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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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春たけなわの箱根;浅間山・鷹巣山・甘酒茶屋縦走

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     春たけなわの箱根;浅間山・鷹巣山・甘酒茶屋縦走
         (箱根ハイクグループ定例会)
        2017年4月10日(月) 晴

<ルートマップ>


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<登山口のバス停小涌園へ>

■まずは小田原駅でモーニングコーヒーだ
 久々の箱根ハイクグループの定例会である.
 前日(4月9日)まで,橫浜の山下公園近くにある神奈川県民ホールで開催されていた神奈美公募展に日参していた私は,少々疲労気味だったので,この定例会に参加するどうか,前日まで迷っていた.でも,当日の朝,わりかし良い感じで朝を迎えることができたので,
 ”やっぱり,参加しよう…”
と俄に決断する.
 もちろん,リーダーのKGさんには,昨夜の内に,
 「…(斯く斯く云々で)明日は不参加とさせて下さい.でももし元気が回復したら集合時間までに参ります…」
とメールでお断りしてある.
 集合は,10時00分,JR小田原駅改札口前である.
 何時も,塔ノ岳詣でのときには,4時10分に家を出発,10時といえば,塔ノ岳山頂に到着している時間である.そのため集合が10時と言われると,朝の時間を持て余す.
 私は時間が待ちきれなくて,まだ速すぎるのは重々承知の上で,8時頃自宅を出る.路線バスと東海道本線下り電車を乗り継いで,9時25分頃,小田原駅に到着する.
 まだイカンがあるので,コンコース添いにある”Tre Tatte”という喫茶店に入ってモーニングコーヒーを楽しむ.ここは,コンコースの目立たない場所にあるので比較的空いているが,私の好みの店である.10時まではオーヒーのお代わりができる.これが有り難い.

<モーニングコーヒー>

■路線バスで小涌園へ
 小田急線の電車が,どこかの人身事故の影響で遅延している.そんな関係もあって,集合時間が10分ほど遅延する.参加者は6人,全員男性である.このグループは男性ばかりなのがユニークである.
 小田原駅前10時45分発路線バスに乗車する.

<千条の滝から浅間山へ>

■バス停小涌園から歩き出す
 平日にもかかわらず,バスはビッシリと立ち席がでるほどの混雑である.辺りを見回すと乗客の7~8割はどうやら外国人のようである.彼らがバスの中で特段に騒いでいるわけではないが,なんだか外国を旅しているような息苦しさを感じる.
 何だか落ち着かない.正直なところ.
 ”バスから早く降りたいな…”
と思いながら,ジリジリした気分のまま,ひたすら目的地に到着するのを待つ.
 11時24分,バスは小涌谷に到着する.
 ”やれやれ,やっと到着だ…”
 同行のHGさんが,私に,
 ”ストレッチしましょう…”
と提案する.
 このグループでは,私がこれまで何回も音頭を取ってストレッチをしているので,今更,私が温度をとることもなかろうということで,バス停から少し離れた空き地で,各自,自由にストレッチをして貰う.
 ストレッチを終えて,11時30分,バス停小涌谷から歩き出す.
 何時の塔ノ岳詣でならば,今頃の時間は雑事場ノ平辺りを下っている時間である.後35分ぐらいでバス停大倉に到着してしまう.それに比較すると今日は何とも遅い時間の歩き出しである.

<バス停小涌谷近く案内標識>

■千条の滝
 まずは,千条の滝を目指す.
 急な坂道の舗装道路をユックリペースで登る.とちゅう金型工業組合の立派な保養時の前を通過する.
 途中から草道に入って,11時47分,千条の滝に到着する.
 草道は水でビショビショに濡れていたので,千代の滝もさぞかし水量が多いだろうと予想していたが,何だか何時もより水量が少ないように思える.でも,気のせいかも知れない.
 滝に面した広場で,滝を眺めながら,早々と休憩を取る.

<千代の滝>

■木橋を渡る
 11時54分,休憩を終えて,再び歩き出す.
 まずは,激流がさくさくと岩を噛む音を聞きながら,木橋を渡る.木橋の先はいきなり足場の悪い登山道になる.濡れていて滑りやすい急坂がいきなり始まる.

