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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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風薫る緑陰と富士山の眺望を堪能した丹沢;塔ノ岳(今年13回目)

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                             <塔ノ岳山頂>

   風薫る緑陰と富士山の眺望を堪能した丹沢;塔ノ岳(今年13回目)
                     (単独山行)
             2017年5月3日(水) 晴

■早朝の富士山と矢倉岳
 いよいよ連休が始まる.
 この頃,塔ノ岳に登っていないので身体が鈍っている(ような気がする).この所,仕事の都合もあるが,毎週土曜日にしか塔ノ岳に行っていない.ところが天気が悪かったり,何か都合が悪かったりで,もう5月になるのに,まだ12回しか塔ノ岳に登っていない,
 ”こんなに(塔ノ岳に登る)回数が少なくては,身体が鈍るだけだ…”
 私は意を決して,水曜日の今日,祝日を利用して,今年13回目の塔ノ岳詣でに出掛けることにする.
 何時もの通り4時10分に家から出発する.家を出るときはまだ外は真っ暗だが,大船駅に到着する4時40分頃には夜が明けはじめる.駅近くのコンビニで,昼食用のオニギリなどを購入してから,大船5時10分発東海道本線下り初電に乗車する.何時もより若い人達が沢山乗車しているようである.
 小田原駅で小田急電車に乗り換える.こちらもいつもの土曜日とはちょっと違った雰囲気である.
 例によって,新松田駅手前で,富士山と矢倉岳が重なる所を写真に撮る.
 今日はこの時期にしては空気が澄んでいる.山裾まで真っ白な富士山がハッキリと見えている.この調子だと,今日は塔ノ岳で十分に富士山を堪能することができそうである.

<富士山と矢倉岳>

■若い人に交じって登山開始
 電車は,6時11分,渋沢駅に到着する.電車から若い登山者がドッと降りる.何時もの土曜日はほんの数名の登山者しか見かけないのに…
 大倉行バス乗り場へ向かう.何時もなら前から2~3人の所に並ぶが,今日はもう少し後.私が列に並んだ直後,若い登山者が続々と並び出す.私の左右には20歳代の若い人ばかり.その中にオイボレの私が一人だけ.何となくばつが悪い.
 1番バスは若い人で超満員である.その中に年配者(…と,言っても私より大分若いが)の姿がチラホラ見える.何時もなら数名の常連が乗車するはずだが,今日,1番バスで乗り合わせた常連は毎日登山のTGさん,TNさんのお二人だけ.
 バスは6時58分に大倉に到着する.
 早速登山の支度をして,7時05分に大倉から歩き出す.
 気温がどの程度あるか良く分からないが,登山をするには若干高そうな感じがする.
 私は例によって,歩き出しはかなり低速でないと長続きがしない.ノソノソと歩いている間に実に沢山の登山者に追い抜かれる.

■シャガの群生
 大倉を歩き出してから7~8分で,登山口に到着する.登山口から少し入ったところに,シャガの群生地がある.なかなか見事なので,思わず足を止めて何枚かの写真を撮る.
 克董窯を通過してほんの少し先から,石や礫が敷き詰められた登山道に入る.このところ纏まった雨が降っていないので,路面が良く乾いている.
 7時24分,丹沢ベース付近を歩いているときに,後ろから来られたTGさんに追い抜かれる.その後,暫くの間は,TGさんから,10メートルほど離れた後を並行して歩き続ける.

<シャガの群生>

■日の当たる坂道
 7時29分,日の当たる坂道に差し掛かる.朝日が真横から射し込んでくる坂道である.私の大好きなところである.ここで立ち止まって何枚かの写真を撮る.

<日の当たる坂道>

■見晴茶屋
 雑事場ノ平の少し前で,TGさんの前に出させて頂く.7時51分,見晴茶屋に到着する.
 春霞が少し架かっていて,ボンヤリ気味だが朝の相模湾がとても良く見えている.早速立ち止まって,朝日に眩しい眺望をデジカメに収める.

<見晴茶屋からの眺望>

■見晴階段
 続いて見晴階段に差し掛かる.
 先週の土曜日,塔ノ岳に登ったときに,見晴階段の写真を撮り忘れたので,今日は写真を撮るのを忘れないように注意していたが,忘れずに撮り終えてホッとする.
 新緑に覆われた階段は,とても美しい.毎度のことながら,沢山の登山者の後ろ姿が見えている.
 階段を登っている途中で,沢山の登山者に追い抜かれるが,我慢,我慢である.
 この辺りから暫くの間,後ろから私に追い付いたTNさんと一緒に歩き続ける.

