<イェンデ湖畔>
ノルウェー紀行;第3日目(トレッキング第1日目)(3);メムルブー小屋
(アルパインツアー)
2013年8月19日(月)〜8月30日(金)
第3日目;2013年8月20日(月) トレッキング第1日目 晴
<メムルブーの船着場>
■船着場へ
ベッセン尾根を無事踏破した私たちは,17時44分に無事メムルブー小屋に到着する.その足で,メムルブー小屋の直ぐ下にある船着場へ向かう.
船着き場には,イェンデスハイム小屋で船便に託した荷物が到着しているはずである.
小屋からは一寸した坂道を下って,5分ほどのところに船着場がある.
船着場には人の気配はなく,船も居ない.
“あれ〜っ…荷物は何処かな”
と多少気になるが,桟橋の片隅に私たちの荷物が纏めて置かれている.
<荷物を受け取りに桟橋へ>
■私が預けた荷物
船着場から往路を戻る.船着場から山小屋までは,ほんの一寸の登り坂だが,疲れた身体には,結構,堪える.
私が預けた荷物は,たったこれだけ.スリッパと着替え一式だけである.これだけでもリュックが軽くなれば有り難い.
早速,軽登山靴を脱いで,スリッパに履き替える.
そうこうしている内に,山小屋へのチェックインが終わり,各自に部屋が割り当てられる.私は昨夜と同じKSさんと同室になる.
<私が預けた荷物>
<まずは夕食>
■ド〜ンと運ばれるご馳走
時間が押しているので,部屋に入る前に夕食となる.
18時を少し廻った頃,食堂に入る.私たちは奥まった場所の2列に分かれて座る.私たちの脇には子供達の集団が座っている.中学生ぐらいだろうか.何処の国へ行っても,子供達は皆可愛い.
メインディッシュは,数人分の食材を大きなお皿にド〜ンと載せて運ばれてくる.このお皿から各自が自分の分を取り分ける仕組みである.まずは,圧巻のボリュームに驚く.
<大盛りの夕食>
■ジャガイモがとても美味しい
大皿から自分の分を取り分けながら,美味しく頂く.
私は大食いでも小食でもないが,ここで出されている1人前の食事は量が多すぎて,とても全部は食べられない.まあ,下の写真ぐらいの量で十分である.
食べ物には,人それぞれ好みがあるので,一概に何が美味しいとかマズイとか言えないが,私には特にジャガイモが美味しく感じる.日本で何時も食べているジャガイモに比較すると,舌触りがすべすべしていて,ほのかに甘くて,とても食感が良い.実に美味しい.
私は,好んでアルコールを嗜む方ではないが,周囲の方々が生ビールを注文するのにつられて,35クローネのオレンジジュースを所望する.ついでオレンジジュースを飲んだ後のペットボトルを,明日は水筒代わりに使おうと思う.
実は,容量1リットルのペットボトルを持参しているが,乾燥した所を1日歩くには,水1リットルでは心細いなと思っている.
<美味しい夕食>
<素晴らしい部屋>
■素晴らしい部屋
19時30分頃,夕食を終えてお開きになる.カウンターでオレンジジュース代を支払ってから,割り当てられた部屋に入る.山小屋にしては素晴らしい部屋である.
部屋に入ってすぐの右手がユーティリティになっている.ユーティリティには洗面台,トイレ,シャワー室が揃っている.
その奥に2段ベッドがある.反対側にはクローク,応接セットがある.
シーツ,毛布カバー,枕カバーは勿論洗濯済み.
個室にトイレからシャワーまである山小屋に泊まるのは,私にとって初めての経験である.勿論,電気,暖房も完備していて,消灯時館などなどの制限はない.それに水道の水はそのまま飲料水として使える.
■二段ベッド
今夜は私がベッドの上段を使いますと提案するが,KSさんは,
「いえいえ私が上段を使います…」
と言われる.平素,“長幼の序”などクソクラエと思っている私の本音では,どうも違和感があるが,敢えて自分の主張を貫くことはしない私は言われるままに,今夜も下段のベッドを使わせて貰うことにする.
写真でも分かるように下段のベッドは,上段のベッドより少し幅が広くて.ダブルベッドサイズになっている.そこに2人分の枕と毛布が置かれている.
二段ベッドの反対側には丸いテーブルと安楽椅子(古くさい表現だな)が2脚置かれている.
<二段ベッドと安楽椅子>
■ユーティリティ
山小屋にしてはユーティリティも凄い.
まず目に付くのがシャワー室である.ここでは,10クローネ支払わなくても自由にシャワーが使える.お湯も十分に出る.
それに,一寸したホテルと同じトイレと洗面台が付いている.
この設備を見ながら,日本の山小屋のことを思い出して,思わずため息が出てしまう.余談になるが,富士山が世界遺産になるのは,とても嬉しいことである.でも,最近格段に改善されたとはいえ,一般に日本の山小屋は,とても,とても,メムルブー小屋とは比較にならないほど貧弱である.
メムルブー小屋のような設備の良い山小屋にしか泊まったことがない外国人が,日本の山小屋に宿泊したら,どんな感想を持つだろうか.
<立派なユーティリティ>
■時差ボケは解消したようだ
同室のKSさんは,どこかへ出掛けて,宴会を始めたらしく,部屋には居ない.私は先にシャワーを浴びて,21時頃,就寝.
終日,日光を浴びながら歩いていたので,時差ボケはどうやら解消したようである.また,血圧もほぼ正常値に戻っている.体調もほぼ平常通りに回復したようである.
今日は歩き出しこそ体調が悪かったが,今は全く疲労感は残っていない.この分ならば,明日も問題なく歩けそうである.
良かった,良かった.
<第3日目(トレッキング第1日目)の纏め>
■ラップタイム
8:10 イェンデスハイム小屋歩きだし
9:22 衣服調整(8:30まで)
9:24 分岐
9:58 最初の岩場
10:35 休憩(10:45まで)
11:46 最高地点
13:24 休憩(13:34まで)
14:03 ベス湖畔鞍部通過
15:28 小さな池を塚
16:10 展望の良い所で休憩(16:20まで)
16:35 急な下り坂に差し掛かる
17:44 メムルブー小屋着
■水平歩行距離 13.5キロメートル
■累積登攀高度(概算) 1,250メートル
■累積下降高度(概算) 1,250メートル
■所要時間
イェンデスハイム小屋発 8:10
メムルブー小屋 着 17:44
(所要時間) 9時間34分(9.57h)
水平歩行速度 13.5km/9.57h=1.41km/h
(第3日目おわり)
(第4日目に続く)
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「ノルウェー紀行」の索引
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