Quantcast
Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2690

グランドキャニオン谷底往復;第5日目(4);再びツサヤンへ

$
0
0

                           <ブライトエンジェルトレイルヘッド>

    グランドキャニオン谷底往復;第5日目(4);再びツサヤンへ
                (アルパインツアー)
     2017年2月28日(火)~3月7日(火)
前の記事
 ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d316753e2a355f5ac9c7a6b6df0c715d
 
第5日目;2017年3月4日(土) (つづき)

<ルート地図>

■不ランドキャニョンビレッジとツサヤン

←クリック拡大

■ブライトエンジェルトレイルヘッドとその周辺

←クリック拡大

<ブライトエンジェルロッジで休憩>

■ブライトエンジェルロッジへ
 7時12分,ブライトエンジェルキャンプグラウンドから歩き出した私達は,四苦八苦の末,13時42分,ようやくブライトエンジェルトレイルヘッドに到着した.本当にシンドイ登りだった.
 トレイルヘッドの大きな標識の前で登頂記念の写真を撮った後,暫くの間休憩を取る.
 5分ほどの休憩後,ツアーリーダーのHDさんが,
 「…そろそろブライトエンジェルロッジの方へ移動しましょう…」
と私達を促す.
 トレイルヘッドからロッジまでは,ほんの200~300メートルしか離れていないが,こんなに短い距離でも,疲れた身体には,ヤケに長い距離に感じる.
 14時52分,ようやくブライトエンジェルロッジに到着する・

<ブライトエンジェルロッジへ移動>

■ブライトエンジェルロッジで休憩
 ブライトエンジェルロッジの中に入る.巨大な木造建築である.窓が少ないせいか建物の内部は少々薄暗い感じがする.天井がえらく高く,丸太の骨組みが丸出しになっているユニークな建物である.
 立野の中では沢山の観光客が繕いでいる.
 中を一廻りしてみる.カウンターではちょっとした飲み物のサービスがある.また,売店,展示場などがある.
 私は,結構,疲労感があるので,窓際のベンチに座ったまま休憩を取り続ける.

<ブライトエンジェルロッジの内部>

<ツサヤンへ移動>

■循環バスに乗車
 現地ガイドのADMさんが,
 「…そろそろバスの時間ですので,移動しましょう…」
と私達を促す.
 ブライトエンジェルロッジ前を,15時30分に出発する循環バスに乗車する.
 バスは沢山の観光客で混雑している.
 バスの後ろの乗車口から車内に入る.乗車口近くに居た係員が,私の顔を見て,
 「こちらの席に座って下さい…」
と言う.私がヨボヨボの老人に見えたんだろう.正にその通りだが,グループメンバーと離れてしまうとどこで下車するのかも分からなくなるので,折角のシニアー席は辞退してメンバーと同じ場所に運良く座る.
 車内にはいろいろな人種の人達が乗っていて,多民族国家になれていない私は,ちょっと緊張を強いられる.
 15時30分,バスはブライトエンジェルロッジ前を発車する.

■ロバ小屋で荷物を受け取る
 ほんの5~6分の乗車で,15時36分,ロバ小屋の近くで下車する. 
 ロバ小屋に入る.馬糞の臭いが小屋一杯に立ちこめている.ミュール達は仕事で出払っていて,小屋には1頭も居ない.
 係員から,ミュールに運んでもらった荷物を受け取る.そして,ADMさんが駐車場から移動させた専用車に積み込む.
 15時43分,荷物を積み終えてから専用車に乗ってロバ小屋から発車する.

■レッドフェザーロッジに到着
 私達を乗せた専用車は,15時30分,無事,今夜の宿泊場所であるレッドフェザーロッジに到着する.
 レッドフェザーロッジは,2日目の3月1日(水)に宿泊したホテルである.
 先日のジャンケンの結果,今夜は私1人で1部屋を占領することになっている.疲労困憊の夜を独り気儘に過ごせるのはとても有り難い.

