<しのぶ塚付近からの眺望>
師走の鎌倉;展望の笛田台地・鎌倉山を廻る
(単独散策)
2016年12月21日(水) 晴・暖かい1日
<ルート地図>
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<清水塚口から深沢へ>
■鎌倉中央公園清水塚口から歩き出す
明け方は放射冷却のために少々寒かったが快晴.日が昇ると気温が上がって,心地よい天気になる.こんな日には,是非,塔ノ岳に登りたいが,暮れも押し迫ると,そんな勝手も許されない.相変わらず午前中は雑務に振り回されることになる.
昼食後,郵便物をポストに投函する序でに,近場の鎌倉中央公園でもちょっとだけお散歩する積もりで,自宅を出た,でも,歩き出した途端に,ちょっとだけ余計に歩きたくなる.歩き出してすぐに気が変わってしまうのは,私には平素から良くあることである.
早速,私の体内に巣喰っているもう一人の私が,
”オマエには,どうやらネコとおなじ遺伝子があるみたいだなぁ~,いつも場当たりで,デタラメ歩きをするんだから…”
と訳の分からぬことを言う.
”ネコの遺伝子って何んなんだよ…・?”
と質問するが返事がない.
■丸山住宅地から深沢へ
”まあいいや,とにかく深沢のコンビニにでも立ち寄って,100円コーヒーでも賞味してこよう”
これで本日のお散歩コースは決まりだ.ならば,いつものように,まずはお散歩の起点を刃キリさせるために,鎌倉中央公園清水塚口(バス停鎌倉中央公園入口のあるところ)まで移動する.そして,13時03分,起点の清水塚口から歩き出す.
勿論,目指すは深沢である.
丸山3丁目から1丁目方面に向けて下り坂をブラブラと歩く.そして,モノレールが頭上を通るバス通りに出る.
<鎌倉中央公園清水塚口> <大平山丸山住宅地から坂道を下る>
■湘南モノレール深沢駅
丁度そのとき,湘南モノレールの電車が湘南深沢駅へ入ってくる.格好いい.さっそくデジカメだ.
深沢にあるコンビニ「セブンイレブン」に立ち寄るが,どうも落ち着いてコーヒーを賞味するような雰囲気ではない.途端に,100円コーヒーは頭から消える.
”ついでに,もう少しブラブラお散歩を続けよう…”
<深沢の湘南モノレール> <湘南深沢駅>
■広大な広場
湘南モノレール沿いの道を鎌倉山方面に向かって歩く.進行方向右手にはJR敷地跡地の広大な空き地が広がっている.
左に見える山は藤沢の御霊神社があるところ.右手には某大手製薬会社の研究棟g立ち並んでいる.
この広場の開発もいずれ始まるだろうから,見dけ.
<広大な広場;JRの跡地>
<深沢から青蓮寺へ>
■長閑な散策路
深沢で藤沢鎌倉道の交差点を右折して,藤沢方面にほんの少し歩く.菅原外科近くの信号機付きの横断歩道付近から笛田川沿いの農道に入る.この辺りは鎌倉の一番西側に位置している田園地帯である.
草道をノンビリと西へ向かって歩き続ける.
<長閑な散策路>
■鎌倉テニスガーデンから江の島道へ
13時37分,鎌倉テニスガーデン脇を通過する.
13時39分,鎌倉テニスガーデンの杉崎で,江の島道み突き当たる.
この江の島道を左折して南へ向かう.もし,反対に右折して,300~400メートル歩くと,藤沢鎌倉道に突き当たる.その突き当たりの角に椿地蔵が祀られていたが,今は青蓮寺境内に移されてしまい,跡地は某飲食店の駐車場に変わっている.
私達一家は,今から10数年前に,家を建て替える間の数ヶ月を,この椿地蔵近くの借家で過ごしたことがある.その頃,毎日のように唾地黄付近を散策していた.
