<ワラスの夜明け>
アンデス・ブランカ山脈紀行;第3日目(1);高所順応日;ワラスの朝
(アルパインツアー)
2016年9月6日(火)~16日(金)
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第3日目;2016年9月8日(木) 晴
<ホテル見取図>
<ワラスの朝>
■時差ボケが取れない
昨夜は未だ取れない時差ボケに悩まされた.時差ボケの他にワラスの標高が約3,100メートルと高いことも影響しているかもしれないが,とにかく良く眠れない一夜を過ごした.
昨夜寝ていくらもしない23時に目が覚めてしまう.昨夜服用したダイヤモックスが利いているのか.とにかく目が覚めた次いでもあって,小用を足す.
このまか眠れないのもマズイナと思いながら,ベッドの中でジッとしている.ただひたすら眠くなるのを待つ.そのうちにウトウトとはしたものの,2時頃また目が覚めてしまう.また,トイレに行く.
こんなことを繰り返しながら,朝,6時を迎える.
”もう良かろう…”
ということで,とにかく起床する.
起床してみて,後頭部から首筋にかけて重苦しいような,突っ張ったような違和感がある.私が高所に登った直後に何時も経験する違和感なので,あまり気にしなくても良い…そのうちに感じなくなる.毎度のことなので私は楽観的である.
<雑記帳から> ↑
部屋の雰囲気
■朝日に光る高山
6時を過ぎると,外が次第に明るくなる.
あちらこちらからニワトリの啼き声が聞こえてくる,そういえば,信州の田舎育ちの私は,幼少の頃,何時もニワトリの啼き声を聞いていたな…私はニワトリの鬨の声に懐かしさが込み上げてくる.
部屋からテラスに出てみる.冷気が身に染みる.
山の名前はハッキリとは分からないが,朝日が当たって光っている.
『地球の歩き方;ペルー・ボルビア・エクアドル・コロンビア』(ダイヤモンド社)のワラスの記事を見ると,「ペルーの最高峰のワスカラン山をはじめワントサン山,ワンドイ山,チョピカルキ山といった6000m級の高峰がワラスを見下ろすようにそびえている…」と書いてあるので,下の写真に写っている山は,多分これらの山の一部だろう.とにかく素晴らしい眺めである.
<ホテルのベランダからの眺め>
■荷物の仕分け
昨夜の内に大体の仕分けを負えている荷物の最終チェックを行う.
荷物は,
*トレッキングに不必要でアンディーノクラブホテルに預けておくもの
*トレッキングに必要な荷物で馬に運んで貰うもの
*リュックに入れて自分で背負うもの
の3種類である.
明日から始まるトレッキングに必要な荷物って…一体何だ?
これ結構選ぶのが悩ましい.自分のリュックに入れて背負うものは,雨具,防寒具,水,当日使用する地図,パスポートなど貴重品ぐらいのものである.
馬に運んでもらうものは…着替え一組,医薬品,嗜好品…まあ,そんなところかな.
とにかく,アンディーのホテルで預かって貰うものはスタッフバッグに入れて,自室の前に出しておく.
トレッキング中に必要なものは.朝食のときに,食堂のある棟まで自分で運ぶことになっている.
■朝食
朝食は6時30分からの予定である.
私は少し早めの6時25分に,荷物を持ってレストランに向かう.ツアーリーダーのHKさんがすでにレストラン前で待機している.
定刻前に全員が揃う.
係員の案内で,レストランの中央付近のテーブルに座る.
朝食はバイキング形式である.日本のビジネスホテルに比較すると,ここは洋食だけなので,大分品数が少ない感じがするが,これで十分である.
私が選んだ朝食は,下の写真の通りである.なお,写真以外にワンエッグの目玉焼きが追加される.
”ちょっと炭水化物が多すぎるかな…”
と思いながらも,これで十分.
なお,写真に写っている割り箸は,私が自分で日本から持参したもの.
<私の朝食>
■今朝の血中酸素濃度と脈拍
朝食が終わる頃,HKさんが,ダイアモックスの服用を促す.もちろん強制ではない.私も事前に掛かり付けの医師から処方箋を貰って購入したダイアモックを適量だけ服用する.
続いて,パルスオキシメーターで血中酸素濃度と脈拍を測定する.
今朝の私の値は,
血中酸素濃度 87%
脈拍 73回/分
あまり自覚症状はないものの,高所の影響を受けていて,貧血気味である.また脈拍もかなり多いようである.
<ホテルの中を散策>
■窓外の景色とCNN
朝食を終えて,7時丁度に一旦自室に戻る.
出発時間まで,まだ1時間ほどある.
取りあえずは,窓外の景色を眺めながら,テレビを点けてCNNを見る.日本語の放送はないので,英語の放送を見るが,内容は今ひとつ良く分からない.相変わらずアメリカ大統領選のトランプ氏とケネディー氏の話題が大きく取り上げられている.
<朝のワラス市街地>
■ホテルの客室棟
少々早めに,自分の荷物を持って,部屋を出る.客室棟と本部棟の間の庭園をブラブラ散策しながら,何枚かの写真を撮る.
下の写真は本部棟の前で振り返って客室棟を見上げて撮ったものである.
<本部棟から客室棟を望む>
■手入れの行き届いた中庭
客室棟と本部棟の間の中庭は手入れが行き届いていて,気持ちが良い.庭を散歩しながら,何枚かの写真を撮る.
ここは標高3,000メートルを越える高原である,外の空気は冷涼である.
<ホテルの中庭>
<専用車で出発>
■ロビー集合
集合時間の10分前,7時50分に自分の荷物を持ってロビーに向かう.
受付にカードキーを返却して,チェックアウトする.
時間前に全員が揃う.現地山岳ガイドのHSさんとお馴染みの現地ガイドMNさんも来ている.
ツアーリーダーのIBさんが全員の荷物のチェックをする.
「皆さん,忘れものはないですか…パスポートなど貴重品をちゃんと持っているか,もう一度チェックして下さい…」
これから,高所順応のために標高4,250メートルの高所にあるラフコルタ湖まで往復する予定になっている.とりあえずは,往復に必要なもの,雨具,飲料水,防寒具,サングラスなどだけを持って行くことになる.
■ラフコルタ湖に向けて発車
7時58分,私達は現地旅行社が準備した専用車に乗り込む.
今日の専用車は.昨日利用した車よりは,大分小振りのバンである.今日は高所順応日.これから未舗装の悪路を長い間走る.小型の車でなければ走れないところのようである.
私達を乗せた専用車は,定刻の8時00分,ラフコルタ湖(標高4,260メートル)を目指して,アンディーノクラブホテルの前から発車する.
<アンディーノクラブホテル前から専用車に乗車,出発>
(つづく)
つづきの記事
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/bb533abe8911da7668f23c999e983c73
「ブランカ山群トレッキング」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/3ac14bd1d44b99a378555e26864f76b7
「ブランカ山群トレッキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/9e3ba704d9bf4f7278473747420c4534
[参考資料]
ペルー周遊記(ピスコ山登頂);インデックス
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f78082280c7a6bb87b1810478b6786ea
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