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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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残暑の箱根;飛龍の滝・鷹巣山・千条の滝周遊

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      残暑の箱根;飛龍の滝・鷹巣山・千条の滝周遊
             (箱根ハイク)
        2016年8月11日(木・山の日) 晴

<ルート地図>


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<箱根湯本から畑宿へ>

■箱根湯本駅
 今日は祝日,山の日である.
 山の日に相応しく,私達「箱根ハイク」グループは,箱根の飛龍の滝,鷹巣山,千条の滝周遊ハイキングに出掛けることになっている.
 集合場所時間は箱根湯本駅,8時45分である.何時もの塔ノ岳詣でと比較すると,朝が随分と遅いので,時間を持て余す.
 5時45分,まだ早すぎるのは分かってはいるが,居たたまれずに自宅から出発する.湘南モノレールを利用して,6時ちょっと過ぎに大船駅に到着する.このまま東海道本線の電車に乗ってしまったのでは,如何にも早すぎるので,大船駅前のマクドナルドでコーヒーを賞味しながら半時ほど時間を潰す.
 大船から東海道本線下り電車に乗車する.こんなに遅い時間の電車に乗ることは滅多にないが,何時も乗車する初電に比較すると随分と混雑しているのに驚く.結局,大船から小田原まで発ったままである.
 7時35分に小田原に到着する.そのまま小田急電車に乗り継いで,8時05分に箱根湯本に到着する.集合時間まで30分も待ち時間があるので,また駅中のコーヒー店に入り込んで,今朝2回目のコーヒーを楽しむ.こちらはマックコーヒーの4倍近いお値段だが,苦さも4倍近いというところかな.ちょっと苦手.
 
<箱根湯本駅に到着;若い人で混雑>                 <箱根湯本駅構内のお店でコーヒー>

■バス停畑宿
 8時45分,参加予定者全員が集合する.リーダーのKGさん以下参加者は総勢10人.全員が高齢者の男性である.女性参加者は皆無という珍しいグループである.
 箱根湯本9時15分発路線バスに乗車する.バスは大混雑かと思ったが,全員,呆気なく座れる.バスは箱根旧道に沿って,かなり急勾配の道を苦もなく登っていく.これだけの急坂だったら,昔のバスばローギヤーを入れっぱなしで,悲鳴のような音を発しながら登っていたに違いない.私は,急坂をグングン登るバスに揺られながら,
 ”技術の進歩って凄いな…”
と内心で感心している.
 9時35分,バス停畑宿(標高415メートル)に到着する.
 同行者のNGさんが,
 「…歩き出す前にストレッチしましょう」
と提案する.
 そこで,バス停の直ぐ近くにある守源寺の境内を借用してストレッチをすることになる.
 ちょっと長い階段を登って寺の境内に入る.この寺には大黒天が祀られているらしく,大黒天の幟旗が階段の両側に立ち並んでいる.
 この寺のようである.山号は高栄山.
 ご指名で,不肖私がストレッチの音頭を取る.
 
<路線バスで畑宿へ>                           <守源寺>

<畑宿から飛龍の滝へ>

■畑宿から歩き出す
 9時45分,ストレッチを終えて,バス停は他塾から歩き出す.
 まずは国道沿いに大きく左カーブしながら坂道を登る.
 9時50分,「飛龍の滝参道」と刻字してある大きな石柱が立っているところを右折して簡易舗装されている狭い道幅の登山道に入る.
 暫くの間,やや急な登り坂が続く.

<案内の石柱>

■夫婦桜
 9時57分,進行方向右手にある夫婦桜に到着する.
 路傍に夫婦桜の案内板が立っているが,どの木が夫婦桜なのか,私にはハッキリ分からないが,多分,下の写真の中の1本,または2本が夫婦桜だろうと思う.

<夫婦ザクラ>

■土橋を渡る
 10時03分,簡易舗装の道路から土道に変わる.路面には石や礫がごろごろと転がっているが,ほどほどに乾いているので歩き易い.
 10時09分,土橋を渡る.川の名前は良く分からないが,川の水がザーサーと音を立てながら,岩や巨石の間を激しく流下している.
 周囲の森は,何時の間にか,杉林から雑木林に変わっている.

