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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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春たけなわの鎌倉を歩く;中央公園・台峯・天園・源氏山を一回り(1)

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                           <台峯緑地の散策路>

 春たけなわの鎌倉を歩く;中央公園・台峯・天園・源氏山を一回り(2)
          (単独ハイキング)
        2013年4月25日(木)

<ルート地図>



<鎌倉中央公園>

■上の池の鯉のぼり
 この所,晴れてさえいれば,春らしく実に心地よい気候である.
 今日も何とも言えない上天気である.幸か不幸か,私はサンデー毎日氏である.だから,こんな日に家に閉じ籠もって何かしようと考えることが,もう間違っていると言わざるを得ない.そうは言っても,いくらサンデー毎日氏であっても,家の中には片付けなければならない雑務は沢山ある.でも,こんな良い天気に家で何かをしようったって,そりゃ〜無理だ.
 遂に私は,一寸した小物だけを肩掛リュックに入れて,とにかく家を出る.
 “さて,どこを散歩しようか・・・?”
 何時もながら,これが中々決まらないのである.
 “まあ,とにかく鎌倉中央公園でも歩いてみるか”
ということで,バス停鎌倉中央公園入口から入園する.
 今日は平日にもかかわらず,園内は何となく華やいだ雰囲気である.幼児を連れた母親が何組も散歩している.そのわけは,公園の上の池を見てすぐに分かった.沢山の鯉のぼりがそよ風を受けて池の上を泳いでいる.そういえばもうすぐ大型連休がやってくるな.サンデー毎日の私は毎日が連休なので,大型連休と言われてもピンと来ないが,余所様が華やいでくると,それが伝染して私まで華やいだ気分になる.

<上の池の鯉のぼり>

■新緑が何とも美しい谷戸
 上の池から山崎口方面に向かって,しし岩から隣の谷戸に入る.
 今正に春たけなわである.新緑が目に染みるように美しい.市民農園の田んぼには水が張られている.後,もう少しすれば田植えのシーズンである.こんな野趣溢れる谷戸も,位置的には正に鎌倉のど真ん中である.私どもが住んでいる住宅地からも,ものの5分と掛からないところである.逆に言えば,私は田舎暮らしをしているのかもしれない.自分では都会の住宅地に住んでいるつもりだが…

<鎌倉中央公園内の田んぼ>

<山ノ内から台峯緑地へ>

■山ノ内展望台
 ここでまた,どこへ行こうかと迷う.大船へ出てコーヒーでも飲んで返ろうか,それとももう少し歩くか…で,結局は源氏山公園方面へ行ってみよう.
 鎌倉中央公園梶原口から梶原団地を抜けて山之内配水場に到着する.ここでまた迷うが,まあ,ここはとにかく山ノ内の展望台まで行ってから考えようと決める.
 山ノ内の展望台に到着する.
 ここからの眺望は四季折々を通じて,実に見事である.今は新緑がとても美しい.遠くに六国見山が見えている.近くの山や畑も燃え上がるような新緑で目に染みるようだ.

<山ノ内の展望台から六国見山方面を望む>

■台峯緑地の展望台
 尾根道を辿って,台峯緑地の展望台に到着する.
 ここからも六国見山が良く見える.眼下の谷間には北鎌倉の住宅地が見えている.ここも,何時来ても景色が良いところである.

<台峯緑地の展望台>

<台の稲荷社>

■稲荷社上の休憩所
 台峯緑地の展望台から北鎌倉女子学園グラウンドに沿って,台峯の尾根を少し下ると,進行 方向右手沿いに柵が作られている.柵の切れ目で右折すると台の稲荷社上の休憩所に入る.
 ここからの眺めも素晴らしい.六国見山から大船方面が見下ろせる.
 休憩所から急坂を下ると,稲荷社の社殿に到着する.

<神明社上の休憩所からの眺め>

■稲荷社の社殿
 10時26分,稲荷社に到着する.辺りに人の気配はなく静まり返っている.
 それほど大きなお社ではないが,縁側(って,言うんだろうか)が銅張りのなかなか立派な造りのお社である.謹んで参拝する.

<台の稲荷社>

■稲荷社からの展望
 稲荷社からは台の住宅地が見下ろせる.緑に包まれた綺麗な住宅地であることが一目で分かる.
 遠くに見えるのは横浜市民の森だろうか.

<稲荷社からの眺望>

<光照寺から北鎌倉へ>

■光照寺
 稲荷社の参道を下りて,台の住宅地に入る.
 急坂を北鎌倉方面に下る途中で光照寺の前を通過する.このブログでも度々登場する寺でで,クルス紋で有名である.

