<光明寺の枯山水庭園>
一寸早すぎた鎌倉観桜;本覚寺から光明寺までブラリ散策
(KGU『鎌倉学』受講生鎌倉散策の会)
2017年3月29日(水) 晴れ
<ルート地図>
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■今回の散策ルート
私達はKGU公開講座『鎌倉学』で知り合った鎌倉お散歩グループである.早いもので今回で4回目の開催である.今回のテーマは鎌倉東部地区の社寺史跡と観桜である.登録メンバーは私を含めて8名である.今回の出席者は総勢6名.参加者の皆さんは意気ますます盛んである,
10時00分,鎌倉駅表口集合.案内役は不肖FH,
こちらのグループは,私が平素お付き合いしている山歩き主体のグループの方々に比較すると,残念ながらそれほど歩けないが,わざわざ公開講座を受講しているだけあって,いろいろな物事に対する知識欲は素晴らしい.
そんなこともあって,私は今回のコースを企画するにあたって,坂道が少ないなるべく平坦なルートで,沿道には然るべき歴史的なエピーソードがあり,かつ,季節柄桜の花が楽しめるように配慮した.その結果が冒頭の地図に示した散策ルートである.
ただ当初考えていたルートとでは,光明寺から材木座海岸を経由して鎌倉駅まで歩いて戻るつもりだったが,何人かの参加者から,
「もう,1万3千歩も歩きましたよ…バスで戻りましょう…」
という提案があったため,急遽,路線バスで鎌倉駅まで戻った.
■鎌倉駅歩き出したが…
参加予定の皆さんが集合時間の10時頃,全員が揃う.予定通り鎌倉駅前から歩き出す.
まずは本覚寺を目指す.本覚寺境内の大きな桜は2分咲きぐらいである.まだ見頃には早いが,桜の花とお寺の建物が調和してなかなか美しい.私はすかさず何枚かの写真を撮る…が,当ブログで披露できないのが残念である.
実は,カメラにSDカードを装着するのを忘れてしまい,撮ったつもりの写真が全くない.SDカードが入っていないにの気が付いたのが八雲神社を通過した後である.したがって,その間の記事は写真無しということになる.
■本覚寺から妙本寺へ
本覚寺境内を通り抜けて,本覚寺へ向かう.戎橋を渡ると,観光客の数がぐっと少なくなる.私達は妙本寺に向かって鬱蒼とした木立に囲まれた参道を歩く.
10時20分,妙本寺山門に到着する.
妙本寺は桜の名所としても有名だが,今年の桜は開花が例年より大分遅いようである.まだ境内の桜は,ほんの数里の花が咲き始めたばかりである.
「ム,ム,ム,…,未だ見頃には大分早いですね…残念!」
■常栄寺と八雲神社
10時40分頃,妙本寺を出発する.
10時45分,常栄寺に到着する.ここでもカメラにSDカードが入っていないことに気が付かずに,一生懸命,数枚の写真を撮る.
続いて10時50分頃,八雲神社に到着する.
ここでは,後三年の役,新羅三郎義光のことなど,鎌倉の年寄り学校で教えてもらった資料をそのまま棒読みで紹介する.
■別願寺,上行寺,安養院
10時55分,別願寺に到着する.時宗の寺.足利持氏の供養塔を拝観する.広津和郎が死んでいたことがある寺である.
別願寺で写真を撮っているときに,ようやくSDカードがカメラに入っていないことに気が付く.やむなくここからは携帯電話のカメラ機能を使って写真を撮ることにする.
11時07分,上行寺に到着する.
ここでは観光定番の左甚五郎作龍の彫り物,七福神,鬼子母神,広木松之助墓を詣でる.
続いて,道路を挟んで上行寺と反対側に位置している安養院に到着する.希望者だけ境内に入って,北条政子の宝篋印塔などを参拝,見学する.参加者は大学の公開講座の受講生だけあって,私が所属する他のグループの皆様に比較すると,遺構や遺跡に興味を持つ人が多いようである.殆どの方々が,入口で拝観料を支払って,参拝を済ませる.
<上行寺の龍の彫り物>
■大宝寺
11時27分,大宝寺に到着する.ここも日蓮宗で佐竹氏縁の寺.境内の桜がかなり開花していて美しい.
今日の散策の主要テーマは観桜.大宝寺でやっと綺麗に咲いた桜に出会えた.
<大宝寺>
■妙法寺と安国論寺
11時35分,妙法寺参道入口に到着する.同行者の皆さんも妙法寺に関心があるようだが,折角,拝観料を支払って境内に入るんだったら十分に時間を取ってユックリ拝観したい.そこで,またの機会に妙法寺を訪れることにして,今日の所は素通りする.
11時40分,妙法寺の近くにある安国論寺に到着する.ここもどうせ訪れるならば十分に時間を取りたいので,別の機会に参拝,見学することにする.
<安国論寺>
■銚子ノ井
11時45分,横須賀線踏切を渡る.踏切を挟んで道路の反対側に長勝寺参道入口があるが,折角ここまで北のだから…ということで,近くにある鎌倉十井の一つ,銚子ノ井を見物することにする.
自動車の交通量の多い自動車道を逗子方面に200メートルほど歩いて,11時49分,銚子ノ井に到着する.
銚子ノ井は民家の敷地の片隅にあるが,土地勘がないとこの井戸を探すのがちょっと大変かも知れない.