そんなこともあって,私は俄に椿地蔵に会いたくなり,青蓮寺まで足を延ばすことにする.
<鎌倉テニスガーデン> <絵の島道に突き当たる>
■熊野神社
江の島道を真っ直ぐ南へ向かうと,手広台地の山に突き当たる.その手前の十字路を右折して,バス通りに出る.
13時46分,バス停鎖大師から西へ少し入ったところにある熊野神社に到着する.
拝殿は,ちょっと長い石段を登ったところにある.石段を登るのが少々億劫なので躊躇するが,折角ここまで北のだから,石段を登るぞと自分に言い聞かせる.
境内には大きなイチョウの木が何本かあり,まだ紅葉を楽しむことができる.石段を登り詰めると,立派な拝殿がある.拝殿の奥には本殿がある.ちょっと見の印象よりも,かなり大きな神社である.
<熊野神社に到着> <石段を登ると立派な社殿がある>
<青蓮寺(鎖大師)>
■青蓮寺山門
熊野神社から往路を戻って,13時51分,青蓮寺に到着する.
山門の前には墓地分譲の案内板が置いてある.
”うん…ここの墓地も良いな…”
と一瞬思う.
<青蓮寺に到着>
■境内を散策
かなりの参拝客が訪れていて,境内は賑わっている.墓地売り出しがあるからか年配の方が多いようである.
まずは型どおり本堂前で合掌.そのあと椿地蔵を探しながら,境内を散策する.青蓮寺の境内はそれほど広くはないが,沢山の石仏や石塔が祀られているので,残念ながらどの石仏が椿地蔵か,はっきりとは分からない.
でも,入口近くの一角に安置されている地蔵には,後ろに沢山の唾が植えられているので,多分,この地蔵が椿地蔵に違いないと思う.
<本堂> <椿地蔵かな?>
<自然破壊が進んだ手広台地>
■残念な切通
14時丁度に青蓮寺を出る.青蓮寺境内に沿って,バス通りを南へ向かう.ちょっとした登り坂である.
14時05分,坂道を登り終えてバス停西ヶ谷に到着する.市立西鎌倉小学校のすぐ脇である.
ここで鋭角に左折して手広台地に入る.
少し前までは,ここから先,野趣豊かな尾根道が続いていたが,最近近くの山で宅地造成が行われていて,通れなくなってしまった.やむを得ないこととはいえ残念である.また,ここには何時掘られたのか不明の切通がある.大分以前から危険なので通行禁止になっていたが,切通全体は保存されていた.でも,今はこの宅地造成のために,見る糧もないほどに破壊されている.
かれこれ10数年前(もっと前かな?)までは,この切通も自由に通ることができた.その当時の切通の写真が手許にあるはずだ.
僅かに残った切通の向こう宅地造成地が見え隠れしている.
造成現場から自然が失われたのは残念だが,なかなか住みやすそうな宅地が並んでいる.閑静な環境で,なかなか良さそうだ.
<僅かに残った切通> <造成現場>
■銭洗大黒天霊元根本道場
尾根沿いの道が歩けないので,住宅地の中の曲がりくねった道を歩く.
途中から,元の尾根増の道に出ようと思うが,私有地に遮られて出られない.ここから先,なんとか,何時もの散策コースに出ることができたが,意図せずに私有地を通過したかもしれないので,ここではルートは伏せておく(冒頭の地図には公道を通るルートを表示した).
14時18分,銭洗大黒天霊元本道場と刻字されている石塔の前に到着する.その隣に同情らしい建物がある.
<石塔> <道場>
■素晴らしい眺望
霊元根本道場の建物前から笛田台地とその向こうに市街地が見渡せる.市街地は,多分,藤沢だと思うが,なかなかの風景である.
実は,右手に見えている森林の際に沿って歩きたかったが,今回は無理だった.
<素晴らしい眺望>
<鎌倉山裏道を通る>
■鎌倉山ロータリー
根本道場を過ぎると,いきなり住宅地に飛び出る.住宅地内の舗装道路を100メートルほど下る.やや急な下りである.