<見晴階段>

■駒止茶屋
 7時55分,一本松を通過する.大倉から歩き出して丁度1時間経過している.一緒に歩いているTNさんが,
 「今日はなかなか良い調子だな…」
と独り言のように言う. 
 やがて,駒止階段に差し掛かる.急坂を頑張ると先が続かなくなるので,TNさんに先に行って下さいとお願いする…が,結局は一緒に階段を登って,8時18分,駒止茶屋を通過する.
 大倉から駒止茶屋までの所要時間は1時間13分.まあなかなかの調子である.

<駒止階段に差し掛かる>

■堀山の尾根道
 堀山の尾根道に差し掛かる.ここは最も気楽に歩けるところである.今までのシンドイ坂道からの開放感もあって,思い切り速い速度で歩き続ける.
 富士山が良く見える場所で立ち止まって,富士山の写真を数枚撮る. 

<堀山の尾根道から富士山を眺める>

■堀山の家
 8時35分,萱場平に到着する.
 堀山の家は閉店したまま.常連のKIさん,MTさんが小草平で休憩を取って居られる.
 「あれ! 随分早いですね…」
 「いえ,違うんです.昨日,姫次の方から蛭ヶ岳を通って,1泊してきたんです…」
とのこと.
 私のすぐ後ろから来られたTNさんも到着する.2~3分の間,雑談を楽しむ.

<新装なった堀山の家>

■萱場平
 小草平から先は,TNさんに先に行ってもらう.結果的にはTNさんから10メートルほど後を平行して登り続ける.途中,随部沢山の駈けっこの皆さんに追い抜かれるが,逆に何人かの方々は追い抜かさせて貰う.いずれにしてもマイペースを継続することがどんなに大切かを痛いほど体験している私は,終始,定速で登り続ける.
 9時00分,ようやく萱場平に到着する.私がモタモタと写真を撮っている間に,TNさんの背中が見えなくなる.
 萱場平の木道の間に繁茂するアザミは,芽を出していないようである.
 さきほどから,ツツドリ(かな?)の”ボー,ボー,…”という啼き声がこだましながら聞こえてくる.これも陽春の風物詩である.

<萱場平>

■花立階段からの富士山
 9時11分,花立階段に到着する.TNさんは花立階段の真ん中辺りを登っているだろうなと思いながら,階段下から見える富士山の写真を撮る.
 ”今日の富士山はずいぶんと綺麗に見えているな…”

<花立歓談したから之富士山>

■辛い花立階段
 富士山の写真を撮った後,花立階段を登り始める.正直,シンドイ.
 花立山荘の建屋が見え始める頃,あともう少しで階段を登り切る辺りがとても辛い.
 ”あともう少し,あともう少し,…”
と自分を励ましながら,一段一段登り続ける.

<辛い花立階段(後ろ姿の登山者は無関係)>

■花立山荘
 9時26分,ようやく花立山荘に到着する.
 つい先ほどまで後ろ姿が見えていたTNさんは,もうずっと先を歩いているらしく,私の視界からは消えている.
 大倉からの所要時間は2時間21分.大分遅いが,10時前には間違いなく塔ノ岳山頂に到着できる時間である.
 ”今日の塔ノ岳までの所要時間は,2時間55分くらいかな…”
と頭の中で計算しながら,花立山荘を通過する.

<花立山荘>

■富士山と鍋割山稜
 花立山荘で休憩を取らずに,そのまま花立山を目指して登り続ける.私にとって,この辺りの階段道が一番シンドイところである.
 ”まあ,ユックリ登るサ…その内に花立山に到着するだろう…”
 花立山山頂直前で,鍋割山稜と富士山の写真を撮る.今日は比較的良い写真が撮れたようである.
 何時の間にか汗ばんでいた身体から,汗はすっかり引いている.

<花立山山頂付近からの富士山と鍋割山稜>

■塔ノ岳山頂
 9時37分,花立山山頂を通過する.
 ”ありゃ…まあ~! 花立山荘から11分も掛かってしまったな…”
 花立山山頂から先はもう難所はない.淡々と歩き続けるだけである.
 9時41分,金冷シを通過する.ここから先は身体を消耗しないように気を付けて登り続ける.そして,9時57分に,無事,塔ノ岳山頂に到着する.
 山頂では,やや冷たい風が吹いているが,そんなに寒くはない.この時期にしては富士山が良く見えている.早速,山頂からの風景をデジカメに収める.
 大倉塔ノ岳山頂までの所要時間は,2時間52分.今の私にとっては,”まあこんな所か”というちょっと物足りない記録である.
 ひさびさに尊仏山荘を覗いてみようかとも思ったが,外から山荘の中を覗くと知人がほとんど居ないようである.そこで今日はそそくさと下山することにしよう.