<木橋を渡る>

■急坂を登る
 木橋を渡ったところで,浅間山に向かう登山道と鷹巣山へ向かう登山道とに分岐する.私達は,まずは浅間山に向かう予定である.
 至る所に木の根が入り組んで露出している荒れた登り坂が続く.かなり急な登り坂が連続する.
 12時14分,坂道の途中で,
 「ちょっと一息入れましょう…」
とリーダーがいう.
 まだ歩き出して20分ほどしか経過していないが,汗ばんでいる方も居られるようである.
 12時18分,最初の休憩を終えて,再び歩き出す.

<急坂を登る>

■平坦で心地よい尾根道
 12時39分,急な登り坂を登りきって,平坦な尾根道に入る.ここからあ雑木林の中を行く心地よい散策路に変わる.
 新緑には,まだ少し早いが,清々しい気分に浸りながら,ノンビリ旅を楽しむ.

<心地良い散策路>

■浅間山山頂
 雑木林の中から,突然見晴の良い場所に飛び出る.12時48分,浅間山山頂(標高:802メートル)に到着する.
 広場の一番高いところに,浅間山の案内板と三角点がある.その脇のベンチに座って,よっと遅めの昼食を摂る.
 私は何時もの山行と同じようにコンビニオニギリ2個が昼食である.

<浅間山山頂>

<浅間山から鷹巣山へ>

■アジサイと椿の下り坂
 昼食を終えて,13時25分,浅間山山頂から歩き出す.
 暫くの間は尾根沿いの緩やかな下り坂が続く.登山道の両側にはアジサイと椿が沢山植えられている.
 4月初旬に季節外れの大雪で倒れたと思われる椿があちらこちらで散見される.

<稜線沿いの緩やかな下り坂>

■鞍部の三差路
 13時42分,鞍部の三差路に到着する.「鷹巣山15分…」と書いてある標識が立っている.
 「…後,(標高差で)100メートルほど登りますよ…」
とKGさんが一同に説明する.
 いよいよ鷹巣山山頂を目指して急坂を登りはじめる.

<鞍部の三差路>

■鷹巣山山頂
 ジグザグの急な坂道をユックリとしたペースで登り続ける.石畳と木の階段道がほぼ並行している.
 数年前までは,石畳の道しかなかったので,特に下りは滑りやすくて苦労したが,階段道ができてから,格段に歩き易くなったのを覚えている.でも,新しい階段だなと思っていたのに,何時の間にか随分と傷んでしまったようである.
 暫く急坂を登ると,平坦道になる.平坦道を2~3分歩いて.13時58分,鷹巣山山頂(標高834メートル)に到着する.
 鷹巣山山頂にも,私達全員が丁度座れるほどのベンチがある.ここで休憩を取る.

<鷹巣山山頂>

<芦之湯温泉へ>

■なだらかな下り坂
 14時07分,鷹巣山山頂から歩き出す.ここから先はごく緩やかな下り坂が連続する.実に心地良い山道が続く.
 一同,リラックスした感じで,坂道を下り続ける.

<鷹巣山から国道1号線へ>

■三差路
 14時20分,「芦の湯,小涌谷・湯本,飛龍の滝・畑宿」と書いてある標識の前に到着する.
 私達は,ここで左折して国道1号線を芦の湯方面に向かって歩き始める.

<三差路の標識>

■国道一号線
 国道一号線を芦の湯方面に向かて歩き続ける.緩やかな下り坂が続く.

<国道一号線を歩く>

■芦の湯温泉到着
 14時36分,芦の湯に到着する.
 入口に「芦の湯,湯の花温泉入口」と書いてある大きな案内板が立っている.その脇に何か由緒ありげな巨石の案内が立っている.
 これらの標識に引き寄せられるような感じで,芦の湯の集落に入る.

<芦の湯入口>

■阿字ヶ池
 温泉入口付近に阿字ヶ池がある.小さな池である.
 池の畔にある案内板に夜と,戦争中,日本と同盟関係にあったドイツ兵がここに滞在していたが,防空のために,滞在中のドイツ兵が苦労してこの池を作ったようである.

<阿字ヶ池>

■再び国道一号線へ
 芦の湯温泉郷を抜けて,14時51分,再び国道一号線に突き当たる.
 国道一号線を西南に向けて歩き続ける.なだらかな登り坂が連続する.

