<サンタクルス谷を下る>
アンデス・ブランカ山脈紀行;第7日目(2);トレッキング3日目;
サンタクルス谷を下る
(アルパインツアー)
2016年9月6日(火)~16日(金)
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/e81bc6838e352df72d2222f7d5862a3b
<ルート地図>
■トレッキング3日目のコース全体図
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■ヤマコラル周辺地図
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<サンタクルス川沿いに下る>
■丸太橋を渡る
アルパマヨへの分岐…,ジャツンキスカ(正式な発音不明)での休憩を終えて,10時10分,サンタクルス川に沿って歩き出す.
歩き出してすぐに,丸太に上に砂礫を敷き詰めたちょっと立派な橋w渡る.その後は,なだらかな下り坂の河川敷歩きが続く.
<ちょっと立派な丸太橋を渡る>
■U字谷が続いている
橋を渡って暫くの間は川の右岸沿いの道を歩く.前方を見るとサンタクルス谷がずっと向こうまで突いているのが分かる.谷の両側は切り立った崖で囲まれている.
標高の高いところ特有の射すような日光が後ろから当たっている.見渡す限りわれわれ以外には全くなく,聞こえてくるのは川の流れる音だけである.
川の流れは,河川敷の中を蛇行している.川に突き当たると徒渉をする.
<サンタクルス川沿いに下り続ける>
■巨岩が散在する崖下の河川敷
10時35分頃,サンタクルス川左岸の崖下付近を歩く.あちこちに転がっている大きな岩の間を縫うようにして,下り続ける.足許は岩礫と砂利が積もっていて,とても歩きにくい.
何となく荒々しい雰囲気である.
<巨岩が散財する河川敷>
■再び幅広い河川敷へ
10時38分,古い川の流れ跡のような川筋にそって歩き続ける.この辺りから暫くの間は広々とした河川軸の左岸沿いに歩き続ける.
特に道路があるわけでもなく,踏み跡も定かではない.したがって,現地ガイドの後に付いて歩くしかない.
<広々とした河川敷を下る>
■木陰で休憩
10時40分,木陰がある場所で,休憩を取る.GPSで計測した標高は4,010メートルである.高所にもうすっかり馴れているので,低い所に居るのとあまり変わらない感じがしているが,まだまだ富士山を遙かに超える高所に居るので油断は禁物である.
朝晩は猛烈に寒いのに,日中は太陽がジリジリと照りつけるので,肌を射すような猛烈な熱さを感じる.多分,随分と汗を書いているはずだが,肌はさらさらに乾燥したままである.
勿論,顔や露出している肌には,一応,日焼け止めを塗ってはいるが,それでも随分と日焼けしてしまいそうである.
<木陰で休憩>
<雪を抱いた尖鋒>
■リンリヒルカが聳えている
休憩をしながら,今降りてきた谷の上流方面を振り返る.間近にそそり立つ岩の向こうに,残雪で真っ白に輝くリンリヒルカ(Rinrijirca;標高5,810メートル)が聳えている.
”やっぱり,凄い景色だな…”
リンリヒルカ山頂の左側にちょこんと頭だけ見えるのがプカラス(?)だと現地ガイドが言うが,発音がうまく聞き取れない.後で地図を見て確かめたが,手許の地図にはプカラスという山は見当たらない.ひょっとしてプカヒルカを聞き違えたのかもしれない.
<振り返ってリンリヒルカを望む>
■振り返ればリンリヒルカとタウリラフ
休憩を終えて,10時50分,歩き出す.
川の左岸沿いのちょっと小高い所を歩く.振り返るとリンリヒルカやタウリラフ(Taulliraju;標高5,830メートル)が連なっているのが見える.何とも圧巻,素晴らしい風景である.
”これは絵になるな…”
ということで,この風景を急いでノートに書き留める.
<リンリヒルカとタウリラフが連なって見える>
■山陰に白い尖鋒
11時14分,河原近くの山脈の向こう側に真っ白に輝く山々が連なっているのが見える.
例によって,現地ガイドに山の名前を聞くが,スペイン語訛りの英語なのだろうか,どうもハッキリと聞き取れない.
「白く見えるのは,?タラフですよ…」
私には「?」の所がどうしても聞き取れない.
地図で確かめると「…タラフ」という音が含まれている山はキタラフ(Quiaraju;標高6,036メートル)しかない.
”この白い休憩舎の尾根はキタラフだろう”
ということにしておこう.