<塔ノ岳山頂から富士山を望む>

■塔ノ岳山頂から下山開始
 塔ノ岳山頂にベンチに座って,ソソクサと握り飯をほお張る.ちょっと寒いが,気分は最高である.
 昼食を終えて,10時03分,塔ノ岳山頂から下山開始である.
 下山口から相模湾の素晴らしい風景が望める.思わずデジカメを構えてパチリ.
 木の階段を過ぎて,山頂直下の急坂を下っているときに,TGさんとすれ違う.
 「…一足先に下山しています…」
と挨拶をして下山し続ける.

<塔ノ岳山頂から相模湾を望む>

■豆桜が見頃
 今日は実に沢山の登山者が大倉尾根を登っている.次から次へと登ってくる登山者とすれ違いながら下るのは結構大変である.
 花立山荘前のベンチはある連ばかりの登山者で大変混雑している.そのためにすれ違うのに苦労しながらの下山が強いられる.なかなか思うような速度で下山できない辛さはあるが,それでもまあまあの速度で下山し続ける.
 小草平の手前で,今が丁度見頃の豆桜を見つける.ここで足を止めて豆桜の写真を何枚か撮る.

<今が見頃の豆桜>

■緑陰を楽しむ
 11時13分頃,小草平に到着する.堀山の家は休日にもかかわらず今日は閉店したままのようである.小草平のベンチもグループ登山の人達で大混雑である.
 私は休憩を取らずにそのまま通過する.そして,大倉尾根で一番楽しい堀山の尾根道に差し掛かる.この辺りの豆桜はもうすっかり葉桜になっているが,新緑の木陰が何とも美しい.
 緑陰を十分に堪能しながら下山し続ける.
 
<緑陰を楽しむ>

■大混雑の電車
 塔ノ岳山頂からノンストップで下山し続けて,12時30分にバス停大倉に到着する.
 水道で,登山靴を洗っていると,12時40分発渋沢行のバスが到着する.丁度タイミングが良い時間である.
 渋沢駅から小田原行の戦車に乗車する.この電車が何時もと違って異様に混雑している.結局,新松田まで立ちんぼだ.別に電車で無理に席に座りたいとも思わないが.この区間で座れないのは多分初めての経験である.
 小田原に到着して,今日が特別に人出が多い理由がわかった.小田原城で何かお祭りが開かれているようである.そのため,JR小田原駅もずいぶんと混雑している.

■仕上げはコーヒー
 小田原で東海道本線上り電車に乗り換える.運良く小田原始発の電車である.4人掛け1ボックスを下車駅の大船まで1人で占有したままである.
 襲いかかっている眠気に耐えながら,乗り越すこともなく,無事,大船で下車する.
 まだ日が高い.このまま帰宅する気にはなれない.そうは言っても,家まで歩いて帰るほど元気でもない.
 ”ちょっと,お茶でもするか…”
ということで,大船駅隣接のルミネ1階の某コーヒーチェーンに入る.そして230円也のコーヒーを1人で賞味する.
 ”う~ん…,山登りの仕上げは,やっぱりコーヒーだな…!”

<仕上げはコーヒー>

<ラップタイム>

 7:05  大倉歩きだし
 7:23  観音茶屋
 7:51  見晴茶屋
 8:18  駒止茶屋
 8:35  堀山の家
 9:20  花立山荘
 9:41  金冷シ
 9:57  塔ノ岳山頂着
10:03    〃    発
10:10  金冷シ
10:20  花立山荘
11:13  堀山の家
11:30  駒止茶屋
11:56  見晴茶屋
12:14  観音茶屋 
12:30  大倉着

[山行記録]

■水平歩行距離        7.0km(片道)

■累積登攀下降高度     1,269m

■上り所要時間(休憩時間込み)
  大倉発             7:05
    塔ノ岳山頂着          9:57
    (所要時間)        2時間52分(2.87h)
  水平歩行速度      7.0km/2.87h=2.43km/h
  登攀速度         1,269m/2.87h=442m/h

■下り所要時間(休憩時間込み)
  塔ノ岳発           10:03
    大倉着            12:30
   (所要時間)        2時間27分(2.45)
 水平歩行速度      7.0km/2.45h=2.86km/h
  下降速度         1,269m/2.45h=518m/h
                                                                                  (おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/58bb376f4d16998aa8c4367f513c928c
「丹沢の山旅」の次回の記事
なし

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
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