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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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アンデス・ブランカ山脈紀行;第10・11日目(1);ダラスでトランシット

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                          <ダラスフォートワース国際空港>

   アンデス・ブランカ山脈紀行;第10・11日目(1);ダラスでトランシット
               (アルパインツアー)
        2016年9月6日(火)~16日(金)
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/30d6861012b41d2c8a174d0856f5c3be

第10日目;2016年9月15日(木) 晴  

<ルート地図>


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<深夜のフライト>

■深夜のスナック
 私達が搭乗したアメリカン航空AA988 便ダラス行飛行機は,9月10日(木),0時11分にリマのホルヘチャベス国際空港を離陸した.機内は満席で,日本人的な感覚で辺りを見回すと何となくトゲトゲした雰囲気が感じられる.でも,まあ,いいさ,どうせダラスまでだから…
 飛行機が水平飛行に入り,辺りがやっと落ち着いた雰囲気になる.
 前の席の背中に付いているスクリーンを見ると,今,飛行機は時速882キロメートルで飛んでいるようである.飛行機が上空にまで昇ったためか,機内の温度が少し下がって寒くなる.
 0時53分,フロアアテンダントが,スナックを配り始める.
 小さな箱の中に,ハンバーグ,チョコレート,からしが入っている.
 ”こんな夜中に,ハンバーグなど食べたら太っちゃうな…”
と心配になるが,戦争中の食糧難時代に育った私の性根は根っこから卑しいので,まあ一口味わう程度なら良いだろうということで食べ始める.
 こうなるともうダメ.別にお腹が空いているわけではないが,結局は惰性で全部食べてしまう.
 
<スナックが入っているボール箱>                    <中身はハンバーグとチョコレート>

■気怠く退屈な長い時間
 1時20分,ドリンクサービスが始まる.大柄の女性キャビンアテンダントが,上から私を見下ろして,
 ”ホワットドウユウウオント…”
 丁度喉が渇いていた私はコーラを所望する.すると,キャビンアテンダントは,コーラ1缶とプラスティックのコップをテーブルに置いていく.
 勿論,”ソレデイイノダ”が,何となくデリカシーに欠けている感じがする.勿論,そんな些細なことはどうでも良いのだが…
 でも,早く日本へ帰りたい.
 1時22分,消灯.
 機内全体が薄暗くなると,辺りのザワザワ感も大分収まってくる.機内にはゴーゴーというエンジンの連続音だけが響いている.
 もう1時を過ぎているんだから,早く寝ようと焦るが,こんなときに限って眠れない.仕方がないので,目の前のスクリーンをゴソゴソと弄くり回す.映画のチャンネルをいろいろさわり見するが,スペイン語や英語ばかりで,もちろん日本語の番組など全くない.暫くの間,英語のニュース番組を見るが,頭が疲れるし,内容が今ひとつ良く聞き取れない.その内に,ディズニーの漫画映画を見つける.結局,何とか内容が理解できるのはディズニー漫画だけだ.
 仕方がないので,ディズニー漫画を片っ端から見ることにする.そんなことをしている内に,さすがに眠くなり,暫くの間,居眠りを市絵過ごす.でも,またすぐに目が覚める.また,漫画映画を眺める.また眠くなって居眠りをする.こんなことを繰り返しながら夜の時間を過ごす.
 5時16分,スクリーンを見ると,私達の飛行機はカリブ海の上空を飛行している.ダラスまで,後,2時間ほどである.
 
<コーラを所望する>                        <カリブ海上空を飛行中>

■朝食
 機内の照明が点けられて明るくなる.ようやく朝のようである.
 6時07分,朝食が配られる.
 メニューは下の写真の通りである.一昔前に比べて,最近の機内食は,随分簡素になった感じがする.
 続いてドリンクサービス.私はまたもやコーラを所望する.
 6時30分頃,朝食が終わる. 

<朝食>

<ダラスフォートワース空港>

■着陸・セキュリティチェック
 6時47分,機内アナウンスがある.英語とスペイン語だけのアナウンスである.どうやら,アメリカに入国するときのセキュリティチェックと関税の説明のようである.
 機内がだんだんと騒がしくなる.日本人の目から見ると,極端に太った大柄は人が.狭い通路をやたらにウロウロし出す.どの人にも全く笑顔がない.途端に,
 ”殺風景だな,落ち着かないな…はやく日本に帰りたい…”
とつくづく思う.
 6時58分,飛行機は高度を下げ始める.そして,シートベルト着用のアナウンスがある.
 7時02分,もうすぐ着陸するというアナウンスが流れる.
 7時08分,車輪が降ろされる.グググ,ドンという車輪を降ろす音が機内に鈍く響く.
 7時16分,ダラスフォートワース国際空港に到着する.
 7時25分,ディッセンバーグ.ようやくダラス国際空港に降り立つ.
 8時05分,セキュリティチェックを受ける.

■トランシット;空港内を移動
 ダラス国際空港には,現役時代,訪れたことがあるが,そのときの様子は全く覚えていない.とにかく馬鹿でかい空港である.
 ツアーリーダーの後ろにキンギョのウンコのようにくっついて移動する.搭乗ゲート34へ移動する.どちらに向かって移動しているのか全く分からないが,とにかくツアーリーダーにくっついていれば安心である.
 一人で,あるいは自分たちだけで旅行するときは,さてどこへ行ったら良いんだろうと,キョロキョロ心配しながら移動するが,パックツアーはその心配がない.これだけでもパックツアーは楽で良いなとつくづく思う.
 途中で,地下鉄のような乗り物に乗車する.
 