<再び国道一号線へ>

<精進池と石仏群>

■周辺地図(現地案内板より引用)

←クリック拡大

■国道一号線の最高地点通過
 国道一号線の登り坂を歩く.
 14時58分,今回のコースの国道一号線標高地点(標高874メートル)を通過する.ここから先は緩やかな下り坂になる.

<国道一号線の最高地点標高874メートル>

■曾我兄弟・虎御前の墓
 14時59分,曾我兄弟・虎御前墓に到着する.
 大きくて立派な五輪塔が3基並んでいる.歴史館の資料によると,向かって左側の2基が曾我兄弟,右が虎御前の墓だといわれているようである.国重要文化財である.
 そういえば鎌倉の実相寺は工藤祐経の屋敷跡だったな…と,いきなり鎌倉との関わりを連想する.

<曾我兄弟・虎御前の墓>

■二十五菩薩
 ついでトンネルを挟んで両側に集積している二十五菩薩を拝観する.
 ちょうどこの辺りで,同じパンフレットを持った沢山の人達と鉢合わせになる.どうやら名古屋方面から来たバスツアーの団体のようである.
 ここは,数年前に,アルパインツアー社主催の絵画教室で写生に来たことがあった.あのとき,この二十五菩薩を画いたが,どうも気乗りがしなくて,中途半端な欠きっぱなしの状態で,まだ,放置したままになっている.
 ”あの絵を完成させなければ罰が当たるな…”
と妙なことが気になり始める.

<二十五菩薩(西側)>

■多田満仲墓と八百比丘尼墓
 つづいて,多田満仲墓(左の宝篋印塔)と八百比丘尼墓を詣でる.
 多田満仲は平安時代に活躍した源氏の祖先.この宝篋印塔は国重要文化財.関東では最古の宝篋印塔のようである.
 また,八百比丘比は,八百歳の長寿を得た伝説上の女性のことだという.
 (いずれも,現地資料による.)
 
<多田満仲墓>                  <八百比丘尼墓>

■六道地蔵
 つづいて,トンネルを潜って六道地蔵を詣でる(冒頭の写真).地蔵堂の前はちょっとした広場になっている.歴史館の資料によるとこの石仏は成安2年(1,300年)に造立されたという.
 この地蔵は大きな岩に仏像が刻まれている磨崖仏である.国重要文化財指定.

<六道地蔵>

■精進池
 六道地蔵から往路を戻ってトンネルを潜ると精進池湖畔である.目の前に閑静な池が広がっている.
 残念ながら池の周囲を歩く事はできないようである.

<精進池>

■歴史館
 15時27分,精進池湖畔にある歴史館に到着する.ここで見学兼トイレ休憩を取る.関内を一回りしてみる.
 関内には石仏の模型などが,オドロオドロした雰囲気で展示されている.
 気温が一段と下がって,随分と寒くなる.
 バスツアーの団体客と鉢合わせになる.

<歴史館>

<お玉ヶ池へ>

■地図

←クリック拡大

■精進湖から歩き出す
 15時39分,歴史館から歩き出す.観光バスで凝られた方達も観光バスに戻っているところである.

<歴史館から歩き出す>

■国道一号線からハイキングコースに入る
 駐車場前で国道一号線を横断して,遊歩道に入る.暫くの間は,ほぼ平で長閑な散策路が続くが,途中からやや急で長い下り坂が連続する.
 下り坂になると,列がバラケ始める.

<国道一号線からハイキングコースに入る>

■旧東海道
 やがて,進行方向右手に木の間からお玉ヶ池が見え始める.
 16時04分,「畑宿旧東海道,芦ノ湯精進池」の案内板が立っている場所に到着する.ここで,旧東海道に突き当たる.
 KGリーダーの判断で,この近くにあるバス停から小田原行のバスに乗車することに決定する.三差路を右折して旧東海道を芦ノ湖方面に向けて歩き出す.

<旧東海道に突き当たる>

■お玉ヶ池
 三差路を右折してすぐにお玉ヶ池の全景が良く見える場所を通過する.実に穏やかな感じの風景である.いかにも箱根らしい景色だなと思う.
 ここで,ちょっと立ち止まって,何枚かの写真を撮る.