<光照寺>

■北鎌倉駅
 光照寺から北鎌倉駅方面に向かう.
 途中,北鎌倉駅近くのコンビニに立ち寄って,オニギリ2個とお茶を購入する.以前,ここのコンビニのご主人と,お会いする度に,よくお話しをしていた.その後の様子を伺いたいが,なぜか聞きそびれている.
 10時55分,北鎌倉駅に到着する.
 今日が平日のためか,観光客は少なめのようである.
 私は北鎌倉駅で,また迷う.これから六国見山にでも登って,大船方面に下山しようか.それとも成福寺辺りを廻って大船に出ようか,いや,待てよ,折角だから天園にでも行ってみようか.
 暫く,ああでもない…こうでもないと迷った末に,
 “そろそろ峠の茶屋へ立ち寄らないと,茶屋の女主人に’死んじゃったかと思ってた’て,言われるな.天園へ行こう…”
と決める.

<建長寺山門から勝上献展望台へ>

■猫箱
 北鎌倉駅から踏切を渡って,円覚寺側に渡る.そして,線路沿いの道を建長寺方面に向かう.
 途中,“猫箱”というお店の前に,先ほど行われた鎌倉市会議員選挙で惜しくも落選した某候補の挨拶文が掲示されている.
 この挨拶文を拝見して,そういえば,選挙期間中,猫のことを話していた候補者が居たなと思い出す.
 “なあ〜んだ! あの候補者はこちらの方だったんだ”
 私は鎌倉を歩き回りながら,何度かこちらの猫箱に立ち寄ったことがあるし,お話しもしたことがある.今回の鎌倉市会議員選挙は候補者が多数居られて激戦だった.この場を借りて,再度のご健闘を祈念することにしよう.

■明月谷か建長寺か
 さて,ここでも,また,迷う.
 明月谷を経由して天園ハイキングコースに入るか,それともオーソドックスに建長寺から半僧坊経由にしようかである.
 “どっちでもいいや…だれが私の後ろから来るか分からないが,後ろから来た人と同じ方向へ行こう”
と決める.まあ,他人頼りで決めようとということである.
 明月院に向かう路地の前で立ち止まっていると,私の後ろから来た二人連れが真っ直ぐ建長寺方面に歩いて行く.
 “では,私も建長寺経由で行こう”
と決める.
 こんな馬鹿なことをしながら,分岐天では後ろから来た人と同じ方に曲がりながら,一日中歩き回るのも面白いな…いつか是非実践してみよう.暇人の私は,こんな馬鹿なことをついつい考えてしまう.
 でも,真面目な話,近々.こんなルーレット任せのような散歩を是非してみたいなと思っている.

■建長寺に入る
 鎌倉街道に沿って,建長寺に向かう.途中,立ち寄って見たいお寺が幾つもあるが,いちいち見学していたら,お散歩にならないので,今回は真っ直ぐ歩いて,11時15分,建長寺に到着する.
 私は鎌倉市在住の年寄りである.余談になるが,もし,私が横浜市の住民なら,ほんの少しの費用だけで市内全域の交通機関に乗れるパスが貰えるらしいが,鎌倉市の住民にはそんな手厚い補助はない,ただ,一つだけ良いことは,拝観料や入山料なしで,市内の大多数の社寺に入れることである.
 私は鎌倉市から頂戴した福寿手帖を,受付で恐る恐る提示して,
 「よろしくお願いします…」
 受付の女性は,にこにこ顔で,
 「どうぞ…」
と言いながら,私を通してくれる.
 沢山の参拝客が境内を散策している.外国人の参拝客が増えているような感じがする.

<建長寺山門>

■美しい花壇
 参道の両側にある花壇には美しい花が沢山咲いている.ただ,私は花オンチ.花の名前を書くのは止めておこう.間違えると恥ずかしいから.
 

■優美な唐門
 総門から境内に入り,山門,仏殿,法堂の順に足を進めるにつれて,次第に厳粛な気持ちになっていく.
 途中,伝織田有楽斎墓の方に向かうと思われる道路が拡幅工事中である.近々また建長寺を訪れて,そちらの方へも行ってみようかと思い始める.
 方丈前の唐門を拝見しながら一息入れる.ちなみにこの唐門は国重文である.

<優美な唐門>

■半僧坊
 唐門から勝上献に向かう路に入る.
 私のすぐ前を歩いている女性2人連れが,
 「こっちにはお店がないんだね…」
と言いながら,不思議そうな顔をして引き返していく.
 河村瑞賢碑に向かう道や回春院への分岐で,いちいちどちらへ行くか迷うが,結局は長い階段を登って半僧坊に向かうことにする.
 私は平素から塔ノ岳を往復しているので,この程度の階段道を登るのはどうと言うこともないので,スタスタと登り続ける.でも,平素,歩き方が少ない人には,この階段道も大変らしく,何人かの方々が,途中でへたり込んでいる.

