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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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アンデス・ブランカ山脈紀行;第9日目(1);ワラスからコノコーチャ峠を越えて

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                               <シャスキタンボの街>

 アンデス・ブランカ山脈紀行;第9日目(1);ワラスからコノコーチャ峠を越えて
               (アルパインツアー)
        2016年9月6日(火)~16日(金)

第9日目;2016年9月14日(水)   晴

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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6fa819b4d83d7a395a0ed0ad9f9bcd51

<ルート地図>

■ペルー全体図

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■ワラス→リマ間拡大図

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■ワラス→コノコーチャ間拡大図

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<ワラスの朝>

■夜中に悪夢でうなされる
 トレッキング第9日目の朝を迎える.今日は専用車で1日掛けて首都リマまで移動する.そして,夜行便の飛行機でトランシット空港,アメリカのダラス空港に向かう予定である.したがって昨夜からのホテル泊が事実上ペルーの旅の最後の夜だったといえる.
 どこで,誰が1人部屋,または1人テントで練るかを,2日前に3人の男が集まってジャンケンで決めた.その結果,ラッキーなことに私が,テントではなくホテルでの快適な一夜を1人で過ごすことができた.
 1人で1部屋を占領できるとなると,行動も大胆になる.風呂に入りたくなったら,何回でも入れるし,パンツ一枚の姿のまま部屋の中でごろごろしていても,誰に気兼ねをする必要もない.そんな開放感に浸りながら,私は快適な一夜を過ごす.
 ベッドの寝心地は,テントの中のマットと寝袋に比較したら天と地ほどの差がある.最高!
 でも,いくら快適なベッドでも,寝てしまえば,堂と行くことはない.それに,1人部屋も2人部屋も眠っている間は大差はない.
 例によって私は夜中に悪夢を見続ける.今回の夢の中では,私はどこかの団体旅行に参加している.ところが快適なホテルで過ごした翌朝,自分のパスポートを,どこに仕舞い込んだのか分からなくなる.散々探しても出てこない.その内に添乗員が来て,
 「残念ですが,時間ですので,空港に向かいます…パスポートが見つかったら追いかけて来て下さい…」
と言い残して姿を消す…ここで,目が覚める.
 ”夢で良かった!!”
 私は,目覚めた序でに,自分のパスポートが間違いなく所定の場所に収まっていることを確認する.そして時計を見る.まだ夜中の1時である.私はお目々パッチリになってしまうが,いくら何でも,今から起き出すのは早すぎる.もう一度,ベッドの中で目を瞑る.
 その内に,ウトウトし出すが,今度は会社員時代のことが夢に登場する.夢の内容はくどくなるので省略するが,このところの私は楽しい内容の夢など殆ど見たことがない.何時も困ったり悩んだりしている夢ばかり見る.多分,過酷な現役時代の諸々が私のトラウマになっているに違いない.

■荷物の最終チェック
 その内に,ウトウトし出す.そして知らぬ間に熟睡してしまう.
 突然,枕元の電話が鳴り出す.ビックリして飛び起きる.モーニングコールである.受話器を取ると,電話の先で,何語か分からないが,醸成の声がゴショゴソと聞こえてくる.内容は聞きとれないが,
 ”サンキュー…”
と言って受話器を戻す.
 時計を見る.5時30分である.
 朝食は6時からである.身支度を調えて,食堂に向かうのに丁度良いタイミングである.
 身支度を調えて,荷物の採集チェックをする,機内持込のリュックの中には刃物,,尖ったもの,ストックなどの棒,液体などが入っていないかをもう一度チェックする.さらに,何かあったときの用意として,下着一式,および機内の寒さ対策のために防寒具,その他必要な小物がユックに入っているかを確認数. 
 飛行機の預け入れる荷物は,部屋の前の廊下に出しておく.

■朝食
 朝食は6時30分からである.15分前の5時45分に本館1階にある食堂に向かう.遅刻する人は一人も居ない.素晴らしい.
 この時間に朝食を摂るのは私達のグループだけのようである.
 朝食はバイキング法士である.私は食べ過ぎないように極力注意を払いながら,何を食べるかを決める.その結果が右下野写真の媼メニューになった.ちょっと低カロリーすぎるかな? でも正直なところ,朝はこの程度しか食べられない.
 
