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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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丹沢:塔ノ岳;山ヒルにご用心

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                             <見晴階段>

       丹沢:塔ノ岳;山ヒルにご用心
       丹沢:塔ノ岳(今年23回目)[補足記事]
           
     2016年8月28日(日) 曇一時霧雨

本文
 ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/cca96011c20d08bde70d27bf06afb154

 1回のブログ記事に掲載できる文字数が約2,0000文字以内のため,本文で書き切れなかった山ヒルのことを追加する.
 8月28日(日)に丹沢塔ノ岳に登った.
 当日は朝まで雨.
 7時頃,バス停大倉から登山開始.このときは雨は止んでいたが,雨雲が低く垂れ込めている.何とも山ヒルが出そうな嫌な天気である.私は念のため山ヒル対策用として塩少々を持参している.
 あいにくの空模様のためか,登山客は何時もより大分少ない.
 私は7時ちょっと過ぎにバス停大倉から歩き始める.花立山荘付近で常連のMMさん,NMさんに合う.その後前後して塔ノ岳山頂の尊仏山荘に到着する.
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 尊仏山荘で小一時間,雑談をしてから,3人一緒に下山開始.
 途中,MMさんから草花を教えて頂きながら,下山し続ける.
 12時37分,一本松を通過する.標高が低くなるにつれて,だんだんと蒸し暑くなる.
 モミジ坂を一気に下って,見晴階段に差し掛かる.
 「…今日は足許が濡れているので,転倒しないように用心しましょう…」
とお互いに注意しながら見晴階段を降り続ける.
 階段を半分ほど降りたところで,男性が一人,立ち止まっている.
 「どうしたんですか…?」
と伺う.
 「山ヒルに食いつかれたんです…今,取ってその辺りに投げ捨てたんですけど…」
と言いながら辺りを見回している.
 MMさんが,この男性に,
 「その山ヒル,どのくらいの大きさでしたか…?」
と尋ねる.男性は,
 「このくらいでした…」
と言いながら,右手の親指と人差し指の間を1センチぐらいに開ける.
 「山ヒルを引きちぎったときに,傷口に山ヒルの口が残っていませんか」
と心配する.どうやら残っていないようである.
 このままでは流れ出す血がなかなか止まらない.
 そこで,私は何時もリュックに入れて携帯している救急用品入れからバンドエイドを取り出して傷口に貼るようにお薦めする.
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 幸か不幸か,これまで私は山ヒルに取りつかれたことはないが,大倉尾根には,やっぱり山ヒルがいることが今日も確認された.
 MMさんによると,トレイルランをしているHYさんも,走っているにも拘わらず,靴に山ヒルが取りついて,血を吸われたという.
 私達常連は,山ヒルの被害に会わないように,登山道の真ん中を立ち止まらずに歩くようにしているが,それでも何人かの方々は,山ヒルの被害に会っているようである.
 もっとも,私もバス停大倉の水道で登山靴をタワシに洗っているときに,タワシの中に居た山ヒルが,私の手に取りついてきた経験は2回ある.何れの場合も食いつかれる前に振り払ってので,幸いにも被害にあることはなかった.
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 山ヒルの被害をできるだけ少なくするためには.
 ①雨で登山道が濡れているときの登山はできるだけ避ける.
 ②登山道の真ん中を歩く.
 ③立ち止まらずに歩き続ける.
ぐらいのことしか思いつかない.
 なお,登山学校で山ヒル対策を幾つか教えて貰った.参考までに紹介しておこう.
 ①女性用ストッキングを登山用の靴下の上に履く.
  ストッキングの編み目は細かいので山ヒルも入れない.
  ただし,山ヒルはストッキングの上を這い上がってくるかもしれないので,
  食塩水を染みこませてから乾かしたハンカチをストッキングの上部に巻いておく.
 ②万一,山ヒルに食いつかれたら,強引に引き離さない.
  強引に引き離すと,口の部分が皮膚内に残ってしまい,傷口が治りにくくなる.
 ③食いついている山ヒルにタバコの火,ライターの火などを近付けると離れる.
  勿論,食塩水も有効である.
 ④もし③の用意がないときは,思い切ってそのまま血を吸わせる.
  山ヒルは満腹になると自分から離れていく(無理に引き離して口の部分が
  皮膚内に残るよりダメージが少ない).
 以上は,登山学校で習ったことの受け売りだが,教えて貰ったことを完全に紹介できているかは定かでない.しかし,多少なりとも参考に供することができれば幸いである.
        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 余談だが…
 また,口幅ったいことで恐縮だが…
 私は登山するときには,必ず救急セットを持参するようにしている.
 ある程度防水の効いた小さな入れ物に,三角巾,カットガーゼ,絆創膏各種,包帯,カット綿,絆創膏,ツムラ68と17(これは全く個人用),裁縫セット,鋏など.消毒液は敢えて持っていない.必要な場合は,水筒に入れた水道水で傷口を洗うことにしている.
 今回の,ヒル対策にも,この救急セットに入れておいた絆創膏が役立ったが,これまで,救急セットの中身を自分のために使ったことは殆どなく,いつも通りすがりの登山者に提供しているだけである.ただし,提供以上のことはしない.
 なお,これとは別に.使い捨てライター,瞬間接着剤などは登山用小物入れに入れてリュックの中に仕舞ってある.
 弁解がましいが,こんなものを起算していることを自慢するつもりは更々ない.ただ登山を楽しむには,最小限,この程度のものを準備していた方が気楽なことを言いたかっただけである.
 少しでも参考に供することができれば幸いである.
 
<小物入れ;約150×80×40mm>                   <救急セット>  

                                                   (おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/cca96011c20d08bde70d27bf06afb154
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)

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