もし下の写真の右端に写っている山がキタラフだとすれば,その左手に写っている白い山々はアバスラフ(Abasraju;標高5,784メートル)とサンタクルス(Santa Curz;標高6,241メートル)だろうか.
”まあ,そういうことにしておこう”
<山の向こうに白い山脈>
<湖畔の道>
■右手前方に湖
11時25分頃,進行方向右手前方に湖が見え始める.地図で現在地を確かめる.
アルパインツアー社から支給された地図にも,この湖はちゃんと掲載されているが,肝心の湖の地名が印刷されている上に,無上にも緑の線が上書きされていて,湖の名前が読めなくなっている.僅かにJap******naだけが見える.
私達は湖畔沿いの砂利道をユックリペースで歩き続ける.
<湖が見え出す>
■滝が2本見える
湖畔沿いの道が続く.途中,道路両側の崖にそれぞれ1本ずつ滝が流下しているのが見える.南側の滝の奥に真っ白な高山が見えている.アルテソンラフ(Artesonraju;標高6,029メートル)だろうか.
「あの滝の名前,なんて言うんですか」
と現地ガイドに伺う,彼はニヤッとして,
「別に名前は付いていません…」
と答える.
11時27分,橋を渡る.橋の上には平らな石が敷き詰めらえている,なかなかしっかりした橋である.橋の下をかなりの水流の川がザワザワと音を立てて流れている.
<滝が見える> <石が敷き詰められた橋を渡る>
■水海を見下ろす木陰で休憩
11時36分頃,池をちょっと高巻きする道路を歩く.対岸は切り立った崖になっている.
11時45分,湖を見下ろす木陰で休憩を取る.ここの標高はGPSの測定で3,870メートル.大分下ったような気がしているが,まだ富士山山頂より高い所に居る.
ツアーリーダーが,
「…ここはまだ標高が高いところです,水分を十分摂るようにしてください…」
と一同に注意する.
<湖畔沿いの道> <木陰で休憩>
■湖畔の高巻き道
休憩を終えて,11時56分,また歩き出す.岩礫がごろごろと転がっている歩きにくい道が続く.小さなアップダウンが連続する.
やがて,道路は何時の間にか湖水を通り過ぎて,沢の左岸沿いの道になっている.
<湖水を高巻きする道を行く>
<そろそろ昼時だ>
■谷間が開ける
やがて谷幅が広くなる.相変わらず川の左岸沿いの緩やかな下り坂を歩いている.周囲の様子が何となく開けた感じになりはじめる.川の流れも随分と立派になる.ようやく山の中から抜け出したような感じになる.
そうは言っても,前方を見るとU字形の谷がまだまだ先までずっと続いている.
<谷間が開ける>
■ヤピアチュアイダに到着
12時36分,草原の真ん中にテーブルが置かれている場所に到着する.
地図で確かめると,ここはヤピアチュアイダ(発音不正確;Yaptacheayda;GPS測定標高3,790メートル)という所らしい.標高は富士山山頂とほぼ同じである.
私達より先に到着した現地スタッフが昼食の準備を済ませている.
<昼食場所に到着>
■青空食堂
青空の下のテーブルに適当に座る,テーブルの上には,何時も素敵なクロスが掛けてある.このクロス1枚にもペルーの奥深い文化が感じられる.
下の写真の右側の空席は,私が座っているところ.毎度のことながら,こんなときに写真に自分が写っていないのが残念.
天気が良い日に,露天で昼食とは,実に風流である.これだから旅が止められない.
<青空食堂>
■食卓の様子
食卓の様子は下の写真の通りである.テーブルクロスの風合いが実に良い.
ただ,まだまだ高所である.余り沢山食べても消化できず腹を壊すだけ…というより,平地に居るときより食欲そのものが落ちているので,食がなかなか進まない.これは私だけでなく,ほぼ全員が同じような感じである.
「オレ,ハーフで良いよ…」
と半人前を注文する.大半の方が,私と同じハーフである.右の写真はスープ.主食は小麦粉を練って直径20センチメートル程度の大きさに焼いたもの.ちょっとしたデザートが付く.
<食卓> <スープ>
(つづく)
つづきの記事
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(執筆中)
「ブランカ山群トレッキング」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/3ac14bd1d44b99a378555e26864f76b7
「ブランカ山群トレッキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/9e3ba704d9bf4f7278473747420c4534
[参考資料]
ペルー周遊記(ピスコ山登頂);インデックス
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f78082280c7a6bb87b1810478b6786ea
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