<猛暑で人影が見当たらない広場>
厳しい残暑の鎌倉:鎌倉中央公園の気温がなんと38.6℃!
(独り散策)
2016年8月9日(火) 晴・猛暑
■蒸し暑い日の回想
今年の立秋は8月7に(日)だった.
暦の上では"beginning of Autamumn".
昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と良く言われているが.今が正に暑さの峠である.
昨日,「天皇陛下のお気持ち」をテレビで拝聴した.昨日も暑かった.比較するのも恐れ多いが,私も陛下とほぼ同じ年令である.私も年を重ねるにつれて,第に体力が落ちつつあることを実感している.
客観的に見れば,私がこの世に生を受けてから,今日までに実に長い年月が過ぎ去ったが,感覚的には”アッ”という間の人生だったような気がする.
今振り返って見ると,長いのか短いのか良く分からない人生の間に,実にいろいろな出来事があった.
…そして,どうしても連想してしまうのが,あの玉音放送である.
あのとき,私は旧制中学1年生だった.ガガーと雑音に邪魔されながらも,家族一同,ラジオの前で,直立不動のまま放送を聞いた.あの日も良く晴れて蒸し暑い日だった.
”一体,これから日本はどうなるんだろう…?”
あの頃.私に想像できるのは暗い未来だけだった.
あれから幾星霜.
私は,今,70年前には全く想像もできなかった異次元の世界に住んでいる.私は,今,パソコンの前に座って,この記事を書いている.いや,「書いている」ではなく,キーボードを「打っている」と表現した方が良いだろう.
家の中を見廻してみる.
私の家は,極々,普通の元サラリーマンの家である.でも,一応は冷房装置もある(余り使わないが…),お尻洗浄機能の付いた水洗式トイレ,都市ガス,IHコンロ,カラーテレビ等々….幼少期には青っぱなたらして,わら草履を履いて,牛糞,馬糞を拾っていた私が…である.
この所,連日,猛暑が続いている.
広島,そして今日は長崎.原爆.やり切れない思い出の日が続く.そして間もなくあの玉音放送を聞いた終戦の日を迎える.
例年のことだが,8月になると,ついつい戦時中のことが思い出される.そうなると,どうも気分が滅入ってしまい,平素なら淀みなくこなせる諸事もついつい停滞気味になってしまう.さらにここ数日の蒸し暑さが,私の怠け心を増長させる.
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おっと…!
今日のテーマは,70年前の懐旧談ではなかった!
実は,この夏一番の猛暑になった今日,鎌倉中央公園はどうなっているだろうかが気になるので,午後の一番暑い時間帯に園内を一廻りしてみる.
結論は…
びっくりするほどの高温だったが,その割には意外と涼しく感じる.ただ,本当に涼しいのか,それとも高齢の私が暑さに鈍感になっているために涼しく感じているのか,その辺りは定かではない.
■駐車場は空ッポ
13時44分,鎌倉中央公園清水塚口から公園に入る.
入口近くの駐車場には,常時数台の自動車が駐車しているが,今日は車での来訪者が全く居ないらしくて,烏が3羽駐車場内を闊歩している.烏は,この暑さ,何ともないんだろうか.
<烏が闊歩する駐車場>
■いきなり35.8℃
バス停鎌倉中央公園付近で,早速,気温を測ってみる.
なんと! 35.6℃.予想以上に高温である.
バス停のベンチに,若い外国人男性が2人,気怠そうに座り込んでいる.ネクタイをきちんとしたまま.
私は直感的に,ボランティアのキリスト教宣教師だと思う.
■休憩舎近くは38.6℃
園内を一廻りする.
休憩舎付近で,また気温を計測する.
な,なんと…! 38℃を超えている.これには,ぶったまげた!
証拠写真を撮るが,馬鹿カメラは後ピンになってしまい,肝心の数字がボケて写っているが,38.6である.
■ヒグラシとウシガエル
下の池付近の緑陰で一休みする.
付近の森から,沢山のヒグラシの啼き声が聞こえてくる.下の池の茂みの方からウシガエルが,
”ボウ,ボウ,…”
と響くような低音で啼いている.
山崎口近くの広場へ廻る.誰も居ない(冒頭の写真).
■若い宣教師と雑談
公園を一廻りしてから清水塚口へ戻る.
バス停のベンチに,先ほどの若い男性2人がまだ座っている.声を掛けてみる.
「…宣教師さんですか…? 今日は暑いですね…」
お二人はアメリカユタ州出身.1年間,ボランティアで日本へ来ているとのこと.日本語は1年間勉強したというが,普通の日常的な会話なら十分できそうである.
私の予想通り,お二人は鶴岡八幡宮近くの教会の派遣されている牧師である.
「…英会話の勉強に来ませんか…無料です.愉しいですよ」
とお誘いを受ける.もちろん日本語で…
私はもう良い年をしているので,今更英会話を勉強しても,使うところがないですよと言うと,
「60~70才の方々も沢山来ていますよ…」
私は,内心で,この2人は,私を何才だと思っているんだろうと気になる.
暫くの間,日本語で雑談をする.ちょっと込み入った話になると,日本語が通じなくなるのでもどかしい.ついつい,英語で注釈する.すると,
「…何年ぐらい英語を勉強しましたか…?」
と逆に聞かれてしまう.
それから,半時ほど,東京方面に立ち上っている積乱雲や台風のことなど日本語英語チャンポンで会話が弾む.
好青年と暑さを忘れるほど愉しい会話ができ本当に良かった.
■一枚目の絵が完成する
夕方,帰宅する.
今日は夕方になっても蒸し暑い.やむなく冷房をONにする.そして,仕掛中の水彩画の制作に専念する.
夕食前に,何とか完成させる.絵の左下にサインを認める.そして,額縁に入れてみる.
”うん…まあ,…それなりの出来映えだな…”
額に装着してみると,もう少し手を入れたいところが,改めて見えてくる.10月の展覧会まで,まだ,時間がある.これから手を入れて,完成度の高い絵にしたいなと思う.
今日,ほぼ完成した絵は,10年ほど前に登った残雪期の鹿島槍ヶ岳をテーマにしたものである.まだ出展前なので,ここで披露するわけにはいかないが,この絵の中にどうやってストーリー性を持たせるか,冬の高山の清潔感をどう表現するかで,散々,苦労した.
”あと,もう少しだな…”
何となく先が見え始めたので,私は満足である.
こうして蒸し暑い1日が終わる.
(おわり)
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「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)
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