,この広場は休憩を取るハイカーで一杯になるが,今日は全く人影がない.

<大平山山頂からの眺望>

■峠の茶屋跡
 ゴルフ場の脇を通って,14時23分,峠の茶屋跡に到着する.この辺りが地形図上の大平山山頂である.
 ここは私の思い出が一杯詰まっている場所である.
 売店で1品を購入してから,写真に写っている段差を上る.左手の客席で,常連客が何時も宴会をやっていた.懐かしい方々である.一緒に近場の山に上った「ENちゃん」は,今,どうされているんだろうか.
 私は,ここで知りあった沢山の方々のことを回想しながら,暫くの間,呆然としている.
 ここを幾度のなく一緒に訪れた,お師匠さん,仙人のことを回想する.お二人は元気だろうか.
 ”懐かしいものが,次々と過去のものになっていくんだなぁ…”
 ここは私の登山生活の原点のような所である,懐かしさと寂しさが複雑に交差する.

<峠の茶屋跡>
                                   (後編へつづく)
後編(つづき)の記事
  ↓
(編集中)

「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/c10517a27c7134b05549a41f1e72f877

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 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
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