<空港内を移動する>                       <地下鉄のような乗り物に乗車する>

■ゲート34へ移動
 8時10分,ゲート34に到着する.
 ここで,ツアーリーダーのIBさんから,挨拶と注意がある.
 「…成田では流れ解散になります.(成田で)預けた荷物を受け取った方は,そのままお帰り下さい.くれぐれも忘れ物がないように,また,気を付けてお帰り下さい…」
という挨拶と,いろいろな注意事項を伝達する.同時に,アンケート用紙が渡される.
 私達はダラスからアメリカン航空AA175便10時35分発東京(成田)行の飛行機に搭乗する予定である.それまでは,例によってまた自由行動である.
 何もすることはない.何も買いたいものもない.ただひたすら時間が経つのを待つ.
 さすがに日本行の搭乗待合室である.日本人が沢山居る.そう言ってはなんだが,日本人の態度,身のこなしが,何となく優雅に見える.これも単に文化の違いに過ぎないだろうが,それだけで,ずいぶんと気分が和む.
 ふと,搭乗口の脇を見ると,無料の新聞が置いてある.しかも日本の新聞である.懐かしい日本語である.そういえば,ペルー旅行中の約10日間,日本の情報は皆無で過ごしていた.その間,日本では一体何があったんだろう.大変興味がある.
 たまたま入手したのは読売新聞である.まずは,くまなく新聞記事を眺める.
 
<ゲート34>                                 <読売新聞>

<退屈な機内>

■ダラスフォートワース空港を離陸
 10時丁度に,アメリカン航空AA175便10時35分発東京(成田)国際空港行の搭乗が始まる.
 私の席は27B.通路を挟んで反対側がキャビンアテンダントの作業場,私の席の後ろがトイレ.これは好都合の席である.


 10時32分,シートベルト着用のサインが点る.座席前のスクリーンには成田まで10,332kmという表示が映っている.
 周囲を見廻すと,沢山の日本人が搭乗している.とにかく太って大きな人は少なく,表情が穏やかである.また服装も明るくて清潔である.これだけで機内は随分と和んだ雰囲気である.
 10時57分,私達が搭乗した飛行機は,ダラスフォートワース空港から離陸する.これからまた長い退屈な旅が始まる.
 11時33分,スナックとドリンクサービスが始まる.私はオレンジジュースを所望する.
 
<搭乗>

■機内食(昼食)
 12時12分,昼食が始まる.機内一円に食べ物の匂いが立ちこめている.
 昼食は牛肉かチキンのどちらかを選ぶことになっている.私が選んだのはチキン.メ乳は下の写真の通りである.
 12時40分,コーヒーを貰う.
 これで昼食は終わりになる.
 12時52分現在で,東京(成田)国際空港まで,あと10時間35分の”…ん,長~い…”フライトである.
 とにかく退屈.

<昼食>

■退屈,退屈!
 13時25分,催し始めたのでトイレに行く.○大無事.便秘にならなくて良かった.
 退屈が続く.仕方がないので,映画”アリスインワンダーランド”をボンヤリと眺める.でも,その内に,映画に引きずり込まれる.ただしナレーションは英語なので,細かいことは分からないが…
 15時丁度に映画を見終わる.成田まであと8時間27分.あと6,926キロメートル.まだまだ先は長い.
 とにかく退屈.また,何となく映画をクリックして,ボンヤリと眺めながら時間を過ごす.
 スクリーンを見ると,飛行機はアラスカ上空を飛んでいる.成田まであと5,013キロメートル.
 また映画に戻るが,筋があるものは見るのが面倒なので,マンガを眺めながら時間つぶしを続ける.


■美味しいアイスクリーム
 17時25分,スナックが配られる.
 椅子に座ったまま,殆ど動かないまま,また食べ物である.これではブロイラーまっしぐらだなと思いながらも,目の前に食べ物があると,ついつい食べてしまう.
 スナックと一緒に頂戴したアイスクリームはとても美味しかった.


<スナックと美味しいアイスクリーム>

■日付変更線を通過
 17時55分,飛行機は成田まで,あと4,420キロメートルの地点を飛んでいる.座席前方のスクリーンを見ると,ベーリング海の上空を飛んでいる.
 ”う~ん…,随分と良いところまで飛んできたな,でも,成田まではまだ大分あるな…退屈! 退屈!”
 18時10分,トイレ小.
 その後も,スクリーンの映像を弄ったり居眠りをしたりだが,とにかく気を入れてすることがないのは辛い.
 19時55分,やっと日付変更線(International Date Line)を通過する.
 こうして,ブランカ山脈トレッキング第10日目は機中泊で終わる.そして.ここからは日付が1日進んで,第11日目ということになる.
                                       (第10日目終わり)
                                       (第11日目に続く)
つづき(第11日目)の記事
  ↓
(執筆中)

「ブランカ山群トレッキング」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/3ac14bd1d44b99a378555e26864f76b7
「ブランカ山群トレッキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/9e3ba704d9bf4f7278473747420c4534

[参考資料]
ペルー周遊記(ピスコ山登頂);インデックス
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f78082280c7a6bb87b1810478b6786ea

[編集後記] 
 このシリーズの執筆は,どんなに時間が掛かっても,旧年中に終了するだろうと思っていたが,ついに年を越してしまいました.読者の皆様にももう少しのお付き合いをお願い致します.

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
 また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します.



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