<レッドフェザーロッジに到着>

<快適な部屋を1人で使う>

■部屋の間取り


■部屋の様子
 ロッジのフロントでADMさんとHDさんが宿泊手続きを済ませるのをロビーで待っている.
 手続きが終わって,部屋の鍵が渡される.私の部屋は3118号室.早速,自分の荷物を持って,自分の部屋に向かう.
 自室に入る.
 大きなダブルベッドが2基置かれている.
 ”こんなに大きな部屋を1人で使うなんて…何とも贅沢だな”
 ユーティリティに入って見る.バスタブ,大きな洗面台,トイレがセットになっている.トイレは残念ながらウォシュレットではないが,外国だから仕方がない.
 無料のコーヒーが何パックか置いてある.
 これで十分.申し分がないほど贅沢である.勿論,谷底のテント泊に比べたら天と地の違いである.

<部屋の様子>

■己のバッチイ顔に戦慄
 とにかく,バスタブに使って,伸び放題の髭を剃り,何日もずっと着たままだった下着を新しいものに取り替えたい.
 私は洗面台の鏡の前に立って,部屋に入った直後の自分の姿をデジカメに収める(下の写真;顔はプライバシー保護のためにマスクしてある).鏡に映った髭ボウボウの己の貧相な姿に戦慄を覚える.
 ”早く風呂には行って,髭でも剃らなければ…”

<洗面台の鏡に映った自分の顔をデジカメに収める>

■スッポンポン
 バスタブにお湯を張る.幸いなことにお湯のでは良いので,数分でバスタブのお湯は満杯になる.
 待ちかねたように下着を全部脱ぎすててスッポンポンになる.この辺りが1人部屋の気楽さである.
 久々の湯船が何とも心地よい.文字通り生き返ったような気分になる.風呂の入る前に何となく感じていた疲労感も,湯船に入っている間に,雲散霧消してしまう.
 無精髭をそり落とすと,自分の顔が意外とすべすべしているのに気が付く.
 夕食は,18時30分,ロビー集合で隣のビルの食堂で摂ることになっている.
 まだ,時間がある.
 私は新しい下着に着替えてから,気分上々の状態で,ベッドに横になり.今日の日記や資料の整理を続ける.ときどき襲ってくる睡魔と戦いながら…

<久々にまともな夕食だ>

■隣のビルのレストランへ
 全員が揃ったところで,レッドフェザーロッジのロビー裏口から外へ出る.そして100メートル余り離れた真正面のキャノンプラザの1階にあるレストランを目指す.
 ここは標高約2,000メートルの高地である.しかも内陸に位置している.したがって,日が沈むと急に寒くなる.
 ピリッとした空気の中を,寒さに背中を丸めながら歩く.
<レストランは隣のビル>

■レストラン入口
 レストランの入口は青色の発光ダイオードの飾り付けが施されている.レストランの名称は何処にも書いてない.また,カウンターにも名刺すら置いてない.それに人の気配も殆どない.
 ”本当に営業しているのかな…”
と疑いたくなる.
 私は,後で,このお店の名前をADMさんに伺おうと思っていたが,ついつい忘れた.したがって,このレストランの名前は分からないまま帰国してしまった.でも,”まあ,いいか…大勢に影響ないもの”.
 ADMさんを先頭にレストランに入る.
 レストランはちゃんと営業している.ただ,客は極端に少ない.今のところどうやら私たち以外にほとんど客が居ない.
 私達は客席のほぼ中央付近のテーブルに案内される.

<レストラン入口>

■まずは乾杯
 席に着いてすぐに,ツアーリーダーのHDさんから明日の予定の説明がある.
 明日のモーニングコールは6時丁度.朝食を済ませてから,9時丁度にチェックアウト.その後,専用車でラスベガスへ向かうとのこと.
 今夜は旅行社の奢りで,1杯だけアルコール類がサービスされるとのこと.
 ”そんならば…”
ということで,お付き合いで勧められるままに「グランドキャニョン・スベッタ・コロンダ(正式名称忘れた)」という銘柄のビールを所望する.
 出てきたビールは随分と濃い色をしている.ちょっと甘みのある変わったビールである.
 また最年長と言うことで,乾杯の音頭を取らされるかと思うと,ヘドが出そうになる.断固,拒否するぞと身構えるが,それぞれが自然とコップを合わせてから飲み始める.
 ”良かった…!”
 これで,乾杯嫌いの私もホッとする.
 正直なところ,なんで最年長者が乾杯の音頭を取らなければならないのか,私には理解できない.何も好き好んで最年長者になったわけではない.
 私は,平素,自分がオイボレだと言うことを忘れていたい.
 もし乾杯の音頭を取れと言われたら,断固,拒否するつもりだった.
 ”下戸を巻き込むな! てめえら,勝手に飲めばいいじゃないか…なんで下戸のオレが乾杯しなければならないんだ…”
 これ本音.

