<花を愛でながら下山>
アンデス・ブランカ山脈紀行;第4日目(2);高所順応日;ウルタ峠の昼食
(アルパインツアー)
2016年9月6日(火)~16日(金)
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第4日目;2016年9月9日(金) 晴 (つづき)
<ルート地図>
■カルワス→ウルタ峠(再掲)
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■ウルタ峠散策概念図
注;この地図に示した展望台や昼食テントに位置は不正確である
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<ウルタ峠の展望台>
■ウルタ峠の反対側
ウルタ峠で展望休憩を取った後,9時25分,専用車に乗る.そして,ウルタ峠のトンネルを潜って,峠の反対側に出る.ここで,再び専用車から下車する(9時28分).
目の前には,峠の反対側のジグザグ道路がずっと下まで続いているのが良く見える.2車線の立派な舗装道路である.
<峠の反対側のジグザグ道> <ウルタ峠の反対側をいくらか下る>
■右折して細い道に入る
専用車を下車して,ウルタ峠の反対側を少し下ったところから,右折して人一人が通れるほどの狭い道に入る.路面には石が敷き詰めてある.途中多少の起伏があるが,全体としてはいくらか登り坂になっている.
小径を200~300メートルほど歩くと,石積みの小屋に到着する.
現地ガイドに英語で,
「ここは何という名前の所ですか?」
と聞く.
地名の発音が良く聞き取れないので,地名のスペルを教えて貰う.このスペルを英語流に発音するとポタカ(Potaca)というらしい(違うかもしれない).あるいはPは発音しないでオタカって発音するのかな.
お互いに英語が下手なので,あるいは下の湖の名前かもしれない.要するに折角聞いたのに何だか良く分からない.
<右折して道幅が狭い道に入る>
■眼下のジグザグの道路
石造りの建物からの眺望がなかなかなものである.
深い谷間の底へ向かって,2車線の立派な道路が見事なほどに曲がりくねって続いている.見るからに壮観な景色である.遙か下の谷底に九十九折りの道路の続きが見えている.とにかく物凄いことだ.
日本に置き換えてみれば,北アルプスの最高地点よりも1,000メートル以上も高い所に峠越えの道路を作っているのに匹敵する.
<何処までも続く九十九折りの道路>
■エメラルト色の湖
眼下にエメラルド色の水を湛えた湖が見える.
湖の対岸をトラバースする道路らしいものが見えている.辺りの様相から見て,私にはこの湖が氷河湖のように思えてならないが,周辺には氷河は見当たらない.
現地ガイドにこの湖の名称を尋ねたが,どうやら名前はないようである.
10時丁度に展望台を出発.専用車の方へ,往路を辿って戻る.
<エメラルド色の水を湛えた湖>
<美しい花を愛でながら下山>
■専用車でトンネルを抜ける
枝道から舗装道路に戻る.立派な舗装道路だが,自動車の往来は殆どなさそうである.
少し登り坂の舗装道路を歩いて,10時10分,専用車に戻る.
すぐに発車し,ウルタ峠のトンネルを潜って,元の側に戻る.
<専用車に戻る>
■少し歩きましょう…
専用車に乗車した私達は,峠のトンネルを出てから,往路を下り続ける.
10時43分,ツアーリーダーのIBさんが,
「…少し歩きましょう…」
と私達を促す.同行の方のGPSによると,標高約4,000メートルの地点である.
私達は現地ガイドを先頭に,緩やかな下り坂を歩き続ける.
<緩やかな下り坂を歩き続ける>
■美しい花
沿道の所々に美しい花が咲いている.
花のことはからっきし分からない私でも,この紫色の花は綺麗だなと思う.早速,デジカメに収める.
同行者のどなたかが,この花はルピナスだと教えてくれる.
<ルピナス(?)>
■遠くに自動車が見える
11時04分頃,遙か前方に自動車が止まっているのが見える.
IBさんが,
「…あそこの車ままで歩きます.あそこで昼食を摂ります…」
と言う.
どうやら,m私達が乗車している専用車とは別に,食事スタッフが乗車している車のようである.
<眼下に自動車が見える>
<草原で昼食>
■食事テントに到着
11時12分,食事テントが張ってある場所に到着する.例のGPSによると,ここの標高は約3,890メートルとのこと.