<お玉ヶ池>

■バス停お玉ヶ池
 16時10分,バス停お玉ヶ池に到着する.
 バスの時刻表を見ると,箱根湯本駅行のバスが毎時08分,38分にあるらしい.もう16時10分になっているが,16時08分のバスがまだ来ていない.
 「…バスが未だ来ていないですね.もうすぐ来るでしょう」
ということで,16時08分のバスを待つ.
 16時15分頃,バスが到着する.
 ところが,このバスは超満員で乗れない.運転手が次のバスにしてくれと私達に言う.
 「次のバスって…今度のバス,何時ですか…」
と聞く.運転手はこともなげに,
 「40分後です…」
と答える.
 ”ありゃ,りゃ,…”
 私達は返す言葉もない.次のバスも満員で乗れないかも知れない.私は心密かに,
 ”いざとなったら箱根湯本まで歩くぞ…”
と覚悟を決める.
<バス停お玉ヶ池>

<旧東海道経由で甘酒茶屋へ>

■箱根旧街道
 16時10分,バス停お玉ヶ池から,甘酒茶屋に向けて歩き出す.
 16時22分,バス通りから旧東海道の箱根旧街道に入る.ここからは石畳の歩きにくい道になる.
 甘酒茶山では後400メートルである.
 石ころがゴロゴロと足の裏に当たって実に歩きにくい.
 
<箱根旧街道の案内板>                         <石ころばかりの旧街道>
 
■甘酒茶屋
 16時32分,漸く甘酒茶屋に到着する.
 もう時間が遅いためか,甘酒茶屋は閉店している.茶屋前のベンチに何処の国の人か分からないが数名の外国人が居るだけ.
 私達は真っ直ぐバス停甘酒茶屋に向かう.幸いなことに私たち以外にバス待ちの人は居ないようである.

<甘酒茶屋>

<やっと帰宅>

■外人ばかりのバス
 16時03分,漸くバスが到着する.バスは満員だが何とか乗車する.勿論,座れないがそれは覚悟の上だ.
 乗客の大部分は外国人である.何だか日本ではない感じである.
 ”なんだ!…ここは日本ではなかったのか!”
 私は別に外国人排斥なんて偏狭な心は持っていないが,それでもこれだけ外国人ばかりだと,自分が他所の国に居るような錯覚に陥ってしまう.
 17時12分,バスはやっと箱根湯本に到着する.

■小田原で乗り換えて無事帰宅
 箱根湯本で小田原行の電車に乗り換える.4両編成の赤橙色の電車である.ここでも乗客の半数は外国人である.図体の大きな外国人が,どでかい荷物を持ったまま周囲に居ると,何ともいえない威圧感がある.
 小田原で当買う同本線の電車に乗り換える.やっと周囲が日本人だけになる.やっと気分が落ち着く.落ち着くと眠くなる.
 眠気と格闘しながら,18時31分,大船駅で下車する.
 19時前に,無事,帰宅する.
 今朝まで我が家に居た孫娘は,今日は自分の家に帰っているようである.

<ラップタイム>

11:30  バス停小涌谷歩き出し
11:47  千条の滝(11:54まで展望休憩)
12:14  急坂の途中(12:18まで休憩)
12:40  浅間山分岐
12:48  浅間山山頂(13:25まで昼食)
13:42  鞍部
13:58  鷹巣山山頂(14:07まで休憩)
14:20  国道一号線
14:36  芦の湯
14:58  標高874メートル地点
14:59  曾我兄弟・虎御前墓
15:27  歴史館(15:39まで見学)
16:04  旧東海道
16:10  バス停お玉ヶ池(16:15まで)
16:32  甘酒茶屋着

[ハイキング記録]

■水平歩行距離          8.7km

■累積登攀高度          576m

■累積下降高度          415m

■所要時間(休憩時間込み)
 バス停小涌園発          11:30  
 バス停甘酒茶屋着                16:32
   (所要時間)         3時間02分(3.03h)
 水平歩行速度       8.7km/3.03h=2.87km/h
                                    (おわり)
「関東・伊豆箱根・上信越の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/396cbd7219467aef7637039809ea5e14
「関東・伊豆箱根・上信越の山旅」の次回の記事
(なし)

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
 また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します.





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