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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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早春の信濃路;旅情の小諸路;第1日目(1);小諸懐古園周遊

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     早春の信濃路;旅情の小諸路;第1日目(1);小諸懐古園周遊
             (亡姉一周忌)
       2017年2月5日(日)~6日(月)

第1日目;2017年2月5日(日) 晴後雪

<ルート地図>


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<生まれ故郷の小諸へ>

■北陸新幹線で軽井沢へ
 歳月の過ぎ去るのは実に早い.
 私の故郷小諸で暮らしていた姉が旅立ってから,早,1年が経過する.私にとって何とも慌ただしい一年だったので,振り返って見ると,この1年の間に2回しか帰郷していない.したがって,今回は久々の帰郷ということになる.
 法事は小諸市内の曹洞宗の某名刹で13時30分から行われる.私は,折角の機会なので,午前中に懐古園を一廻りしてから寺へ向かおうと思う.
 前日(2月4日),天気予報で信州小諸の天候を調べると,朝の最低気温がマイナス10℃という予報である.実は前日の土曜日,2月4日に塔ノ岳に登った.そのとき塔ノ岳山地用の気温はマイナス1℃だった.それでも寒かったのに,マイナス10℃とは…!
 私は元々は寒冷の地に育った信州人である.だからマイナス10℃といっても特段に驚くこともないのだが,気候が温暖な湘南地方に50年も住み続けていると,寒さへの抵抗力は,もうすっかり無くなっている.
 6時頃,私は自宅を出発して信州小諸へ向かう.
 寒さに備えて,つい先日,ユニクロで購入したヒートテックの股引を着用し,その上から礼装用の背広を着て羽毛入りの防寒ジャケットを着込む.そして雪靴を履くという物々しい出で立ちである.
 大船駅から上野新宿ラインの電車で東京駅へ向かう.東京駅から北陸新幹線に乗り換えて,8時45分頃,早々と軽井沢に到着してしまう.予想以上に早い到着である.
 
<新幹線の切符>                             <車窓から浅間山が見える> 

■ちょっと軽井沢で寄り道
 軽井沢からしなの鉄道に乗り換えるが,ほとんど待ち時間もなく小諸行の電車が接続しているが,このまま小諸へ向かったのでは時間が早すぎるので,軽井沢で朝食を摂ることにする.
 ところが,駅中の食堂は9時にならないと開店しない.
 ちょっと駅の外を歩いてみたが,とにかく寒いので長続きしない.仕方がないので,暖房の利いた待合室で時間を過ごすことにする.
 9時になる.待ち構えていたように食堂に入る.私が一番乗りである.調理場の方からカレーライスの良い匂いが漂ってくる.
 「カレーライスを下さい…」
 「すみません,まだご飯が炊けていないので,今できるメニューはパン類だけになります…」
 …という次第で,モーニングセットを所望する.
 私は軽井沢発9時33分の長野行の電車に乗るつもりである.時間は十分にあるので,ユックリとモーニングセットを楽しむ.とくにコーヒーにはちょっとしたこだわりがあるが美味しく頂戴する.
 私が朝食を楽しんでいる間に,東アジアの某大国からの旅行者が入ってくる.なんだが賑やかな感じになってきたので,早々に退席して,しなの鉄道のホームへ向かう.
 ホームに停車中の電車に乗車する.車内は,何となく懐かしい感じがする.一昔以上前に横須賀線や東海道本線で走っていた3っ扉のボックス席の車両である.この車両は,その昔,私がサラリーマン時代の通勤に乗車したことがある車両かもしれない.とにかく懐かしい.
 
<モーニングセット>                            <しなの鉄道の車内>

■寒々とした車窓風景
 朝の内は晴れていたが,いつの間にか上空には雲が低く垂れ込めていて,期待していた浅間山は完全に雲の中である.とても残念.
 電車は軽井沢を発車してから,北国街道沿いに佐久平に向けて下り続ける.車窓からは残雪が厳しい風景が広がっている.

<寒々とした風景が広がる>

■小諸駅
 10時頃,小諸駅に到着する.
 懐かしい駅である.駅舎の外側は多少化粧直しをしているが,駅舎そのものは,私が中学生時代に建造されたものなので,かれこれ60年ほども経過した古い古い建物である.それだけに,随所に昔の面影が残っている.古い駅舎を見ていると昔のことが思い出される.
 駅の待合室には,ひな人形が飾れている.その反対側には野菜や果物が陳列されている.どれも安いので,買いたいなと言う衝動に駆られる.
 
