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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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鎌倉中央公園から葛原岡神社・桔梗山を一廻り

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                             <鎌倉中央公園下の池>

      鎌倉中央公園から葛原岡神社・桔梗山を一廻り
           (単独プチプチ散策)
       2016年8月16日(火) 曇後雨

<ルート地図>


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<今日の鎌倉中央公園>

■午前中はいろいろ集中してこなした
 10月の展覧会に出展する予定の水彩画2枚目も,仏暁から気合いを入れて画き続けたので,何となく姿,形が見えてきた.完成度は,自己評価で.ざっと80パーセントぐらいかな.
 でも,この自己評価ほど当てにならないものはない.仮に,今,80パーセントだと思っていても,気が変われば,10~20パーセント台に逆戻りしてしまう可能性が十分にある.
 完成度はどんな尺度で計測するか…って?
 これがまた厄介なのである.
 私の場合,多分,次の要素を頭の中で複合的に加減乗除して判断しているんだと思う.
 第一の要素は,気分的に,もうこの辺りでいいやと思えた時点を100とする尺度.
 第二の要素は,画くのに苦労し続けて,もうこの辺りで止めておこうと思える時点が100とする尺度,
 第三の要素は,自分の力量では,この辺りが限界と思える時点が100とする尺度.
 第四の要素は,時間切れで,この辺りで妥協しようという時点を100とする尺度.
 多分,この他にもいろいろな要素があろうかと思うが,まあざっとこんな4要素をごちゃ混ぜにして,現時点での進捗度は大体○○パーセントだなと判断しているようである.
 こんなことを考えている内に,これらの要素は,描き手である自分中心のものばかりで,肝心の絵を見て頂く皆様のことなど,ちっとも入っていないことに,改めて気が付く.
 まあ,この辺りがプロとアマの違いかもしれない.
 こんな自分勝手な尺度だけで完成したと勘違いして展覧会に出展する…確かに何かが矛盾している.それでいて,見て下さる方に絵が誉められると嬉しいと感じるから,ますます自分勝手だなと思えてくる.
 自分が表現したいものに対して,絵を見て下さる方の共感を得たいならば,もっと見て下さる方の立場に立って画くべきである.
 …でも,それもちょっと違うな.それでは純粋な自己主張ができないではないか…!
 私はこんな下らないことを,頭の片隅で,ときどき感じながら絵を描き進める.
 その内に昼食の時間となる.

■鎌倉中央公園下の池
 午後から,ちょっと息抜きのために近場の鎌倉中央公園を一廻りしてこようかと思う.すぐ家に戻るつもりなので,ごくごく軽装,しかも持ち物は,現金少々.バスの定期券,馬鹿デジカメだけ.
 何時ものように清水塚口から鎌倉中央公園に入る.
 台風が接近しているためか,少々きつめの風が園内を絶えず吹き抜けている.多少生暖かい感じの風だが,実に心地よい.
 念のため,下の池付近で,気温を測ってみると,体感的には涼しくて心地よいのに,気温は32.5℃もある.
 下の池の畔に群生する白いユリが丁度見頃である(冒頭の写真).池の淵では,今日もウシガエルが
 「ボウ,ボウ,…」
と啼いている.周囲の森ではミンミンゼミが盛んに啼いている.いわゆる蝉しぐれというヤツだ.ミンミンゼミの鳴き声に混じって,カナカナゼミの啼き声も聞こえてくる.

<日陰の気温でも32.5℃>

■ヤマダのカカシ
 山崎口近くのしし石で子ども連れの家族が遊んでいる.この辺りで二つの谷戸から蕗降りてくる風が合流するので,特に涼しいところである.
 ちょっとだけ散歩して家に戻ろうと思っていたのに,ここで少し気が変わる.
 ”もうちょっと歩こう…イベント広場を通って,梶原口から公園の外に出て,山の上ロータリーを経由して出発点の清水塚口へ戻ろうかと思う.
 イベント広場を通り越して,水田に入る.稲穂に沢山の米粒が実り始めている.あちこちにカカシが立っている.懐かしい.
 そう言えば,数年前に,カカシで有名な集落を通過したことがあったが,はて? どこだったろう?

<山田のカカシ>

■トンボと蝶々
 水田の脇の道を遡る.
 途中で,沢山のトンボが舞っているの気が付く.トンボが舞っている姿をデジカメに収めようとしたが,なかなか難しい.仕方がないので,道端に止まっているトンボを写真に撮る.
 その直ぐ側の草むらで,大きな蝶々が舞っているのを見つける.草むらに止まったところを何とかデジカメに収める.多分,アゲハチョウの一種だろうと思うが,私には良く分からない.
 まだ残暑が厳しいが,トンボや蝶々からもうすぐ秋だなと実感する.


<トンボと蝶々>

<源氏山公園へ>

■立原正秋住居跡
 木星の急な階段登って,梶原口から公園の外へ出る.
 ”そうだ! 立原正秋の住居跡を見ておこう…”
と急に思い立つ.
 梶原口からダラダラと坂を下って三叉路に突き当たる.ここを右折,さらに最初の三叉路を右折して突き当たった右手が,確か,立原正秋の家があった場所である(間違っているかもしれない).
 とにかく,それらしい場所に行ってみる.勿論,今は立原正秋を偲べるようなものは何一つ残っていない(かな?).
 私は特に立原正秋のフアンというわけではない.彼が朝鮮半島の出身で,日本に帰化したこと.それに「鎌倉夫人」の作者で,瑞泉寺に墓がある程度のことぐらいしか知らない.ただ,たまたま彼の住居跡が,鎌倉中央公園の近くにあったというだけで,興味を持ったに過ぎない.
 ここでまた気が変わる.
 ”ここから山の上ロータリーを経由して家に戻るのは,勿体ないな…”
 私は,ここまで来たんだから源氏山公園を経由して鎌倉駅まで歩こうと思う.