14時21分,鎌倉山ロータリーから海側に少し下ったところでバス通りに突き当たる.バス通りを登って,14時22分,鎌倉山ロータリ-に到着する.
<鎌倉山のバス通りに突き当たる>
<眺望を楽しむ鎌倉山裏道>
■竹林の裏道を経て鎌倉山ローストビーフへ
鎌倉山ロータリ-からさくら通りの裏道に入る.ここは公道だが閑静な住宅地内の路地である.したがって,ここで詳細ルートを喜寿するのは憚られるので省略する.
竹林の脇を抜けて,14時30分,鎌倉山ローストビーフ前を通過する.
<竹林の道> <鎌倉山ローストビーフ入口>
■六国見山遠望
鎌倉山ローストビーフを過ぎたところから,鎌倉の名峰,六国見山(標高147メートル)が良く見える場所に到着する.逆にここからの展望を楽しむために裏道を歩いているともいえる.
下の写真の左側にこんもりとした山が見えている.これが六国見山である.
ここで,1分ほど写真タイムを取る.
<鎌倉山裏道から六国見山を望む>
■江の島遠望
鎌倉山尾根沿いの高い所を通る道を歩いている.
14時34分頃,今度は海側の展望が開ける.
靄が掛かっていて水平線が何処か良く分からないが,江の島が良く見えている.もし晴れていれば,相模湾の先に伊豆の山々が見える筈だが,今日は一寸残念である.
<江の島遠望>
<鎌倉山碑から笛田公園へ>
■鎌倉山碑
尾根沿いの散策路はやがて民家に突き当たって終わりになる.終点からちょっと急な階段をさくら通りまで降りる.
さくら通りを左折して,100メートルほど歩いて,14時38分,鎌倉山碑の前に到着する.
ここは夫婦池公園入口でもある.ベンチの脇に夫婦池公園の地図が掲示されている.丁度個々で若い2人連れと会う.
ふと,ベンチを見ると,携帯電話ともWiFiのルーターとも違う妙なものが落ちている.
「…これ落としませんでしたか…」
と2人に伺う.落としていないという.
私は拾った物体が一体何なのか2人に,
「これ一体何でしょう…?」
と聞く.
2人も分からない.
いずれにしても,落とした人(子どもかな?)は困っているに違いないので,どこかの交番に届けることにする.そうなると,早く交番を見つけたくなるが,どこに交番があるかサッパリ分からない.とにかく,この妙なものをポケットに預かる.
<鎌倉山碑> ←クリック拡大
■しのぶ塚
ここから,さくら通りを歩けば,すぐに有名な「雷亭」である.でも,いまさら雷亭もないので,また裏道を歩く.未舗装の砂利道である.これがまた良い.
14時45分,この砂利道もまたさくら通りに突き当たって終わりになる.左折してさくら通りの緩やかな坂道を登る.
左手に集会場を長めながら,14時47分,バス停若松に到着する.
ここで左折,さらに最初の三差路で左折する.緩やかな上り勾配,突き当たりは鎌倉山動物病院である.
14時49分,同日津病院の手前,進行方向右手にある「しのぶ塚」に立ち寄る.
しのぶ塚は,仏行寺裏山にある源太塚と一対として考えるべきだが,今回はその理由を詳述するだけ文字数がに余裕がないので省略.
<しのぶ塚>
■しのぶ塚付近からの眺望
動物病院から先は砂利道になる.
砂利道を少し進むと,いきなり展望が開ける.今日は靄が掛かっていて残念だが,スッキリ晴れていれば富士山はもちろんのこと箱根,丹沢の山々がとても良く見えるところである.私見では,鎌倉でも1~2を争う景勝の場だと思っている.
ここで,1~2分,展望休憩を取る.