<私達に宛がわれた食卓>                      <私の朝食>

■テラスからの風景
 朝食を済ませてから,一旦自室へ戻る.
 忘れ物がないかもう一度部屋の中をくまなくチェックする.そして,パスポートなど必須なものが所定の場所にちゃんと保管されているかを何回もチェックする.
 部屋を明け渡す前に,部屋の前のテラスに出て,辺りの風景をもう一度ジックリと目に焼き付ける.
 ”もう,一生の間に,ここへ来ることもなかろう…”
 そんな気持ちで,風景をジッと眺める.
 どこからか,ニワトリの啼き声が聞こえてくる.

<ホテル客室からの眺望>

<専用車に乗ってワラスを出発>

■エクスプロデス社に立ち寄る
 7時丁度,私達は専用車に乗車して,定刻にアンディーノクラブホテル前を発車する.吠える前の坂道の途中にある旅行社”Explodes社”に立ち寄る.間口,5~6メートルの小さな会社である.
 専用車に同乗していた,現地ガイドのEMさんが,小走りに旅行社の建物に入る.暫く手,EMさんと,母親が現れる.この母親にはツアーの途中で,大変お世話になっている.
 EMさんから,
 「…旅の記念に…」
ということで,緑色の長袖シャツを頂戴する.
 シャツを貰えるなんて…予想外の展開である.もちろん言い記念品になるのでとても嬉しい.このシャツを見たときの第一印象は,
 ”色の組み合わせ,色合いともに,如何にもペルーっぽいな…”
である.
 なお,写真の右下に写っている,白い布袋は,同じ旅行社から頂戴したランチボックス入れである.トレッキング中,大変重宝した.
 頂戴したシャツには,
 ”Pioneers Sxploring the Andes Since 1975!!”
と誇らしげに印刷されている.

<エクスプローデス社から記念に貰った長袖シャツ>

■ピアライモンシの花
 7時15分頃,エクスプローデス社前から発車する.現地ガイドのEMさんが私達に同行する.
 発車して間もなく,ツアーガイドのIBさんから今日の予定の説明がある.
 「…途中のコノコーチャ峠までの所要時間は約1時間半です.峠では15分ほどトイレ休憩を取ります・・・12時頃,バランカに到着する予定です・・・・・・(以下省略)」
 専用車は綺麗に舗装された道路を南東の方向に向かって走り続ける.進行方向左手にはバランカ山群,右手にはネグラ山群の山々が見えている.今日も雲一つない快晴である.
 8時20分,”ピアライモンシ(?)”とかいう花が咲いているところに到着する.この花は100年に1回しか咲かない珍しい花だという.
 早速,この花を撮影するために写真休憩を取る.
 もちろん,私もこの奇妙な花の写真を撮影する.とにかく大きな花である.世の中には不思議なものがあるなと実感する.
 なお,帰国後,インターネットで”ピアライモンシ”を検索するが,1件もヒットしない.多分,現地ガイドの発音が聞き取りにくくて,妙な具合に片仮名で表記してしまったのが,ヒットしない原因だろう.
 ”この花の名前,本当は何て言うんだろうな…”
とれが現在私の頭に引っかかったままになっている,気になることの一つである.

<ピアライモンシの花>

■荒涼とした大地
 奇妙な花の写真を取り終えて,8時23分,私達を乗せた専用車は再び走り出す.
 地図を見るとコノコーチャ峠の手前にルカイ(Recay),カタク(Catac).パチャコト(Pachacoto)という集落があるようだが,何時何処を通過したのか良く分からない.
 やがて,専用車はサンタ川(Rio Santa)左岸のやや高いところを走っている.
 8時25分頃,荒涼とした大地の写真を撮る.眼下に蛇行して流れるサンタ川が見え隠れする.道路沿いに電信柱が立っている.この電信柱に張られている電線が,この大地と.集落を結ぶ唯一の手段のように思えてくる.
 荒涼とした河川敷には何もないように思えるが,目を凝らして見ていると,放牧されている牛が結構眼に入る,ときどき人の姿も見られる.ここは紛れもなくエクメーネである.