<土橋を渡る>

■飛龍の滝まで0.5km
 歩き進むにつれて,だんだんと深山幽谷の趣が増してくる.やがて川の左岸沿いの道を遡りはじめる.
 10時21分,「飛龍の滝0.5km」の案内杭の前を通過する.やや急な登り勾配の階段道が続く.坂道を登るにつれて,先頭と末尾をあるく人との間が開き始める.

<川の左岸沿いの道を登る>

■緑陰のトラバース道
 坂道を登るにつれて,川から少し離れた高巻きのトラバース道に変わる.登るにつれて川の音がだんだんと遠くなる.
 緑陰のトラバース道が連続する.気温は大分高いらして,1

<高巻きのトラバース道>

■飛龍の滝
 10時36分,道路が川に突き当たる.川の水が岩の間を滝のように激しく流下している.ここが飛龍の滝かなと間違えるほどの激しい流れである.
 水飛沫で濡れた木橋を渡って,川の右岸へ.さらに累々と重なる巨石の間の急坂を登って,10時38分,飛龍の滝(標高約650メートル)に到着する.
 目の前に見事な滝が見えている.
 この滝の上流がどの辺りから流れ下っているのかは良く分からないが,多分,鷹巣山か浅間山辺りから流下しているんだろうと勝手に想像する.滝は幅10メー居るほどの露岩一杯に広がって,ザワザワと音を立てながら流下している.なんとも優雅な姿である.
 私達は,暫くの間,滝を見上げながら休憩を取る.
 休憩時間中に,OM先生が塩漬けのキュウリを皆に1本ずつプレゼントする.このキュウリの美味しいこと!
 ”そうだ! 私もこれからは山に登るときにキュウリの塩漬けを持って行こう…”

←クリック拡大
<飛龍の滝>

<鷹巣山を目指して>

■分岐から杉林の中へ
 飛龍の滝の見物を終えて,10時53分,再び歩き出す.
 11時01分,分岐まで戻る.ここから,杉林の中の坂道を登り続ける. 11時11分,「足の湯1.5km」の案内板の前を通過する.この辺りから始まる長い階段道を登る.
 平素,歩き馴れて居ない方には,少々辛い登り坂である.
 11時23分,列の後ろから,
 「ちょっと休憩しましょう…」
という声が掛かる.そこで杉林の中で,11時27分まで休憩を取る.
 
<杉林の中の登り坂>                          <階段道に変わる>

■鷹の巣山登山口
 11時32分,鷹巣山登山口に合流する.この合流点を左折して,ほんの10~20メートル先が鷹巣山登山口である.
 合流点に大きな地図が設置されている.
 この地図を眺めながら,ほんの1分ほど立ち休憩を取る.
 ここから,鷹巣山登山道に入る.

<鷹巣山登山口>

■夏草とアジサイの平坦道
 登山口から鷹巣山山頂までは,比較的平坦な道が続く.
 道路が繁茂する夏草に覆われているところや,まだ何とか見応えのあるアジサイを眺めながら,ノンビリと歩き続ける.
 緩やかな坂道でも,足の速い人と遅い人との差がどうしても広がってしまう.
 鷹巣山の山頂が近付くにつれて,上空を覆っていた雲が薄くなり始める.そして,だんだんと直射日光の蒸し暑さが強まり始める.
 
<比較的平坦な道が続く>                        <アジサイがまだ見頃だ>

■鷹巣山山頂に到着
 今日のコース,最後の坂道を登って,11時47分,鷹巣山山頂に到着する.
 幸いなことに,山頂には先客が居ないので,ベンチを占領する.ベンチに座れない人は,夏草の上に敷物を敷いて座り込む.
 まずは,ここで昼食である.
 グループの先頭の人と,最後の人では到着時間に数分の差があるが,まあ,やむを得ない.
 私達が山頂に到着した頃から,雲がさらに薄くなり,直射日光がジリジリと照りつけるようになる.

<鷹巣山に到着>

■山頂の案内板
 山頂には案内板が立っている.
 この案内板には家康が後北条を攻めたときに,ここにあった鷹の巣城に暫く滞在したこと,鷹の巣城の所在などは不明なことなどの説明が書かれている.
 私は,ベンチと通路を挟んで反対側の草地にビニールを広げて,昼食を摂ることにする.
 今日の私の昼食は,握り飯2個と,ヨーグルト1本.これで十分である.
 