10時43分に歩き出したところの標高は約4,000メートルだった.したがって,29分(0.48h)掛けて,110メートル下ったことになる.
”ということは,110メートル÷0.38hは1時間換算で約230メートル下ったということか…”
1時間に230メートル下るとは,何だか遅いような気もするが,緩やかな下りだったので,歩く距離が長かったんだろう…それに標高4,000という富士山より高い所だ.そう考えればまあこんな所だろうと勝手に評価する.
<食事点とのある場所に到着する>
■立派な食事テント
立派な食事点とが用意されている.
テーブルには綺麗なウロスが掛けられている.それにナイフとフォーク,魔法瓶…これはもう街中のちょっとしたレストラン並みである.
”こんなに沢山の人を使って…贅沢三昧だな…”
と”円(yen)”の価値に驚くと同時に,
”一体,こんな贅沢をする日本人に対して,現地の人はどんな感情を抱いているんだろうか…”
と気になり始める.
<立派な食事テント>
■まずは手を洗う
現地スタッフが,手を洗う洗剤(消毒液かな?)を,一人ひとりの手に吹きかける.洗剤で手を洗ってから,スタッフが差し出すタオルで洗剤を拭き取る.1枚のタオルを共用する.
”あれぇ…,折角消毒したのにタオル共用では…?? ちょっとまずいのでは…?”
と思うが,細かいことはどうでも良いとすぐに思い直す.
このようは計らいをすること自体が素晴らしいことである.
傍らで,どこからともなく現れた放牧中の牛が私達の様子をぼんやりと眺めている.
”この牛,一体,何を考えているんだろうか…”
<まずは手を洗う> <放牧中の牛が私達を見守る>
■まずはコカ茶とスープ
まずはコカ茶とスープである.それに手焼きのパン.
コック長の腕が良いので,スープはとても美味.写真でナイフフォークを見て貰いたい.街中のレストランと全く変わらない.
ここは標高4,000メートル弱の高地である.こんな辺鄙なところで,ちゃんとした食事ができるのは驚きである.
<まずはコカ茶とスープ>
■メインディッシュ
次いでメインディッシュはチキンとサツマイモ.
こんなに手の込んだ料理を,ここで作ったんだから凄いなと思う.勿論,美味.特にサツマイモは甘くて美味しい.
”…いやはや,大したものだ…”
私は内心でビックリしながら美味しく頂戴する.
<メインディッシュ>
■デザート
デザートはラフランス.いわゆる洋ナシである.
このところ,洋ナシを食べる機会がなかったので,久々に味わう懐かしい味である.濃厚な味に,幼少の頃のことを連想する.子どもの頃,自宅で洋ナシを栽培していたのだろうか,よく食べていた.
12時過ぎに,昼食を終える.
<デザートは洋ナシ>
<往路を辿りカルワスへ戻る>
■ウルタ谷を一気に下る
食事を終えて,専用車に乗車した私達は,12時06分に食事点と前から出発する.
往路を辿って,ウルタ谷を一気に下る.
長いジグザグ道が連続する.ジグザグ道が一段落する頃から,道路沿いに民家が見え始める.途中から未舗装の砂利道になる.
12時20分頃,見覚えのある建物の前を通過する.ビジターレジストレーションとトイレがあった場所である.
さらに,12時38分,ワスカラン展望台の前を通過する.
<ビジターレジストレーションなどのある建物群>
■ホテル「アブエロ」に戻る
12時53分,幹線道路に入る.ここからは,勿論,舗装道路である.いままでビシビシガタガタしていた車内が急に静かになる.
舗装道路を快調に走って,13時10分にカルアスのホテル「アブエロ」に戻る.
ここで,しばらく休憩をしてから,本日の最終目的地であるケウシュへ向かう予定である.
(つづく)
つづきの記事
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(執筆中)
「ブランカ山群トレッキング」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/3ac14bd1d44b99a378555e26864f76b7
「ブランカ山群トレッキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/9e3ba704d9bf4f7278473747420c4534
[参考資料]
ペルー周遊記(ピスコ山登頂);インデックス
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f78082280c7a6bb87b1810478b6786ea
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