<リオ川沿岸の大地>

<コノコーチャ峠を越える>

■コノコーチャ湖
 進行方向左手にコノコーチャ湖が見え始める.リオ川の源流になる湖(標高4,020メートル)である.湖の周囲には,観光施設のようなものは何もない.自然のままの湖である(冒頭の写真).
 この湖を眺めながら,終戦直後の山中湖を連想する.あの頃の山中湖は丁度こんな感じだった.
 
<コノコーチャ湖>

■コノコーチャ峠
 8時34分,このコノーチャコを左に眺めながら,コノコーチャ峠(標高4050メートル)を通過する.
 峠に立ち寄って,写真タイムでも取るのかと思っていたが,専用車は何ということもなしに,コノコーチャ峠を通過する.
 峠を通過する頃,添乗している現地ガイドのMNさんと運転手が今晩リマに宿泊するんでしょうと伺ってみる.ところが,2人は,私達を空港で見送ってから,ワラスへトンボ返りをするそうである.いくら商売とはいえ,大変な重労働だなと同情する.

<コノコーチャ峠>

■峨々たる山稜
 コノコーチャ峠の反対側の坂道,つまり海側の下り坂を下り始める.山側に比較して,海側は勾配が急な道が連続する.
 進行方向左手に,ごつごつとした柱状節理風の岩山(正確になんと言うのか分からないが…)が見えている.まさに圧巻である.
 私は8年前にピスコ山に登ったときにも,この道を往復した.あのときは路線バスを利用した.路線バスの車窓からこの岩山を眺めたときのことを今でも鮮明に覚えている.私は懐かしい想いを込めて,この岩山の写真を撮り続ける.

<峨々たる岩山>

■九十九折りの下り坂
 専用車は九十九折りの下り坂を,ユックリと下る.
 8年前にここを通ったときには,舗装が壊れて至る所の凸凹穴のある道だったが,今は見違えるように綺麗になっている.8年前と比較すると雲泥の差である.

<九十九折りの下り坂>

<シャスキタンボで休憩>

■シャスキタンボ周辺地図

←クリック拡大

■シャスキタンボの集落が見える
 9時55分頃,前方に集落が見え始める.シャスキタンボ(Chasquitambo;標高690メートル)である.周囲は草木が殆どない砂漠のような丘陵である.

<シャスキタンボの集落>

■…とあるレストランでトイレ休憩
 9時58分,シャスキタンボの中心街にあるレストラン"Reystaurant Santa Pasa"というお店付近に専用車を停める.
 このレストランのトイレを借りて,トイレ休憩である.
 店内に入ると.まるで縫いぐるみのように可愛い犬が私たちを出迎える.犬が苦手な私でも,この犬だけは実に可愛いなと思う.
 
<とあるレストランでトイレ休憩>                      <レストランの看板犬>

■目抜き通りをちょっと散策
 休憩時間を利用して,街中を少しばかり散策する.
 シャスキタンボは国道沿いに商店が並ぶちょっとした街である.写真の通り結構賑やかな街である.
 目抜き通りのすぐ裏には,草木が全くと言って良いほどない岩山が迫っている.その岩山の急斜面に民家がへばり付くように建っている(冒頭の写真).

<結構賑やかな街>

■青果物屋の店先
 商店街の一角にある青果物屋の店頭を覗いてみる.品数は豊富である.値段が表記されていないので,高いのか安いのか全く分からないが,とにかく結構良いなという印象を受ける.
 「そろそろ出発しましょう…」
とツアーリーダーいう.
 私達は,ぞろぞろと専用車に乗り込む.
 10時丁度に,私達を乗せた専用車は,シャスキタンボを出発する.
 
<野菜果物屋の店先>                         <専用車に乗り込む>
                                      (つづく)
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(執筆中)

「ブランカ山群トレッキング」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/3ac14bd1d44b99a378555e26864f76b7
「ブランカ山群トレッキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/9e3ba704d9bf4f7278473747420c4534

[参考資料]
ペルー周遊記(ピスコ山登頂);インデックス
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f78082280c7a6bb87b1810478b6786ea

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
 また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します.





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