<斑尾山山頂付近の紅葉>
紅葉の信越トレイル;第1日目;トレイル始点の斑尾山山頂を目指して
(アルパインツアー社)
2016年10月21日(金)~23日(日)
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第1日目;2016年10月21日(金) 秋晴れ
<ルート地図>
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<斑尾高原スキー場のゲレンデを登る>
■斑尾山登山口から歩き出す
斑尾山登山口で現地ガイドMSさんの音頭で,ウオームアップストレッチを行ってから,10時42分に歩き出す.
まずは斑尾高原スキー場のゲレンデを登る.前方には斑尾山山頂が見えている.
公認ガイドのMSさんが先頭である.
「…あそこに山が見えているでしょう.あそこを目指します…」
とMSさんが山頂を指さす.
どなたかが,
「うわぁ~…! あんな所まで登るのォ…」
と悲鳴に近い声を出す.
私達はごくごくユックリペースで,急な上り勾配のゲレンデを登り続ける.
気温はやや低めだが,暑くも寒くもなく,ハイキングには丁度良さそうである.
<斑尾高原スキー場のゲレンデを直登>
■公認ガイドのMSさん
ゲレンデの進行方向右端をほぼ直登し続ける.
先頭は公認ガイドのMSさんである.MSさんはときどき私達の方に振り返りながら,熱心に説明する.
私達はMSさんの解説を伺いながら,急坂を登り続ける.
<こうにんがいどのMSさん>
■片仮名表記のある案内杭
10時58分,ぐん平街道との交差点を通過する.交差点には案内杭が立っている.案内杭に片仮名の「コ」という字が標記されている.
「…この「コ」は何ですか…?」
とMSさんに質問する.
斑尾高原観光協会発行『信越トレイル;斑尾高原Trail Map』を見ると,所々に片仮名の表示がある.この片仮名で現在地が容易に確認できる仕組みになっている.
”これは凄い!”
そう大していろいろなところを歩いているわけではないが,このような工夫がされているトレッキングコースを歩くのは,私にとって初めてのことである.
<くん平街道と交差するところに立つ案内杭「コ」>
■素晴らしい眺望
相変わらず急坂を登り続ける.
11時頃,先頭のMSさんが,
「…ちょっと後ろを振り返って下さい.素晴らしい眺めですよ…」
と私達を促す.
なるほど,眼下に斑尾高原ホテル一帯が箱庭のように見えている.
「…わあ~…,凄い! 随分高い所まで登ったんですね…」
とどなたかが言っている.
眺望を楽しみながら,2~3分,立ち休憩を取る.
<斑尾高原ホテル付近を見下ろす>
■関田山脈遠望
向かって右側に目を転じると関田山脈の山脈が連なっているのが見える.山裾に雲が棚引いていてなかなかの眺望である.
MSさんから,
「…あの尖っているのが○○山,その左が△△山です・・・・・」
と詳しい説明を受けるが,頭に入らないし,ノートにメモする余裕もない.したがって,山の名前は全て忘れてしまう.
MSさんが,
「もうちょっと登ると平らな所がありますので,そこで休憩を取りましょう…」
と私達を促す.
<関田山脈の山々>
<ジグザグ道の登山道>
■リフト終点近くで休憩
11時22分,ゲレンデの最上部付近に到着する.ここでやっと平坦な所に出る.
平坦道の突き当たりにリフトの終点がある(11時24分).ここで暫く休憩を取る.
<リフト終点で小休止>
■ジグザグの山道
11時29分,休憩を終えて歩き出す.
MSさんが,
「ここからは,ジグザグの山道になります.足許に注意して下さい…」
と一同に注意を促す.
ここからは道幅が狭い土道になる.勾配はそれほど急ではないがジグザグの山道が続く.登るにつれて視界が皿に開けていく.
<山道に入る> <視界が開ける>
■ダテカンバ
11時35分,立派なダテカンバの木の下の到着する.威風堂々の大木である.
”素晴らしい枝振りだな…”
私は,柄にもなく,ふとこの木を題材にして水彩画を画いてみたいなという衝動に駆られる.しかし,すぐに,
”オレには,(この木を画くのは)ちょっと無理だな…”
と弱気になる.
<ダテカンバ>
■ヤマハハコグサ
11時51分,白い花の前で,MSさんの足が止まる.女性群が熱心に白い花を見ながら,MSさんの説明を聞いている.
花にはからっきしオンチの私にはツンプンカンプンの話だが,折角の機会だから,せめて花の一種類ぐらいは写真に撮っておこうと思う.その花が下の写真.ヤマハハコグサという名前の花らしい.