<銚子ノ井>
■日蓮乞水
銚子ノ井の前の狭い路地を抜けて,自動車道路の裏道に出る.右折して名越切通方面へ50メートルほど歩くと,進行方向右手に日蓮乞水がある(11時52分).
日蓮乞水の見学を終えてから.自動車道へ戻る.
<日蓮乞う水>
■長勝寺
11時59分,長勝寺に到着する.
ここは桜の名所だが,残念ながら桜は全くといって良いほど開花していない.折角,ここまで来たものの桜が見られなくて残念.
大国祷会成満祭で僧侶が水浴びをする場所や赤城圭一郎祈念碑などを見学する.
ふと,気が付くと,もうお昼である.
”どこか,弁当を広げるところを探さなければ…”
<長勝寺>
■来迎寺
長松寺を出てから,途中の社寺を参拝,見学しながら光明寺まで歩くつもりである.ところが,途中の社寺を上手に一筆書きで廻るルートがなかなか考えつかない.
”ええぃ~…,面倒だ!”
ということで,一筆書きを諦めて,バス通りの裏道を通って,まずは来迎寺へ向かう.
12時15分,来迎寺に到着する.
まずは三浦大介義明墓を詣でる.
<来迎寺>
■三浦家来の墓
来迎寺の裏手に回る.そこには三浦家来の墓がビッシリと建ち並んでいる.
周囲は閑静な空き地が広がる.駐車場である.空き地の片隅を借りて休憩を取る.ついでに,縁石に座り込んで,昼食用に鎌倉駅前で購入した握り飯をそそくさと食べる.
<三浦家来の墓>
■五所神社
昼食を終えて,12時40分,来迎寺を出発する.そして,12時42分,来迎寺のすぐ南になる五所神社に到着する.ここは旧乱橋村と旧材木座村にあった複数の寺を合祀したところである.境内には沢山の神社が集積している.
御輿が納められている建屋の裏手をちょっと覗いてみる.すぐ裏手が険しい山になっている.その山に階段道があるが,残念ながら立ち入り禁止になっている.
<五所神社>
■向福寺
五所神社前からバス通りに向かう.バス通りを右折して,12時54分,向福寺に到着する.ここは時宗の寺.藤沢の遊行寺の末寺である.丹下左膳の作家,林不忘が住んでいたことがある.
向福寺を詣でた後,向福寺のすぐ北になる乱橋跡を見物する.ここは鎌倉幕府軍が新田義貞に攻められて崩れだしたところだと聞いている.
乱橋跡を見物した後,川に被せられた蓋が続く道を抜けて通りに出る.左折して再び五所神社前に戻る.
<向福寺>
■実相寺
13時07分,実相寺に到着する.
立派な本堂である.
ここは工藤祐経の屋敷跡である.
<実相寺>
■九品寺
歩行ルートから少し外れて,バス通りに出る.九品寺(くほんじ)はバス通りの角に位置している.
13時17分,九品寺に到着する.浄土宗の寺である.新田義貞が建立した唯一の寺だという.扁額の字は新田義貞筆だという.
<九品寺>
■竹山道夫邸跡を経由して光明寺へ
補陀楽寺に立ち寄る予定だったが,時間が押しているので省略する.
12時25分,独文学者の竹山道夫邸跡を通過する.竹山道夫は『ビルマの竪琴』の作者である.
13時24分,光明寺に到着する.
光明寺は桜の名所でもある.ただ残念ながら,まだ桜は殆ど咲いていない.残念!
<光明寺の山門>
■記主庭園と枯山水庭園
久々に靴を脱いで,本堂を参拝する,
本堂左手にある記主庭園を見学する.
つづいて,本堂を一廻りして,記主庭園の反対側にある枯山水の庭園を見学する(冒頭の写真).
14時25分,光明寺の見学を終える.
<記主庭園>
■路線バスで鎌倉駅へ
当初の予定では,光明寺から材木座海岸を経由して鎌倉駅まで歩くはずだったが,もう疲れたという意見が大半なので,路線バスを利用して鎌倉駅まで戻り解散.
次回の散策は5月頃開催する予定である.
<ラップタイム>
10:05 鎌倉駅表口から歩き出し
10:10 本覚寺
10:20 妙本寺(10:40まで参拝・休憩)
10:45 常栄寺
10:50 八雲神社
10:55 別願寺
11:10 上行寺
11:17 安養院(11:21まで参拝・休憩)
11:27 大宝寺(11:31分まで)
11:35 妙法寺
11:40 安国論寺
11:45 横須賀線踏切
11:49 銚子ノ井
11:52 日蓮乞水
11:59 長勝寺(12:07まで参拝・見学)
12:15 来迎寺(12:40まで参拝・昼食・休憩)
12:42 五所神社(12:50まで参拝)
12:55 乱橋
13:07 実相寺
13:17 九品寺
12:25 竹山道夫邸跡
13:34 光明寺(14:25まで参拝・見学)
[ウォーキング記録]
■水平歩行距離 5.8km
■累積登攀高度 02m
■累積下降高度 97m
■所要時間(休憩時間を含む)
鎌倉駅発 10:05
光明寺着 13:34
(所要時間) 3時間29分(3.48h)
水平歩行速度 5.8km/3.48h=1.67km/h
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/acb2a69a6987033de361b09f8d7f711e
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)
お断り;
これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
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まだ早すぎた鎌倉観桜;本覚寺から光明寺までブラリ散策
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