<この突き当たり右手付近に立原正秋の家があった?>

■常磐緑地遠望
 梶原住宅地内の道をたどって,北鎌倉に向かう自動車道に出る.左折して源氏山公園奉免に向かう.ちょっと勾配のある舗装道路を登る.
 途中で右折して枝道に入る.すぐに,鎌倉三大緑地の一つである常磐緑地が良く見える場所に到着する.
 常磐緑地の写真を撮りながら一息入れる.
 見渡せば見渡すほど,鎌倉は山ばかりだなと実感できる.
 この枝道も,西洋料理店ブランブルグのちょっと先で,また先ほどの道路に合流する.


<常磐緑地遠望>

■葛原岡神社
 合流点を左折して山ノ内配水池(山ノ内ポンプ場)沿いの尾根道を歩く.
 途中から右折して,道幅が狭い道路に入る.この道路の突き当たりが葛原岡神社の前である.ここは源氏山公園の一角でもある.
 葛原岡神社まで来ると,一般観光客の人数が増える.
 鳥居前のベンチに座って,さてこれからどうしようかと考える.
 ”折角だから,源頼朝像でも見物してから,寿福寺へ降りて,鎌倉駅まで行こう…”

<葛原岡神社> 

<桔梗山へ>

■六本松;湧水地とキンギョ
 葛原岡神社前からアジサイ小径を経由して,源頼朝像のある広場へ向かう.
 ところが歩き出してすぐに小雨が降り出す.
 ”こりゃあ~…,マズイナ…急いで帰るとしようか”
 傘を持っていない私は,鎌倉駅に向かうのをアッサリと諦める.
 途中から進路を変えて,一気に六本松跡を目指して,道幅が狭い坂道を一気に下る.この道路に入ると,観光客の姿は全くといって良いほど見掛けなくなる.
 途中,湧水地に立ち寄る.小さな湧水だが,ここの水でお茶を入れると美味しいとのことである.ただ,私は試飲したことがない.
 湧水地の近くの崖下に小さな池がある.どなたが飼育されているのか知らないがキンギョが泳いでいる.
 崖沿いの細い道路はやがて,歩道のある広い道に突き当たって終わりになる.この辺りの古い地名は六本松というらしい.
 『かまくら子ども風土記』(p.265)の記事によると,源義経の家来,駿河次郎清重が鎌倉の下見をしたところだとのことである.また,この辺りは,応永23年(1416年),ここで足利満隆(上杉禅秀側)と上杉氏定が戦った古戦場のようである.
 
<梶原の湧水地>                             <崖下の小さな池>

■素晴らしい環境の桔梗山
 気が付くと何時の間にか雨が止んでいる.
 ”…ならば,このまま帰宅するのも勿体ないな…”
ということで,突き当たった三叉路を左折して,舗装道路を登る.
 この辺りは鎌倉グリーンハイツと呼ばれる住宅地.緑豊かな所である.
 私事だが…
 私が勤務先の都合で鎌倉に引っ越したときに,現在住んでいる場所にするか,それとも,完成したばかりのグリーンハイツにするかで迷ったことがある.もうかれこれ50年ほど前のことだが…
 そんな当時のことを懐かしく思い出しながら,坂道を登る.

<グリーンハイツ>

<バスに乗車して帰宅>

■バス停桔梗山
 坂道を登り切ったところにあるバス停桔梗山に到着する.後ろに山を背負った素晴らしい環境のバス停である.
 ここから山に入ると,5分ほどで裏大仏ハイキングコースに出られるが,今日は残念ながらショートパンツに簡単な運動靴というラフな出で立ち,山道を歩くのは到底無理.折角だから裏大仏ハイキングコースを歩きたいなと思う気持ちを抑える.
 ”では家に帰るとするか…”
 いざ家に帰るとなると,描きかけの絵のことが気になり始める.そうなると今度は一刻も早く家に戻りたくなる.
 桔梗山から自宅まで歩いても,30分程度の距離だが,路線バスを利用することにする.

<バス停桔梗山>

■バス停大平山公園
 5分ほど待って,桔梗山発大船行の路線バスに乗車する.
 乗客は私1人.なんだか寂しい.走行中にガタガタビシビシという音が車内に大きく響き渡る.
 私1人しか乗っていないのに,
 「…次は○○です.お降りの方はブザーを押して下さい…」
というアナウンスが車内流れる.
 途中,バス停大平山公園で下車する.入れ代わりに1人乗車する.
 大平山公園を横断して,一旦,出発点の鎌倉中央公園清水塚口に立ち寄ってから無事帰宅する.
 帰宅後は,水彩画の制作に専念する.

<バス停大平山公園>

<ラップタイム>

13:28  鎌倉中央公園清水塚口歩き出し
13:57  鎌倉中央公園梶原口
14:01  立川正秋住居跡
14:09  西洋料理「ブランブルグ」前
14:12  葛原岡入口
14:18  葛原岡神社(14:31まで休憩)
14:34  化粧坂方面分岐
14:36  裏大仏ハイキングコース入口
14:44  鎌倉グリーンハイツ入口
14:51  バス停桔梗山着

[散策記録]

■水平歩行距離          3.5km

■累積登攀高度                      148m

■累積下降高度                      148m

■所要時間(休憩時間込み)
 清水塚口発                   13:28
 桔梗山着                                14:51
 (所要時間)               1時間23分(1.38h)
 水平歩行速度           3.5km/1.38h=2.54km/h
                                   (おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/23e1617015d2cbce4915a4c92a8c9cae
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
 また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します.

 


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