<山頂の案内板>                            <私の昼食>

<千条の滝へ>

■浅間山・小涌谷分岐
 休憩を終えて,12時33分,鷹巣山を出発する.
 山頂で休憩中に出会ったハイカーは,ランニング姿の助成1人と3人組の男性老人だけ.平素,私が登っている塔ノ岳に比較すると,登山者の数は限りなくゼロに近い.その後も,千条の滝に到着するまで,誰にも会わなかった.
 鷹巣山山頂の平坦道を過ぎると急な下り階段が連続する.階段の木が幾分濡れているので,滑らないように注意しながら下り続ける.この下りでも先頭と後ろの間がたちまちの内に開いてしまう.
 12時43分,鷹巣山と浅間山の間のコルに到着する.ここで2~3分,後ろの皆さんの到着を待つ.
 全員が揃ったので,分岐左の道に入ろうとしたときに,どなたかが
 「みなさん…綺麗な蝶が居ますよ.××…×という珍しい蝶ですよ…」
と皆さんに注意を促す.
 「…どれどれ…」
と写真を撮るが,蝶がすぐに動くので上手く撮れない…が,まあ一応超の写真を投稿しておこう.
 肝心の蝶の名は聞いた途端に忘れた.
 小涌谷に向けて,坂道を下り始める.
 後ろの方から蝶々の薀蓄を語っている方が居られる.その内に蝶々の話が,何時の間にか夜の蝶の話にすり替わっている.
 
<鷹巣山・浅間山間のコル>                                 <珍しい蝶>

■荒れた下り坂
 分岐を左に入った直後はなだらかな下り坂が続く.でも,暫く進むと,木の根が階段状に重なる急な下り坂になる.結構,荒れた山道である.
 平素,山道を歩いている人にとっては,特に困難な道というわけではないが,山道に馴れていない人や,年配者でバランス感覚が衰えている人にはちょっと辛い道かもしれない.
 ここでも,列はどうしてもばらけてしまう.

<この先急な下り坂が連続する>

■緑陰で休憩
 12時58分,進行方向左手の視界が開ける.林の間から箱根の山々が見え出す.先ほどまで照りつけていた太陽が,また何時の間にか分厚い雲に覆われている.箱根の山々も雲に遮られて良く見えないが,遠く金時山の山裾まで見えているような気がする.
 13時08分,急な坂道を下り終えて,平坦な道に出る.ここで,後ろの人達の到着を待ちながら,13時12分まで休憩を取る.この辺りは素晴らしい緑陰が広がる.ここは特に新緑の頃の森林浴にお薦めの所である.

<箱根の山の眺望>

■千条の滝に到着
 13時22分,浅間山登山道と合流する.
 ここから先は,濡れた石がごろごろと転がっている歩きにくい道が続く.
 13時26分,すぐ先に木橋が見え始める.この木橋を渡れば千条の滝である.

<千条の滝の木橋が見える>

■千条の滝
 13時25分,千条の滝に到着する.最後部の方は約5分遅れて到着する.
 滝を眺めながら,13時39分まで休憩を取る.
 今日の千条の滝は,水量が幾分少ないように思えるが気のせいかもしれない.私達の他にも,ちらほらと観光客の姿が見える.

<千条の滝>

<入浴後解散>

■住宅街の路地 千条の滝での休憩を終えて,13時39分,千条の滝を出発する.
 ここからは別荘や住宅地の中の下り坂である.
 小涌谷駅近くで国道に突き当たる.右折して国道を下る.途中からさらに右折して,住宅地内の狭い路地に入る.
 リーダーのKGさんが,こんなローカルな場所の路地まで熟知されているのにただただ驚く.リーダーのKGさんが,
 「…住宅地の中だから,静かに歩きましょう…」
と一同に注意を促す.
 住宅地の中をくねくねと曲がりながら続く路地の両側にはビッシリと建物が建ち並んでいる.
 やがげ路地の終端に到着する.ここから180度右に曲がって急な下り階段になる.階段を下ると,先ほどの国道の下の方に飛び出るように降り立つ.
 