←クリック拡大
<笛田公園から梶原口へ>
■笛田公園
坂道を少し下って,14時53分,笛田公園に到着する.広々としたグラウンドが眼下に広がっている.
グラウンドの縁を廻るようにして公園を抜けて,鎌倉山に通じる道路に突き当たる.左折して梶原方面へ向かう.
下り坂が続く.
前方を見ると仏行寺の裏山が見えている.あの裏山の山頂に源太塚がある.
<笛田公園> <源太塚がある山>
■梶原口派出所
15時10分,梶原口に到着する.
T字型三差路にある梶原派出所に入る.
若くて体格の良いお回りさんが机の向こうに座っている.
私は習得した得体の知れないものを,警察官に差し出す.そのまま反ろうとすると,
「…まあ,ちょっと待って下さい…」
ということで,習得の経緯,場所,時間などを聞かれる.別に急いでいるわけでもないので,私も応対する.
「…これ一体何でしょうね…?」
と警察官が私に聞く,
「さあ…私にも分からないんです.何だか子どもの持ち物のようですね.大切なもののような気がしますよ…」
「う~ん…私も新しいものが苦手で…何でしょうね?」
困り果てた警察官は,どこかへ電話する.
「…卵ぐらいの大きさで,白くて…○○という携帯電話会社のマークが付いています…」
問い合わせた結果,即座に「キッドホーン」というものだと分かる.
警察官が私に,
「もし落とし主が現れないと,3年で貴方ものものになりますが…」
と説明する.
私としては,そんなもの貰っても仕方がないので,即座に権利放棄する.
■まだ紅葉が楽しめる
15時30分,ようやく派出所から外へ出る.
もう,真っ直ぐ家に帰るだけ…と,言っても,近くにあるミニストップで100円コーヒーを賞味しようかな.
15時37分,ミニストップに入るが,ちょっとの間,…何をグルグル回っている内に,気が変わって,そのまま外へ.
15時40分,バス停梶原に到着する.
バス停前のT字路を左折して日当坂を登り始める.
この辺りの紅葉は,まだまだ,十分に観賞に堪えられる.紅葉の写真を撮りながら坂道を登る.
<日当坂の紅葉>
■歩き出しの清水塚口に戻る
日当たり坂を登って,山の上ロータリーを通過する.
15時50分,無事,振り出しの清水塚口へ戻る.
ちょっとその辺り散歩の積もりが,ブラブラ歩きうぃしている内に,水平距離で8キロメートルもズルズルと一筆書きで歩いたことになる.
累積登攀下降高度もそれそれ211メートルである.ちょっとした里山登山と〃くらい歩いてしまった.
お天気は上々だし,暑くもなく,寒くもない心地よい散策日だった.だから,今日も”良かった,良かった”である.
<ラップタイム>
13:03 鎌倉中央公園清水塚口から歩き出す
13:23 湘南モノレール湘南深沢駅
13:27 深沢交差点
13:37 鎌倉テニスガーデン
13:39 江の島道
13:46 熊野神社(13:49まで)
13:51 青蓮寺(14:00まで)
14:05 バス停西ヶ谷
14:18 銭洗大黒天
14:22 鎌倉山ロータリー
14:30 鎌倉山ローストビーフ
14:38 鎌倉山碑
14;47 バス停若松
14:49 しのぶ塚
14:53 笛田公園
15:10 梶原派出所(15:30まで)
15:40 バス停梶原(日当たり坂入口)
15:50 鎌倉中央公園清水塚口着
[散策記録]
■水平歩行距離 8.0km
■累積登攀高度 211m
■累積下降高度 211m
■所要時間(休憩時間を含む)
鎌倉中央公園清水塚発 13;03
〃 着 15;50
(所要時間) 2時間47分(2.78h)
水平歩行速度 8.0km/2.78h=2.88km/h
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/45e57c9241498c6c6d4ecabfe6f7fb57
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)
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師走の鎌倉;展望の笛田台地・鎌倉山を廻る
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