確かに可愛い花である.
<ヤマハハコグサ>
■直江津が見える?
11時50分頃,見晴の良いところで立ち止まる.
MSさんが,
「…良く晴れていれば,ここから直江津が見えますよ…水平線は日本海です」
と言う.
今日は晴れてはいるが,靄が掛かっていて遠くは見えるような見えないような…微妙である.
”まあ,多分,あの当たりが直江津なんだろうな…”
と勝手に想像しながら,おおむね直江津らしいところの写真を撮る.
<直江津が写っているかもしれない風景>
<稜線沿いの道>
■稜線に出る
12時03分,稜線に出る.
稜線まで登ると,稜線沿いの風景が一気に広がる.稜線の先には棚引く雲が見えている.その雲を突き抜けている山は多分妙高山であろう.素晴らしい風景である.
”これも絵になるな…”
私はすぐに自分の趣味である水彩画を連想してしまう.
<妙高山遠望>
■ブナ林に入る
稜線に出てすぐにブナ林に入る.
素晴らしいブナ林である.若いブナの木が次から次へと育っている.ブナが絶滅しそうな丹沢と比較すると羨ましい限りである.
MSさんに伺うと,妙高一帯に自生するブナは,俗に白いブナと呼ばれる種類であり,丹沢の黒ブナとは違う種類のようである.
<ブナ林に入る>
■分岐の案内杭「カ」に到着
12時13分,分岐の案内杭「カ」に到着する.ここで左折してトレイル1に入る.分岐「カ」から斑尾山山頂まで円面距離で約500メートルである.
地図で確かめると,標高差で20メートルほど下って,登り返すと斑尾山山頂に到着するはずである.
<分岐「カ」で左折して斑尾山へ向かう>
■残念な案内板
分岐の案内杭「カ」の下に半ば朽ち果てた案内板がある.
良く見ると,斑尾山山頂からの眺望図である.
”これは残念! こんなに素晴らしい案内板を,なぜ朽ち果てるままにしておくんだろう…”
私は率直に残念だと思う.なかなかメンテナンスに手が回らないだろうとは思うが…
この点は,私がこれまで廻った内外のトレッキングコースの中では最悪.残念至極である.
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■博識なMSさん
道すがら,MSさんがいろいろなことを教えてくれる.歴史,草花,地質等々何でもござれの博識である.
ときどき立ち止まって,草花のことを説明してくれるが,草花に疎い私には,正に「馬の耳に念仏」である.実にもったいない.
同行のオバサン達の中に,草花のことに詳しい人が何人かいるのにも驚かされる.
<MS山の説明>
<斑尾山山頂>
■斑尾山山頂に到着
12時31分,斑尾山山頂(標高1,381メートル)に到着する.
山頂には「斑尾山山頂」の標識と,三角点がある.まずは三角点にタッチして,確かに斑尾山山頂に到着したことを確認する.
山頂には200~300平方メートルほどの空き地が作られている.空き地の周辺は闊葉樹の雑木林に覆われていて,眺望は殆どない.
MSさんがmここでお昼にしましょう…」
と提案する.
<斑尾山山頂の標識> <斑尾山山頂の三角点>
■公認ガイドMSさんと記念写真
斑尾山登頂記念に,MSと一緒に記念写真を撮ってもらう.良い記念になる.
私はフト,
”これでいろいろな山の山頂で撮った写真は何枚ぐらいになるだろうか…”
と連想する.
”…100枚ぐらいかな…いや,もっと多いだろう”
それにしても,そろそろ自分の年令を考えて,資料を整理しなければと,気持ちが焦り始める.
<MSさんと一緒に登頂記念写真>
■13体の石仏
斑尾山山頂の陰の斜面に小さな祠がある.その中に13体の石仏が祀られている.
MSさんの話によると,石仏を入れてみると,祠には堂空風しても12体しか入らない.どうやって13体を修めたのかが不思議だという.
祠の脇にこの祠の説明書きがあるが,半ば朽ちていて読みづらい.
”もう少し,きちんとメンテナンスすれば良いのに…”
と私は内心で思っている.
<13体の石仏> ↑
説明文(クリック拡大)
■山頂で昼食
斑尾山山頂で昼食を摂る.今日初日の昼食は自分で用意したものである.私は大船で仕入れたオニギリなど.何の変哲もない普段通りの昼食である.
昼食を終えて,12時58分,斑尾山山頂を出発.案内杭{カ」までは往路を戻る.
(つづく)
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(執筆中)
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「関東・伊豆箱根・上信越の山旅」の前回の記事
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「関東・伊豆箱根・上信越の山旅」の次回の記事
(なし)
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