■そこくらの湯つたや
 ここから左折してほんの少し国道を登る.
 道路の右側(つまり谷側)に,「日帰り湯」という案内板がある.ここが「そこくらの湯つたや」である.
 私達は,14時10分に「そこくらの湯つたや」に到着する.
 門を潜って中に入る.いきなり長い下り階段が待っている.この階段を下ると,玄関に辿り着く,玄関を入ると靴入れがある.ここで靴を脱いで素足になる.スリッパはない.
 目の前のエレベータに乗って,下の階に降りる.
 受付ではこの湯の主人が私達を待っている.門に監視カメラが設置されているらしく,
 「…10人様ですね…」
と言いながら,一人ひとりから入浴料金+入湯税=1050円を徴収する.
 早速,内風呂に入る.浴室は広くて素晴らしいが,脱衣所がとても狭くて,一度のせいぜい3人しか着替えができないので,少々苛つく.
 汗を洗い流してから,大きな湯船に浸かる.少々熱めの風呂だが,実に心地が良い.
 温泉を十分に堪能してから,畳敷きの休憩室で,時間が来るまでノンビリと過ごす. 
 
<日帰り温泉の看板>                        <底倉の湯つたやの入口>

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■バス停宮ノ下温泉
 温泉を十分に堪能してから,15時12分,「つたや」を出発する.
 土地勘のない私は,ただ,ただ,リーダーのKGさんの後を追う.結構交通量の多い道路である.道路は大分渋滞して居るようである.
 やがて,右手前方に格式が高そうな旅館の建物が見え始める.この建物のすぐ先で,彫刻の森美術館方面からの道路と合流する.合流点を右折して,15時20分,バス停宮ノ下温泉に到着する.
 
<バス通りを下る>                           <バス停宮ノ下温泉>

■小田原駅経由で帰宅
 待つほどもなく,15時24分,小田原行路線バスに乗車する.どうせ座れないだろうと思っていたが,バスは案外空いていて,ほぼ全員が座れる.道路の渋滞もそれほど酷くなく,15時48分,バス停風祭に到着する.
 今回のハイキングは打ち上げ会を風祭の「えれんなごっそ」という所で開催することになっているが,申し訳ないが,私は遠慮して直帰することにしている.
 参加された皆さんは風祭で下車されたが,私はそのままバスに乗り続けて,16時05分に小田原駅に到着する.
 小田原始発16時19分の東海道本線上り電車に乗車する.茅ヶ崎までは4人掛け1ボックスを1人で占有して,ノンビリと車窓を楽しむ.
 電車は,17時05分に大船駅に到着する.
 大船駅に降り立ったときの第一印象は”とても涼しい”ということ.そよそよと海風が絶え間なく吹いている.

■ハッピーエンド
 17時30分頃帰宅.
 家内が何だか忙しそうである.次女一家4人が,急にわが家に来ることになったという.夕食後3人は帰宅するが,孫娘はそのままわが家に泊まるという.
 忙しいけど,結構なことである.
 想定外の愉しい夕食である.結構! 結構!
 こうして,私の祝日「山の日」はハッピーエンドを迎えた.
 
ラップタイム>

 9:45  畑宿から歩き出し
 9:57  夫婦桜
10:09  土橋を渡る
10:38  飛龍の滝(10:53まで休憩)
11:01  分岐
11:23  休憩(11:27まで)
11:32  鷹巣山登山口
11:47  鷹巣山山頂着(昼食)
12:33     〃   発
12:43  鷹巣山浅間山間のコル
13:08  急坂を下り終える(13:12まで休憩)
13:25  千条の滝(13:39まで休憩)
14:10  そこくらの湯つたや(15:10まで)
15:20  バス停宮ノ下

[ハイキング記録]

■水平歩行距離        6.2km

■累積登攀高度                  499m

■累積下降高度         516m

■所要時間 (休憩時間を含む)
  畑宿歩き出し         9:45
  つたや着          14:10
    (小計)                4時間25分
  つたや発             15:10
  宮ノ下温泉着                 15:20
         (小計)               10分
     (合計)               4時間35分(4.58h)
  水平歩行速度     5.2km/4.58h=1.14km/h 
                                                                (おわり)

「関東・上信越・伊豆箱根の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f3989176c8af00ca9b8dc58ae4cdce67
「関東・上信越・伊豆箱根の山旅」の次回の記事
(なし) 

【お断り】
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 この記事は,あくまで,個人的趣味.仲間達と情報を共有することを目的としています.第三者の方々を読者の対象とはしていません.
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