<濃い色の地ビール>

■メインディッシュ
 メインディッシュは,3種類の中から選べとのこと.
 私は牡蛎のフライを所望する.その他に何があったかは記録しなかったので忘れた.
 実際に出てきた料理は,想像していたものと大分違うが,これがアメリカ式なんだろうと納得する.
 調味料は,日本から持参した醤油を使う.醤油をちょっと掛けると,料理にコクが出て数段と美味しくなる.
 ”本当は生牡蠣食べたいな”
とフト思う.
 でも,谷底で毎食ベーグルを食べていたのと比較すれば,ここの食事は天と地ほどの違いがある.やっと本格的な食事にありついた感じがする.

<メインディッシュ>

■サラダと焼きめしもどき
 次いで出てきたのがサラダと焼きめしのようなもの.これがどうやら主食のようである.
 勿論,サラダにも醤油だ.
 日本人が総じて小食なことを知っているADMさんは,比較的量の少ない料理を注文してくれたようだが,これでも私には量が多すぎる.とてもでは善無食べきれない.心ならずもこの皿の半分ぐらいは残してしまう.

<主食は焼きめし>

■仕上げはコーヒー
 仕上げはコーヒーである.
 コーヒーは言わずと知れたアメリカンである.ここはアメリカだから…
 コーヒーを賞味しながら,雑談に耽る

<仕上げはコーヒー>

<今日も無事に終わった>

■部屋へ引き上げる
 20時20分,夕食を終える.そして,早々と,20時25分,自室に戻る.
 大きなダブルベッドが1基も置いてある広い部屋をたった一人で遣うんだから最高に贅沢である.一人だから同室の人への気兼ねも不要である.
 私は荷物など散らかしっぱなしのまま,もう一度風呂に入り直す.そして,ごく身の回りのものと貴重品以外は,スタッフバッグに放り込む.荷物の整理など,すぐに終わってしまう.もう,特にすることもない.

■今日も無事終わった
 20時50分,広すぎるベッドに潜り込む.
 ベッドの中で,15分ほど日記の整理をしてから就寝.
 今日も何とか無事に谷底からリムまで登ることができた.”良かった,良かった”である.

<5日目のラップタイム>

 7:12  ブライトエンジェルキャンプグラウンド歩きだし
 7:17  橋を渡る
 7:58  インディアンクリーク入口(8:25まで休憩)
 8:33  ジグザグ道手前(8:33まで休憩)
 9:38  平坦地(9:36まで休憩)
10:27  インディアンプラトー(10:45まで昼食)
11:27  標高1,300メートル地点(11:32まで休憩)
11:52  3マイルポイントレストハウス(12:13まで休憩)
13:02  1-1/3マイルポイントレストハウス(アイゼン装着;13;15まで休憩)
13:44  1マイルポイント(13:54まで休憩)
14:40  ブライトエンジェルトレイルヘッド着

[5日目の山行記録]

■水平歩行距離                     13.2km

■累積登攀高度(概算)                 1,320m 

■累積下降高度                                       tr.

■所要時間(休憩時間込み)
 ブライトエンジェルキャンプグラウンド発     7:12
 ブライトエンジェルトレイルヘッド着      14:40
 (所要時間)                7時間28分(7.47h)
 水平歩行速度                       13.2km/7.47h=1.77km/h
 登攀速度              1,320m/7.47h=177m/h
 (標高差だけで計算)  
                                 (5日目終わり)
                                 (6日目に続く)
つづき(6日目)の記事
  ↓
(執筆中)

「グランドキャニョン谷底往復」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5af65f36dc434f32b7f18600720f25c7
「グランドキャニョン谷底往復」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/c18667bacc5d6d7634fb6ebe265177b2

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
 また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します.


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2690

Trending Articles