<待合室に飾られたひな人形>                         <青果物売場>

<懐古園そぞろ歩き>

■三の門
 小諸駅近くの停車場ガーデンから地下道を通って三の門の前に立つ.
 懐古園のパンフレットによると,この門は,元和元年(1615年)に建立されたが,洪水で流れ,明和2年(1765年)に再建されたもの.国重要文化財に指定されている.
 三の門を潜り,受付で300円也の散策券を購入して園内に入る.
<三の門>

■二の丸跡
 順路にしたがって,緩やかな坂道を登る.坂道の突き当たりの石垣に,小諸義塾塾長であった木村熊二のレリーフが埋め込まれている.
 突き当たりを右折すると二の丸跡に到着する.
 ここは,関ヶ原に向かう途中の徳川秀忠が,上田城の真田親子によって足止めされていた期間,本陣を構えていたところだという.

<徳川秀忠本陣跡>

■稲荷神社
 二の丸跡近くに若山牧水歌碑がある,その先にある番所跡,小諸懐古射院を通過して稲荷社を詣でる.
 さらに稲荷社の先にある黒門橋を渡る.
 足許の残雪が凍結している.

<稲荷神社>

■本丸跡の石垣
 黒門橋を渡って,本丸跡の石垣に突き当たる.
 石垣の途中に雪が残っていて,何とも言えない風情を醸し出している.
 ただ,この石垣は,私ごとき素人目で見ても,大分傷んでいるように見える.石垣が崩壊してしまう前に,何とか保存光寺が出来ないものだろうかと心配になる.
 この辺りは,幼少の頃から数え切れないほど頻繁に訪れているところなので,故郷を離れてみると,とても懐かしく感じるところである

<本丸跡の石垣>

■藤村記念館
 藤村記念館の前を通過する.ここは懐古園を訪れる度に,必ずと言って良いほど立ち寄るところだが,今回は時間の余裕がないので,立ち寄らずに通過する.
 ここには,藤村の小諸時代を中心とした作品,資料,遺品などが展示されている.

<藤村記念館>

■藤村詩碑
 続いて,藤村詩碑を見学する.
 ここには有名な詩「千曲川旅情の歌」が刻まれている.文字は島崎藤村の自筆だと言われている.
 ここも私が幼少の頃から幾度となく訪れているところである.

<藤村詩碑>

■水の手展望台
 藤村式の前を通り抜けて,水の手展望台に登る.
 ここからの千曲川の展望が有名である.小山敬三画伯の絵の中に,水の手展望台からの眺望の絵がある.
 眼下に千曲川と残雪が残る岸辺の風景が広がっている.素晴らしい眺望だが,如何にも寒々とした厳しい風景である.

<水の手展望台から千曲川を望む>

■鏡石
 石垣に囲まれた本丸跡に入る.
 まず鏡石を見学する.この鏡石は山本勘助が愛用したと言われている.
 以前は,地面に直接置かれていたように覚えているが,何時の間にか,立派に飾られている.

<鏡石>

■懐古神社
 続いて懐古神社を参拝する.懐古神社の由来などは調べていないので不明.
 続いて,神社境内にある解雇の碑を見物する.案内書によると,この碑は明治13年(1889年)に建立されたもので,題額は勝海舟筆とのことである.

<懐古神社>

■凍り付いた噴水
 境内にある池は,日中にもかかわらず氷で覆われている.噴水も下の写真のように氷の山になっている.
 地元の人は,
 「…今日は暖かいよ…」
と言っているが,気温は正確には分からないが,勿論,氷点下だという.つまり今日は暖かいと言っても真冬日である.

<池の氷>

■富士見台
 再び馬場に戻り,富士見台を訪れる.
 晴れていれば,ここから富士山が見えるはずである.
 幼少の頃から,私は何回となくここを訪れているが,ここからスッキリとした富士山を眺めた記憶は殆どない.富士見台という名称とは裏腹に,なかなか富士山を拝むことができないようである.
 今回も下の写真のように,富士山を拝むことはできなかった.
 私はここからの眺望を楽しんだ後,白鶴橋を渡って動物園に向かうつもりである.

<富士見台>
                                      (つづく)
(つづきの記事)
  ↓
(執筆中)

「関東・伊豆箱根・上信越」の山旅の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/0324aa69033e216971bc5f97efa0c158
「関東・伊豆箱根・上信越」の山旅の次回の記事
(なし)

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
 また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します.


 


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