<半僧坊>

■勝上献展望台
 半僧坊からやや急勾配の階段を数百段登る.階段の段数は,これまで何階も数えたことがあるが,その都度忘れてしまう.
 とにかく,数分階段を登って派勝上献展望台に到着する.
 空は晴れてはいるが,結構雲が多い.残念ながら富士山は良く見えない.景色を見ていると,中年の二人連れが,フウフウ言いながら展望台に到着する.
 「富士山?」
と指を指しながら私に聞く.
 話し始めると日本語が殆ど通じない外国人である.色が少し黒いので多分南の方の国の人だろう.わざわざプライバシーを聞き出すことはしないが…
 暫くの間,英語でやり取りする.お二人の英語も,私の英語とチョボチョボ同じレベルである.問われるままに鎌倉のことを片言英語で説明する.
 「どうです…,私と一緒に瑞泉寺まで廻りませんか」
 「瑞泉寺って何ですか?」
 「有名な寺ですよ,花がとても綺麗・・・」
 「どれくらい時間が掛かるんですか」
 「そうね,大体1時間半ぐらいかな.山道ですよ」
 「う〜ん…止めとくよ」
でバイバイ.
 英語を使っての会話は暫く振りだったが,こんな程度の内容のことなら,英語でも何とかなるなと実感した次第.

<勝上献展望台から鎌倉市街を望む>

<天園ハイキングコース>

■十王岩
 天園ハイキングコースに入る.
 11時43分,十王岩に到着する.ここで前を歩いている初老のご夫婦に追い付く.「かながわ景勝五十選」の案内板を見ながら,不思議そうな顔をしている.
 「景色が見えないですね…」
と私に聞く.
 「あの岩の上まで登れば鎌倉市内が良く見えますよ…私は面倒だから登りませんが,どうぞ登ってみて下さい」
と私は下の道に立ったまま案内する.
 序でに,直ぐ隣にある十王岩も見ることをお薦めする.これが切っ掛けで3〜4分の間,十王岩のこと,天園ハイキングコースのことなど,ざっと説明する.

<十王岩>

■大平山
 12時10分,百八ヤグラ脇の十字路に到着する.ここでも散在ヶ池を一回りしようかと迷うが,結局は天園ハイキングコースを真っ直ぐ進むことにする.
 途中,何区美佳のハイカーとすれ違ったり,追い越したりしながら歩き続けて,12時26分に大平山岩塊の頂上に到着する.
 頂上直下の広場には,遠足に来たらしい学童の集団が居る.昼食を取っているハイカーの姿も見えている.
 少し霞んではいるが三浦三山,二子山,阿部倉山も見える.
 広々とした風景を眺めながら立ち休憩を取る.



<大平山岩塊の頂上から三浦三山を望む>

<峠の茶屋>

■峠の茶屋
 12時34分,峠の茶屋に到着する.
 「暫く振りです.ご無沙汰しています」
と挨拶しながら,オレンジジュースを所望.
 期待通り,ご常連のEさんが居られる.ここで,ちょっと遅めに昼食を取ることにする.
 Eさんが私に,オイデオイデをするので,Eさんの隣の席に座る.

<峠の茶屋に到着>

■可愛い犬
 Eさんの隣の席に座る.Eさん他ご常連の方と雑談をしながら昼食を取る.
 その間,この茶屋の看板犬(名前忘れた)が愛嬌を振りまく.
 「この犬,おもちゃみたいなもんだよ」
とEさんが眼を細める.
 その内に,犬は日当たりの良い座布団の上で気持ち良さそうに居眠りをし始める.その仕草がまた可愛い.
 暫くの間,雑談.
 話題は懐旧談,仙人や山の知人の消息.紅葉が美しい山のことなどいろいろ.ご常連のお一人から,
 「(FHさんは)そんなに山へ行っていて,膝が痛くならないですか」
と真顔で聞かれてしまう.
 「はあ,まあ,お陰様で膝が痛くなることは,今のところありませんよ」
 私はときどき同じ様な質問を受けるが,膝に無理なことをしないこと,それに毎日適当に歩いていること,この2点さえ守っていれば,膝の痛みに悩まされることはないと信じている.
 
<峠の茶屋の看板犬>

                                     (つづく)

※1回にブログに投稿できる容量を超えたので2分割して投稿する.この続きは
 “次の記事”を参照.
    ↓
この続きの記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/337a4a544928980ca730030d5a475e3f

「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/a3804e1d600752c6fc2c6837f81b8110
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)


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